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第一部ルート4「動き出す歯車」
始まり3
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アサトと二人っきりだ…
見れば見る程、見惚れてしまう。
勇ましくお弁当をガッつく姿を見て、はしたないと思う部分もあるが、それを含め全てがカッコよく見えてしまう。
ただ気にくわない点は、シエルが持って来たお弁当って事だけ。
「ほんろうに、たべらいろ?」
アサトは口をモゴモゴさせながら、こちらに質問をしてきた。
「起きた時にアサトが作ってくれた食事で満足してるから大丈夫よ」
「…ほれじゃ、えんりょなく…」
もう一つ食べたくない理由をつけ加えるなら、シエルが持ってきた弁当だからだ。
別に毒が入ってるとか嫌いな食べ物があるとかそう言う事でもなく…ただの嫉妬?みたいなものである。
しばらくして3人分はあるであろうお弁当を、あっという間に空っぽにした。
この食いっぷりも、男らしくて好きになれるポイントである。
「はぁ~満足満足!」
アサトは大の字になり、床に寝そべった。
…そろそろ頃合いかな…。
私はアサトが寝ている近くまで寄り添い、隣にゆっくりと腰を下ろした。
「相談があるんだけど、聞いてくれないかな?」
私はもじもじしながら、アサトの胸に手をゆっくりと乗せた。
「私と一緒に天人の街に来て、一緒に暮らして欲しいの…」
元々さらう標的としていた故人が、目の前にいるのだから願ってもないチャンスだった。
翼がもがれて天人としての存在価値が無くなった私の唯一の悪あがき。
さらわれていくオスの故人の多くは、天人の街で知識を学習させて普通に共存して生きている。
その後お気に入りの故人と意気投合し愛し合えれば一緒に家庭を育み次の世代へと繋げられるのである。
機人は特別な繁殖技術が必要と称しているが、実際は天人の血が色濃く残るので交配したとしても全て天人として産まれてこれる。
ただ性別はほぼ女しか産まれない事が唯一の欠点である。
しかし近年…さらえる故人の数が減少して相手がいない孤独者が多くなってしまい、このままでは世継ぎがおらず天人種は滅びてしまう。
なので運命の糸に導かれたが如く、さらに知識まで持っているアサトはこの上ないお婿さん候補なのです。
アサトはとても真剣に目を閉じて考えてくれているようだった。
私はどのような返事が来ても後悔しないように心をドキドキさせながら目をくい縛りしばし待つ。
なかなか返事が返ってこないので、恐る恐る片目を開けてみる。
「スー…スー…」
「あ、あれ?」
真剣に聞いていたんじゃなく、寝ているだけだった。
何か一人で盛り上がって一人で盛り下がったこの行き場のない思いがとても恥ずかしい…
「もう!勝手に襲っちゃうんだから!」
私はアサトを起こさないように注意しながら馬なりになり、服を脱がしはじめる。
しかしまた突然扉が開いた。
「シエル!大変な事が起こった!…って何やってるんだ君達は!」
シエルとはまた別のオスの獣人が息を切らせながら血相をかいてやってきた。
その音で寝ているアサトも目覚めてしまった。
また全てが台無しになった。
デジャブとはこういう事なんだなとシミジミ思う。
見れば見る程、見惚れてしまう。
勇ましくお弁当をガッつく姿を見て、はしたないと思う部分もあるが、それを含め全てがカッコよく見えてしまう。
ただ気にくわない点は、シエルが持って来たお弁当って事だけ。
「ほんろうに、たべらいろ?」
アサトは口をモゴモゴさせながら、こちらに質問をしてきた。
「起きた時にアサトが作ってくれた食事で満足してるから大丈夫よ」
「…ほれじゃ、えんりょなく…」
もう一つ食べたくない理由をつけ加えるなら、シエルが持ってきた弁当だからだ。
別に毒が入ってるとか嫌いな食べ物があるとかそう言う事でもなく…ただの嫉妬?みたいなものである。
しばらくして3人分はあるであろうお弁当を、あっという間に空っぽにした。
この食いっぷりも、男らしくて好きになれるポイントである。
「はぁ~満足満足!」
アサトは大の字になり、床に寝そべった。
…そろそろ頃合いかな…。
私はアサトが寝ている近くまで寄り添い、隣にゆっくりと腰を下ろした。
「相談があるんだけど、聞いてくれないかな?」
私はもじもじしながら、アサトの胸に手をゆっくりと乗せた。
「私と一緒に天人の街に来て、一緒に暮らして欲しいの…」
元々さらう標的としていた故人が、目の前にいるのだから願ってもないチャンスだった。
翼がもがれて天人としての存在価値が無くなった私の唯一の悪あがき。
さらわれていくオスの故人の多くは、天人の街で知識を学習させて普通に共存して生きている。
その後お気に入りの故人と意気投合し愛し合えれば一緒に家庭を育み次の世代へと繋げられるのである。
機人は特別な繁殖技術が必要と称しているが、実際は天人の血が色濃く残るので交配したとしても全て天人として産まれてこれる。
ただ性別はほぼ女しか産まれない事が唯一の欠点である。
しかし近年…さらえる故人の数が減少して相手がいない孤独者が多くなってしまい、このままでは世継ぎがおらず天人種は滅びてしまう。
なので運命の糸に導かれたが如く、さらに知識まで持っているアサトはこの上ないお婿さん候補なのです。
アサトはとても真剣に目を閉じて考えてくれているようだった。
私はどのような返事が来ても後悔しないように心をドキドキさせながら目をくい縛りしばし待つ。
なかなか返事が返ってこないので、恐る恐る片目を開けてみる。
「スー…スー…」
「あ、あれ?」
真剣に聞いていたんじゃなく、寝ているだけだった。
何か一人で盛り上がって一人で盛り下がったこの行き場のない思いがとても恥ずかしい…
「もう!勝手に襲っちゃうんだから!」
私はアサトを起こさないように注意しながら馬なりになり、服を脱がしはじめる。
しかしまた突然扉が開いた。
「シエル!大変な事が起こった!…って何やってるんだ君達は!」
シエルとはまた別のオスの獣人が息を切らせながら血相をかいてやってきた。
その音で寝ているアサトも目覚めてしまった。
また全てが台無しになった。
デジャブとはこういう事なんだなとシミジミ思う。
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