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後編
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プリシアを追い返したイオネスは、執務室に向かった。そこにはディミトラ・アンドロワ辺境伯がいた。
ディミトラはセルジオスの旧友で、未婚ながらも国境の辺境伯領を立派に治めていた。綿あめのようにふわふわとした雰囲気のプリシアとは違い、キリッとした目元の精悍な女性である。母親とは正反対の伯爵に、イオネスは尊敬の念を抱いていた。
「話は終わったのかな?」
「はい。ご迷惑をおかけしました」
「気にすることはないよ。セルジオスや君たち兄妹のためなら、私たちも力を尽くそう」
アンドロワ伯爵は真っ直ぐにイオネスのほうを見て、微笑んだ。こんな風に顔を合わせて会話をしてくれるだけで、彼は胸がいっぱいだった。
二人はセルジオスとアレクシアのもとに向かった。庭園で遊ぶ父と妹の姿は活き活きとしていて、とても楽しげだった。
「あっ! ママ!」
アレクシアは伯爵の姿を見つけると、元気よく駆け寄った。淑女の鏡である母親を見習うようにと教育を受けていたこともあり子どもらしいことを何一つしてこなかった彼女は、こうして外を駆け回ることもなかった。辺境伯領に来て、これまでのしがらみから解き放たれたアレクシアはよく食べ、よく遊び、知らなかったことを学んでいった。そして、すぐに伯爵に懐き、彼女のことを”ママ”と呼び慕った。
セルジオスもすっかり落ち着いてきた。いつも気を張って周囲を気にしていたせいで不眠気味だったが、現在はよく眠れるようになったらしい。
健康的な肌つやを取り戻しつつある父親を眺めていると、彼がどこかに視線を向けていることにイオネスは気がついた。だが、すぐにディミトラと、彼女に抱き着いている娘のほうに目を向けて寄り添ったので、大したものではなかったのだろうとイオネスは歯牙にもかけなかった。
ディミトラとセルジオスは幼馴染だった。セルジオスの実家はアンドロワ領と隣り合っていて、婚約直前まで行っていたらしい。ところが、彼の優秀さに目をつけたステヴァロノス前侯爵がプリシアとの婚約を押し進めたのだという。
「みんな、ここにいたんですね」
屋敷のほうから一人の男子がやって来るのが見えた。アンドロワ辺境伯の一人息子であるアリスタイオスだった。もうすぐ十二歳になる、立派な跡取りである。
未婚である伯爵に、なぜ息子がいるのか。世間では婚外子だと言われているようだが、当人たちは気にしていなかった。イオネスも彼らが聞かせてくれるまで、深入りしようとは思わなかった。
だが、イオネスが父親にそっくりなのと同じように、アリスタイオスもセルジオスとよく似ていることから、おおよその想像はついた。
アリスタイオスは、ディミトラとセルジオスの間にできた子どもなのだと。
イオネスの推測だが、おそらく、二人は恋人同士だったのだろう。いずれは婚約し、結婚するつもりだった。だが、その前に横槍が入ってしまった。侯爵家との婚姻はセルジオスの実家にとっても有益なことであったため、断ることはできなかった。
ディミトラとセルジオスは別れた。だが、そのときにはすでに身籠っていたのだろう。そして、未婚のままアリスタイオスを産んだ。
辺境伯領に来て、アリスタイオスを見たセルジオスは驚いた顔をしていた。きっと、彼の存在を知らなかったのだろう。アンドロワ辺境伯はあまり社交界に顔を出す人ではなかったし、セルジオスに迷惑をかけまいとしたに違いない。
アレクシアはディミトラだけでなく、アリスタイオスにも懐いていた。父親や兄と似ていたからというのもあるが、アリスタイオスもイオネスやアレクシアのことを快く受けれてくれたのが一番の要因だった。
きっと自分たちは、いずれ本当の家族になるのだろう。離婚したばかりで世間体もあるから今すぐにとはいかないだろうが、父親と伯爵の様子を見ていれば、二人が今でも想い合っているのは明白だった。
セルジオスは不貞を犯したわけではない。婚約前にきちんと関係を清算していた。だから世間の人々がどう思うかは知らないが、法律的には何の非もない。
一方で、プリシアはどうだろうか。彼女も法律的には非がない。だが、世間に広まった噂、それにおける夫や子どもたちの誹謗中傷を放置していたのである。心証はこちらのほうが明らかに悪いはずだと、イオネスは考えていた。
今回の離婚は、きっと王都中の話題になるだろう。イオネスは王都を離れる前に、新聞社に子細ををまとめた手紙を送っていた。離婚の理由を知った人たちは何を思うだろうか。
どちらが本当の悪役で、どちらが悲恋の主人公だったか思い知ることになるはずである。プリシアはもう悲恋のヒロインではいられないだろう。
○
ステヴァロノス侯爵夫妻の離婚はイオネスの予想通り、大きな話題となった。新聞社に届いた手紙をもとにした新聞が出回ったことでロマンスの真実が明らかになり、プリシアに対する世間の評価はがらりと変化した。これまで蔑ろにされてきたセルジオスには同情の声が、プリシアの我侭な言動には非難の声が集まった。
ロマンスのお相手とされていたエルメス卿も多少風当たりは強かったが、長いこと婚約関係にあった令嬢とようやく結ばれたことで被害は最小限に食い止められたようだった。優柔不断だった彼は妻の尻に敷かれ、さらに義父にこき使われながら家業の農耕に勤しんでいるという。
一部地域では、その話が大幅に脚色されて新たなロマンスとして語られているらしい。
プリシアはすっかり孤立してしまった。いつも付き従っていた騎士も、愛していたはずの家族もいなくなってしまい、社交界で彼女を持て囃していた者たちは遠巻きにその様子を見ているだけだった。
さらに困ったことに、プリシアは侯爵家の仕事をすべてセルジオスに任せていたのである。跡取りであったが、娘を甘やかしていた両親は仕事をすべて任せられる夫を探していた。そうして白羽の矢が立ったのはセルジオスだったというわけである。そのため、プリシアは領地の運営や商いのやり方を知らなかった。
しばらくは家令と共に奔走していたが、評価が地に落ちた彼女に手を差し伸べるものはなく、彼女に対する信頼をなくした使用人たちも次々に辞めていってしまった。そうして今では、様々な権利が遠縁の分家に乗っ取られつつあるという。
結局、プリシアは判らなかった。
これまで築き上げてきた価値観からは、どうしてこんなことになってしまったのか理解することができなかった。そして、孤立してしまった今、彼女が知りたいことを教えてくれる人は誰もいなかった。
アンドロワ辺境伯領に移り住んだイオネスたちは、あれ以来、王都には近づいていない。王都で流れている噂に振り回されるつもりは二度となかったから。そして離婚から半年後に、セルジオスはディミトラと再婚し、彼らは正式に家族となった。
イオネスは次期辺境伯である兄のアリスタイオスを支えるための勉強に励みながら、人目を気にせず父親と共に辺境伯領の広大な自然を楽しんでいた。妹のアレクシアも「ママみたいなカッコイイ女の人になる」と言って、毎日泥んこになりながら元気いっぱいに過ごしている。
悲恋の発端となった、あのロマンス小説だが──
結末では、主人公とヒロインは最後まで結ばれることはなかった。
だが、現実は違う。悪役は痛い目を見て、悪役だとされていた人物は真実の愛と結ばれた。
あるべきものが、あるべき場所に戻った。ただ、それだけのことなのに。
だが、世間はそれを大げさに騒ぎ立てた。
事実は小説より奇なりとはこういうことなのかもしれないとな、とイオネスは街角の古本屋に積み重ねられた薄汚れたそれを見て思った。
ディミトラはセルジオスの旧友で、未婚ながらも国境の辺境伯領を立派に治めていた。綿あめのようにふわふわとした雰囲気のプリシアとは違い、キリッとした目元の精悍な女性である。母親とは正反対の伯爵に、イオネスは尊敬の念を抱いていた。
「話は終わったのかな?」
「はい。ご迷惑をおかけしました」
「気にすることはないよ。セルジオスや君たち兄妹のためなら、私たちも力を尽くそう」
アンドロワ伯爵は真っ直ぐにイオネスのほうを見て、微笑んだ。こんな風に顔を合わせて会話をしてくれるだけで、彼は胸がいっぱいだった。
二人はセルジオスとアレクシアのもとに向かった。庭園で遊ぶ父と妹の姿は活き活きとしていて、とても楽しげだった。
「あっ! ママ!」
アレクシアは伯爵の姿を見つけると、元気よく駆け寄った。淑女の鏡である母親を見習うようにと教育を受けていたこともあり子どもらしいことを何一つしてこなかった彼女は、こうして外を駆け回ることもなかった。辺境伯領に来て、これまでのしがらみから解き放たれたアレクシアはよく食べ、よく遊び、知らなかったことを学んでいった。そして、すぐに伯爵に懐き、彼女のことを”ママ”と呼び慕った。
セルジオスもすっかり落ち着いてきた。いつも気を張って周囲を気にしていたせいで不眠気味だったが、現在はよく眠れるようになったらしい。
健康的な肌つやを取り戻しつつある父親を眺めていると、彼がどこかに視線を向けていることにイオネスは気がついた。だが、すぐにディミトラと、彼女に抱き着いている娘のほうに目を向けて寄り添ったので、大したものではなかったのだろうとイオネスは歯牙にもかけなかった。
ディミトラとセルジオスは幼馴染だった。セルジオスの実家はアンドロワ領と隣り合っていて、婚約直前まで行っていたらしい。ところが、彼の優秀さに目をつけたステヴァロノス前侯爵がプリシアとの婚約を押し進めたのだという。
「みんな、ここにいたんですね」
屋敷のほうから一人の男子がやって来るのが見えた。アンドロワ辺境伯の一人息子であるアリスタイオスだった。もうすぐ十二歳になる、立派な跡取りである。
未婚である伯爵に、なぜ息子がいるのか。世間では婚外子だと言われているようだが、当人たちは気にしていなかった。イオネスも彼らが聞かせてくれるまで、深入りしようとは思わなかった。
だが、イオネスが父親にそっくりなのと同じように、アリスタイオスもセルジオスとよく似ていることから、おおよその想像はついた。
アリスタイオスは、ディミトラとセルジオスの間にできた子どもなのだと。
イオネスの推測だが、おそらく、二人は恋人同士だったのだろう。いずれは婚約し、結婚するつもりだった。だが、その前に横槍が入ってしまった。侯爵家との婚姻はセルジオスの実家にとっても有益なことであったため、断ることはできなかった。
ディミトラとセルジオスは別れた。だが、そのときにはすでに身籠っていたのだろう。そして、未婚のままアリスタイオスを産んだ。
辺境伯領に来て、アリスタイオスを見たセルジオスは驚いた顔をしていた。きっと、彼の存在を知らなかったのだろう。アンドロワ辺境伯はあまり社交界に顔を出す人ではなかったし、セルジオスに迷惑をかけまいとしたに違いない。
アレクシアはディミトラだけでなく、アリスタイオスにも懐いていた。父親や兄と似ていたからというのもあるが、アリスタイオスもイオネスやアレクシアのことを快く受けれてくれたのが一番の要因だった。
きっと自分たちは、いずれ本当の家族になるのだろう。離婚したばかりで世間体もあるから今すぐにとはいかないだろうが、父親と伯爵の様子を見ていれば、二人が今でも想い合っているのは明白だった。
セルジオスは不貞を犯したわけではない。婚約前にきちんと関係を清算していた。だから世間の人々がどう思うかは知らないが、法律的には何の非もない。
一方で、プリシアはどうだろうか。彼女も法律的には非がない。だが、世間に広まった噂、それにおける夫や子どもたちの誹謗中傷を放置していたのである。心証はこちらのほうが明らかに悪いはずだと、イオネスは考えていた。
今回の離婚は、きっと王都中の話題になるだろう。イオネスは王都を離れる前に、新聞社に子細ををまとめた手紙を送っていた。離婚の理由を知った人たちは何を思うだろうか。
どちらが本当の悪役で、どちらが悲恋の主人公だったか思い知ることになるはずである。プリシアはもう悲恋のヒロインではいられないだろう。
○
ステヴァロノス侯爵夫妻の離婚はイオネスの予想通り、大きな話題となった。新聞社に届いた手紙をもとにした新聞が出回ったことでロマンスの真実が明らかになり、プリシアに対する世間の評価はがらりと変化した。これまで蔑ろにされてきたセルジオスには同情の声が、プリシアの我侭な言動には非難の声が集まった。
ロマンスのお相手とされていたエルメス卿も多少風当たりは強かったが、長いこと婚約関係にあった令嬢とようやく結ばれたことで被害は最小限に食い止められたようだった。優柔不断だった彼は妻の尻に敷かれ、さらに義父にこき使われながら家業の農耕に勤しんでいるという。
一部地域では、その話が大幅に脚色されて新たなロマンスとして語られているらしい。
プリシアはすっかり孤立してしまった。いつも付き従っていた騎士も、愛していたはずの家族もいなくなってしまい、社交界で彼女を持て囃していた者たちは遠巻きにその様子を見ているだけだった。
さらに困ったことに、プリシアは侯爵家の仕事をすべてセルジオスに任せていたのである。跡取りであったが、娘を甘やかしていた両親は仕事をすべて任せられる夫を探していた。そうして白羽の矢が立ったのはセルジオスだったというわけである。そのため、プリシアは領地の運営や商いのやり方を知らなかった。
しばらくは家令と共に奔走していたが、評価が地に落ちた彼女に手を差し伸べるものはなく、彼女に対する信頼をなくした使用人たちも次々に辞めていってしまった。そうして今では、様々な権利が遠縁の分家に乗っ取られつつあるという。
結局、プリシアは判らなかった。
これまで築き上げてきた価値観からは、どうしてこんなことになってしまったのか理解することができなかった。そして、孤立してしまった今、彼女が知りたいことを教えてくれる人は誰もいなかった。
アンドロワ辺境伯領に移り住んだイオネスたちは、あれ以来、王都には近づいていない。王都で流れている噂に振り回されるつもりは二度となかったから。そして離婚から半年後に、セルジオスはディミトラと再婚し、彼らは正式に家族となった。
イオネスは次期辺境伯である兄のアリスタイオスを支えるための勉強に励みながら、人目を気にせず父親と共に辺境伯領の広大な自然を楽しんでいた。妹のアレクシアも「ママみたいなカッコイイ女の人になる」と言って、毎日泥んこになりながら元気いっぱいに過ごしている。
悲恋の発端となった、あのロマンス小説だが──
結末では、主人公とヒロインは最後まで結ばれることはなかった。
だが、現実は違う。悪役は痛い目を見て、悪役だとされていた人物は真実の愛と結ばれた。
あるべきものが、あるべき場所に戻った。ただ、それだけのことなのに。
だが、世間はそれを大げさに騒ぎ立てた。
事実は小説より奇なりとはこういうことなのかもしれないとな、とイオネスは街角の古本屋に積み重ねられた薄汚れたそれを見て思った。
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