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第一部ルート5「つばさ」
侵入4
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俺は至ってシンプルな落とし穴にまんまと引っかかってしまい、施設内の地中深くに設置されたスクラップ溶鉱炉に落とされていた。
あと数秒判断が遅れていれば、完全に焼け死んでいたであろう。
落ちれば直接灼熱の炉に落とされる仕組みとなっていて、普通なら助かる見込みもない状況だった。
運良く穴の出口付近に大きな溝を発見して、必死に手を伸ばし掴むことが出来た。
まさに九死に一生を得た気分だ。
しかしピンチなのには変わりは無く、すぐ真下は灼熱のドロドロとした液体が煮えくりかえっている。
「さて…どう挽回したものか。」
上には登れるそうに無い。
必然的に下に広がる溶鉱炉の部屋から脱出するしかなさそうだ。
もう一つ運がよかった点として穴の出口付近で溝を掴めた事で、体が半分だけ抜けた部屋に出ているという事。
少し体制を変えれば、溶鉱炉の内装が見渡せる。
溶鉱炉内部の構造は熟知していて、落とされた穴の位置によってはすぐ近くに手すり付きの足場があるはずだ。
片手で器用に溝を支えながら内部の様子を伺った。
「勢いをつければ手すりに手が届きそうだな…。」
幸いにも近くに足場があり飛び移れそうである。
俺は前後に力を分散させてブランコのように振り子運動を始めた。
最大の力で飛べるように慎重に3回の振り子運動をして見極めた後、4回目で勢いよく前に飛び出した。
手を離すタイミングもバッチリで勢いよく空中を滑空する。
手すりを力いっぱい握りしめてギギっとネジの外れそうな音を立てながら、なんとかぶら下がった状態になった。
とりあえず落ちずに済んだ事に一安心したが、安堵は長くは続かなかった。
一息入れて上によじ登ろうとした時である。
ネジが勢いよく抜け落ちて溶鉱炉に落下した。
香ばしい音が一瞬鳴り響き、すぐに手すりが溶鉱炉側に折れ曲がって共に落下しそうになる。
慌てて足場に手を伸ばすが届かない。
掴まれそうな物は他には無い。
下は灼熱の溶鉱炉。
やばいと焦る気持ちを抑え付けて、自分が持っている手すりを見て瞬時に判断をした。
「死んでたまるかぁ!!!」
辺りはまたあの不思議な感覚に飲み込まれた。
仮説にすぎないがどうやら自分の思いが死線みたいな感情を超えると発動するらしい。
超スローモーションの重い体を酷使して、手すりの先端を勢いよく溶鉱炉へと突き立てた。
手すりは音を立てて溶けていくが、すぐには溶け切らない部分が炉の底に当たり感触が伝わる。。
ここがチャンスである。
自分の出せる力いっぱいを手に集中させて上り棒で人間フラッグをしているような状態を作り、体を横にずらしながら手すりを軸にしてぐるりと身を一回転させた。
そのままの勢いで上下に緩急をつけ、2回転目で振り子の原理を利用し飛び上がる。
今度こそ足場に手をかけることに成功した。
ここも崩れてしまう可能性があるので、急いでよじ登る。
「危なかった…。」
俺は安全な箇所に移動すると、今度こそ安堵する。
多少熱で足が溶けてしまったが、歩けないわけではない。
ずっと戦い続けてボロボロな体を酷使しながら次の事を考えた。
溶鉱炉は地下の一番深層にある。
この上の階がマインドカラーの本体がある場所のはずだ。
「たぶんアリルもそこに連れて行かれたはずだ…助けに行かないと…。」
あと数秒判断が遅れていれば、完全に焼け死んでいたであろう。
落ちれば直接灼熱の炉に落とされる仕組みとなっていて、普通なら助かる見込みもない状況だった。
運良く穴の出口付近に大きな溝を発見して、必死に手を伸ばし掴むことが出来た。
まさに九死に一生を得た気分だ。
しかしピンチなのには変わりは無く、すぐ真下は灼熱のドロドロとした液体が煮えくりかえっている。
「さて…どう挽回したものか。」
上には登れるそうに無い。
必然的に下に広がる溶鉱炉の部屋から脱出するしかなさそうだ。
もう一つ運がよかった点として穴の出口付近で溝を掴めた事で、体が半分だけ抜けた部屋に出ているという事。
少し体制を変えれば、溶鉱炉の内装が見渡せる。
溶鉱炉内部の構造は熟知していて、落とされた穴の位置によってはすぐ近くに手すり付きの足場があるはずだ。
片手で器用に溝を支えながら内部の様子を伺った。
「勢いをつければ手すりに手が届きそうだな…。」
幸いにも近くに足場があり飛び移れそうである。
俺は前後に力を分散させてブランコのように振り子運動を始めた。
最大の力で飛べるように慎重に3回の振り子運動をして見極めた後、4回目で勢いよく前に飛び出した。
手を離すタイミングもバッチリで勢いよく空中を滑空する。
手すりを力いっぱい握りしめてギギっとネジの外れそうな音を立てながら、なんとかぶら下がった状態になった。
とりあえず落ちずに済んだ事に一安心したが、安堵は長くは続かなかった。
一息入れて上によじ登ろうとした時である。
ネジが勢いよく抜け落ちて溶鉱炉に落下した。
香ばしい音が一瞬鳴り響き、すぐに手すりが溶鉱炉側に折れ曲がって共に落下しそうになる。
慌てて足場に手を伸ばすが届かない。
掴まれそうな物は他には無い。
下は灼熱の溶鉱炉。
やばいと焦る気持ちを抑え付けて、自分が持っている手すりを見て瞬時に判断をした。
「死んでたまるかぁ!!!」
辺りはまたあの不思議な感覚に飲み込まれた。
仮説にすぎないがどうやら自分の思いが死線みたいな感情を超えると発動するらしい。
超スローモーションの重い体を酷使して、手すりの先端を勢いよく溶鉱炉へと突き立てた。
手すりは音を立てて溶けていくが、すぐには溶け切らない部分が炉の底に当たり感触が伝わる。。
ここがチャンスである。
自分の出せる力いっぱいを手に集中させて上り棒で人間フラッグをしているような状態を作り、体を横にずらしながら手すりを軸にしてぐるりと身を一回転させた。
そのままの勢いで上下に緩急をつけ、2回転目で振り子の原理を利用し飛び上がる。
今度こそ足場に手をかけることに成功した。
ここも崩れてしまう可能性があるので、急いでよじ登る。
「危なかった…。」
俺は安全な箇所に移動すると、今度こそ安堵する。
多少熱で足が溶けてしまったが、歩けないわけではない。
ずっと戦い続けてボロボロな体を酷使しながら次の事を考えた。
溶鉱炉は地下の一番深層にある。
この上の階がマインドカラーの本体がある場所のはずだ。
「たぶんアリルもそこに連れて行かれたはずだ…助けに行かないと…。」
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