32 / 36
1章
第30話 吸血鬼と吸血姫
しおりを挟む
「それで、弟くんの話ってなにかな?」
訓練が終わり、夕食を取った後オレはソファーが置かれた寮の共用スペースで、ナナ、ミヨコ姉、ユフィに集まってもらって改めて話をする事にした。
「えっと、実はちょっとある所に行って魔法の勉強をして来ようと思ってて……」
そう告げると、ユフィが何かを察した様に口を開いた。
「それってもしかして、さっき団長が呼んでた件について?」
「あ、ああ。そうだね」
少し躊躇いながら頷くと、ナナが瞳を揺らしながら見上げてきた。
「……お兄ちゃん、どこか行っちゃうの?」
「えっと……まぁ、うん。もし魔法を教えてもらえることになったら、2、3カ月はいなくなるかもしれない」
そう言うとナナは、一層顔を曇らせた。
「あ、ただ、一応定期的には帰って来ると思うから……」
なんとか取り繕うとした所、ミヨコ姉が険しい顔をしながら尋ねて来る。
「もしかして、弟くんなにか危ないことをしようとしてる?」
そう尋ねられて……頷いた。
「危ないか、危なくないかで言ったら、危ない……と思う。ただ、オレも正直どう転ぶか分からないんだ」
「どう転ぶか分からないって、どういう事?」
やや棘を含んだ声でユフィが尋ねてきて、一枚の書類――団長から渡された封筒を皆の前へ差し出すと、ミヨコ姉が封筒を手に取った。
「赤いコウモリの封蝋……?」
「うん。ソレがオレの魔法の先生になる人の目印」
「ねぇセン、コウモリのマークって確か……」
ミヨコ姉とユフィは何かを察した様にオレの事を見て来るが、ナナは理解できなかったのか、首を傾げている。
「えっと、コウモリさんのマークがどうかしたの?」
澄んだナナの橙色の瞳で見つめられ、オレは一度大きく吸い込むと応える。
「それは……送り主が吸血鬼であることを示すマークなんだ」
送り主によってそれぞれ意匠は異なっているけれど、彼らは一貫して赤い蝋を使って吸血鬼を模した封蝋をする。
他種族――人ならず、エルフやドワーフ、獣人や魔族に至るまでそう言った習慣がないことから、彼らの吸血鬼である事に対する自負を垣間見える。
「えっと弟くん、確か吸血鬼の人達って余り他の人種に友好的じゃなかったと思うんだけど……」
流石はミヨコ姉、施設では偏った教育しかされていなかったと言うのに、もう社会情勢まで把握している様だ。
「そうだね……正直、吸血鬼の人達は自分たち以外を見下してるって言われてるけど、ちょっとこの封蝋を改めて見て貰ったら気づく事ない?」
そう言って赤い封蝋を指し示すと、皆でジッと顔を近付けて見て――ナナが声を上げた。
「えっと、このコウモリさん右と左で羽の長さが違う?」
そう尋ねられて、オレは頷いた。
普通に考えれば、配送の関係で羽が欠けただけの様にも見えるソレだが、実は最初から片方の羽が意図して短くなっている。
「この書類を送ってきた主は、実は吸血鬼と人間のハーフなんだ」
そう言うと、吸血鬼の習性を知っているのだろうミヨコ姉とユフィが驚いた顔をした。
多種族と人間のハーフ……それ自体は、街に出ていればそれなりに存在している。
ただ、吸血鬼は繁殖では無く吸血によって眷属を増やすため、ハーフと言う存在が極めて珍しい。
基本的に吸血鬼に存在していたのは、圧倒的な力とほぼ不老不死の肉体を持った始祖と、その派閥に属する眷属たる吸血鬼だけだったのだが……彼女が――レイナ・ヴァレンシュタインが全てを変えてしまった。
遥か500年ほど前に誕生した彼女は、自分を生み出した始祖の失踪に伴い領地を併合されそうになるが、それを追い返すばかりか、逆に襲撃して来た始祖を返り討ちにしてしまった。
以後彼女は、数々の同胞――吸血鬼たちから狙われる事になるが、それを悉く撃退。
結果付いたあだ名は、同胞殺しの吸血姫《きゅうけつき》。
そんな彼女の簡単な生い立ちを説明すると、皆は険しい顔をしていた。
「えっと、話を聞いているとその人って凄く危ない人の様に聞こえるんだけど……」
ミヨコ姉が躊躇いがちに言ったので、オレは苦笑いしながら頷く。
「まぁ、気に入らない……彼女が退屈だと思う人間に対しては、手厳しい罰を与えたりしてるらしいね」
余りゲーム内では登場せず、語られる事も無かったキャラクターだが、不敬を働いた人間に対して厳しい罰を下したと言うエピソードがあった。
「……そんな危ない人の所に、魔法を習いにいかなくても良いんじゃない? 騎士団で訓練してても、強くはなれるんだし」
ユフィが険しい顔のまま瞳を開き、オレの事を見ながら尋ねてきたので……真摯に、今オレが考えている事を伝える。
「確かに、騎士団で訓練してるだけでも強くなれるし、魔法の学習という意味では学校に行くのもありかもしれない……」
「そうだよね。もし弟くんが魔法でつまずいたりしたら、私も手伝うから……」
ミヨコ姉が悲し気な顔をしているのを見て、心を揺さぶられるけれど、ここで頷くことは出来ない。
「ただ、それらの手段じゃあ遅すぎるんだ。いずれ強くなりたいんじゃなく、今すぐ強くなるためにはコレが最善だとオレは思ってる」
そうハッキリ告げると、ジッと皆がオレの事を見てきて……ユフィが瞳を閉じると共にため息を吐いた。
「分かったわ。私はセンが行くことを否定はしない」
「ユフィちゃん!?」
「ユフィお姉ちゃん!?」
ユフィの言葉に、ミヨコ姉とナナが目を見開きながら驚きの声を上げたが、ユフィは苦笑いした。
「多分、幾ら言ってもセンの今の気持ちを捻じ曲げるのは難しいと思います……それに、センが強くなりたいと思う気持ちは凄く強い、確固たる意志を感じるので否定するのは難しいです」
そうユフィが告げると、ミヨコ姉はただでさえ曇っていた表情を、更に悲し気に変えた。
「ねぇ弟くん、本当にその人から教わらないとダメなの? 団長とかに話を聞けば、もっと安全に教えてくれる人がいるかもしれないよ?」
「ごめんミヨコ姉。……どうしても、彼女じゃないとダメなんだ」
「そんな……」
ミヨコ姉に、正確な理由を話してあげることは出来ない。
何せ、ゲーム内でのイベントを元に考えた人選なんだから、言えるわけがない。
ただ、彼女が持つ独自魔法はいずれも有用な物ばかりで、もしその一端でも覚える事が出来れば、確実な戦力アップは狙えるはずだ。
「……お兄ちゃんは、ナナ達を残して一人で行っちゃうの?」
瞳を震わせながら、ナナにそう尋ねられてオレは……思わず目を反らしそうになる。
「……もしかしたら危ないかもしれないから、皆には残っててほしいかな」
オレがそう言うと、ミヨコ姉が俯きながら立ち上がった。
その表情は、長い髪に隠れて確認できない。
「ミヨコ姉?」
「……弟くんは勝手だよ。私は、弟くんが一人で行くのは絶対に賛成できないから」
そう言うと、ミヨコ姉は背を向けて去って行こうとし……途中で「おやすみなさい」とオレの方を見て言うと、改めて寮へと戻って行った。
「ナナも、お兄ちゃんの言うこと賛成できないもん!」
頬を膨らませながらナナもミヨコ姉と同じ様に立ち上がると、「おやすみなさい!」と大声で言って去って行ってしまった。
「……それじゃあ私も、自分の部屋に戻るね」
ミヨコ姉やナナと違い、ゆったりとした仕草で立ち上がったユフィの顔は、怒っていたり悲しんでいると言うより、困ったような顔に見えた。
「……ユフィは、オレの言ってることが間違ってると思う?」
この世界に来て、ここまで明確にミヨコ姉やナナに拒絶されたのが初めてで、思わず尋ねてみると、更に眉を寄せられた。
「正直私は、センがどれだけの覚悟を持って言ってるのか分かるから、その気持ちを否定したくは無いけど……でも、心情的にはミヨコさんやナナちゃんと同じかな。だから、もう少しだけ二人の気持ちも考えてあげて欲しいかな」
そう言うとユフィは「おやすみ、セン」と言い残して、去って行った。
訓練が終わり、夕食を取った後オレはソファーが置かれた寮の共用スペースで、ナナ、ミヨコ姉、ユフィに集まってもらって改めて話をする事にした。
「えっと、実はちょっとある所に行って魔法の勉強をして来ようと思ってて……」
そう告げると、ユフィが何かを察した様に口を開いた。
「それってもしかして、さっき団長が呼んでた件について?」
「あ、ああ。そうだね」
少し躊躇いながら頷くと、ナナが瞳を揺らしながら見上げてきた。
「……お兄ちゃん、どこか行っちゃうの?」
「えっと……まぁ、うん。もし魔法を教えてもらえることになったら、2、3カ月はいなくなるかもしれない」
そう言うとナナは、一層顔を曇らせた。
「あ、ただ、一応定期的には帰って来ると思うから……」
なんとか取り繕うとした所、ミヨコ姉が険しい顔をしながら尋ねて来る。
「もしかして、弟くんなにか危ないことをしようとしてる?」
そう尋ねられて……頷いた。
「危ないか、危なくないかで言ったら、危ない……と思う。ただ、オレも正直どう転ぶか分からないんだ」
「どう転ぶか分からないって、どういう事?」
やや棘を含んだ声でユフィが尋ねてきて、一枚の書類――団長から渡された封筒を皆の前へ差し出すと、ミヨコ姉が封筒を手に取った。
「赤いコウモリの封蝋……?」
「うん。ソレがオレの魔法の先生になる人の目印」
「ねぇセン、コウモリのマークって確か……」
ミヨコ姉とユフィは何かを察した様にオレの事を見て来るが、ナナは理解できなかったのか、首を傾げている。
「えっと、コウモリさんのマークがどうかしたの?」
澄んだナナの橙色の瞳で見つめられ、オレは一度大きく吸い込むと応える。
「それは……送り主が吸血鬼であることを示すマークなんだ」
送り主によってそれぞれ意匠は異なっているけれど、彼らは一貫して赤い蝋を使って吸血鬼を模した封蝋をする。
他種族――人ならず、エルフやドワーフ、獣人や魔族に至るまでそう言った習慣がないことから、彼らの吸血鬼である事に対する自負を垣間見える。
「えっと弟くん、確か吸血鬼の人達って余り他の人種に友好的じゃなかったと思うんだけど……」
流石はミヨコ姉、施設では偏った教育しかされていなかったと言うのに、もう社会情勢まで把握している様だ。
「そうだね……正直、吸血鬼の人達は自分たち以外を見下してるって言われてるけど、ちょっとこの封蝋を改めて見て貰ったら気づく事ない?」
そう言って赤い封蝋を指し示すと、皆でジッと顔を近付けて見て――ナナが声を上げた。
「えっと、このコウモリさん右と左で羽の長さが違う?」
そう尋ねられて、オレは頷いた。
普通に考えれば、配送の関係で羽が欠けただけの様にも見えるソレだが、実は最初から片方の羽が意図して短くなっている。
「この書類を送ってきた主は、実は吸血鬼と人間のハーフなんだ」
そう言うと、吸血鬼の習性を知っているのだろうミヨコ姉とユフィが驚いた顔をした。
多種族と人間のハーフ……それ自体は、街に出ていればそれなりに存在している。
ただ、吸血鬼は繁殖では無く吸血によって眷属を増やすため、ハーフと言う存在が極めて珍しい。
基本的に吸血鬼に存在していたのは、圧倒的な力とほぼ不老不死の肉体を持った始祖と、その派閥に属する眷属たる吸血鬼だけだったのだが……彼女が――レイナ・ヴァレンシュタインが全てを変えてしまった。
遥か500年ほど前に誕生した彼女は、自分を生み出した始祖の失踪に伴い領地を併合されそうになるが、それを追い返すばかりか、逆に襲撃して来た始祖を返り討ちにしてしまった。
以後彼女は、数々の同胞――吸血鬼たちから狙われる事になるが、それを悉く撃退。
結果付いたあだ名は、同胞殺しの吸血姫《きゅうけつき》。
そんな彼女の簡単な生い立ちを説明すると、皆は険しい顔をしていた。
「えっと、話を聞いているとその人って凄く危ない人の様に聞こえるんだけど……」
ミヨコ姉が躊躇いがちに言ったので、オレは苦笑いしながら頷く。
「まぁ、気に入らない……彼女が退屈だと思う人間に対しては、手厳しい罰を与えたりしてるらしいね」
余りゲーム内では登場せず、語られる事も無かったキャラクターだが、不敬を働いた人間に対して厳しい罰を下したと言うエピソードがあった。
「……そんな危ない人の所に、魔法を習いにいかなくても良いんじゃない? 騎士団で訓練してても、強くはなれるんだし」
ユフィが険しい顔のまま瞳を開き、オレの事を見ながら尋ねてきたので……真摯に、今オレが考えている事を伝える。
「確かに、騎士団で訓練してるだけでも強くなれるし、魔法の学習という意味では学校に行くのもありかもしれない……」
「そうだよね。もし弟くんが魔法でつまずいたりしたら、私も手伝うから……」
ミヨコ姉が悲し気な顔をしているのを見て、心を揺さぶられるけれど、ここで頷くことは出来ない。
「ただ、それらの手段じゃあ遅すぎるんだ。いずれ強くなりたいんじゃなく、今すぐ強くなるためにはコレが最善だとオレは思ってる」
そうハッキリ告げると、ジッと皆がオレの事を見てきて……ユフィが瞳を閉じると共にため息を吐いた。
「分かったわ。私はセンが行くことを否定はしない」
「ユフィちゃん!?」
「ユフィお姉ちゃん!?」
ユフィの言葉に、ミヨコ姉とナナが目を見開きながら驚きの声を上げたが、ユフィは苦笑いした。
「多分、幾ら言ってもセンの今の気持ちを捻じ曲げるのは難しいと思います……それに、センが強くなりたいと思う気持ちは凄く強い、確固たる意志を感じるので否定するのは難しいです」
そうユフィが告げると、ミヨコ姉はただでさえ曇っていた表情を、更に悲し気に変えた。
「ねぇ弟くん、本当にその人から教わらないとダメなの? 団長とかに話を聞けば、もっと安全に教えてくれる人がいるかもしれないよ?」
「ごめんミヨコ姉。……どうしても、彼女じゃないとダメなんだ」
「そんな……」
ミヨコ姉に、正確な理由を話してあげることは出来ない。
何せ、ゲーム内でのイベントを元に考えた人選なんだから、言えるわけがない。
ただ、彼女が持つ独自魔法はいずれも有用な物ばかりで、もしその一端でも覚える事が出来れば、確実な戦力アップは狙えるはずだ。
「……お兄ちゃんは、ナナ達を残して一人で行っちゃうの?」
瞳を震わせながら、ナナにそう尋ねられてオレは……思わず目を反らしそうになる。
「……もしかしたら危ないかもしれないから、皆には残っててほしいかな」
オレがそう言うと、ミヨコ姉が俯きながら立ち上がった。
その表情は、長い髪に隠れて確認できない。
「ミヨコ姉?」
「……弟くんは勝手だよ。私は、弟くんが一人で行くのは絶対に賛成できないから」
そう言うと、ミヨコ姉は背を向けて去って行こうとし……途中で「おやすみなさい」とオレの方を見て言うと、改めて寮へと戻って行った。
「ナナも、お兄ちゃんの言うこと賛成できないもん!」
頬を膨らませながらナナもミヨコ姉と同じ様に立ち上がると、「おやすみなさい!」と大声で言って去って行ってしまった。
「……それじゃあ私も、自分の部屋に戻るね」
ミヨコ姉やナナと違い、ゆったりとした仕草で立ち上がったユフィの顔は、怒っていたり悲しんでいると言うより、困ったような顔に見えた。
「……ユフィは、オレの言ってることが間違ってると思う?」
この世界に来て、ここまで明確にミヨコ姉やナナに拒絶されたのが初めてで、思わず尋ねてみると、更に眉を寄せられた。
「正直私は、センがどれだけの覚悟を持って言ってるのか分かるから、その気持ちを否定したくは無いけど……でも、心情的にはミヨコさんやナナちゃんと同じかな。だから、もう少しだけ二人の気持ちも考えてあげて欲しいかな」
そう言うとユフィは「おやすみ、セン」と言い残して、去って行った。
37
あなたにおすすめの小説
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる