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4話 トラウマ
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デスグリズリーの怒りはおさまることをしらず、暴れだす。
「グォーー、グォーー」
目が一つ見えないが私を少しずつ狙いひっかきまわる。
あちらこちらの木に傷ができる。
空振りのひっかきもかなりやっている。
そして、いよいよ私の位置を特定しひっかく。
が私はかわしながらデスグリズリーの背中に乗る。
そして、目に付いたままの木の枝を抜き取り、デスグリズリーの背中をそれで刺しまくる。
「お前を殺す、殺す、殺す!! 」
「グオゥリャーー!! 」
血があちらこちらに飛び散るがお構いなしに刺しまくる。
デスグリズリーもそれと同じ周期で叫び続ける。
そして、300回くらい刺した頃だろうか。
デスグリズリーは弱り出した。
それを確認できた私はデスグリズリーの刺し跡へ手を入れ、肉を掴みだし森のどこかに投げる。
かなりグロいが私はそれを繰り返す。
デスグリズリーは背中の肉の一部を取られたことで少し息絶えそうになる。
「これで終わり? 」
「私はまだやれるわよ! 」
強気に言うがデスグリズリーは反応しなく無くなった。
つまり、死んだのだ。
それと同時だが脳内に声が聞こえる。
レベルが56になりました。
《スキル》暴虐、刺傷を獲得。
能力値、HP 235
MP 235
ATK 235
DEF 235になりました。
すごい、デスグリズリーを倒したことでこんなにレベルや能力値が上がるなんて。
(私は正直信じられない)
あんなに最弱だったのにもうスキルを手に入れてしまったからだ。
それと、血を吸わなくても強くなったからだ。
ある意味でこの世界の常識を覆した。
だが、どうだろうか?
ここで私が血を吸えばどれほどの強さになるのか。
私は好奇心で満ち溢れる。
正直、今はデスグリズリーを倒したことでアドレナリンが頭に出過ぎており血を吸うのになんの抵抗も無くなっている。
「うまいのかな? 」
そう言って、デスグリズリーの死体を見る。
「だめだ! 」
だが、やはり私には血を吸えない。
どうして。
私はどうしてここまで血を吸うのに抵抗があるのだろうか?
(私の過去に何かあるのだろうか? )
私は出来る限りだが過去を思い出す。
★
「これか?いや、これかも? 」
と、それらしいものが思い当たる。
私がまだ、ヴァンパイアだけが住める誇り高き宮殿”パレス”にいた頃。
私の父母が毎日強力な魔物を倒しては、それを持ち帰りその血を吸っており、幼い私は無理やりその血の中に顔を突っ込まされトラウマになっていたことを思い出す。
私にとって、あの恐ろしい出来事にもう一度自分からしようとしていたことをふと考え、自分が馬鹿みたいだと感じる。
矛盾しかない。
私は強くなりたいが血を吸うことは絶対にしなければならないかもしれない。
でも、私は血を吸うことはトラウマだ。
「私は、これから一体どうすればいいの...... 」
今後の方針に支障をきたしてしまう。
だけれども、血を吸わずして早くも成長できていることを考えれば、まだ落ちこむしつようがないのかもと前向きにも考える。
「よし、ならまだ成長するぞー! 」
意気込みながらさらに森の奥へ進む。
「グォーー、グォーー」
目が一つ見えないが私を少しずつ狙いひっかきまわる。
あちらこちらの木に傷ができる。
空振りのひっかきもかなりやっている。
そして、いよいよ私の位置を特定しひっかく。
が私はかわしながらデスグリズリーの背中に乗る。
そして、目に付いたままの木の枝を抜き取り、デスグリズリーの背中をそれで刺しまくる。
「お前を殺す、殺す、殺す!! 」
「グオゥリャーー!! 」
血があちらこちらに飛び散るがお構いなしに刺しまくる。
デスグリズリーもそれと同じ周期で叫び続ける。
そして、300回くらい刺した頃だろうか。
デスグリズリーは弱り出した。
それを確認できた私はデスグリズリーの刺し跡へ手を入れ、肉を掴みだし森のどこかに投げる。
かなりグロいが私はそれを繰り返す。
デスグリズリーは背中の肉の一部を取られたことで少し息絶えそうになる。
「これで終わり? 」
「私はまだやれるわよ! 」
強気に言うがデスグリズリーは反応しなく無くなった。
つまり、死んだのだ。
それと同時だが脳内に声が聞こえる。
レベルが56になりました。
《スキル》暴虐、刺傷を獲得。
能力値、HP 235
MP 235
ATK 235
DEF 235になりました。
すごい、デスグリズリーを倒したことでこんなにレベルや能力値が上がるなんて。
(私は正直信じられない)
あんなに最弱だったのにもうスキルを手に入れてしまったからだ。
それと、血を吸わなくても強くなったからだ。
ある意味でこの世界の常識を覆した。
だが、どうだろうか?
ここで私が血を吸えばどれほどの強さになるのか。
私は好奇心で満ち溢れる。
正直、今はデスグリズリーを倒したことでアドレナリンが頭に出過ぎており血を吸うのになんの抵抗も無くなっている。
「うまいのかな? 」
そう言って、デスグリズリーの死体を見る。
「だめだ! 」
だが、やはり私には血を吸えない。
どうして。
私はどうしてここまで血を吸うのに抵抗があるのだろうか?
(私の過去に何かあるのだろうか? )
私は出来る限りだが過去を思い出す。
★
「これか?いや、これかも? 」
と、それらしいものが思い当たる。
私がまだ、ヴァンパイアだけが住める誇り高き宮殿”パレス”にいた頃。
私の父母が毎日強力な魔物を倒しては、それを持ち帰りその血を吸っており、幼い私は無理やりその血の中に顔を突っ込まされトラウマになっていたことを思い出す。
私にとって、あの恐ろしい出来事にもう一度自分からしようとしていたことをふと考え、自分が馬鹿みたいだと感じる。
矛盾しかない。
私は強くなりたいが血を吸うことは絶対にしなければならないかもしれない。
でも、私は血を吸うことはトラウマだ。
「私は、これから一体どうすればいいの...... 」
今後の方針に支障をきたしてしまう。
だけれども、血を吸わずして早くも成長できていることを考えれば、まだ落ちこむしつようがないのかもと前向きにも考える。
「よし、ならまだ成長するぞー! 」
意気込みながらさらに森の奥へ進む。
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