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第52章 千弦さんの手首【千弦と聡二 交際編】
実力行使
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さて、千弦さんとの口論の場面に戻ろう(ちなみにベッドの上である)。
「大体あなた、いつも不思議だったんだけど、どうして私に口でさせないの?」
「それは…」
「口に含まれた瞬間、爆発しそう」というおそれと、「あなたにそんなことをさせる気になれない」という、ちょっとした美意識の問題なのだが、後者の理由だけ言ってみた。
「そんなことって――私たち、恋人同士なんじゃないの?」
「恋人同士は須らくフェラチオせよ、なんて法律はありません」
「本当に口が減らないわね。いいわ。あなたが私の意向を無視するなら、私もそうするまでよ」
◇◇◇
「千弦さんの…意向?」
「私はソレがどうしてもしたいわけではないけれど、あなたを喜ばせたいの。無駄にトシだけ食ってるマグロみたいに思われるのもしゃくだわ」
「そんなこと思って…ちょっ…」
千弦さんが俺に覆いかぶさった。
今までも手で刺激してくれることはあるが、そういう空気になると、こちらからそれとなくはぐらかしていた、のだが。
…さすがの急襲に、情けない声が出た。
すーっ、はぁーという分かりやすい深呼吸から、千弦さんの「決意」が見て取れた。
俺の体のほぼ真ん中でだらけきっていた息子に手を添え、ちゅっ、ちゅっと軽く音を立ててキスをした。
その後、息子の頭をまず口に含み、徐々に吸い込むように口中に引きずり込んんだ。
唇と舌のゆるゆるとした動きが、俺を刺激する……正直言って、「された」ことのない俺でも、千弦さんの行為があまり上手でないことだけは分かった。
だが、「千弦さんが俺を…」と考えるだけで、別の何かが働いたように、ソコに力がみなぎってきているのが分かる。
そうなるともう、一気呵成というか、一瀉千里というか。
もともと堪え性のない若い男に過ぎないのだ、俺は。
「千弦さん…もういいです…出そう…」
しかし、それを無視した千弦さんは――すべて飲み込んでしまった。
彼女のその瞬間の表情は確認できなかったが、少し落ち着くと、口をぬぐいながら言った。
「精液って苦いのね。知ってた?」
え?
「あの…こんなときにすごく失礼なんですけど…ひょっとして、初めてだったんですか?」
「え、やっぱり下手だった?ごめんなさいね、力業で出させちゃったみたいで…」
こんなときまで、この人は本当に何てことを言うんだ。
「そうじゃなくて!どうにかなりそうなほど…気持ちよかったんです!」
俺にこんなことまで言わせるとは。
「やった。大成功!」
おいっ、そこで笑顔でピースまで出すんじゃない!
本当に――めちゃくちゃにしてやりたい。
何があっても「俺以外の男に抱かれたい」なんて気が起きなくなるくらい、彼女に俺を刻み付けたい。
そんな思いで彼女を組み敷いて、本能の赴くままに攻め立てた。
さっき出したばかりなのに回復も早く、ついでに――果てるのも早かった。
ただ、若さと今までのうっぷんもあり、回復するのも早い。
意識したわけではないが、いつもなら取らない体勢を何度も取ってしまった。
いろんなことを試したい!という気持ちになってしまったのだ。
千弦さんもしんどかったかもしれない。
しかし、優しくエロチックに、俺の全て彼女の全てを使って受け入れてくれた。
俺が彼女を「抱いて」いるのに、彼女に抱きしめられているような気持ちになった。
頭のどこかで、彼女が「ソレ」を初めてしたというのを少し疑ってはいるが、別にうそでも本当でも構わない。
彼女が最高にハメられがいのある女性であることに変わりはない。
◇◇◇
俺はピロートークの話題として、「千弦さんの手首の具合」を選んだ。
「手首、大丈夫なんですか?」
「うん。整形外科で見てもらったら、少し筋肉が腫れているって言われたから、温熱治療と電気治療を時々してもらってるの」
「腱鞘炎とかではないんですね?」
「無理は禁物だけど、それは大丈夫みたい」
「よかった…」
「ありがとう。かわいい恋人に心配してもらえるなら、手首の痛みもへっちゃらよ」
「俺が、かわいいですか?」
「うん。イケメンで頭がよくて頼りがいがあって、最高にかわいいわ」
「かわいい」を「愛しい」に置き換えたら、少しもおかしくない言葉だ。
いつだったか、観光地でラブホテルに入ったとき、「少し仮眠を取ったら?」と、子守唄を歌ってくれたことがあった。シューベルトだったか、モーツァルト風だったか。
母親歴もそこそこ長いだけに、おこちゃまの寝かしつけには長けているのかもしれない。
彼女が俺の髪や顔を撫で、ほほや唇に自分の唇を近づけているのを感じながら、俺は心も体も満たされた状態で、すっと入眠したようだ。
「大体あなた、いつも不思議だったんだけど、どうして私に口でさせないの?」
「それは…」
「口に含まれた瞬間、爆発しそう」というおそれと、「あなたにそんなことをさせる気になれない」という、ちょっとした美意識の問題なのだが、後者の理由だけ言ってみた。
「そんなことって――私たち、恋人同士なんじゃないの?」
「恋人同士は須らくフェラチオせよ、なんて法律はありません」
「本当に口が減らないわね。いいわ。あなたが私の意向を無視するなら、私もそうするまでよ」
◇◇◇
「千弦さんの…意向?」
「私はソレがどうしてもしたいわけではないけれど、あなたを喜ばせたいの。無駄にトシだけ食ってるマグロみたいに思われるのもしゃくだわ」
「そんなこと思って…ちょっ…」
千弦さんが俺に覆いかぶさった。
今までも手で刺激してくれることはあるが、そういう空気になると、こちらからそれとなくはぐらかしていた、のだが。
…さすがの急襲に、情けない声が出た。
すーっ、はぁーという分かりやすい深呼吸から、千弦さんの「決意」が見て取れた。
俺の体のほぼ真ん中でだらけきっていた息子に手を添え、ちゅっ、ちゅっと軽く音を立ててキスをした。
その後、息子の頭をまず口に含み、徐々に吸い込むように口中に引きずり込んんだ。
唇と舌のゆるゆるとした動きが、俺を刺激する……正直言って、「された」ことのない俺でも、千弦さんの行為があまり上手でないことだけは分かった。
だが、「千弦さんが俺を…」と考えるだけで、別の何かが働いたように、ソコに力がみなぎってきているのが分かる。
そうなるともう、一気呵成というか、一瀉千里というか。
もともと堪え性のない若い男に過ぎないのだ、俺は。
「千弦さん…もういいです…出そう…」
しかし、それを無視した千弦さんは――すべて飲み込んでしまった。
彼女のその瞬間の表情は確認できなかったが、少し落ち着くと、口をぬぐいながら言った。
「精液って苦いのね。知ってた?」
え?
「あの…こんなときにすごく失礼なんですけど…ひょっとして、初めてだったんですか?」
「え、やっぱり下手だった?ごめんなさいね、力業で出させちゃったみたいで…」
こんなときまで、この人は本当に何てことを言うんだ。
「そうじゃなくて!どうにかなりそうなほど…気持ちよかったんです!」
俺にこんなことまで言わせるとは。
「やった。大成功!」
おいっ、そこで笑顔でピースまで出すんじゃない!
本当に――めちゃくちゃにしてやりたい。
何があっても「俺以外の男に抱かれたい」なんて気が起きなくなるくらい、彼女に俺を刻み付けたい。
そんな思いで彼女を組み敷いて、本能の赴くままに攻め立てた。
さっき出したばかりなのに回復も早く、ついでに――果てるのも早かった。
ただ、若さと今までのうっぷんもあり、回復するのも早い。
意識したわけではないが、いつもなら取らない体勢を何度も取ってしまった。
いろんなことを試したい!という気持ちになってしまったのだ。
千弦さんもしんどかったかもしれない。
しかし、優しくエロチックに、俺の全て彼女の全てを使って受け入れてくれた。
俺が彼女を「抱いて」いるのに、彼女に抱きしめられているような気持ちになった。
頭のどこかで、彼女が「ソレ」を初めてしたというのを少し疑ってはいるが、別にうそでも本当でも構わない。
彼女が最高にハメられがいのある女性であることに変わりはない。
◇◇◇
俺はピロートークの話題として、「千弦さんの手首の具合」を選んだ。
「手首、大丈夫なんですか?」
「うん。整形外科で見てもらったら、少し筋肉が腫れているって言われたから、温熱治療と電気治療を時々してもらってるの」
「腱鞘炎とかではないんですね?」
「無理は禁物だけど、それは大丈夫みたい」
「よかった…」
「ありがとう。かわいい恋人に心配してもらえるなら、手首の痛みもへっちゃらよ」
「俺が、かわいいですか?」
「うん。イケメンで頭がよくて頼りがいがあって、最高にかわいいわ」
「かわいい」を「愛しい」に置き換えたら、少しもおかしくない言葉だ。
いつだったか、観光地でラブホテルに入ったとき、「少し仮眠を取ったら?」と、子守唄を歌ってくれたことがあった。シューベルトだったか、モーツァルト風だったか。
母親歴もそこそこ長いだけに、おこちゃまの寝かしつけには長けているのかもしれない。
彼女が俺の髪や顔を撫で、ほほや唇に自分の唇を近づけているのを感じながら、俺は心も体も満たされた状態で、すっと入眠したようだ。
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