62 / 93
第一部ルート5「つばさ」
奪還2
しおりを挟む
僕は眠気が取れず目を擦りながら、ボーとした重い感覚が抜けきらない…。
ナイフを渡してからシエルは躊躇なく敵のロボットへ駆け出していった。
襲いかかってくるロボット達を次々ち素早さを生かした攻撃で破壊していく。
その姿はとても優雅で可憐な姿だった。
僕はそれをただただ眺めている事しか出来ていなかった。
そんな事ではシエルを守ると言った威厳が完全に失われてしまう。
自分にも何か協力出来る事がないか、周りをキョロキョロと見渡してみた。
眠さで曇った眼球にふと機人の姿が目に入る。
よく見ると片手に銃を持っていて、動くシエルに対して狙いを定めていた。
「これはまずい…。」
眠気が一瞬のうちに悪寒へ変わり、冷や汗が吹き出る。
僕は重い体を無意識的に機人目掛けて飛び出した。
何も考えずに肩から体重を乗せて機人へと突っ込む。
銃を持っている方の手に直接当たったが、それと同時に銃口は火を吹いた。
間に合わないように見えたが少しだけ軌道がズレていたようで、シエルの急所をかろうじて外して肩へ直撃する。
シエルはその痛みでナイフを反射的に地面へ落としてしまった。
他のロボット達の攻撃は止むことがなく、やむ終えずナイフを置き去りにその場を移動する。
「なっ、邪魔をするなぁ!」
僕の突っ込みに対して機人はびくとも動かず、こちらを睨みつけながら叫んだ。
虫を振り落とすかのように腕を横に大きく振り僕をそのまま吹き飛ばされる。
二点三点と状況がコロコロ変わっていく最中。
「さすがにこれ以上敵が増えるとやばそうね…。」
シエルは痛々しい肩の傷を押さえながら、嫌な予感を口にした。
どう言う事だろうと思い、僕はシエルが見ている先に目を向ける。
「ミラージュホログラムの効果が、もう切れてるかもしれないね…。」
遠目でしか見えないが森の奥から砂煙を撒き散らしながら、ロボット達がこちらに迫って来ているのが見えた。
さすがにあの数はナイフがあったとしても、さばき切ることは不可能である。
「ふっ、ふふふ…。」
不気味な機人の笑い声が激しい銃撃音より、耳に直接入ってきて不快感が増す。
「これでさすがに終わりですねぇ。」
機人は余裕の顔を浮かべながら、こちらを見下している。
どうしようもなく足掻き続けたが、ここでどうやら終わってしまうかもしれない…。
シエルを守りきれなかった…
ごめん…ポルテ…。
心でいくら叫んでも、形勢はかわらない。
更に不運は重なり…、寝ていた天人が1人起き上がった。
「これは、傑作ですねぇ!さぁ天人よ!そいつらを、殺しなさいしなさぃ!」
手を高々と上げてパフォーマンスをする機人。
僕の目の前で立ち上がった天人は、瞼をゆっくりと開けた。
僕と天人は目と目が合い妙に落ち着いた感覚で、彼女から意外な言葉が発せられる。
「もう…大丈夫ですぅ。」
今まで操られていて喋れ無かった天人が、急に喋りだす。
天人は急に振り返り、シエルを追い掛け回していたロボット達に発砲した。
僕と天人はやたら近い位置にいたので、振り返った瞬間の翼が僕の頬を撫で優しい甘い香りを残す。
またもや形勢逆転。
シエルを追っていたロボット達は、天人の攻撃で全て沈黙させられた。
「なぜぇ!なぜぇだぁ!!!!フィーレの奴がしくじったのか!!!!」
フィーレ?あれ?どこかで聞いたことがある名前だ…。
「故人くん、悪いけど他の仲間達も元に戻ってると思うから起こしてきてくれないかなぁ?」
それを考えるのは後だ!味方になったであろう天人さんの指示に従い、残りの4人を目覚めさせる為に行動に映った。
ナイフを渡してからシエルは躊躇なく敵のロボットへ駆け出していった。
襲いかかってくるロボット達を次々ち素早さを生かした攻撃で破壊していく。
その姿はとても優雅で可憐な姿だった。
僕はそれをただただ眺めている事しか出来ていなかった。
そんな事ではシエルを守ると言った威厳が完全に失われてしまう。
自分にも何か協力出来る事がないか、周りをキョロキョロと見渡してみた。
眠さで曇った眼球にふと機人の姿が目に入る。
よく見ると片手に銃を持っていて、動くシエルに対して狙いを定めていた。
「これはまずい…。」
眠気が一瞬のうちに悪寒へ変わり、冷や汗が吹き出る。
僕は重い体を無意識的に機人目掛けて飛び出した。
何も考えずに肩から体重を乗せて機人へと突っ込む。
銃を持っている方の手に直接当たったが、それと同時に銃口は火を吹いた。
間に合わないように見えたが少しだけ軌道がズレていたようで、シエルの急所をかろうじて外して肩へ直撃する。
シエルはその痛みでナイフを反射的に地面へ落としてしまった。
他のロボット達の攻撃は止むことがなく、やむ終えずナイフを置き去りにその場を移動する。
「なっ、邪魔をするなぁ!」
僕の突っ込みに対して機人はびくとも動かず、こちらを睨みつけながら叫んだ。
虫を振り落とすかのように腕を横に大きく振り僕をそのまま吹き飛ばされる。
二点三点と状況がコロコロ変わっていく最中。
「さすがにこれ以上敵が増えるとやばそうね…。」
シエルは痛々しい肩の傷を押さえながら、嫌な予感を口にした。
どう言う事だろうと思い、僕はシエルが見ている先に目を向ける。
「ミラージュホログラムの効果が、もう切れてるかもしれないね…。」
遠目でしか見えないが森の奥から砂煙を撒き散らしながら、ロボット達がこちらに迫って来ているのが見えた。
さすがにあの数はナイフがあったとしても、さばき切ることは不可能である。
「ふっ、ふふふ…。」
不気味な機人の笑い声が激しい銃撃音より、耳に直接入ってきて不快感が増す。
「これでさすがに終わりですねぇ。」
機人は余裕の顔を浮かべながら、こちらを見下している。
どうしようもなく足掻き続けたが、ここでどうやら終わってしまうかもしれない…。
シエルを守りきれなかった…
ごめん…ポルテ…。
心でいくら叫んでも、形勢はかわらない。
更に不運は重なり…、寝ていた天人が1人起き上がった。
「これは、傑作ですねぇ!さぁ天人よ!そいつらを、殺しなさいしなさぃ!」
手を高々と上げてパフォーマンスをする機人。
僕の目の前で立ち上がった天人は、瞼をゆっくりと開けた。
僕と天人は目と目が合い妙に落ち着いた感覚で、彼女から意外な言葉が発せられる。
「もう…大丈夫ですぅ。」
今まで操られていて喋れ無かった天人が、急に喋りだす。
天人は急に振り返り、シエルを追い掛け回していたロボット達に発砲した。
僕と天人はやたら近い位置にいたので、振り返った瞬間の翼が僕の頬を撫で優しい甘い香りを残す。
またもや形勢逆転。
シエルを追っていたロボット達は、天人の攻撃で全て沈黙させられた。
「なぜぇ!なぜぇだぁ!!!!フィーレの奴がしくじったのか!!!!」
フィーレ?あれ?どこかで聞いたことがある名前だ…。
「故人くん、悪いけど他の仲間達も元に戻ってると思うから起こしてきてくれないかなぁ?」
それを考えるのは後だ!味方になったであろう天人さんの指示に従い、残りの4人を目覚めさせる為に行動に映った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
別れし夫婦の御定書(おさだめがき)
佐倉 蘭
歴史・時代
★第11回歴史・時代小説大賞 奨励賞受賞★
嫡男を産めぬがゆえに、姑の策略で南町奉行所の例繰方与力・進藤 又十蔵と離縁させられた与岐(よき)。
離縁後、生家の父の猛反対を押し切って生まれ育った八丁堀の組屋敷を出ると、小伝馬町の仕舞屋に居を定めて一人暮らしを始めた。
月日は流れ、姑の思惑どおり後妻が嫡男を産み、婚家に置いてきた娘は二人とも無事与力の御家に嫁いだ。
おのれに起こったことは綺麗さっぱり水に流した与岐は、今では女だてらに離縁を望む町家の女房たちの代わりに亭主どもから去り状(三行半)をもぎ取るなどをする「公事師(くじし)」の生業(なりわい)をして生計を立てていた。
されどもある日突然、与岐の仕舞屋にとっくの昔に離縁したはずの元夫・又十蔵が転がり込んできて——
※「今宵は遣らずの雨」「大江戸ロミオ&ジュリエット」「大江戸シンデレラ」「大江戸の番人 〜吉原髪切り捕物帖〜」にうっすらと関連したお話ですが単独でお読みいただけます。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる