テイマー少年の冒険譚〜少年は沢山の魔物と冒険したい！〜

ねる

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1章

13.故郷へ

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～冒険者ギルド～

僕は一度村に帰ることを伝えに冒険者ギルドに来ていた。
「それで数日の間村に帰ろうと思ってます」
「なるほど。それはいい考えだと思います。高ランクの魔物が相手になってくると装備がとても重要になりますからね」
「はい。それと、今後野営やえいをする機会きかいが増えそうなので道具が欲しいんですけど、ギルドで売ってますか？」
「野営やえいですか？あぁ、従魔が4体以上になったからですね。テントは無いですけど、火を起こすための魔石なら取り扱ってますよ」

魔石は特定の魔物が落とす物で、用途ようとは様々さまざまだが、特に需要じゅようがあるのは野営や料理に使う火の魔石。
生活に必要不可欠ふかけつな水の魔石。
魔導具の材料として多く使われる雷の魔石の3つで、雷の魔石以外は比較的安価ひかくてきあんかで多く出回でまわっている。

「それじゃあ火の魔石２つ欲しいんですけど」
「はい。わかりました」
僕はお金を渡して火の魔石を受け取った。

「じゃあ僕は行きますね！サークレッドさんにもよろしく伝えてください」
「はい。伝えておきます。アインさんもお気をつけて」

そうして僕は《イール》を後にした

～村～

僕は村の入り口に立っていた。
「やっぱりウォルフは速いね。僕が《イール》に行った時と全然違うよ」
「グルルゥ」
僕達は村の中に入って家に向かった。

「アイン、帰ってきたのか！随分ずいぶん早かったな！」
「お帰りなさいアイン。全然帰ってこないよりはいいんだから、お父さんの言うことは気にしないでいいわよ」
「父さん母さんただいま。従魔も結構増えたんだけど、みんな外に出してて大丈夫？」

「この村はみんな知り合いだからな。気にすることはないぞ！それよりどんな魔物を従魔にしたんだ？」
「そうね。私も従魔は気になるわ」
僕はみんなを紹介することにした。

「ーーーなるほどな。確かに10日ほどで従魔が4体なら上出来じょうできだろう。しかし、この辺にジュエルスライムがいるとはなぁ」
「私も結構色々なところに行ったけど、荒野にいるっていうのは聞いたことないわね」
父さんと母さんは元冒険者のため、色々な場所・魔物を知っている。
その2人がこう言うなら、間違いないんだろう。

「それにしても偏かたよりすぎじゃないか？スライム2種類と動物系2種類だと不便ふべんな時もあるだろう」
「今のところ不便ふべんだと思ったことはないよ？」
「アインが怪我けがした時には誰が回復してれるの？ライムちゃんとグロウちゃんは自分しか回復できないんでしょう」
「それはそうだけど、そういったスキルを使える魔物ってそんなに多くないでしょ？」

「まぁそうだな。そのへんは長くなるから夜にゆっくり話そう。それより早く帰ってきたってことは何か理由があるんじゃないのか？」
「そうだった。父さん、僕に盾の扱い方を教えてくれない？」
僕はいままであったことを話した。

「なるほど、わかった。教えるのは構わないが明日からにしよう。村のやつらにも従魔を紹介したらどうだ？子供たちはきっと喜ぶぞ」
「そうね。この村にはテイマーがいないもの。アイン、いってらっしゃい」
「わかった。父さん母さん、またあとでね！」

僕はみんなを村の人たちにも紹介した。
ライムとルゥは女の子達に、ウォルフは男の子達に、そしてグロウは大人達にそれぞれ人気だった。
最終的にはみんな入れ替わりながら従魔との触れ合いを楽しんでいた。

～家～

夜になったので僕達は家に帰っていた。
「はぁ、疲れた～」
「ははは。まだまだだな、そんなことじゃ明日から不安だな！」
「それは大丈夫だいじょうぶだよ」
「ご飯できたわよ。食べましょう」

僕は夜遅くまで家族との会話を楽しんだ。

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