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番外編、ある日の人助け
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その日もレイブが私の注意を聞く事はなかった。
例えば普段からもう少し親切な態度なら、もしかしたら結果は変わっていたかも知れない。
土の洞窟の中、ぐちゃぐちゃに散らかった魔物の死体達。その中から討伐証明になる体の一部、素材になる角などを私は黙々と切り分ける。
苛々する。特別な理由がない限り、素材になる部位は出来るだけ傷つけないように。体は綺麗な状態が好ましい。いつも出来るだけ優しく伝えているのに、勇者様は雑に大技で倒したがる。お陰で半分は討伐証明には使えない。どれが使えるかわからない物を、血みどろの中を手探りで探したり、切り出したりしなくてはならない。
半分は自分の報酬になる物を切り出す作業。それを勇者様は『ちまちま面倒くさいしキモイからやりたくない』そうだ。面倒で気持ち悪い作業になっているのは勇者様のせいなのだが。
その癖お前の作業が遅いと言って、さっさと先へ進んで行ってしまった。
「…はあ。国王に相棒の解消をお願いしてみましょうか…」
無理そうな事を呟く。
勇者様に選ばれるのは光栄な事で、辞退したという話は聞いた事もない。
自分だって最初は喜んだのだ。それが例え適当に指差し占いで決められたものであっても。…思えばあの時違和感に気付くべきではあったのだが…
そういえば何処かの僧侶が相棒に逃げられて困っているという話を最近聞いた。あれはその後どうなったのだろう。
とはいえあちらは冒険に連れて行って貰えないという悩み、一方こちらは何度も一緒にダンジョンに来ていて、少しとはいえ戦ってもいる。もし件の僧侶が解散を求めていたら認められそうだが、こちらはやはり認められなさそうだ。
素材はまだ余り取り切れてはいないが、そろそろ勇者様を追おう。
魔法が必要な時に側にいなかった、勇者を放置して遊んでいたと、後で愚痴られても面倒だ。
×××××
「おい!助けろケンジー!」
後を追った先では、青年に両手首を掴まれて吊るされ、ジタバタしている勇者様が私に助けを求めていた。
予想通り魔物と対峙していたならすぐに攻撃したのだが、掴んでいる相手は人間だ。構えていた杖を下ろす。
「勇者様…と…勇者様ですか?」
指輪に勇者の証である紋章が入っている。青年は面倒臭そうに振り向いた。
「連れか。何だこのガキはよ、躾がなってねーぞ」
「早くこいつやれって!」
勇者様がそう叫んだが、相手は勇者様なのだから2人で話を付けてもらわないと困る。
大体、恐らくだが悪いのはこちらの勇者様だ。…まあ決めつけも良くない。聞いた方がいいだろう。
「レイブ様と何があったか教えて頂いて宜しいですか?」
「チッ」
「大物と戦ってたらコイツが俺に突然スタン掛けてきて、トドメ掻っ攫って行ったんだよ」
「ああ…それは酷い…」
側に倒れた大きなゴーレムの残骸を見る。今の自分達だけでは倒せない魔物だ。あと少しの所まで追い詰めた勇者様の動きを止め、勇者様…レイブ様が仕留めたようだ。
経験値は止めを刺した人に多く分配される。死体は基本的に倒した人の物だ。実際に戦っていたのは彼なのだから、そんな事をされたら怒るのは当然だった。
…ただ別に、何故か彼が怒っているようには見えなかった。横取り行為自体は稀だがやる人間はいる。レイブ様が若い事もあり、ある程度仕方なく思っているのかも知れなかった。
「申し訳ございませんでした。遺骸の権利はお譲りします。それから経験値の…」
「ハァ!?なんでだよ!」
「口を挟まないで下さい。経験値の分はお金でしか返せませんが…」
「いやだ!オレが倒したのに!」
表情が崩れそうになるのを何とか堪え、話を続ける。レイブ様が勇者でさえ無ければ、その頬を張り倒して黙らせてやるのに。
…と、思ったのが通じたのか、その時勇者様がレイブ様の腹を殴った。
「えっ」
「うるっせーんだよクソガキ」
予想外の事に一瞬息が出来ず、レイブは数秒後に咳き込んだ。
咳き込む彼は涙目で、口からは涎が出ている。
「…」
本来なら相棒である彼に駆け寄って、再度来るかもしれない暴力から庇わなくてはならない。しかし何故か私はその場から動く事が出来なかった。
勇者様がこちらを見てにっこり笑っている。
何だか嫌な…予感がした。
「素材も金もいらねーよ。その代わり今から俺がする事黙って見てな」
「…は…はい」
勇者様は答えを聞くなりレイブを土の上に引き倒す。呆然としている間に下半身全て脱がせ、右手首と右足首、左手首と左足首をそれぞれ一緒に括って固定した。
秘部が露わになっている。寒そうで可哀想だ。何故かそんな場違いな事を思った。
「な…なに?やめろよ」
相手は何をするかわからない。にも関わらず相棒もこれを了承した。怖じけるレイブの瞳は被捕食者のものになっている。
気にした風もなく、勇者様はレイブの口に指を突っ込んだ。
「ひっ、ひゃめろっ!」
「お前の為だろ?しっかり濡らせよ」
言いながら舌を捏ねたり引っ張ったりしている。
気が済んだのか指を抜き、その指でレイブの尻穴の周りをなぞり、中心に突き入れた。
「ひ…!」
がくんと体が大きく震えるのをやはり意に介せず、ぬちぬちと音を立てて遠慮なく体内を掻き回している。
ややあって指を抜くと、勇者様は荷物から何かを取り出してそこへ押し当てた。蜂のような魔物だ。
「い、いやだ、やめろって」
魔物は尻にくっついてジッとしていたかと思うと、すぐに飛び立った。レイブの腹に何かの紋様が浮かび上がっている。
何の儀式なんだろう?と首を捻ったが、疑問はすぐに霧散した。勇者様が両手でレイブの尻たぶを掴んで引っ張っている。
普段なら裸でも見えない中の肉が見えていた。先程魔物に透明な体液を出されたらしく、綺麗な色をしたそこは濡れ光って蠢き、まるで男を誘っているようだ。
勇者様は前を開けて勃起した男のものを見せつけ、レイブの縮み上がった玉にそれをペチペチと押し付ける。
そうして入り口に当て、一気にレイブの体を貫いた。
「ぐひいっ!」
指先がピンと張り、目を剥いて叫ぶ。しかし脚は開いた形で固定されていて、何の抵抗も出来ずにレイブは犯された。
「ひっ、ひいっひいっひいっ」
パンパンと殊更大きな音を立てて勇者様のもので犯され、生意気な言葉も発する事はなく、今は歯を食いしばってヒイヒイしか言えなくなっている。
なんて愛くるしいのだろう。
自然と歩が進む。
「勇者様」
「何?黙って見てなって…言った筈だけど」
そう言いながら、勇者様は薄く笑っていた。
「ひいっ、け、ケンジーっ…」
助かった。レイブはそんな表情をしている。勿論私にそんな気はない。
「参加しても宜しいですか?」
それを聞いてレイブの表情が固まった。何を言っているのかわからないようだった。
「いいぜ、丁度そっち空いてて可哀想だと思ってたんだよ」
「えっ?うぐっ」
レイブの鼻を摘み、無理矢理口を開けさせて私のものを咥えさせる。
「歯を立てたらお仕置きしますからね。ああ、これが勇者様の口の中…熱くて蕩けそうですよ」
「うう、ううう…!」
信じられない。何故?そんな表情でレイブが上目に見てくる。煽っているのがわかっているのかいないのか。
「萎えるから勇者様って言うのやめろよ。そっちはレイブだっけ?呼び捨てでいいだろ」
「そうですね…わかりました。ほらレイブ、しっかり舌を絡めて」
「うぶっ!ううっ、ひいぃ…」
根元まで突き入れられ、喉を突かれて吐きそうになるのを堪えてレイブは舌を纏わせ始めた。尻穴には勇者様のものを受け入れ、殊更強く打ち付けられたせいで尻たぶは赤く腫れている。
開かれた眼からは止め処なく涙が溢れていて、口と鼻からも液体を垂れ流している。当然だが今は憎まれ口を叩く事は出来ない。荒く息をするだけの性処理人形だ。
感極まって思わず予告なくレイブの口の中に私の鬱憤を放出した。
「えぷっ、おげぇっ…!」
「溢したらつまんねーだろ。出す時言えよ」
「ああ…申し訳ありません、つい」
咽せて殆ど吐いてしまった。その様も惨めでいいが、確かに全て飲ませた方が気分も晴れただろう。
「ほら俺のも出すぞ、有り難く受け取れ!」
「ひいぃっ!いやだあぁっ!」
勇者様の精を受け、レイブの体がぶるぶる震えた。
抜き去ると穴から白濁が溢れ、湯気がもわっと沸き出る。お腹の紋様が変わった。これは何なのだろう?
「交代するか?」
「はい♡」
その疑問には今は大して興味はない。勇者様の問いかけに、何だか吹っ切れた気持ちで私は頷いた。
「なっ、なんで…ケンジー、助けて…ひっ!」
泣いているレイブの頬を引っ叩く。びくんと肩が揺れた。
「さっき少し歯を立てましたね。言ったでしょう?お仕置きです」
ショックで涙は引っ込んだようだった。代わりのように小便を漏らす。また湯気が立ち、今度は鼻をつく臭いが撒き散らされる。
「マジかよ汚ねーな」
「水で流しましょう。レイブ、勇者様のを噛んだらもっと酷い事をしますからね。わかりましたか」
魔法で水をかけ、汚れと臭いを流す。レイブがこくこくと必死で頷くのを見てから、私はその体に己を沈めた。
「うっ」
一瞬唸ったが、そこへは散々出し入れされていたお陰ですんなり入った。辛くはない筈だ。
先程は嫌がったが、脅された今は震えながら舌を出し、口を開けて男のものがそこに入れられるのを待っている。まるで餌を待つ雛のように。
「んむ…うう…」
勇者様のものを口内に受け入れたのを見計らい、私も腰を動かした。一度も触れていないレイブのものがぴくぴく震えている。マゾっ気があるのかも知れない。
その後何度か突いてやった時…多分本人も気付かない内に、2つの穴を犯されながらレイブは達した。
×××××
「こちらをどうぞ、勇者様」
ゴーレムの素材等を切り出し、所持金全てを差し出す。今は2人とも服を着ていて、勇者様は一服している所だった。
「いらないって言った筈…ていうか多いな」
「今回の成果も差し上げたい所なのですが、あまり状態が良くなくて。ご迷惑をおかけしたのは事実ですし、迷惑料と…私の感謝の気持ちです。どうかお受け取り下さい」
「そうか。まあ貰っとくよ」
レイブは拘束だけ解かれ、下半身裸のまま寝かせて放置されている。
それを背景に和やかに会話が進んでいく。
「何だか霧が晴れたような気分です…。私はこれまで勇者様には逆らってはいけないと思い込んでいて、傍若無人に振る舞うレイブとどうやったら相棒解消できるか、そればかりを考えていました」
「可能なら相棒とは仲良くした方がいいよな」
「そう言う勇者様はお一人のようですが」
「可愛い奴だけどうるさいから、時々置いて来てんだよ。仲は良すぎるくらいだ」
「そうでしたか…」
気持ちはわかる。私だってレイブの事は置いて行けるなら置いて行きたい。他のメンバーとパーティを組んで…。レベルを上げて強大な魔物を倒したりして…。そういう妄想をしない事もない。
勇者の相棒が勇者を置いて行くなんて、聞いた事もないが。
「ケンジー、お前いい奴だからクソガキにひとつ命令してやるよ」
「?」
唐突に勇者様がよくわからない言葉を放った。何か聞き逃しただろうか?会話を思い返すがやはり唐突な言葉だと思った。
「今はわかんねーだろうけど。アイツがお前の言葉に逆らえないようにしておいた」
「…それはどういう…」
「あとはたまに1人で出掛けて、クソガキより先にレベル上げとけってくらいかな…?まぁその内わかるから、その時は自分で好きなように命令するといい」
ぽんと肩を叩き、勇者様は立ち上がった。
「今日は金策の為に来ただけだし、貰った分で充分だからもう帰るよ」
「あの…。お名前をお聞きしても宜しいでしょうか?」
勇者様の名前を訊くのは失礼にあたる。…と思って訊かずにいたが、訊かずに別れるわけにも行かない。
「そういえば名乗ってなかったな。俺はセイト」
「セイト様。今日は本当にありがとうございました」
「こっちこそありがとう。じゃあな」
頭を下げている間に、勇者様は帰還魔法でダンジョンから去っていた。
「…何という素晴らしい人格者だろう…」
セイト様か…。同じ勇者と言ってもやはり、人によって天地の差があるのだなあ。
片や面倒事を押し付けて雑な仕事をする屑。片やその屑の言う事を聞く必要は無い事を教えて下さった聖人。
ああ今日はとても楽しい、いい日だった。
意識があるのか無いのかわからないレイブを抱き起こし、もう一度その中に己を沈める。
何かが違っていたら。例えば普段もう少しでも親切にしてくれていたら。あんな事になる直前にだって、もし彼が少しでも申し訳無さそうにしていたら、私だってもしかしたらあの時、庇っていたかも知れない。今自分の心がこんな状態にはなっていなかったかも知れない。
けれど今の方が幸せな気はしていた。
「今日からは仲良く出来そうですね♡」
余り反応の無い体を抱きしめながら、私はレイブにそう囁いた。
×××××
終わり!
・あとがき
セイトが脇役の番外編でした。セイトの事を聖人と思ってるのはケンジーだけです。
屈服の印は人間⇄魔物間で犯す方がレベルが高い場合に付けることが出来、一度付いたら上書きは誰にでも出来るという設定です。
人間同士、魔物同士でやるだけでは付けられません。じゃないとすぐ気付くからね!
勇者って何人いるの?とかどういうシステム?とかは特に考えていません。
このシリーズで少年勇者レイプものが書きたかっただけです。
そんな訳なので今後再登場の予定も特にありません。思いついたら書きます。
名前は賢者→ケンジー、勇者→ブレイブ→レイブ…って感じです。レイブをレイプするとかそんな事全く思ってませんから。
2025.02.13.ほるもと
例えば普段からもう少し親切な態度なら、もしかしたら結果は変わっていたかも知れない。
土の洞窟の中、ぐちゃぐちゃに散らかった魔物の死体達。その中から討伐証明になる体の一部、素材になる角などを私は黙々と切り分ける。
苛々する。特別な理由がない限り、素材になる部位は出来るだけ傷つけないように。体は綺麗な状態が好ましい。いつも出来るだけ優しく伝えているのに、勇者様は雑に大技で倒したがる。お陰で半分は討伐証明には使えない。どれが使えるかわからない物を、血みどろの中を手探りで探したり、切り出したりしなくてはならない。
半分は自分の報酬になる物を切り出す作業。それを勇者様は『ちまちま面倒くさいしキモイからやりたくない』そうだ。面倒で気持ち悪い作業になっているのは勇者様のせいなのだが。
その癖お前の作業が遅いと言って、さっさと先へ進んで行ってしまった。
「…はあ。国王に相棒の解消をお願いしてみましょうか…」
無理そうな事を呟く。
勇者様に選ばれるのは光栄な事で、辞退したという話は聞いた事もない。
自分だって最初は喜んだのだ。それが例え適当に指差し占いで決められたものであっても。…思えばあの時違和感に気付くべきではあったのだが…
そういえば何処かの僧侶が相棒に逃げられて困っているという話を最近聞いた。あれはその後どうなったのだろう。
とはいえあちらは冒険に連れて行って貰えないという悩み、一方こちらは何度も一緒にダンジョンに来ていて、少しとはいえ戦ってもいる。もし件の僧侶が解散を求めていたら認められそうだが、こちらはやはり認められなさそうだ。
素材はまだ余り取り切れてはいないが、そろそろ勇者様を追おう。
魔法が必要な時に側にいなかった、勇者を放置して遊んでいたと、後で愚痴られても面倒だ。
×××××
「おい!助けろケンジー!」
後を追った先では、青年に両手首を掴まれて吊るされ、ジタバタしている勇者様が私に助けを求めていた。
予想通り魔物と対峙していたならすぐに攻撃したのだが、掴んでいる相手は人間だ。構えていた杖を下ろす。
「勇者様…と…勇者様ですか?」
指輪に勇者の証である紋章が入っている。青年は面倒臭そうに振り向いた。
「連れか。何だこのガキはよ、躾がなってねーぞ」
「早くこいつやれって!」
勇者様がそう叫んだが、相手は勇者様なのだから2人で話を付けてもらわないと困る。
大体、恐らくだが悪いのはこちらの勇者様だ。…まあ決めつけも良くない。聞いた方がいいだろう。
「レイブ様と何があったか教えて頂いて宜しいですか?」
「チッ」
「大物と戦ってたらコイツが俺に突然スタン掛けてきて、トドメ掻っ攫って行ったんだよ」
「ああ…それは酷い…」
側に倒れた大きなゴーレムの残骸を見る。今の自分達だけでは倒せない魔物だ。あと少しの所まで追い詰めた勇者様の動きを止め、勇者様…レイブ様が仕留めたようだ。
経験値は止めを刺した人に多く分配される。死体は基本的に倒した人の物だ。実際に戦っていたのは彼なのだから、そんな事をされたら怒るのは当然だった。
…ただ別に、何故か彼が怒っているようには見えなかった。横取り行為自体は稀だがやる人間はいる。レイブ様が若い事もあり、ある程度仕方なく思っているのかも知れなかった。
「申し訳ございませんでした。遺骸の権利はお譲りします。それから経験値の…」
「ハァ!?なんでだよ!」
「口を挟まないで下さい。経験値の分はお金でしか返せませんが…」
「いやだ!オレが倒したのに!」
表情が崩れそうになるのを何とか堪え、話を続ける。レイブ様が勇者でさえ無ければ、その頬を張り倒して黙らせてやるのに。
…と、思ったのが通じたのか、その時勇者様がレイブ様の腹を殴った。
「えっ」
「うるっせーんだよクソガキ」
予想外の事に一瞬息が出来ず、レイブは数秒後に咳き込んだ。
咳き込む彼は涙目で、口からは涎が出ている。
「…」
本来なら相棒である彼に駆け寄って、再度来るかもしれない暴力から庇わなくてはならない。しかし何故か私はその場から動く事が出来なかった。
勇者様がこちらを見てにっこり笑っている。
何だか嫌な…予感がした。
「素材も金もいらねーよ。その代わり今から俺がする事黙って見てな」
「…は…はい」
勇者様は答えを聞くなりレイブを土の上に引き倒す。呆然としている間に下半身全て脱がせ、右手首と右足首、左手首と左足首をそれぞれ一緒に括って固定した。
秘部が露わになっている。寒そうで可哀想だ。何故かそんな場違いな事を思った。
「な…なに?やめろよ」
相手は何をするかわからない。にも関わらず相棒もこれを了承した。怖じけるレイブの瞳は被捕食者のものになっている。
気にした風もなく、勇者様はレイブの口に指を突っ込んだ。
「ひっ、ひゃめろっ!」
「お前の為だろ?しっかり濡らせよ」
言いながら舌を捏ねたり引っ張ったりしている。
気が済んだのか指を抜き、その指でレイブの尻穴の周りをなぞり、中心に突き入れた。
「ひ…!」
がくんと体が大きく震えるのをやはり意に介せず、ぬちぬちと音を立てて遠慮なく体内を掻き回している。
ややあって指を抜くと、勇者様は荷物から何かを取り出してそこへ押し当てた。蜂のような魔物だ。
「い、いやだ、やめろって」
魔物は尻にくっついてジッとしていたかと思うと、すぐに飛び立った。レイブの腹に何かの紋様が浮かび上がっている。
何の儀式なんだろう?と首を捻ったが、疑問はすぐに霧散した。勇者様が両手でレイブの尻たぶを掴んで引っ張っている。
普段なら裸でも見えない中の肉が見えていた。先程魔物に透明な体液を出されたらしく、綺麗な色をしたそこは濡れ光って蠢き、まるで男を誘っているようだ。
勇者様は前を開けて勃起した男のものを見せつけ、レイブの縮み上がった玉にそれをペチペチと押し付ける。
そうして入り口に当て、一気にレイブの体を貫いた。
「ぐひいっ!」
指先がピンと張り、目を剥いて叫ぶ。しかし脚は開いた形で固定されていて、何の抵抗も出来ずにレイブは犯された。
「ひっ、ひいっひいっひいっ」
パンパンと殊更大きな音を立てて勇者様のもので犯され、生意気な言葉も発する事はなく、今は歯を食いしばってヒイヒイしか言えなくなっている。
なんて愛くるしいのだろう。
自然と歩が進む。
「勇者様」
「何?黙って見てなって…言った筈だけど」
そう言いながら、勇者様は薄く笑っていた。
「ひいっ、け、ケンジーっ…」
助かった。レイブはそんな表情をしている。勿論私にそんな気はない。
「参加しても宜しいですか?」
それを聞いてレイブの表情が固まった。何を言っているのかわからないようだった。
「いいぜ、丁度そっち空いてて可哀想だと思ってたんだよ」
「えっ?うぐっ」
レイブの鼻を摘み、無理矢理口を開けさせて私のものを咥えさせる。
「歯を立てたらお仕置きしますからね。ああ、これが勇者様の口の中…熱くて蕩けそうですよ」
「うう、ううう…!」
信じられない。何故?そんな表情でレイブが上目に見てくる。煽っているのがわかっているのかいないのか。
「萎えるから勇者様って言うのやめろよ。そっちはレイブだっけ?呼び捨てでいいだろ」
「そうですね…わかりました。ほらレイブ、しっかり舌を絡めて」
「うぶっ!ううっ、ひいぃ…」
根元まで突き入れられ、喉を突かれて吐きそうになるのを堪えてレイブは舌を纏わせ始めた。尻穴には勇者様のものを受け入れ、殊更強く打ち付けられたせいで尻たぶは赤く腫れている。
開かれた眼からは止め処なく涙が溢れていて、口と鼻からも液体を垂れ流している。当然だが今は憎まれ口を叩く事は出来ない。荒く息をするだけの性処理人形だ。
感極まって思わず予告なくレイブの口の中に私の鬱憤を放出した。
「えぷっ、おげぇっ…!」
「溢したらつまんねーだろ。出す時言えよ」
「ああ…申し訳ありません、つい」
咽せて殆ど吐いてしまった。その様も惨めでいいが、確かに全て飲ませた方が気分も晴れただろう。
「ほら俺のも出すぞ、有り難く受け取れ!」
「ひいぃっ!いやだあぁっ!」
勇者様の精を受け、レイブの体がぶるぶる震えた。
抜き去ると穴から白濁が溢れ、湯気がもわっと沸き出る。お腹の紋様が変わった。これは何なのだろう?
「交代するか?」
「はい♡」
その疑問には今は大して興味はない。勇者様の問いかけに、何だか吹っ切れた気持ちで私は頷いた。
「なっ、なんで…ケンジー、助けて…ひっ!」
泣いているレイブの頬を引っ叩く。びくんと肩が揺れた。
「さっき少し歯を立てましたね。言ったでしょう?お仕置きです」
ショックで涙は引っ込んだようだった。代わりのように小便を漏らす。また湯気が立ち、今度は鼻をつく臭いが撒き散らされる。
「マジかよ汚ねーな」
「水で流しましょう。レイブ、勇者様のを噛んだらもっと酷い事をしますからね。わかりましたか」
魔法で水をかけ、汚れと臭いを流す。レイブがこくこくと必死で頷くのを見てから、私はその体に己を沈めた。
「うっ」
一瞬唸ったが、そこへは散々出し入れされていたお陰ですんなり入った。辛くはない筈だ。
先程は嫌がったが、脅された今は震えながら舌を出し、口を開けて男のものがそこに入れられるのを待っている。まるで餌を待つ雛のように。
「んむ…うう…」
勇者様のものを口内に受け入れたのを見計らい、私も腰を動かした。一度も触れていないレイブのものがぴくぴく震えている。マゾっ気があるのかも知れない。
その後何度か突いてやった時…多分本人も気付かない内に、2つの穴を犯されながらレイブは達した。
×××××
「こちらをどうぞ、勇者様」
ゴーレムの素材等を切り出し、所持金全てを差し出す。今は2人とも服を着ていて、勇者様は一服している所だった。
「いらないって言った筈…ていうか多いな」
「今回の成果も差し上げたい所なのですが、あまり状態が良くなくて。ご迷惑をおかけしたのは事実ですし、迷惑料と…私の感謝の気持ちです。どうかお受け取り下さい」
「そうか。まあ貰っとくよ」
レイブは拘束だけ解かれ、下半身裸のまま寝かせて放置されている。
それを背景に和やかに会話が進んでいく。
「何だか霧が晴れたような気分です…。私はこれまで勇者様には逆らってはいけないと思い込んでいて、傍若無人に振る舞うレイブとどうやったら相棒解消できるか、そればかりを考えていました」
「可能なら相棒とは仲良くした方がいいよな」
「そう言う勇者様はお一人のようですが」
「可愛い奴だけどうるさいから、時々置いて来てんだよ。仲は良すぎるくらいだ」
「そうでしたか…」
気持ちはわかる。私だってレイブの事は置いて行けるなら置いて行きたい。他のメンバーとパーティを組んで…。レベルを上げて強大な魔物を倒したりして…。そういう妄想をしない事もない。
勇者の相棒が勇者を置いて行くなんて、聞いた事もないが。
「ケンジー、お前いい奴だからクソガキにひとつ命令してやるよ」
「?」
唐突に勇者様がよくわからない言葉を放った。何か聞き逃しただろうか?会話を思い返すがやはり唐突な言葉だと思った。
「今はわかんねーだろうけど。アイツがお前の言葉に逆らえないようにしておいた」
「…それはどういう…」
「あとはたまに1人で出掛けて、クソガキより先にレベル上げとけってくらいかな…?まぁその内わかるから、その時は自分で好きなように命令するといい」
ぽんと肩を叩き、勇者様は立ち上がった。
「今日は金策の為に来ただけだし、貰った分で充分だからもう帰るよ」
「あの…。お名前をお聞きしても宜しいでしょうか?」
勇者様の名前を訊くのは失礼にあたる。…と思って訊かずにいたが、訊かずに別れるわけにも行かない。
「そういえば名乗ってなかったな。俺はセイト」
「セイト様。今日は本当にありがとうございました」
「こっちこそありがとう。じゃあな」
頭を下げている間に、勇者様は帰還魔法でダンジョンから去っていた。
「…何という素晴らしい人格者だろう…」
セイト様か…。同じ勇者と言ってもやはり、人によって天地の差があるのだなあ。
片や面倒事を押し付けて雑な仕事をする屑。片やその屑の言う事を聞く必要は無い事を教えて下さった聖人。
ああ今日はとても楽しい、いい日だった。
意識があるのか無いのかわからないレイブを抱き起こし、もう一度その中に己を沈める。
何かが違っていたら。例えば普段もう少しでも親切にしてくれていたら。あんな事になる直前にだって、もし彼が少しでも申し訳無さそうにしていたら、私だってもしかしたらあの時、庇っていたかも知れない。今自分の心がこんな状態にはなっていなかったかも知れない。
けれど今の方が幸せな気はしていた。
「今日からは仲良く出来そうですね♡」
余り反応の無い体を抱きしめながら、私はレイブにそう囁いた。
×××××
終わり!
・あとがき
セイトが脇役の番外編でした。セイトの事を聖人と思ってるのはケンジーだけです。
屈服の印は人間⇄魔物間で犯す方がレベルが高い場合に付けることが出来、一度付いたら上書きは誰にでも出来るという設定です。
人間同士、魔物同士でやるだけでは付けられません。じゃないとすぐ気付くからね!
勇者って何人いるの?とかどういうシステム?とかは特に考えていません。
このシリーズで少年勇者レイプものが書きたかっただけです。
そんな訳なので今後再登場の予定も特にありません。思いついたら書きます。
名前は賢者→ケンジー、勇者→ブレイブ→レイブ…って感じです。レイブをレイプするとかそんな事全く思ってませんから。
2025.02.13.ほるもと
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