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1章
第7話 シスターズ
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天空騎士団の病院に入ってから、1週間が過ぎた。
オレの体は相変わらず包帯だらけだったが、何とか松葉杖をついて移動出来るくらいにはなっていた……ローズさんにはその回復力を驚かれたが、まぁ半ば人間やめてる様なもんだしなぁオレ。
そのせいか分からないけれど、本来絶対安静なオレはナナと一緒に、事情聴取の様なモノも受けた。
事情聴取の内容は基本的に施設での生活や、幹部と目される人間について、そして受けていた実験についてなどを聞かれた。
正直、ある程度はゲームの知識から話す事が出来たが、日常をどう過ごしていたかなどはさっぱり分からなかったので、羽を埋め込まれた時に記憶を欠損した……ということにしておいた。
そのせいで、ローズさんから精密検査される事になったのは、また別の話。
検査と事情聴取をしてる以外は、足繁くナナが見舞いに来てくれた。
その中で、ナナとミヨコさんの思い出話を色々聞かせてもらい、あの絶望的な状況の中でなお小さな幸せを見つけようとしていた2人に改めて敬意を覚えたりもした。
……見舞いといえば入院している間にもう1人、救出された時に居た男――30代後半のジェイ・クロフォードというオッサンも来たが、まぁその話はわきに置いておく。
ともかく、この1週間は検査を受けたり、事情聴取されたり、今後の事について自分なりに考えをまとめている内にあっという間に過ぎていき、今日オレは初めて自分のベッドから出る許可を得て、ある場所へと向かっていた。
「お兄ちゃんは、ここに来てから会うのは初めてだっけ?」
「そうだなぁ。だから正直、ちょっと緊張してる」
オレが冗談めかしてナナに笑いかけると、施設にいた時とはまるで違う、太陽の様な明るい笑顔で笑い返してくれる。
それでも普段より心なしかより笑顔になっているのは、今日がオレとミヨコさんの初めての面会日だからかもしれない。
昨日オレが部屋の外へ出歩く許可が降り、ミヨコさんも快方に向かっているということで、ローズさんがセッティングしてくれたのだ。
「だいじょうぶだよ、お兄ちゃん! ミヨコお姉ちゃんも緊張するって、昨日言ってたから!」
そんな風に元気に、笑顔で話すナナを見ていると、施設で過ごしていた事が嘘のようにさえ思えてくる。
その位ナナは、この騎士団に来てから良い方向に変わった。
施設にいた時は――最初に会った時は、その境遇から影を感じさせたけれど、今ではすっかりそれも抜けて、いつも笑顔でいてくれる。
……もしかしたら、心配させないために必死で笑顔を向けてくれているのかもしれないが、それでも騎士団に溶け込んでいるのは紛れも無い事実だ。
その証拠に、今ナナが着ている洋服は簡素な病院着ではなく、女性団員の方々が贈ってきた真新しいピンク色のワンピースを着ている。
「ねぇ、お兄ちゃんはミヨコお姉ちゃんにあったら、何の話をするの?」
「んー、何の話するかなぁ」
正直、一方的に面識があるだけで、ミヨコさん側からしたら、ほぼ赤の他人なわけでどういう距離感で話せばいいのかさっぱり分からない。
だが、そんなことを悩んでいる間にも、ミヨコさんの病室は近づいてきて、考えがまとまる前に目的地へ到着してしまった。
「ミヨコおねーちゃん! 入るよー!」
ミヨコさんの病室前へと来ると、ナナが元気よく声をかけた。
「えっ、ナナちゃん!? もう来たの!? ちょっ、ちょっと待ってね!」
部屋の中から慌てた様なミヨコさんの声が聞こえたかと思うと、忙しなくパタパタと何かを動かしたりする音が聞こえてきてしばらく経つと、声がかけられた。
「ど、どうぞー」
「おじゃましまーす!」
ナナはミヨコさんから返事があるか無いか、というタイミングで部屋へ入ると、ベッドの方へと駆け寄っていった。
一方のオレは、上半身だけを起こして少し強張った笑みを見せるミヨコさんと目が合っていた。
「えっと、どうも」
緊張した様子のミヨコさんを見ていると、何となくオレの方まで緊張してきて、ぎこちなく挨拶する。
「ど、どうもです」
オレの緊張が更に伝播したのか、少し頬を染めながら目を泳がせるミヨコさん……正直、少し気まずい。
「もう、お兄ちゃん! そんな所に立っててどうするの?」
「あ、ああ。すぐ座るよ」
入り口の所で挨拶を交わしていたら、ナナに急かされたので、来客用に用意された丸椅子の内の一つに座る。
「あの……その、アナタが私とナナちゃんを救ってくれたって聞いて……本当に、ありがとうございました」
オレが座るのを見届けたミヨコさんが、光を天使の輪の様に反射させる青みがかった髪を揺らしながら、深々と頭を下げてきた。
「いやっ、別に救ったとかそんな大層なことは無くて……最終的に救ってくれたのは、団長達なんで」
苦笑いしながらそう応えると、隣に座るナナが頬を膨らませた。
「そんなこと無いもん! お兄ちゃんが、ナナとミヨコお姉ちゃんを守ってくれたんだもん!」
この話になると、いつもナナはそう言って反論してくれるが、オレがやったのはせいぜい時間稼ぎくらいなもんだ……まあそれでも、ミヨコさんを救えたのだからオレの中では最善を尽くした方だと思いたいけど。
「私も、アナタのおかげで救われたと思ってます。本当にありがとうございました」
そう言って深々と頭をさげられて、大きく首を横に振った。
「いえ、気にしないでください」
そう言うとオレは、心から頭を下げた。
ナナのためにも、そして俺自身の感情としてもミヨコさんがいてくれる事はこれ以上無い喜びだった。
故に、ミヨコさんには感謝しかない。
……そんな、お互いが頭を下げあった状況の中で、ふとナナが口を開いた。
「ねぇねぇミヨコお姉ちゃん、さっきから何でお兄ちゃんのことを”アナタ”なんて呼び方してるの?」
ナナがそんなことを聞くと、ミヨコさんの方がビクッと跳ねると共に、みるみる頬が赤くなっていった。
「ナナちゃん。それは、言わないでって約束したのに……」
「あれ? そうだったっけ? ごめんなさい」
邪気のない顔でナナが素直に謝るが……それを見ていたオレは、思わず気になって尋ねてみる。
「えーっと、オレのことをなんか別の呼び方で呼んでたんですか?」
そう尋ねながら、今更になってオレに名前が無いことを思い出す。
先日、ある男がオレの病室にきた時もソレを指摘され、危うく名無しの権兵衛という名前で定着する所だった。
「いや、呼んでたというか、話が出たというか……」
後半になるに連れ声が小さくなるとともに、耳まで赤くなったミヨコさんがドンドンと俯いていく。
――えっ、何この可愛い生き物。
「えっとね、ミヨコお姉ちゃんがお姉ちゃんで、お兄ちゃんがお兄ちゃんだから――」
「わーーーー、いわないで!」
「お姉ちゃんから見たら、お兄ちゃんは”弟君”だねって話をしてたんだよ」
そんなことを口にしたナナを見た後、顔を両手で押さえて固まっているミヨコさんをジッと見る。
――えっ、ということはミヨコさんが……ミヨコお姉ちゃんにクラスアップしたってこと!?
……ナナが妹で、ミヨコさんが姉。
えっ、何その桃源郷。
「よし、今日からオレはミヨコさん――ミヨコ姉の弟になるよ!!」
オレが拳を掲げて力強くそう宣言すると、ナナがパチパチと拍手してくれた。
「えっ、えっ? キミが本当に私の弟になるの?」
何やらミヨコ姉は混乱している様だが、正直オレに譲る気は無い。
そんな夢みたいな状況を成立させるためなら、もう一度グンザークと戦っても良いくらいにはマジだ。
「はい。オレが今日からミヨコ姉の弟になります! ……それとも、いやですか?」
見た目だけはまだ幼い容姿を目一杯使って、ミヨコ姉にそう詰め寄ると、ミヨコ姉はグルグルと目を回した後……1つため息をついて、頷かれた。
「分かったよ、弟くん。今日から姉弟としてよろしくね」
少し困った様な顔でそう言って来るミヨコ姉に、オレは満面の笑みを返す。
「うん。よろしく、ミヨコ姉」
噛み締める様にオレがそう言うと、ミヨコさん――ミヨコ姉はちょっと苦笑いし、ナナは満面の笑顔をしてくれた。
オレの体は相変わらず包帯だらけだったが、何とか松葉杖をついて移動出来るくらいにはなっていた……ローズさんにはその回復力を驚かれたが、まぁ半ば人間やめてる様なもんだしなぁオレ。
そのせいか分からないけれど、本来絶対安静なオレはナナと一緒に、事情聴取の様なモノも受けた。
事情聴取の内容は基本的に施設での生活や、幹部と目される人間について、そして受けていた実験についてなどを聞かれた。
正直、ある程度はゲームの知識から話す事が出来たが、日常をどう過ごしていたかなどはさっぱり分からなかったので、羽を埋め込まれた時に記憶を欠損した……ということにしておいた。
そのせいで、ローズさんから精密検査される事になったのは、また別の話。
検査と事情聴取をしてる以外は、足繁くナナが見舞いに来てくれた。
その中で、ナナとミヨコさんの思い出話を色々聞かせてもらい、あの絶望的な状況の中でなお小さな幸せを見つけようとしていた2人に改めて敬意を覚えたりもした。
……見舞いといえば入院している間にもう1人、救出された時に居た男――30代後半のジェイ・クロフォードというオッサンも来たが、まぁその話はわきに置いておく。
ともかく、この1週間は検査を受けたり、事情聴取されたり、今後の事について自分なりに考えをまとめている内にあっという間に過ぎていき、今日オレは初めて自分のベッドから出る許可を得て、ある場所へと向かっていた。
「お兄ちゃんは、ここに来てから会うのは初めてだっけ?」
「そうだなぁ。だから正直、ちょっと緊張してる」
オレが冗談めかしてナナに笑いかけると、施設にいた時とはまるで違う、太陽の様な明るい笑顔で笑い返してくれる。
それでも普段より心なしかより笑顔になっているのは、今日がオレとミヨコさんの初めての面会日だからかもしれない。
昨日オレが部屋の外へ出歩く許可が降り、ミヨコさんも快方に向かっているということで、ローズさんがセッティングしてくれたのだ。
「だいじょうぶだよ、お兄ちゃん! ミヨコお姉ちゃんも緊張するって、昨日言ってたから!」
そんな風に元気に、笑顔で話すナナを見ていると、施設で過ごしていた事が嘘のようにさえ思えてくる。
その位ナナは、この騎士団に来てから良い方向に変わった。
施設にいた時は――最初に会った時は、その境遇から影を感じさせたけれど、今ではすっかりそれも抜けて、いつも笑顔でいてくれる。
……もしかしたら、心配させないために必死で笑顔を向けてくれているのかもしれないが、それでも騎士団に溶け込んでいるのは紛れも無い事実だ。
その証拠に、今ナナが着ている洋服は簡素な病院着ではなく、女性団員の方々が贈ってきた真新しいピンク色のワンピースを着ている。
「ねぇ、お兄ちゃんはミヨコお姉ちゃんにあったら、何の話をするの?」
「んー、何の話するかなぁ」
正直、一方的に面識があるだけで、ミヨコさん側からしたら、ほぼ赤の他人なわけでどういう距離感で話せばいいのかさっぱり分からない。
だが、そんなことを悩んでいる間にも、ミヨコさんの病室は近づいてきて、考えがまとまる前に目的地へ到着してしまった。
「ミヨコおねーちゃん! 入るよー!」
ミヨコさんの病室前へと来ると、ナナが元気よく声をかけた。
「えっ、ナナちゃん!? もう来たの!? ちょっ、ちょっと待ってね!」
部屋の中から慌てた様なミヨコさんの声が聞こえたかと思うと、忙しなくパタパタと何かを動かしたりする音が聞こえてきてしばらく経つと、声がかけられた。
「ど、どうぞー」
「おじゃましまーす!」
ナナはミヨコさんから返事があるか無いか、というタイミングで部屋へ入ると、ベッドの方へと駆け寄っていった。
一方のオレは、上半身だけを起こして少し強張った笑みを見せるミヨコさんと目が合っていた。
「えっと、どうも」
緊張した様子のミヨコさんを見ていると、何となくオレの方まで緊張してきて、ぎこちなく挨拶する。
「ど、どうもです」
オレの緊張が更に伝播したのか、少し頬を染めながら目を泳がせるミヨコさん……正直、少し気まずい。
「もう、お兄ちゃん! そんな所に立っててどうするの?」
「あ、ああ。すぐ座るよ」
入り口の所で挨拶を交わしていたら、ナナに急かされたので、来客用に用意された丸椅子の内の一つに座る。
「あの……その、アナタが私とナナちゃんを救ってくれたって聞いて……本当に、ありがとうございました」
オレが座るのを見届けたミヨコさんが、光を天使の輪の様に反射させる青みがかった髪を揺らしながら、深々と頭を下げてきた。
「いやっ、別に救ったとかそんな大層なことは無くて……最終的に救ってくれたのは、団長達なんで」
苦笑いしながらそう応えると、隣に座るナナが頬を膨らませた。
「そんなこと無いもん! お兄ちゃんが、ナナとミヨコお姉ちゃんを守ってくれたんだもん!」
この話になると、いつもナナはそう言って反論してくれるが、オレがやったのはせいぜい時間稼ぎくらいなもんだ……まあそれでも、ミヨコさんを救えたのだからオレの中では最善を尽くした方だと思いたいけど。
「私も、アナタのおかげで救われたと思ってます。本当にありがとうございました」
そう言って深々と頭をさげられて、大きく首を横に振った。
「いえ、気にしないでください」
そう言うとオレは、心から頭を下げた。
ナナのためにも、そして俺自身の感情としてもミヨコさんがいてくれる事はこれ以上無い喜びだった。
故に、ミヨコさんには感謝しかない。
……そんな、お互いが頭を下げあった状況の中で、ふとナナが口を開いた。
「ねぇねぇミヨコお姉ちゃん、さっきから何でお兄ちゃんのことを”アナタ”なんて呼び方してるの?」
ナナがそんなことを聞くと、ミヨコさんの方がビクッと跳ねると共に、みるみる頬が赤くなっていった。
「ナナちゃん。それは、言わないでって約束したのに……」
「あれ? そうだったっけ? ごめんなさい」
邪気のない顔でナナが素直に謝るが……それを見ていたオレは、思わず気になって尋ねてみる。
「えーっと、オレのことをなんか別の呼び方で呼んでたんですか?」
そう尋ねながら、今更になってオレに名前が無いことを思い出す。
先日、ある男がオレの病室にきた時もソレを指摘され、危うく名無しの権兵衛という名前で定着する所だった。
「いや、呼んでたというか、話が出たというか……」
後半になるに連れ声が小さくなるとともに、耳まで赤くなったミヨコさんがドンドンと俯いていく。
――えっ、何この可愛い生き物。
「えっとね、ミヨコお姉ちゃんがお姉ちゃんで、お兄ちゃんがお兄ちゃんだから――」
「わーーーー、いわないで!」
「お姉ちゃんから見たら、お兄ちゃんは”弟君”だねって話をしてたんだよ」
そんなことを口にしたナナを見た後、顔を両手で押さえて固まっているミヨコさんをジッと見る。
――えっ、ということはミヨコさんが……ミヨコお姉ちゃんにクラスアップしたってこと!?
……ナナが妹で、ミヨコさんが姉。
えっ、何その桃源郷。
「よし、今日からオレはミヨコさん――ミヨコ姉の弟になるよ!!」
オレが拳を掲げて力強くそう宣言すると、ナナがパチパチと拍手してくれた。
「えっ、えっ? キミが本当に私の弟になるの?」
何やらミヨコ姉は混乱している様だが、正直オレに譲る気は無い。
そんな夢みたいな状況を成立させるためなら、もう一度グンザークと戦っても良いくらいにはマジだ。
「はい。オレが今日からミヨコ姉の弟になります! ……それとも、いやですか?」
見た目だけはまだ幼い容姿を目一杯使って、ミヨコ姉にそう詰め寄ると、ミヨコ姉はグルグルと目を回した後……1つため息をついて、頷かれた。
「分かったよ、弟くん。今日から姉弟としてよろしくね」
少し困った様な顔でそう言って来るミヨコ姉に、オレは満面の笑みを返す。
「うん。よろしく、ミヨコ姉」
噛み締める様にオレがそう言うと、ミヨコさん――ミヨコ姉はちょっと苦笑いし、ナナは満面の笑顔をしてくれた。
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