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1章
第4話 猛将との決闘
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自動ドアが開いた先には、狭い一本道の通路が伸びている。左右には幾つもの部屋の扉があり――そこからは悲鳴が漏れ聞こえた。
「助けて、誰かっ」
「いたいいたいたいたいたいたいたいたいたい」
聞いているだけで精神がけずられそうな音に、耳をふさぎたくなる中、俺は手に持った杖を音がするほど握りしめると、正面にある一際大きな部屋へと歩みを進める。
踏み出す足は鉛の様に重く、体にまとわりつく気配は鎖の様に俺の体を縛り付ける。
――それでも、俺はナナ達を助けたい……例え夢、幻なのだとしても
――バッドエンドは許せない
確かな覚悟を持って観音扉を開くとそこには、巨大な機械に管を通して繋がれたミヨコさんとグンザーク、そして複数の研究者たちが居た。
「なんじゃ、おまえは――」
「駆けろ雷撃っ、サンダーアロー」
胸の内から湧き上がった気持ちに従い研究員の頭部目掛けて魔法を飛ばすが――グンザークの腕によってはじかれた。
「貴様が入り込んだ鼠か?何故実験体が杖なぞ持っている」
怪訝な顔をして問い返してくるグンザークだが、その問にも俺はサンダーアローを研究者たちに向けて連射して応える。
「笑止っ」
様々な角度で放たれた魔法は、されど一発も研究者に当たる事無く、はじき落される。
加えて弾いた奴の腕には焦げ跡がつくだけで、まるで痛みを感じた様子も無い。
「グンザーク殿、これはどういう事じゃ」
ハゲの研究者がグンザークに疑問を投げかけるが、グンザークは首を一回横に振ると、俺の後ろの扉を指さした。
「俺は知らぬ。だが貴様らは逃げておけ、邪魔だ」
そう言ってグンザークが発した覇気に、俺だけじゃなく研究者も気圧されると、逃げる様に俺の脇をすり抜けていった。
「ほぉ?逃がしてしまって良かったのか?研究者たちにずいぶん興味があったようだが」
「抜かせ、背を向けた瞬間殺すつもりだったくせに」
「はっ、まだチビだと言うのに良くほえる。……久方ぶりの戦場だ、直ぐには死ぬなよ?」
言い終わると同時、グンザークが背中に手を回し、巨大な斧を引き抜くと構えた。
――怖い……
夢だと思っていても奴が発する威圧感に、今にも膝を折って縮こまりたくなるが、それでも俺は奴を睨みつけることをやめない。
――決して挫けるわけにはいかない
「いくぞっ、ガキ」
グンザークがそうほえるのと同時、ミヨコさんがこちらを見ている事に気づく。
――そんな心配そうな目で見るなよ、今助け出してやるから
――救わなきゃいけないヒロインが目の前に居るんだ、ここで踏ん張らなきゃ男じゃねぇっ
「来いよデカブツ、てめぇなんて前座にも成らねえんだよっ」
振り下ろされる刃を寸での所で交わし吠えたてると、グンザークはニタリと凶悪な笑みを貼り付けたまま、木の棒でも握ってるかのように安々と斧を振るってくる。
型や優れた技術が有るわけでは無い、フェイントも無いため一撃毎ならかわせる……だが、奴が繰り出す攻撃は早く、何よりも重かった。
叩きつけられた先の地面はえぐれ、その時に舞い上がった残骸が、絶えず俺に襲い掛かる。
「はっ、てんで大した事ないなアンタも」
あくまでも余裕を装い、スキをみて魔法を打ち込んでいくが効果は無い――だが、時間さえ稼げれば……。
そう思った所で、奴の体から魔力がほとばしる。
「ならばこれでどうだ、打ち据えろ、ストーングラベル」
「がっ……」
避けよう……そう思った次の瞬間には、腹を巨大な塊に打ち据えられて吹き飛ばされ、そのまま背中から壁に衝突した。
今まで感じた事の無い衝撃と、内臓がシェイクされた気持ち悪さから、その場で崩れ落ち吐き出す。
「威勢だけだったな、ガキ……。まぁいい、他に協力者は居るのかどうか確認して来よう……」
そう言って背を向けたグンザークの首元に、胃液をまき散らしながらもサンダーアローを放ち――後ろ手に防がれる。
……くそっ。
「まだ動くか、ならその手足の2、3本この場でへし折ってやる」
そう言って斧を担いだグンザークが近づいて来るのを見て、足元をふらつかせながらも、杖を構えて対峙する。
『もうやめてっ』
部屋に彼女の――ミヨコさんの声が、響き渡った。
『もういいでしょう?まだその子は子供なのよ?』
機械につながれ、絶えず痛みを受け続けているというのに、涙を流しながらもミヨコさんは必死にグンザークに訴えかける――。
そしてそんな彼女に関心を持ったのか、俺の眼前まで来ていたグンザークは引き返し、ミヨコさんの細い首を締め上げ始めた。
――ふざけんな
「うるさいぞ、女。しょせん貴様らはモルモットだ、我々の道具に過ぎん貴様に口答えする権利は無い」
グンザークは言葉の端々から怒りをにじませながら、皮ふに指が食い込むほどの力でミヨコさんの首を締め上げていく。
――認めねぇ
『にげ……て』
――何故、彼女達が不幸にならなきゃならい!
心の叫びと同時、俺の中のナニカが弾けた。
「顕現しろ雷轟四閃っ、サンダージャベリン」
起動ワードをつむぐと同時に、ゴッソリと魔力が抜けていく感覚と、体内の神経回路が焼け付く様な――焼けた鉄の棒を入れられるような感触に顔をしかめながらも、四本の槍を空中に召喚する。
「ほぉ、その歳で雷槍を四本か……実験用としては素晴らしい個体だな」
振り向きながら、俺が出した雷槍を確認したグンザークは、先ほどまでとは違い戦斧を正面に構えて対峙してくる。
「女を、泣かせてんじゃねぇっ」
魔力によって強化した足で地面を蹴って宙に踊り出ると、空中から奴の顎めがけて左拳を振り下ろすと同時に、槍を一本射出する。
「ぐっ」
雷槍を回避するために動いた奴のアゴに拳が命中すると同時、俺の何倍も重量がある巨体がのけ反り、それに比例するようにして俺の拳は嫌な音を立てて縦に裂けた。
だが、そんな事は関係ない。今はコイツに勝つ……それだけだ。
先ほど同様、魔力を込めて宙に浮き上がると、今度は右足で奴の側頭部を蹴りに行きながら、槍を射出する。
「がっ」
先ほど同様、槍を回避した際に出来た隙をついて、奴の頭を足で蹴り抜くと、グンザークの巨体がよろめき、俺の足があらぬ方にねじ曲がった。
――同時に空中でその様子を確認した俺は、杖を口にくわえると、右手と左足を地面に付きながら着地する。
「狂っているな……」
頭から血を流したグンザークが、そうこぼした。
「腕や足を壊してまで、貴様はこの娘を助けたいのか?だがそこまでやっても、貴様に俺は倒せない」
突きつけられた言葉を事実と受け止めながらも、それでも俺は勝ち筋を探す。
「その残り二本の槍が無くなった時が、貴様の最後だ」
――あぁ分かってるさ、この二本の槍こそが俺の唯一の勝機……だから。
「あああああああああああっ」
先ほどまでよりも高く跳躍すると、残った左足を突き出して落下しながら、残った二本の槍も射出する。
「笑止っ」
グンザークが掲げた斧の持ち手に、俺の左足は受け止められ……頼りの綱である槍が、二本とも奴に躱されて通り過ぎて行くのを見て――全身の力が抜けると同時、俺は壁へ吹き飛ばされた。
『いやーーーっ』
絹を裂く様な叫び声が聞こえ、同時に奴が俺へと近寄って来るのを足音で聞く。
――目は既にどちらもかすれて、殆ど見る事さえかなわない
「愚かな、槍が二本とも当たっていれば俺とて深手を負っただろうに」
失望した、そう言いたげな声に――俺は、思わず声をあげて笑う。
「何を笑っている?これから死と言う名の敗北を受けようというのに」
不快そうな声をグンザークが出すが、これが笑わずにいられるだろうか?
奴は……俺に勝ったつもりでいやがる。だから、俺は言ってやった。
「ばーか、負けたのはお前だグンザーク」
「助けて、誰かっ」
「いたいいたいたいたいたいたいたいたいたい」
聞いているだけで精神がけずられそうな音に、耳をふさぎたくなる中、俺は手に持った杖を音がするほど握りしめると、正面にある一際大きな部屋へと歩みを進める。
踏み出す足は鉛の様に重く、体にまとわりつく気配は鎖の様に俺の体を縛り付ける。
――それでも、俺はナナ達を助けたい……例え夢、幻なのだとしても
――バッドエンドは許せない
確かな覚悟を持って観音扉を開くとそこには、巨大な機械に管を通して繋がれたミヨコさんとグンザーク、そして複数の研究者たちが居た。
「なんじゃ、おまえは――」
「駆けろ雷撃っ、サンダーアロー」
胸の内から湧き上がった気持ちに従い研究員の頭部目掛けて魔法を飛ばすが――グンザークの腕によってはじかれた。
「貴様が入り込んだ鼠か?何故実験体が杖なぞ持っている」
怪訝な顔をして問い返してくるグンザークだが、その問にも俺はサンダーアローを研究者たちに向けて連射して応える。
「笑止っ」
様々な角度で放たれた魔法は、されど一発も研究者に当たる事無く、はじき落される。
加えて弾いた奴の腕には焦げ跡がつくだけで、まるで痛みを感じた様子も無い。
「グンザーク殿、これはどういう事じゃ」
ハゲの研究者がグンザークに疑問を投げかけるが、グンザークは首を一回横に振ると、俺の後ろの扉を指さした。
「俺は知らぬ。だが貴様らは逃げておけ、邪魔だ」
そう言ってグンザークが発した覇気に、俺だけじゃなく研究者も気圧されると、逃げる様に俺の脇をすり抜けていった。
「ほぉ?逃がしてしまって良かったのか?研究者たちにずいぶん興味があったようだが」
「抜かせ、背を向けた瞬間殺すつもりだったくせに」
「はっ、まだチビだと言うのに良くほえる。……久方ぶりの戦場だ、直ぐには死ぬなよ?」
言い終わると同時、グンザークが背中に手を回し、巨大な斧を引き抜くと構えた。
――怖い……
夢だと思っていても奴が発する威圧感に、今にも膝を折って縮こまりたくなるが、それでも俺は奴を睨みつけることをやめない。
――決して挫けるわけにはいかない
「いくぞっ、ガキ」
グンザークがそうほえるのと同時、ミヨコさんがこちらを見ている事に気づく。
――そんな心配そうな目で見るなよ、今助け出してやるから
――救わなきゃいけないヒロインが目の前に居るんだ、ここで踏ん張らなきゃ男じゃねぇっ
「来いよデカブツ、てめぇなんて前座にも成らねえんだよっ」
振り下ろされる刃を寸での所で交わし吠えたてると、グンザークはニタリと凶悪な笑みを貼り付けたまま、木の棒でも握ってるかのように安々と斧を振るってくる。
型や優れた技術が有るわけでは無い、フェイントも無いため一撃毎ならかわせる……だが、奴が繰り出す攻撃は早く、何よりも重かった。
叩きつけられた先の地面はえぐれ、その時に舞い上がった残骸が、絶えず俺に襲い掛かる。
「はっ、てんで大した事ないなアンタも」
あくまでも余裕を装い、スキをみて魔法を打ち込んでいくが効果は無い――だが、時間さえ稼げれば……。
そう思った所で、奴の体から魔力がほとばしる。
「ならばこれでどうだ、打ち据えろ、ストーングラベル」
「がっ……」
避けよう……そう思った次の瞬間には、腹を巨大な塊に打ち据えられて吹き飛ばされ、そのまま背中から壁に衝突した。
今まで感じた事の無い衝撃と、内臓がシェイクされた気持ち悪さから、その場で崩れ落ち吐き出す。
「威勢だけだったな、ガキ……。まぁいい、他に協力者は居るのかどうか確認して来よう……」
そう言って背を向けたグンザークの首元に、胃液をまき散らしながらもサンダーアローを放ち――後ろ手に防がれる。
……くそっ。
「まだ動くか、ならその手足の2、3本この場でへし折ってやる」
そう言って斧を担いだグンザークが近づいて来るのを見て、足元をふらつかせながらも、杖を構えて対峙する。
『もうやめてっ』
部屋に彼女の――ミヨコさんの声が、響き渡った。
『もういいでしょう?まだその子は子供なのよ?』
機械につながれ、絶えず痛みを受け続けているというのに、涙を流しながらもミヨコさんは必死にグンザークに訴えかける――。
そしてそんな彼女に関心を持ったのか、俺の眼前まで来ていたグンザークは引き返し、ミヨコさんの細い首を締め上げ始めた。
――ふざけんな
「うるさいぞ、女。しょせん貴様らはモルモットだ、我々の道具に過ぎん貴様に口答えする権利は無い」
グンザークは言葉の端々から怒りをにじませながら、皮ふに指が食い込むほどの力でミヨコさんの首を締め上げていく。
――認めねぇ
『にげ……て』
――何故、彼女達が不幸にならなきゃならい!
心の叫びと同時、俺の中のナニカが弾けた。
「顕現しろ雷轟四閃っ、サンダージャベリン」
起動ワードをつむぐと同時に、ゴッソリと魔力が抜けていく感覚と、体内の神経回路が焼け付く様な――焼けた鉄の棒を入れられるような感触に顔をしかめながらも、四本の槍を空中に召喚する。
「ほぉ、その歳で雷槍を四本か……実験用としては素晴らしい個体だな」
振り向きながら、俺が出した雷槍を確認したグンザークは、先ほどまでとは違い戦斧を正面に構えて対峙してくる。
「女を、泣かせてんじゃねぇっ」
魔力によって強化した足で地面を蹴って宙に踊り出ると、空中から奴の顎めがけて左拳を振り下ろすと同時に、槍を一本射出する。
「ぐっ」
雷槍を回避するために動いた奴のアゴに拳が命中すると同時、俺の何倍も重量がある巨体がのけ反り、それに比例するようにして俺の拳は嫌な音を立てて縦に裂けた。
だが、そんな事は関係ない。今はコイツに勝つ……それだけだ。
先ほど同様、魔力を込めて宙に浮き上がると、今度は右足で奴の側頭部を蹴りに行きながら、槍を射出する。
「がっ」
先ほど同様、槍を回避した際に出来た隙をついて、奴の頭を足で蹴り抜くと、グンザークの巨体がよろめき、俺の足があらぬ方にねじ曲がった。
――同時に空中でその様子を確認した俺は、杖を口にくわえると、右手と左足を地面に付きながら着地する。
「狂っているな……」
頭から血を流したグンザークが、そうこぼした。
「腕や足を壊してまで、貴様はこの娘を助けたいのか?だがそこまでやっても、貴様に俺は倒せない」
突きつけられた言葉を事実と受け止めながらも、それでも俺は勝ち筋を探す。
「その残り二本の槍が無くなった時が、貴様の最後だ」
――あぁ分かってるさ、この二本の槍こそが俺の唯一の勝機……だから。
「あああああああああああっ」
先ほどまでよりも高く跳躍すると、残った左足を突き出して落下しながら、残った二本の槍も射出する。
「笑止っ」
グンザークが掲げた斧の持ち手に、俺の左足は受け止められ……頼りの綱である槍が、二本とも奴に躱されて通り過ぎて行くのを見て――全身の力が抜けると同時、俺は壁へ吹き飛ばされた。
『いやーーーっ』
絹を裂く様な叫び声が聞こえ、同時に奴が俺へと近寄って来るのを足音で聞く。
――目は既にどちらもかすれて、殆ど見る事さえかなわない
「愚かな、槍が二本とも当たっていれば俺とて深手を負っただろうに」
失望した、そう言いたげな声に――俺は、思わず声をあげて笑う。
「何を笑っている?これから死と言う名の敗北を受けようというのに」
不快そうな声をグンザークが出すが、これが笑わずにいられるだろうか?
奴は……俺に勝ったつもりでいやがる。だから、俺は言ってやった。
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