10 / 36
1章
第10話 金色の瞳の少女
しおりを挟む
「……あぁ、今日は朝から嫌な夢見たな」
思わず眠い眼を擦りながら、天空騎士団がある島と外部をつなぐ橋を歩く。
今日の目覚めは最悪だった。
この世界に来てから久しく見ていなかったエンブレに関する夢を見たんだが、その内容が酷い。
あるヒロインルートに入ると、主人公とヒロインは教会と呼ばれる組織に所属する事になるのだが……その教会に利用され、ヒロインは主人公が教会に教えた術式によって閉じ込められてしまうというバッドエンドだ。
しかも、主人公は教会に暗殺されるまで利用されていた事さえ理解していなかったのだから、二重の意味で救えない。
そんな作中屈指のバッドエンドの夢を見たにも関わらず、今日の天気は快晴。
落ち込んでいた気分を上げるために視線も上げてみれば、既に橋の途中にある騎士団の監視塔について居た事に気づく。
「おっ、最近入団したボウズじゃねぇか? どうした、姉御の訓練が辛くて抜け出してきたか?」
出口側の門の脇にある守衛室からニヤけた顔を出しながら、先輩隊員がからかってくる。
「そんなんじゃないっすよ、今日のイベントのための買い出しです」
そう言って、持たされたメモをチラつかせると相槌を打たれた。
「なるほどな、お前らの入団と退院祝いか。いやぁ良かったな、ミヨコ嬢ちゃんの体調が良くなって」
「ありがとうございます」
オレが入団して始めての週末である今日、ミヨコ姉の退院が決まった。
とはいえ今後も通院は欠かせないし、ソレはオレ達も変わらないけど、車椅子が無くても何とか歩ける様になったのと、薬の副作用が軽くなってきたので、退院とあいなった。
「しっかし、食い物とかはお前1人じゃ運べねぇだろ? なんか重いものなら手伝ってやろうか?」
そんな風に気軽に手を差し伸べてくれる先輩に――いや、ここの隊員達には皆そうだが、本当に感謝している。
「ありがとうございます。ちょっとした買い物なんで、大丈夫です」
先輩隊員に軽く一礼した後に門を抜けていくと、後ろから見送りの声がかけられた。
「もし可愛い子が街にいたら、後で俺にだけこっそり教えてくれよなー!」
その声を黙殺して適当に手を振ったオレは、街へとつながる橋を進んでいく。
石造《いしづくり》で出来た橋を歩いていると、騎士団の甲冑を着た人だけでなく、物資の運搬に来たと思われる人達や馬車が行き来していた。
「お疲れ様です」
道行く人びとに軽く頭を下げ、挨拶しながら橋を渡ると、レンガで出来た西洋風の街並みが出迎える。
海鳥の鳴き声を聞きながら、タイルで舗装された道をしばらく歩き、目的地――街の中心へと向かっていく。
中心地へと近づくにつれ、色々な店が威勢よく呼び込みする声が次々聞こえてくる。
「今日はいい魚が入ったよ! 昼飯や夜飯にどうだい!?」
「この街に来たら名物のイワシサンドを食っていきな!」
「そこの兵隊さん! ウチなら腰に下げてるのより、ずっと良い剣があるよ!」
海が近く、この国の貿易の要所の一つなだけあって、市場は未だ朝だというのに活気づいていて、漁から戻ってきた漁師や、どこかの兵隊や商人、はたまた主婦などでごった返していた。
「えっと、紹介された店は……」
幸い、オレみたいなガキを呼び込む人はおらず、市場の中心――噴水のある周辺で先輩方から渡された紙切れを取り出しながら、ゆっくり歩いていく。
紙には目的の店――ナナとミヨコ姉のプレゼントを買うための店を書いたと伝えられていたが、街自体が入り組んでいるのと、街へ来るのが2回目なのも相まって、紙と睨み合いながらじゃないと迷子になりそうだ。
……そのせいか、オレは直前まで人とぶつかりそうになっている事に気付かなかった。
トンッと言う軽い衝撃が肩に走り、すぐに人とぶつかったと認識すると共に、ぶつかった相手がコケそうになっていることに気づく。
「やばっ……」
しかも相手は杖を突きながら歩いていて――オレは何とか、彼女が前のめりに地面へ倒れる前に、片手で受け止めることに成功した。
「すっ、すみません! 怪我はなかったですか?」
完全なオレの落ち度のせいでぶつかってしまったため、頭を下げながら相手の姿を確認し――息を飲んだ。
真っ白な修道服に身を包み、目深にフード(ウィンプルと言うんだったか?)をかぶっていたが、その隙間から覗いた顔は絵画から抜けでたかのように美しく精緻で、両の瞳が閉じられているせいか神秘的な雰囲気を醸し出していた。
誰もが息を飲むような、まさに神の使いと言うに相応しい美しさの少女。
だが、オレが驚いたのは――彼女を見て胸を締めつけられるような気がしたのは、その美しさからではなかった。
「どうかされました?」
目を閉じていると感じさせない動きで、オレの手から抜け出した少女が問いかけてくるが……とっさに言葉が出なかった。
「あっ、えっと……転がってった杖を拾ってきますね」
そう言ってオレは必死に取り繕いながら、彼女の真っ白な修道服と同色の杖を拾い、渡す。
「ありがとうございます。……なにやら探していらっしゃったみたいですが、お困りな事があるんですか?」
杖を受け取った彼女が、そんな事を申し出てきてオレは……内心動揺していた。
まるで心を見透かしたかの様にそう聞いてきた彼女に……思わず彼女の顔を見たときに感じた気持ちを悟られていないかと思って。
「えっと……実は、プレゼントを買うためにお店を探していたんですけど、その場所がわからなくて」
そう言いながら、先輩方から聞いた店名を伝えると……。
「そこなら、丁度私が行こうと思っていたところなので、一緒に行かれますか?」
そんな事を尋ねられ、思わず衝撃を受けた。
人一倍警戒心が強い彼女が、まさかそんな事を言ってくるとは思ってもみなかったから。
ただ、せっかく彼女に会えたのに、その機会を棒に振るのも馬鹿らしく、オレは彼女の提案を受ける事にした。
気持ちゆっくり、彼女の小さな歩幅に合わせる様に横を歩いているが、両目を完全に瞑っているにも関わらず、その足取りには迷いが無い。
オレが彼女のことをジッと見ていることに気付いたからなのか、彼女がオレの方へと顔を向けた。
「両目を閉じているにも関わらず、歩けている理由が気になりますか?」
何でも無いように、先程までと変わらない表情で彼女はそう尋ねてきたが――彼女の声を何千、何万と聞いてきたオレには、その声が僅かに震えているように聞こえた。
「んー、凄いなとは思うけど、理由は別にいいかな。……まぁ、ネタバラシしてくれるって言うなら、聞くけどさ!」
少しおどけながらそういうと、彼女は僅かに両まぶたを開き――金色の瞳でオレを見ると、再び閉じた。
「そう……ですか」
関心なさそうに彼女はそう言うと、先程までよりも少しだけ歩くスピードを上げたが、オレは彼女が聞こえない位に小さな声で呟いたのを聞いた。
「……変なひと」
◇◇◇
それからオレ達はしばらく歩き、入り組んだ通路を進んだ先にある目的地へ到着していた。
目的地は、木製の看板が掲げられた、シックな装いのアクセサリーショップ、『フラワー』。
昨日女性の先輩たちに呼び出されたオレが、退院祝いを買ってくる様に指示されたお店だ。
元々言われなくても何かしらのプレゼントはしようと、団長に給料の前借りと、お休みまで貰っていたが……オレとしてはお菓子でも贈ろうと思っていただけに予想外の形になった。
そもそも、アクセサリーショップなんて男が入るのは気恥ずかしい上に、どんな物を買って来ればいいのか分からなかった為に、先輩達に抗議したが却下された。
なんでも、オレがアクセサリーを選ぶ事に意味があるらしい……言ってる事の意図は理解できるけど、ど素人の男に求められても正直なにを買えばいいのか困る。
ただ良かった点は、男のオレでも何とか入れそうな雰囲気の店ということと――なにより彼女と会えた事だろうか。
「ねぇ、中に入らないの?」
木の扉の前でそんな事を考えていると、彼女が扉を押し開きながらそう尋ねてきた。
「ごめん、今入るよ」
てっきり、案内だけして別れるのかと思っていただけに、彼女が店内に入ったことに少し面食らいながら、オレも一緒に店内へと入っていった。
思わず眠い眼を擦りながら、天空騎士団がある島と外部をつなぐ橋を歩く。
今日の目覚めは最悪だった。
この世界に来てから久しく見ていなかったエンブレに関する夢を見たんだが、その内容が酷い。
あるヒロインルートに入ると、主人公とヒロインは教会と呼ばれる組織に所属する事になるのだが……その教会に利用され、ヒロインは主人公が教会に教えた術式によって閉じ込められてしまうというバッドエンドだ。
しかも、主人公は教会に暗殺されるまで利用されていた事さえ理解していなかったのだから、二重の意味で救えない。
そんな作中屈指のバッドエンドの夢を見たにも関わらず、今日の天気は快晴。
落ち込んでいた気分を上げるために視線も上げてみれば、既に橋の途中にある騎士団の監視塔について居た事に気づく。
「おっ、最近入団したボウズじゃねぇか? どうした、姉御の訓練が辛くて抜け出してきたか?」
出口側の門の脇にある守衛室からニヤけた顔を出しながら、先輩隊員がからかってくる。
「そんなんじゃないっすよ、今日のイベントのための買い出しです」
そう言って、持たされたメモをチラつかせると相槌を打たれた。
「なるほどな、お前らの入団と退院祝いか。いやぁ良かったな、ミヨコ嬢ちゃんの体調が良くなって」
「ありがとうございます」
オレが入団して始めての週末である今日、ミヨコ姉の退院が決まった。
とはいえ今後も通院は欠かせないし、ソレはオレ達も変わらないけど、車椅子が無くても何とか歩ける様になったのと、薬の副作用が軽くなってきたので、退院とあいなった。
「しっかし、食い物とかはお前1人じゃ運べねぇだろ? なんか重いものなら手伝ってやろうか?」
そんな風に気軽に手を差し伸べてくれる先輩に――いや、ここの隊員達には皆そうだが、本当に感謝している。
「ありがとうございます。ちょっとした買い物なんで、大丈夫です」
先輩隊員に軽く一礼した後に門を抜けていくと、後ろから見送りの声がかけられた。
「もし可愛い子が街にいたら、後で俺にだけこっそり教えてくれよなー!」
その声を黙殺して適当に手を振ったオレは、街へとつながる橋を進んでいく。
石造《いしづくり》で出来た橋を歩いていると、騎士団の甲冑を着た人だけでなく、物資の運搬に来たと思われる人達や馬車が行き来していた。
「お疲れ様です」
道行く人びとに軽く頭を下げ、挨拶しながら橋を渡ると、レンガで出来た西洋風の街並みが出迎える。
海鳥の鳴き声を聞きながら、タイルで舗装された道をしばらく歩き、目的地――街の中心へと向かっていく。
中心地へと近づくにつれ、色々な店が威勢よく呼び込みする声が次々聞こえてくる。
「今日はいい魚が入ったよ! 昼飯や夜飯にどうだい!?」
「この街に来たら名物のイワシサンドを食っていきな!」
「そこの兵隊さん! ウチなら腰に下げてるのより、ずっと良い剣があるよ!」
海が近く、この国の貿易の要所の一つなだけあって、市場は未だ朝だというのに活気づいていて、漁から戻ってきた漁師や、どこかの兵隊や商人、はたまた主婦などでごった返していた。
「えっと、紹介された店は……」
幸い、オレみたいなガキを呼び込む人はおらず、市場の中心――噴水のある周辺で先輩方から渡された紙切れを取り出しながら、ゆっくり歩いていく。
紙には目的の店――ナナとミヨコ姉のプレゼントを買うための店を書いたと伝えられていたが、街自体が入り組んでいるのと、街へ来るのが2回目なのも相まって、紙と睨み合いながらじゃないと迷子になりそうだ。
……そのせいか、オレは直前まで人とぶつかりそうになっている事に気付かなかった。
トンッと言う軽い衝撃が肩に走り、すぐに人とぶつかったと認識すると共に、ぶつかった相手がコケそうになっていることに気づく。
「やばっ……」
しかも相手は杖を突きながら歩いていて――オレは何とか、彼女が前のめりに地面へ倒れる前に、片手で受け止めることに成功した。
「すっ、すみません! 怪我はなかったですか?」
完全なオレの落ち度のせいでぶつかってしまったため、頭を下げながら相手の姿を確認し――息を飲んだ。
真っ白な修道服に身を包み、目深にフード(ウィンプルと言うんだったか?)をかぶっていたが、その隙間から覗いた顔は絵画から抜けでたかのように美しく精緻で、両の瞳が閉じられているせいか神秘的な雰囲気を醸し出していた。
誰もが息を飲むような、まさに神の使いと言うに相応しい美しさの少女。
だが、オレが驚いたのは――彼女を見て胸を締めつけられるような気がしたのは、その美しさからではなかった。
「どうかされました?」
目を閉じていると感じさせない動きで、オレの手から抜け出した少女が問いかけてくるが……とっさに言葉が出なかった。
「あっ、えっと……転がってった杖を拾ってきますね」
そう言ってオレは必死に取り繕いながら、彼女の真っ白な修道服と同色の杖を拾い、渡す。
「ありがとうございます。……なにやら探していらっしゃったみたいですが、お困りな事があるんですか?」
杖を受け取った彼女が、そんな事を申し出てきてオレは……内心動揺していた。
まるで心を見透かしたかの様にそう聞いてきた彼女に……思わず彼女の顔を見たときに感じた気持ちを悟られていないかと思って。
「えっと……実は、プレゼントを買うためにお店を探していたんですけど、その場所がわからなくて」
そう言いながら、先輩方から聞いた店名を伝えると……。
「そこなら、丁度私が行こうと思っていたところなので、一緒に行かれますか?」
そんな事を尋ねられ、思わず衝撃を受けた。
人一倍警戒心が強い彼女が、まさかそんな事を言ってくるとは思ってもみなかったから。
ただ、せっかく彼女に会えたのに、その機会を棒に振るのも馬鹿らしく、オレは彼女の提案を受ける事にした。
気持ちゆっくり、彼女の小さな歩幅に合わせる様に横を歩いているが、両目を完全に瞑っているにも関わらず、その足取りには迷いが無い。
オレが彼女のことをジッと見ていることに気付いたからなのか、彼女がオレの方へと顔を向けた。
「両目を閉じているにも関わらず、歩けている理由が気になりますか?」
何でも無いように、先程までと変わらない表情で彼女はそう尋ねてきたが――彼女の声を何千、何万と聞いてきたオレには、その声が僅かに震えているように聞こえた。
「んー、凄いなとは思うけど、理由は別にいいかな。……まぁ、ネタバラシしてくれるって言うなら、聞くけどさ!」
少しおどけながらそういうと、彼女は僅かに両まぶたを開き――金色の瞳でオレを見ると、再び閉じた。
「そう……ですか」
関心なさそうに彼女はそう言うと、先程までよりも少しだけ歩くスピードを上げたが、オレは彼女が聞こえない位に小さな声で呟いたのを聞いた。
「……変なひと」
◇◇◇
それからオレ達はしばらく歩き、入り組んだ通路を進んだ先にある目的地へ到着していた。
目的地は、木製の看板が掲げられた、シックな装いのアクセサリーショップ、『フラワー』。
昨日女性の先輩たちに呼び出されたオレが、退院祝いを買ってくる様に指示されたお店だ。
元々言われなくても何かしらのプレゼントはしようと、団長に給料の前借りと、お休みまで貰っていたが……オレとしてはお菓子でも贈ろうと思っていただけに予想外の形になった。
そもそも、アクセサリーショップなんて男が入るのは気恥ずかしい上に、どんな物を買って来ればいいのか分からなかった為に、先輩達に抗議したが却下された。
なんでも、オレがアクセサリーを選ぶ事に意味があるらしい……言ってる事の意図は理解できるけど、ど素人の男に求められても正直なにを買えばいいのか困る。
ただ良かった点は、男のオレでも何とか入れそうな雰囲気の店ということと――なにより彼女と会えた事だろうか。
「ねぇ、中に入らないの?」
木の扉の前でそんな事を考えていると、彼女が扉を押し開きながらそう尋ねてきた。
「ごめん、今入るよ」
てっきり、案内だけして別れるのかと思っていただけに、彼女が店内に入ったことに少し面食らいながら、オレも一緒に店内へと入っていった。
32
あなたにおすすめの小説
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる