ねえ、この世界は僕達の世界じゃないから壊してもいいよね?

Lydia

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序章

はじまりの物語

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 20××—4.8   ○○私立黒狼中等学院入学

「うん、この学校には七不思議があってねえ。」
中学に入学し、知り合いに頼れることもなく、友達の作り方を必死に思い出す4月。
だが、小1の記憶など在るはずもなく、戸惑うのがオチだ。
そんな中、声を上げた彼女—安室は友達になりやすそうに見えた。
中1としては低めの身長、大きな丸い目、余りお目にかかる事のないツインテール。
彼女は世間で云う「可愛い」の手本のようだった。
「七不思議………ゆっか、まだそんな物信じてたの?七不思議なんて今まで結局全部でっち上げだったじゃん」
今まで……ということはこれまでも何回か七不思議を試したことがあるということだろうか。そんなに噂好きな子には見えなかった。
「でも、今回は本当っぽいの。皆きっと怖がっているよ。だからあまり話さないんだよ!」
確かに皆あまり話さない。しかし、それは皆僕と同じだからだと思う。
それにしても、今の言葉を聞くと、噂好きというより安室は正義感が強いということだろう。
七不思議なんて未だに信じている人はそうそういないと思うが…
僕は正義感が強い奴はそこまで好きではない。自分の正義を正当化する者が多いからだ。
そんなことを思っていると安室が近付いてきた。
「ねえ……田口祐渡(たぐちゆうと)あなたはどうする?」
そう聞かれたが考え事をしていたため、なんのことかさっぱりだ。だが、クラス全員の冷たい視線を回避したかったため僕は
「どうでもいい。勝手にすれば」
と投げやりに言った。すると、安室はいきなり笑顔になって
「そう!!なら、全員で行こう!」
となった。何が何だかさっぱりだが、確かに分かるのはクラス全員の怒りと憎しみの視線だった。
———-しくじったな。そう必然的に全員からの視線で読み取った。
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