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第一部ルート4「動き出す歯車」
始まり14
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アリルがへし折ったシステムは、大量の白い煙を出して建物や森の広範囲を白く塗りつぶした。
敵も味方も一切なにも見えない状況である。
俺とハクシが支えていた機械のアームを、一瞬の隙をついて横に仰け反らせた。
大きい着地音と共にこちらの認識が出来ないのか「カクニンフカ…」とそこら中から聞こえてくる。
機転を利かせてすぐにハクシが指示を出してくれた。
「ロボット達は目視認識しか出来ないからこちらを完全に見失っている。今のうちに逃げよう。」
「でもみんな何処にいるかわからないからバラバラになっちゃうよ。」
シエルが心配して聞いている。
「俺は熱感知機能を搭載しているから見える。まずみんなの手を順番に持たせるから、その手の誘導で動いてくれればいい。アリルは動けないだろうから俺が抱えていく。」
「わかった。」
白い煙の中での行動が始まった。
ハクシが全員の手を繋いでいることを確認した時に歩き始める。
「ぐっ…っはぁはぁ…。」
アリルの酸素をかき入れる呼吸音が聞こえてきた。
「や、やっと息が出来た…。」
「この白い煙は何なんだ?」
僕も気になっていた事を、ハクシがかわりに質問してくれた。
「ちょっと!まだ息を整えてるんだから待ちなさいよ!」
アリルは怒りながらも、すぐに説明に入ってくれる。
「この霧はミラージュホログラムシステムに格納されてた映し出す鏡の部分よ。本来ならその煙をすこし出して、そこに自分自身を投影させる為の煙なのよ。要はスクリーンの役割ね。でも起動コードを言えなくて危機的状態だったから、止む終えずシステム自体を破壊して中身をぶちまけたのよ…」
「ふむ、いい判断だ。」
「別にあんたの為にやった訳じゃないわよ!ってかなんで私を担いでるのよ!もう走れるから下ろしなさい!」
アリルはジタバタと音を立てて抱えられながら暴れているらしい。
「結構走って来たけど、ちゃんと逃げられてるの?」
シエルの声が聞こえてくる。
「俺の目の前にまだ数体だけ警備ロボットが残っている。それを抜けてしばらくすれば安全圏だ。」
「はぁ…やっと帰れる…。」
ポルテの間抜けな声は、ハクシがバッサリ切り裂いた。
「なにを言ってるんだ?帰ったとしても、たぶん共犯でクイナに捕まるだけだぞ。」
「うぅ…」
「おっと、そろそろ安全圏だ。」
ハクシが安全圏だと言ってた場所に到着すると、煙もすっと晴れてくる。
「もう下ろしなさい!」
アリルがポコポコとハクシの背中を叩いている。
アリルを地に下ろす最中に僕はみんなに問いかける。
「これからどうするの?」
「色々とややこしい事になってしまったな…一度話を整理しようか。」
僕達は周りの安全を確認しつつ、座れそうな場所にそれぞれ腰をかけた。
「まずはこの場を借りて謝罪したい…」
ハクシが深々と頭を下げた。
「俺の後輩にあたる機人のハクシが、色々と問題をおこしてしまって…。」
問題とは獣人であるシエルの養殖場侵入によって指名手配になった事と、アリルの翼を奪い取り仲間まで洗脳してしまった2つの事象に対しての事であろう。
「別にあなただけの責任ではなく、私も興味本位で養殖場に侵入した事が悪いのだし…。」
シエルは自分にも責任があると感じており、ハクシに丁寧に謝罪している。
一方アリルは、下を向いて黙り込んでいた。
もし自分がその立場に置かれている状態だと耐え切れないであろう…。
「アリルよ。一つ提案があるのだが。」
ハクシは落ち込むアリルに問いかける。
「操られている他の仲間達を開放して翼を元に戻せる方法があるとしたらお前はどうしたい?」
敵も味方も一切なにも見えない状況である。
俺とハクシが支えていた機械のアームを、一瞬の隙をついて横に仰け反らせた。
大きい着地音と共にこちらの認識が出来ないのか「カクニンフカ…」とそこら中から聞こえてくる。
機転を利かせてすぐにハクシが指示を出してくれた。
「ロボット達は目視認識しか出来ないからこちらを完全に見失っている。今のうちに逃げよう。」
「でもみんな何処にいるかわからないからバラバラになっちゃうよ。」
シエルが心配して聞いている。
「俺は熱感知機能を搭載しているから見える。まずみんなの手を順番に持たせるから、その手の誘導で動いてくれればいい。アリルは動けないだろうから俺が抱えていく。」
「わかった。」
白い煙の中での行動が始まった。
ハクシが全員の手を繋いでいることを確認した時に歩き始める。
「ぐっ…っはぁはぁ…。」
アリルの酸素をかき入れる呼吸音が聞こえてきた。
「や、やっと息が出来た…。」
「この白い煙は何なんだ?」
僕も気になっていた事を、ハクシがかわりに質問してくれた。
「ちょっと!まだ息を整えてるんだから待ちなさいよ!」
アリルは怒りながらも、すぐに説明に入ってくれる。
「この霧はミラージュホログラムシステムに格納されてた映し出す鏡の部分よ。本来ならその煙をすこし出して、そこに自分自身を投影させる為の煙なのよ。要はスクリーンの役割ね。でも起動コードを言えなくて危機的状態だったから、止む終えずシステム自体を破壊して中身をぶちまけたのよ…」
「ふむ、いい判断だ。」
「別にあんたの為にやった訳じゃないわよ!ってかなんで私を担いでるのよ!もう走れるから下ろしなさい!」
アリルはジタバタと音を立てて抱えられながら暴れているらしい。
「結構走って来たけど、ちゃんと逃げられてるの?」
シエルの声が聞こえてくる。
「俺の目の前にまだ数体だけ警備ロボットが残っている。それを抜けてしばらくすれば安全圏だ。」
「はぁ…やっと帰れる…。」
ポルテの間抜けな声は、ハクシがバッサリ切り裂いた。
「なにを言ってるんだ?帰ったとしても、たぶん共犯でクイナに捕まるだけだぞ。」
「うぅ…」
「おっと、そろそろ安全圏だ。」
ハクシが安全圏だと言ってた場所に到着すると、煙もすっと晴れてくる。
「もう下ろしなさい!」
アリルがポコポコとハクシの背中を叩いている。
アリルを地に下ろす最中に僕はみんなに問いかける。
「これからどうするの?」
「色々とややこしい事になってしまったな…一度話を整理しようか。」
僕達は周りの安全を確認しつつ、座れそうな場所にそれぞれ腰をかけた。
「まずはこの場を借りて謝罪したい…」
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「俺の後輩にあたる機人のハクシが、色々と問題をおこしてしまって…。」
問題とは獣人であるシエルの養殖場侵入によって指名手配になった事と、アリルの翼を奪い取り仲間まで洗脳してしまった2つの事象に対しての事であろう。
「別にあなただけの責任ではなく、私も興味本位で養殖場に侵入した事が悪いのだし…。」
シエルは自分にも責任があると感じており、ハクシに丁寧に謝罪している。
一方アリルは、下を向いて黙り込んでいた。
もし自分がその立場に置かれている状態だと耐え切れないであろう…。
「アリルよ。一つ提案があるのだが。」
ハクシは落ち込むアリルに問いかける。
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