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1章
14.盾の扱いー1
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~家~
「よし、飯も食べたしさっそく始めるか!今アインは盾を持ってないんだよな?」
「うん、持ってないよ」
ゴブリンを倒した時に手に入れた革の盾はギルドに買い取ってもらったため残っていない(6話参照)
「それなら俺が昔使っていたやつを使うといい。初心者ならこれだな」
そういって父さんに渡されたのは金属で出来た丸い盾。一般に『ラウンドシールド』と呼ばれる物だった。
「わっ、これ軽いんだね。これなら僕でも扱いやすそう」
「まぁそういう素材を使ってるからな。軽いだけじゃなくて丈夫だぞ。火には弱いけどな!」
盾を持った僕達は村の中では目立つので森に行くことにした。
~森~
「村の様子も見えるし、ここでいいだろう」
あまり家から離れていないところで訓練する事にした。
従魔のみんなには昨日に続いて村の子供たちと遊んでもらっている。
「早速だがアイン。お前は盾についてどの程度知っている?」
「えっと、普通に防御したり、攻撃を受け流したり出来る・・・かな?」
「一般的な扱い方としてはそうだな。簡単に習得できる技術を2つ教えておこうか」
父さんが教えてくれたのは"シールドバッシュ"と"パリィ"だ。
シールドバッシュは盾を相手に直接当てる攻撃手段で、武器を使って攻撃するよりも自身の安全が確保しやすい。
パリィは相手の攻撃を弾くことで、無効化する技術で、慣れるまで難しいが使いこなせれば相手の攻撃手段を封じる事ができる。
「パリィは本来、武器を使って相手の攻撃を受け流すことを指すんだが、今では盾でする事でもそう呼ばれているな」
「そうなんだ。盾って身を守るだけじゃないんだね」
「まあな。もっとでかい盾なら"シールドチャージ"も出来るんだが、それなりに体格が良くないと難しいな」
父さんの話ではシールドチャージは盾を構えて相手に突撃する技らしい。
僕はそれを聞いて「それ技術って言わないんじゃ・・・?」と思ったけど言わなかった。
「それじゃあ訓練を始めるか!まずはシールドバッシュからだな。基本的には武器を使うように見せかけながら盾で攻撃するんだ。フェイントってやつだな」
もし知能が高い魔物に出会った場合に、かなり効果的らしい。
魔物も学習するため通用するのは最初の一度だけらしいが。
「攻撃する以上はほとんどの生物にとって急所と言われる頭部を狙いたくなるが、致命傷には滅多にならないからな。胴体を狙って体勢を崩しに行くほうがいいぞ」
「うん。わかった」
僕は生えている木の幹で訓練する事にした。
ーガッ!
「いたた・・・これ手が痺れるんだけど・・・」
「ははは。慣れと力の加減次第だな!それと盾の縁じゃなくて面の部分でやるのがいいぞ」
それから僕は父さんのアドバイスを聞きながら訓練を続けた。
「ーーー今日はそろそろ終わりにするか。シールドバッシュはほぼ完璧だから明日はパリィの訓練だな!」
「うん。ありがとう」
時々父さんにも相手になってもらいながら力加減がようやくわかってきた。
「あまりやりすぎると腕に負担が掛かって怪我をするからな。休憩はちゃんと取るんだぞ」
「うん。大丈夫」
「いや・・・俺が止めないとずっと続けそうな感じだったぞ・・・」
僕が夢中になった時は父さんが止めてくれていた。
「あはは・・・と、とりあえず家に帰ろう!ご飯もできてるだろうし!」
「わかったわかった。ちゃんと従魔も連れてくるんだぞ」
「うん!」
父さんは先に家に入っていった。
「みんなー!帰るよー!」
「キュッ!!」
「キュルゥ!」
「ガウッ!」
「・・・!!」
僕が声をかけるとみんなすぐに集まってきてくれた。
「明日の訓練はみんなにも手伝って欲しいんだけど、いいかな?」
「キュッ」
「キュルゥ」
「グルゥ」
「・・・♪」
「みんな、ありがとう。帰ろうか」
こうして僕の村での2日目が終わった。
「よし、飯も食べたしさっそく始めるか!今アインは盾を持ってないんだよな?」
「うん、持ってないよ」
ゴブリンを倒した時に手に入れた革の盾はギルドに買い取ってもらったため残っていない(6話参照)
「それなら俺が昔使っていたやつを使うといい。初心者ならこれだな」
そういって父さんに渡されたのは金属で出来た丸い盾。一般に『ラウンドシールド』と呼ばれる物だった。
「わっ、これ軽いんだね。これなら僕でも扱いやすそう」
「まぁそういう素材を使ってるからな。軽いだけじゃなくて丈夫だぞ。火には弱いけどな!」
盾を持った僕達は村の中では目立つので森に行くことにした。
~森~
「村の様子も見えるし、ここでいいだろう」
あまり家から離れていないところで訓練する事にした。
従魔のみんなには昨日に続いて村の子供たちと遊んでもらっている。
「早速だがアイン。お前は盾についてどの程度知っている?」
「えっと、普通に防御したり、攻撃を受け流したり出来る・・・かな?」
「一般的な扱い方としてはそうだな。簡単に習得できる技術を2つ教えておこうか」
父さんが教えてくれたのは"シールドバッシュ"と"パリィ"だ。
シールドバッシュは盾を相手に直接当てる攻撃手段で、武器を使って攻撃するよりも自身の安全が確保しやすい。
パリィは相手の攻撃を弾くことで、無効化する技術で、慣れるまで難しいが使いこなせれば相手の攻撃手段を封じる事ができる。
「パリィは本来、武器を使って相手の攻撃を受け流すことを指すんだが、今では盾でする事でもそう呼ばれているな」
「そうなんだ。盾って身を守るだけじゃないんだね」
「まあな。もっとでかい盾なら"シールドチャージ"も出来るんだが、それなりに体格が良くないと難しいな」
父さんの話ではシールドチャージは盾を構えて相手に突撃する技らしい。
僕はそれを聞いて「それ技術って言わないんじゃ・・・?」と思ったけど言わなかった。
「それじゃあ訓練を始めるか!まずはシールドバッシュからだな。基本的には武器を使うように見せかけながら盾で攻撃するんだ。フェイントってやつだな」
もし知能が高い魔物に出会った場合に、かなり効果的らしい。
魔物も学習するため通用するのは最初の一度だけらしいが。
「攻撃する以上はほとんどの生物にとって急所と言われる頭部を狙いたくなるが、致命傷には滅多にならないからな。胴体を狙って体勢を崩しに行くほうがいいぞ」
「うん。わかった」
僕は生えている木の幹で訓練する事にした。
ーガッ!
「いたた・・・これ手が痺れるんだけど・・・」
「ははは。慣れと力の加減次第だな!それと盾の縁じゃなくて面の部分でやるのがいいぞ」
それから僕は父さんのアドバイスを聞きながら訓練を続けた。
「ーーー今日はそろそろ終わりにするか。シールドバッシュはほぼ完璧だから明日はパリィの訓練だな!」
「うん。ありがとう」
時々父さんにも相手になってもらいながら力加減がようやくわかってきた。
「あまりやりすぎると腕に負担が掛かって怪我をするからな。休憩はちゃんと取るんだぞ」
「うん。大丈夫」
「いや・・・俺が止めないとずっと続けそうな感じだったぞ・・・」
僕が夢中になった時は父さんが止めてくれていた。
「あはは・・・と、とりあえず家に帰ろう!ご飯もできてるだろうし!」
「わかったわかった。ちゃんと従魔も連れてくるんだぞ」
「うん!」
父さんは先に家に入っていった。
「みんなー!帰るよー!」
「キュッ!!」
「キュルゥ!」
「ガウッ!」
「・・・!!」
僕が声をかけるとみんなすぐに集まってきてくれた。
「明日の訓練はみんなにも手伝って欲しいんだけど、いいかな?」
「キュッ」
「キュルゥ」
「グルゥ」
「・・・♪」
「みんな、ありがとう。帰ろうか」
こうして僕の村での2日目が終わった。
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