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第一部ルート6「終焉」~それぞれの道~
終焉12 ~アサトの旅立~
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僕はハクシと別れた後に、森の奥にある神秘的な泉の場所へと歩みを進めていた。
夢の世界で見たあの場所ではなく、正真正銘の存在する場所である。
たぶん長く住んでいるシエルや他の獣人の人々も知らないと思う。
そんな場所を偶然発見してしまったのである。
時は少し遡り…僕は真夜中の森を放浪していた。
何故そんな事をしていたか…。
フィーレの遺体を埋葬してやる為だ。
さすがに養殖場内部で埋もれる事は可哀想だと思い、みんなには内緒でこっそりと遺体を連れ出して近くの藪へ隠したのである。
ハクシの輸血からの一件が落ち着いた頃に、僕は一人で森の中へ遺体を回収するべく入っていった。
フィーレの体を回収した後は、埋葬にふさわしい静かな場所を巡り巡って探し周った。
なかなかいい場所が見つからず、途方にくれていると、いつの間にか野犬の群に周りを取り囲まれている事に気付く。
とっさに血の力を使い、なんとか逃げ延びる事に成功するが、足を滑らせてしまい転倒、そのまま穴の中へと導かれる様に吸い込まれていった。
「痛たたたっ。」
穴の奥に到達して落ちた衝撃での痛みを伴う箇所を触りながら、辺りを確認してみる。
「す、すごい…。」
思わず声が漏れた。
自分の瞳に輝きが乱反射する。
そこには…月の光が一点に集まり、神秘的に輝く泉があったのだ。
僕は即座にこの場所に墓を作る事を決めたのである。
そんなこんなを考えている間に、僕はフィーレの墓の前まで辿りつく。
途中で摘んきた花を飾りつけて、近くの岩に腰を掛ける。
僕は独り言を呟くように、フィーレの墓に話しかける。
何を喋ったかはよく覚えていないが、とても心地の良い充実した時を満喫できた気がする。
楽しいひと時も…終わりは付き物である。
ある程度キリのいい所で話しを断ち切り、さよならの言葉を投げかけた。
「また次に来る時は、いつになるか分からないけど…ちゃんと逢いにくるからね。」
重い腰を上げて、誰に見られている訳でもないが…全力で墓に手を振った。
「バイバイ!」
自然と涙が零れ落ちる。
それを手で拭い、その場を立ち去った。
さぁ…何処かへ行こうか。
僕は森を真っ直ぐ歩き出す。
「まずは情報収集だ…。」
当てもなく彷徨うような事をみんなには言っているが、実は目的は最初から決めていた。
僕は一つだけ誰にも言っていない、情報を持っている。
これは僕が抱えなければならない問題だと思ったからこそ、あえて伏せていたのだ。
あの養殖場で解析したパソコンにはバベルシステムのウイルス感染情報の他に、もう一つ重大な事が書かれていた…。
それは…。
【cancer operation】
キャンサープロジェクト。
数いる実行者リストの中に…。
【No.9593009-122527】
僕の旧式の名前が記載されていたのだった。
夢の世界で見たあの場所ではなく、正真正銘の存在する場所である。
たぶん長く住んでいるシエルや他の獣人の人々も知らないと思う。
そんな場所を偶然発見してしまったのである。
時は少し遡り…僕は真夜中の森を放浪していた。
何故そんな事をしていたか…。
フィーレの遺体を埋葬してやる為だ。
さすがに養殖場内部で埋もれる事は可哀想だと思い、みんなには内緒でこっそりと遺体を連れ出して近くの藪へ隠したのである。
ハクシの輸血からの一件が落ち着いた頃に、僕は一人で森の中へ遺体を回収するべく入っていった。
フィーレの体を回収した後は、埋葬にふさわしい静かな場所を巡り巡って探し周った。
なかなかいい場所が見つからず、途方にくれていると、いつの間にか野犬の群に周りを取り囲まれている事に気付く。
とっさに血の力を使い、なんとか逃げ延びる事に成功するが、足を滑らせてしまい転倒、そのまま穴の中へと導かれる様に吸い込まれていった。
「痛たたたっ。」
穴の奥に到達して落ちた衝撃での痛みを伴う箇所を触りながら、辺りを確認してみる。
「す、すごい…。」
思わず声が漏れた。
自分の瞳に輝きが乱反射する。
そこには…月の光が一点に集まり、神秘的に輝く泉があったのだ。
僕は即座にこの場所に墓を作る事を決めたのである。
そんなこんなを考えている間に、僕はフィーレの墓の前まで辿りつく。
途中で摘んきた花を飾りつけて、近くの岩に腰を掛ける。
僕は独り言を呟くように、フィーレの墓に話しかける。
何を喋ったかはよく覚えていないが、とても心地の良い充実した時を満喫できた気がする。
楽しいひと時も…終わりは付き物である。
ある程度キリのいい所で話しを断ち切り、さよならの言葉を投げかけた。
「また次に来る時は、いつになるか分からないけど…ちゃんと逢いにくるからね。」
重い腰を上げて、誰に見られている訳でもないが…全力で墓に手を振った。
「バイバイ!」
自然と涙が零れ落ちる。
それを手で拭い、その場を立ち去った。
さぁ…何処かへ行こうか。
僕は森を真っ直ぐ歩き出す。
「まずは情報収集だ…。」
当てもなく彷徨うような事をみんなには言っているが、実は目的は最初から決めていた。
僕は一つだけ誰にも言っていない、情報を持っている。
これは僕が抱えなければならない問題だと思ったからこそ、あえて伏せていたのだ。
あの養殖場で解析したパソコンにはバベルシステムのウイルス感染情報の他に、もう一つ重大な事が書かれていた…。
それは…。
【cancer operation】
キャンサープロジェクト。
数いる実行者リストの中に…。
【No.9593009-122527】
僕の旧式の名前が記載されていたのだった。
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