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1章
第1話 転生したと思ったら、最初からストーリーが重いんだけど?
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「ふざけんなよ……」
PCモニターの液晶だけが光る部屋の中で、思わず怒りに肩を震わせる。
「何で……」
そう呟つぶやきながら、今も画面に映っている大作ギャルゲー『エンジェル・ブレイブ(通称エンブレ)』のパッケージを力いっぱい握りしめると、空箱がミシリと音をたてた。
「何でツンデレ幼馴染が、不細工伯爵の嫁に行かなきゃいけないんだよ!」
それはもう、魂からの叫びだった。
一緒に冒険に行き、お互いに惹ひかれあいながらも中々言い出せない……そんな雰囲気の仲、シナリオ全体としても恋愛としてもクライマックスの所での、まさかの手のひら返し。
加えて幼なじみだけに留まらず、最も親密になったヒロインがゲーム内のルート分岐によって様々な鬱展開をプレイヤーに強要してくる。
妹系後輩キャラや銀髪シスター、隣国のお姫様など、ヒロインが魅力的であればある程、メーカーへの怒りは増大していく。
「……Tritterはどうなってんだ?」
一旦ゲームのウィンドウを閉じて、有名SNSサイトを立ち上げ作品名を検索すると、案の定公式アカウントは大炎上していた。
メーカーへのヘイトを溜めた書き込みが大半を占める中で、チラホラと別の意見も目に入って来る。
――でも、この主人公ならしょうがないよな?
――ぶっちゃけ、他の男キャラの方がかっこいい件について
そう、主人公批判だ。だがこれはゲームをプレイした俺自身も感じていた……この作品の主人公は正直言って糞だ。
何の理想も信念も無く、無駄に事件ばかり起こしては、状況を引っ掻き回して周りに迷惑をかける。
――ヒロインが不幸になるのも、ほとんどはコイツが役立たずなせいだ
そうであるにも関わらず、最強スキルを次々覚えるせいで、シナリオ上では他キャラから崇められるんだからたちが悪い。
「はぁ……取り敢えず俺もお祭りに参加して気晴らしするか」
ため息を吐きながらマウスを操作して、公式のアカウントをクリックしようとした所で、見慣れないバナー広告が出ている事に気づく。
――彼女たちを救いたくは無いですか?
黒い背景に赤い文字だけが書かれた、不気味な広告。
「なんだこれ、新作のブラウザゲームか?」
昨今では突飛な宣伝方法をとるゲームも増えて来てるが、キャラの画像もゲームタイトルさえ無いんじゃ、広告が指している“彼女たち”が誰かすらも分からない。
だが俺は、そんな怪しすぎる広告を興味本位で押し……すぐに、その事を後悔した。
「な……んだ、これ」
体から急速に何かが吸い取られる様な感覚に恐怖を覚えて、急いでスマホを掴み取る。
「だ……れか」
助けを呼ぼうとスマホを操作している間にも、意識が混濁し始めスマホを落としてしまう。
「た……すけ」
それでも何とかそう言って扉へ手を伸ばした所で、俺の記憶はブツリと途切れた。
◇
「うおっ」
跳ね起きながら大きく息を吸い、自分の体の感覚がちゃんとある事に安堵する。
直前に味わった喪失感は、恐怖以外の何物でも無かったから。
「って、この服なんだ?」
病院の入院患者が着るような服――真っ白な検診衣を着せられている事に疑問を感じ、それと同時に自身の手が小さく、ふっくらとしている事に気づく。
ペタペタと顔を触ってみれば、骨格も変わっている気がする。
「これが、明晰夢って奴か?」
ネットで聞きかじった程度の記憶だが、普通の夢とは違って意識もはっきりしていて、自由に動き回れる夢だと話に聞いたことがある。
「でも、俺は子供になりたいなんて願望は別に無かったけどなぁ?」
そんな風に思いながら周りを見回してみれば、ズラリと並べられたベッドの上に、黒い首輪を嵌められた10歳くらいの少年少女が寝かされているのが見える。
それに対して既視感を感じたところで、近づいて来る足音に気づいた。
「取り敢えず、寝たふりしとこ」
夢の中で寝たふりをするのも変な話だが、夢とは理不尽なもので、足音がするスライドドアの向こうから突然エイリアンが現れたとしても不思議ではない。
――ウィン
自動ドアが音を立てながら開くと共に、成人した男たちの話声が聞こえて来た。
「あー、今回はどいつを使徒化の実験に使うんだったっけ?」
「ちゃんと資料読んどけよ、まずは検体1075番だろ?今日中に1080番までやる予定なんだから、手早くやるぞ?」
「あーそうだったか、おい起きろガキ」
そう言って男がゆっくりと近づいて来て……隣の少年の頬を叩くのを薄目で確認すると、俺は思わずため息を吐きかけて慌てて息を飲み込む。
「た、たすけて」
「おら、暴れんなっ」
男に無理やり立ち上がらされ手錠をつけられた少年は、その場から逃げようとするが、大人の力の前ではそれもかなわず、ドアの向こうへと男たちに連れて行かれてしまった。
「……検体?」
あまり聞きなれないその言葉を頭の中で繰り返しながら、自分のベッドわきに取り付けられたプレートを見てみれば番号は1076と書かれている。
そして更に隣の茶髪の少女の番号を見た時――俺は雷に打たれた様な感覚に陥った。
「検体番号1077、真っ黒い首輪、それに使徒化……完全に、『エンジェル・ブレイブ』の設定のままじゃんかっ」
寝る前にプレイしていたゲーム、『エンジェル・ブレイブ』の中のヒロイン――隣で寝ている少女の回想シーンで今目にしているものと全く同じ景色を見たことが有った。
「それにしても、このベッドの手触りはまるで本物だな」
そんな風に思っていた所で、ふとオタクとしての性が胸の中に芽生えて来る。――そう、ヒロインの顔を間近で拝みたくなったのだ。
いつも弾はじける様な笑顔を振りまき、己の不幸な出生をまるで感じさせないゲーム世界の清涼剤でもあった彼女の顔を……。
「っしょっと」
自身の身長位の高さがあるベッドから降りて、少女の方へとなるべく音を立てない様にしながら近づいていく。
――ドクンッ
そして俺は、自分の心臓が跳ねる音を初めて聞いた。
彼女を初めてみた感想は、一目惚れなんて生易しいものでは無い。
心臓を握りつぶす勢いで、彼女に心をわし掴みされた。
やや切れ長な目、スッと伸びた鼻筋、幼さのせいでやや丸みを帯びた顔だち、少し癖の付いた栗色の髪――そのどれもが完璧に計算されて作られた芸術品のようだ。
その場で拝みそうになる気持ちを抑えて更に近づき、少女の髪に触れようとした所で、パッと少女の大きな瞳が開いた。
「すいません、そんなつもりは無かったんです!許してください!」
思わずその場で鮮やかな土下座を決めると、少女は周囲を見回した後、近くに居たのが俺である事を確認すると、目に見えて肩を落とした。
「お姉ちゃんじゃ……ない?」
「何を……って、あぁ。ミヨコさんと勘違いしたのか」
彼女が幼いころにゲーム内で慕っていた、ミヨコさん――345番の事と気づき口走ると、少女が俺の肩をガッと掴んだ。って、顔近い!
「お姉ちゃんを知ってるの!?」
悲痛な――むしろ悲鳴とも言うべきその声に、俺は胸を抉られるような感覚を覚える。
「知っては居る……けど」
「会わせて!お姉ちゃんに会わせて!」
瞳に涙を溜めて叫ぶ少女に、ゲーム内の彼女のイベントシーンと、これから起こる悲劇を思い返す……。
ゲームの中で少女は姉と慕う女性と一度引き離された後、数年後にやっと再開できたと思った時には……敵同士となっていた。
プレイ中はこれ程までにリアルに描写されていなかった為耐えられたが、目の前で泣きつかれるのは、キツいものがある。
「私は……私は、どうなってもいいの。だから……」
必死に涙を流しながらそう訴える彼女に、俺は眠る前に見た広告を思い出す。
――彼女たちを救いたくは無いですか?
ギリッと、奥歯を噛みしめる音と共に、口の中一杯に血が広がる。
どうせ夢の中の話だ……起きてしまえば忘れる様な記憶だ、そう思っていても俺は許せなかった。
本来の彼女は天真爛漫てんしんらんまんに笑い、周りまでも笑顔にしてくれる、そんな少女の筈だ……それなのに今は悲痛な叫びを上げている。
――このままで良いのか?
良いわけが無い。だが俺に何ができる? ただのゲーマーなだけの俺に。
――それならお前は逃げるのか?
……逃げられるわけがない。
俺は彼女たちを心底愛していたからこそ、その不幸な結末に苛立ちを覚えたのだから。
――どうせ夢だから意味が無いと思ってるのか?
意味の有る無しだとか、どうやって助けるかだとか、そんな理屈っぽい話じゃない筈だ。
――このまま彼女達が悲劇に見舞われるのを、お前は黙って見てられるのか?
黙って見てるなんてこと……出来るわけねぇんだよ! 俺は、皆を幸せにしたいんだ!
そう心が叫んだ時には、少女に返事をしていた。
「安心しろ、俺が全て救ってやる。だから泣き止めよ、ナナ」
PCモニターの液晶だけが光る部屋の中で、思わず怒りに肩を震わせる。
「何で……」
そう呟つぶやきながら、今も画面に映っている大作ギャルゲー『エンジェル・ブレイブ(通称エンブレ)』のパッケージを力いっぱい握りしめると、空箱がミシリと音をたてた。
「何でツンデレ幼馴染が、不細工伯爵の嫁に行かなきゃいけないんだよ!」
それはもう、魂からの叫びだった。
一緒に冒険に行き、お互いに惹ひかれあいながらも中々言い出せない……そんな雰囲気の仲、シナリオ全体としても恋愛としてもクライマックスの所での、まさかの手のひら返し。
加えて幼なじみだけに留まらず、最も親密になったヒロインがゲーム内のルート分岐によって様々な鬱展開をプレイヤーに強要してくる。
妹系後輩キャラや銀髪シスター、隣国のお姫様など、ヒロインが魅力的であればある程、メーカーへの怒りは増大していく。
「……Tritterはどうなってんだ?」
一旦ゲームのウィンドウを閉じて、有名SNSサイトを立ち上げ作品名を検索すると、案の定公式アカウントは大炎上していた。
メーカーへのヘイトを溜めた書き込みが大半を占める中で、チラホラと別の意見も目に入って来る。
――でも、この主人公ならしょうがないよな?
――ぶっちゃけ、他の男キャラの方がかっこいい件について
そう、主人公批判だ。だがこれはゲームをプレイした俺自身も感じていた……この作品の主人公は正直言って糞だ。
何の理想も信念も無く、無駄に事件ばかり起こしては、状況を引っ掻き回して周りに迷惑をかける。
――ヒロインが不幸になるのも、ほとんどはコイツが役立たずなせいだ
そうであるにも関わらず、最強スキルを次々覚えるせいで、シナリオ上では他キャラから崇められるんだからたちが悪い。
「はぁ……取り敢えず俺もお祭りに参加して気晴らしするか」
ため息を吐きながらマウスを操作して、公式のアカウントをクリックしようとした所で、見慣れないバナー広告が出ている事に気づく。
――彼女たちを救いたくは無いですか?
黒い背景に赤い文字だけが書かれた、不気味な広告。
「なんだこれ、新作のブラウザゲームか?」
昨今では突飛な宣伝方法をとるゲームも増えて来てるが、キャラの画像もゲームタイトルさえ無いんじゃ、広告が指している“彼女たち”が誰かすらも分からない。
だが俺は、そんな怪しすぎる広告を興味本位で押し……すぐに、その事を後悔した。
「な……んだ、これ」
体から急速に何かが吸い取られる様な感覚に恐怖を覚えて、急いでスマホを掴み取る。
「だ……れか」
助けを呼ぼうとスマホを操作している間にも、意識が混濁し始めスマホを落としてしまう。
「た……すけ」
それでも何とかそう言って扉へ手を伸ばした所で、俺の記憶はブツリと途切れた。
◇
「うおっ」
跳ね起きながら大きく息を吸い、自分の体の感覚がちゃんとある事に安堵する。
直前に味わった喪失感は、恐怖以外の何物でも無かったから。
「って、この服なんだ?」
病院の入院患者が着るような服――真っ白な検診衣を着せられている事に疑問を感じ、それと同時に自身の手が小さく、ふっくらとしている事に気づく。
ペタペタと顔を触ってみれば、骨格も変わっている気がする。
「これが、明晰夢って奴か?」
ネットで聞きかじった程度の記憶だが、普通の夢とは違って意識もはっきりしていて、自由に動き回れる夢だと話に聞いたことがある。
「でも、俺は子供になりたいなんて願望は別に無かったけどなぁ?」
そんな風に思いながら周りを見回してみれば、ズラリと並べられたベッドの上に、黒い首輪を嵌められた10歳くらいの少年少女が寝かされているのが見える。
それに対して既視感を感じたところで、近づいて来る足音に気づいた。
「取り敢えず、寝たふりしとこ」
夢の中で寝たふりをするのも変な話だが、夢とは理不尽なもので、足音がするスライドドアの向こうから突然エイリアンが現れたとしても不思議ではない。
――ウィン
自動ドアが音を立てながら開くと共に、成人した男たちの話声が聞こえて来た。
「あー、今回はどいつを使徒化の実験に使うんだったっけ?」
「ちゃんと資料読んどけよ、まずは検体1075番だろ?今日中に1080番までやる予定なんだから、手早くやるぞ?」
「あーそうだったか、おい起きろガキ」
そう言って男がゆっくりと近づいて来て……隣の少年の頬を叩くのを薄目で確認すると、俺は思わずため息を吐きかけて慌てて息を飲み込む。
「た、たすけて」
「おら、暴れんなっ」
男に無理やり立ち上がらされ手錠をつけられた少年は、その場から逃げようとするが、大人の力の前ではそれもかなわず、ドアの向こうへと男たちに連れて行かれてしまった。
「……検体?」
あまり聞きなれないその言葉を頭の中で繰り返しながら、自分のベッドわきに取り付けられたプレートを見てみれば番号は1076と書かれている。
そして更に隣の茶髪の少女の番号を見た時――俺は雷に打たれた様な感覚に陥った。
「検体番号1077、真っ黒い首輪、それに使徒化……完全に、『エンジェル・ブレイブ』の設定のままじゃんかっ」
寝る前にプレイしていたゲーム、『エンジェル・ブレイブ』の中のヒロイン――隣で寝ている少女の回想シーンで今目にしているものと全く同じ景色を見たことが有った。
「それにしても、このベッドの手触りはまるで本物だな」
そんな風に思っていた所で、ふとオタクとしての性が胸の中に芽生えて来る。――そう、ヒロインの顔を間近で拝みたくなったのだ。
いつも弾はじける様な笑顔を振りまき、己の不幸な出生をまるで感じさせないゲーム世界の清涼剤でもあった彼女の顔を……。
「っしょっと」
自身の身長位の高さがあるベッドから降りて、少女の方へとなるべく音を立てない様にしながら近づいていく。
――ドクンッ
そして俺は、自分の心臓が跳ねる音を初めて聞いた。
彼女を初めてみた感想は、一目惚れなんて生易しいものでは無い。
心臓を握りつぶす勢いで、彼女に心をわし掴みされた。
やや切れ長な目、スッと伸びた鼻筋、幼さのせいでやや丸みを帯びた顔だち、少し癖の付いた栗色の髪――そのどれもが完璧に計算されて作られた芸術品のようだ。
その場で拝みそうになる気持ちを抑えて更に近づき、少女の髪に触れようとした所で、パッと少女の大きな瞳が開いた。
「すいません、そんなつもりは無かったんです!許してください!」
思わずその場で鮮やかな土下座を決めると、少女は周囲を見回した後、近くに居たのが俺である事を確認すると、目に見えて肩を落とした。
「お姉ちゃんじゃ……ない?」
「何を……って、あぁ。ミヨコさんと勘違いしたのか」
彼女が幼いころにゲーム内で慕っていた、ミヨコさん――345番の事と気づき口走ると、少女が俺の肩をガッと掴んだ。って、顔近い!
「お姉ちゃんを知ってるの!?」
悲痛な――むしろ悲鳴とも言うべきその声に、俺は胸を抉られるような感覚を覚える。
「知っては居る……けど」
「会わせて!お姉ちゃんに会わせて!」
瞳に涙を溜めて叫ぶ少女に、ゲーム内の彼女のイベントシーンと、これから起こる悲劇を思い返す……。
ゲームの中で少女は姉と慕う女性と一度引き離された後、数年後にやっと再開できたと思った時には……敵同士となっていた。
プレイ中はこれ程までにリアルに描写されていなかった為耐えられたが、目の前で泣きつかれるのは、キツいものがある。
「私は……私は、どうなってもいいの。だから……」
必死に涙を流しながらそう訴える彼女に、俺は眠る前に見た広告を思い出す。
――彼女たちを救いたくは無いですか?
ギリッと、奥歯を噛みしめる音と共に、口の中一杯に血が広がる。
どうせ夢の中の話だ……起きてしまえば忘れる様な記憶だ、そう思っていても俺は許せなかった。
本来の彼女は天真爛漫てんしんらんまんに笑い、周りまでも笑顔にしてくれる、そんな少女の筈だ……それなのに今は悲痛な叫びを上げている。
――このままで良いのか?
良いわけが無い。だが俺に何ができる? ただのゲーマーなだけの俺に。
――それならお前は逃げるのか?
……逃げられるわけがない。
俺は彼女たちを心底愛していたからこそ、その不幸な結末に苛立ちを覚えたのだから。
――どうせ夢だから意味が無いと思ってるのか?
意味の有る無しだとか、どうやって助けるかだとか、そんな理屈っぽい話じゃない筈だ。
――このまま彼女達が悲劇に見舞われるのを、お前は黙って見てられるのか?
黙って見てるなんてこと……出来るわけねぇんだよ! 俺は、皆を幸せにしたいんだ!
そう心が叫んだ時には、少女に返事をしていた。
「安心しろ、俺が全て救ってやる。だから泣き止めよ、ナナ」
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