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3 アラゴンとエルリック
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「おらぁぁっ!」
俺は敵陣に突っ込み先頭にいた小隊長の攻撃を避けながらその後ろにいた一般兵をまとめて切り裂いた。そして直ぐに小隊長をアラゴンに向かって蹴り飛ばす。
「譲ってやるよ!」
「.....チッ!クソが」
アラゴンは地面に横になっている小隊長がわざわざ起き上がるまで待っていた。
「こ、攻撃為さらないんですか?」
セレーネが怪訝な顔してそう言うと、彼はキメ顔で答える。
「私のポリシーに反するからな!」
「そ、そうですか」
セレーネは顔をひきつらせる。遠い目をしていた。
そんな彼らのやり取りを横目に見つつ俺は剣を振っていく。
俺が今持っている剣は父の大きな剣とは違い一般的なサイズの片手剣だ。しかし、ガーディアンズ所属と言うだけあってその品質は1級品だ。切れ味抜群、さらに仕掛けがあって.....
俺は敵と一旦距離をとり剣の持ち手の人差し指辺りについているボタンを押した。すると剣が金色に光り輝く。
「短縮詠唱、パワースラッシュ!」
身体から魔力が吸われる感覚がする。
敵は初めこそ警戒していたがこちらに向かって突撃を始めた。
「セイッッッ!!」
俺は剣を思いっきり横に振るう。突進してきた数人の一般兵はもちろん、黄金に輝く斬撃が飛び、後方にいた数十人の兵士もまとめて切り裂く。
人は誰しも魔力がある。俺みたいな魔法を使わないやつにもだ。
この武器のように武器の持ち手についている【トリガー】と呼ばれるボタンを押すことで使用者の中にある魔力を吸い取り、武器の中で魔力を爆発的に増殖させ、大技を放つことが出来る。
しかし、この技は連発はできず、武器によって個体差はあるが基本的には1日休ませなければその武器で技を打つことはできない。
「派手にやったなエルリック!」
そう言って後ろから声をかけてくるのは、大きな盾を持ったタンクのレイスだ。
基本的にはこの国の国民はアラゴンのように金髪緑目が多く、彼もその例に漏れず典型的なエンプレイア人の容姿をしている。
大きな盾を器用に使い、敵を殴り飛ばして戦っていた。
「負けてられないな.....ん?」
ふと、アラゴンの方を見ると彼が地面に這いつくばり絶体絶命な状況であることがわかる。
「あいつ.....さては油断したな?」
俺は急いでアラゴンの方に向かい、アラゴンをトドメが刺されようとしていたところに割り込み敵の心臓を剣で突き刺す。
「一撃だと!?」
振り返るとアラゴンは驚きと屈辱の表情を浮かべていた。
「.....当たり前だろ。油断しすぎだ」
俺は敵陣に突っ込み先頭にいた小隊長の攻撃を避けながらその後ろにいた一般兵をまとめて切り裂いた。そして直ぐに小隊長をアラゴンに向かって蹴り飛ばす。
「譲ってやるよ!」
「.....チッ!クソが」
アラゴンは地面に横になっている小隊長がわざわざ起き上がるまで待っていた。
「こ、攻撃為さらないんですか?」
セレーネが怪訝な顔してそう言うと、彼はキメ顔で答える。
「私のポリシーに反するからな!」
「そ、そうですか」
セレーネは顔をひきつらせる。遠い目をしていた。
そんな彼らのやり取りを横目に見つつ俺は剣を振っていく。
俺が今持っている剣は父の大きな剣とは違い一般的なサイズの片手剣だ。しかし、ガーディアンズ所属と言うだけあってその品質は1級品だ。切れ味抜群、さらに仕掛けがあって.....
俺は敵と一旦距離をとり剣の持ち手の人差し指辺りについているボタンを押した。すると剣が金色に光り輝く。
「短縮詠唱、パワースラッシュ!」
身体から魔力が吸われる感覚がする。
敵は初めこそ警戒していたがこちらに向かって突撃を始めた。
「セイッッッ!!」
俺は剣を思いっきり横に振るう。突進してきた数人の一般兵はもちろん、黄金に輝く斬撃が飛び、後方にいた数十人の兵士もまとめて切り裂く。
人は誰しも魔力がある。俺みたいな魔法を使わないやつにもだ。
この武器のように武器の持ち手についている【トリガー】と呼ばれるボタンを押すことで使用者の中にある魔力を吸い取り、武器の中で魔力を爆発的に増殖させ、大技を放つことが出来る。
しかし、この技は連発はできず、武器によって個体差はあるが基本的には1日休ませなければその武器で技を打つことはできない。
「派手にやったなエルリック!」
そう言って後ろから声をかけてくるのは、大きな盾を持ったタンクのレイスだ。
基本的にはこの国の国民はアラゴンのように金髪緑目が多く、彼もその例に漏れず典型的なエンプレイア人の容姿をしている。
大きな盾を器用に使い、敵を殴り飛ばして戦っていた。
「負けてられないな.....ん?」
ふと、アラゴンの方を見ると彼が地面に這いつくばり絶体絶命な状況であることがわかる。
「あいつ.....さては油断したな?」
俺は急いでアラゴンの方に向かい、アラゴンをトドメが刺されようとしていたところに割り込み敵の心臓を剣で突き刺す。
「一撃だと!?」
振り返るとアラゴンは驚きと屈辱の表情を浮かべていた。
「.....当たり前だろ。油断しすぎだ」
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