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第3話 お兄さんは「病気」
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※やや性的な描写があります。
◆◆
久美は「急いでいるので…」と断ろうとしたが、若い男は「大した時間は取らせないから」と言って久美の手首をつかみ、少し乱暴に、道路から一番奥の自転車置き場まで引っ張っていった。
自転車置き場といっても、木製の物置のようなものがいくつか並んで建っているさまを想像した方がいいかもしれない。
とびらやドアのない物置というか、ガレージ的なものが並んでいて、多分住人はそこに自転車を置いたり、普段使わないものを置いておいたりするのだろう。
近くに誰もいない状態で、薄暗いところに連れ込まれ、さすがに久美は不安になったが、男は猫なで声でこう言った。
「お嬢ちゃん、僕は病気なんだ。協力してくれるかい?」
「え?病気…?」
男は久美を羽交い絞めにし、「ちっちゃくてかわいいなあ…」と言った後、シャツの合わせ目から片手指をねじ込ませ、下着の上から久美の胸をなでた。
「少し…ふくらんでるね…これくらいが…いちばん」
久美は体が小さい方だったが、それでもそれなりの成長は見られる。
男が「少しふくらんでいる」といった胸は、4年生ぐらいの頃だろうか、何かの拍子に自分で触ったとき、中に二つの卵が仕込まれているのでは?という感触を覚えた後、気のせいか、確かに少しずつ大きくなっている――とは思っていた。
指はスリーマの中に入り込み、乳首をいじり始めた。
ヘルメットのせいもあるのだろうが、呼吸が徐々に荒くなっているのが分かる。
この人、気持ち悪い…と思ったが、「病気」の人にそんなことを言うのは失礼だと、母にきつく言われていたので、だまって受け入れた。
もう片方の手は、スカートをまくり上げ、ももをなでながらパンツの中に入ってきた。
「つるつるだね…フフッ」
さすがに知識の薄い久美にも、この状況が「よくないこと」だというのは分かった。
怖いが声が出ない。
しかも男はメット越しに、こんなことをささやく。
「僕の病気はね…こうして…キミみたいな子の体を触っていると…よくなるんだよ…」
(病気なら…仕方ないのかな)
久美は判断力が正しく働かず、少し気が遠くなりかけていた。
しかし割れ目をなぞられ、指が侵入しようとしてきたのは、本能が拒否した。
「あ、それは…や…」
「もっと…足開いて…」
「や…です」
また男が舌打ちをし、強引にねじ込もうとしたとき、自転車置き場のすぐそば部屋の台所で電気がつき、久美は窓越しに立った女性と目があった。
(助けて!)
という無言の叫びが女性に届いた――わけではなく、「見られた」と思った男が久美を放り出すようにした後、バイクに乗って逃走した。
後ほど聞いた話だと、実際女性側からは、薄暗い自転車置き場の様子は見えていなかったらしいが、逃げていった男のただならぬ様子を不審に思い、外に出てきて久美に駆け寄った。久美の母親くらいの年齢だろうが、優しそうできれいな人だと久美は思った。
「あなた…ここでいったい何をしていたの?」
「今のおにいさんの病気…治してたんです…」
「え?」
◆◆
久美は「急いでいるので…」と断ろうとしたが、若い男は「大した時間は取らせないから」と言って久美の手首をつかみ、少し乱暴に、道路から一番奥の自転車置き場まで引っ張っていった。
自転車置き場といっても、木製の物置のようなものがいくつか並んで建っているさまを想像した方がいいかもしれない。
とびらやドアのない物置というか、ガレージ的なものが並んでいて、多分住人はそこに自転車を置いたり、普段使わないものを置いておいたりするのだろう。
近くに誰もいない状態で、薄暗いところに連れ込まれ、さすがに久美は不安になったが、男は猫なで声でこう言った。
「お嬢ちゃん、僕は病気なんだ。協力してくれるかい?」
「え?病気…?」
男は久美を羽交い絞めにし、「ちっちゃくてかわいいなあ…」と言った後、シャツの合わせ目から片手指をねじ込ませ、下着の上から久美の胸をなでた。
「少し…ふくらんでるね…これくらいが…いちばん」
久美は体が小さい方だったが、それでもそれなりの成長は見られる。
男が「少しふくらんでいる」といった胸は、4年生ぐらいの頃だろうか、何かの拍子に自分で触ったとき、中に二つの卵が仕込まれているのでは?という感触を覚えた後、気のせいか、確かに少しずつ大きくなっている――とは思っていた。
指はスリーマの中に入り込み、乳首をいじり始めた。
ヘルメットのせいもあるのだろうが、呼吸が徐々に荒くなっているのが分かる。
この人、気持ち悪い…と思ったが、「病気」の人にそんなことを言うのは失礼だと、母にきつく言われていたので、だまって受け入れた。
もう片方の手は、スカートをまくり上げ、ももをなでながらパンツの中に入ってきた。
「つるつるだね…フフッ」
さすがに知識の薄い久美にも、この状況が「よくないこと」だというのは分かった。
怖いが声が出ない。
しかも男はメット越しに、こんなことをささやく。
「僕の病気はね…こうして…キミみたいな子の体を触っていると…よくなるんだよ…」
(病気なら…仕方ないのかな)
久美は判断力が正しく働かず、少し気が遠くなりかけていた。
しかし割れ目をなぞられ、指が侵入しようとしてきたのは、本能が拒否した。
「あ、それは…や…」
「もっと…足開いて…」
「や…です」
また男が舌打ちをし、強引にねじ込もうとしたとき、自転車置き場のすぐそば部屋の台所で電気がつき、久美は窓越しに立った女性と目があった。
(助けて!)
という無言の叫びが女性に届いた――わけではなく、「見られた」と思った男が久美を放り出すようにした後、バイクに乗って逃走した。
後ほど聞いた話だと、実際女性側からは、薄暗い自転車置き場の様子は見えていなかったらしいが、逃げていった男のただならぬ様子を不審に思い、外に出てきて久美に駆け寄った。久美の母親くらいの年齢だろうが、優しそうできれいな人だと久美は思った。
「あなた…ここでいったい何をしていたの?」
「今のおにいさんの病気…治してたんです…」
「え?」
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