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想い
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時は流れゆく。
戻りも止まりもしない。ただゆっくりと刻んでゆく。
掠れるほど叫んだ。枯れるほど泣いた。
でも君は二度と戻らなくて──だから僕は進む。
君と刻んだ想いまで捨てたくないから。君の信じた僕で居たいから。
◇◇◇
「い──おい! 聞いてるのか?」
「ああ、悪い。少し考え事をしていた」
この女はクレーヌ・ウル・ジュリエラ。
貴族出身の冒険者で、端正な顔立ちでギルド内でもアイドルのような扱いを受けている。
だが、その性格は粗暴かつ傲慢。俺に手にはとてもじゃないが負えない。相手にするだけ無駄だろう。
「貴様が頷くまで私は帰らんと言っているのだ。シグルス・アーヴィン。なぜ貴様ほどの冒険者がチームを組まん? 私の元へ来い。金も名声も……全てが手に入ると約束しよう」
全て、だと? この女は何を言っている?
「……帰れ」
「貴様っこの私に向かって──」
「帰れと言ったのが聞こえなかったか?」
最初は適当にあしらうだけですまそうと思っていたが、そんな生温い対応じゃ甘かったようだ。
全てが手に入る? 笑わせるな。俺の一番欲しかったものは二度と手に入らない。そう……二度と。
それどころか残されたものだってたった一つの言葉と『彼女』がくれた思い出だけ。
『彼女』はもう居ない……居ないんだ。
剣を抜いて、クレーヌに突きつける。
すると顔を真っ赤にした彼女が俺を睨む。余程俺の態度が気に食わないらしい。だが、俺も同じだ。
そもそも冒険者は貴族の遊びなんかじゃない。
ましてやこいつは俺の逆鱗に触れた。法など無視しても、こいつを斬る覚悟は出来ている。お前はあるか? その覚悟が。
「……今日のところは引き下がるとしよう。だが、次は無い。覚えていろ」
俺の殺気が伝わったのか、クレーヌは踵を返して帰っていった。所詮はその程度か。
部屋の中に静寂が戻り、肩の力が抜けていくのを感じる。
今の俺を君が見たら、どう思うんだろう──イズミ。
君を失ってから俺は強くなった。なろうとした。
けれども胸は何時までも晴れなくて……俺が僕に戻ってしまいそうになる。
冒険者として名を馳せる。その目標は達成したのに、そこに君はいない。だったら俺は何の為に──
置き時計の音が部屋に響く。
時間を見るとクレーヌがここを去ってから結構な時間が経っていた。
……悪い癖だな。最近は少し時間が空けばすぐこれだ。
昼はとっくに過ぎて、もう日が暮れる時間。何か食べに行くか。とりあえず酒が飲みたい。
このままだと、俺は壊れてしまうんじゃないだろうか? そんな疑念にそれも良い……なんて馬鹿げたことを思ってしまい自嘲しそうになるが、すぐに振り払う。決めたはずだ。俺は前に進むと。
「ここ最近、来すぎじゃないですか?」
店に入るや否やウェイトレスの少女はそんな言葉を投げかけてきた。
彼女はポーラ。ハーフエルフで俺よりも幼く見えるが、幼なじみだ。
この店は家族で経営していて、酒が飲めるようになる前からよく足を運んでいる。
「来てすぐ客にかける言葉がそれか?」
「まぁうちとしては有難いですけど……いらっしゃいませー」
呆れた顔で俺を席にポーラは通す。全く客になんて接客をするんだか。
周りの席を見渡すと俺以外の客は見えない。利益が出ているのか心配になるが、それと同時にある事に気付く。
「おじさんは?」
「お父さんなら腰を痛めて休養を取ってます」
「大丈夫なのか?」
この店はポーラの母親が生まれてすぐ亡くなって二人て切り盛りしてたはずだ。おじさんが立ってなければ全てポーラが回すことになる。
正直そこまで繁盛しているとは言い難い。
でもここは常連客がいる。ポーラ一人で全てをこなすには仕事量が多いと思うが。
「んーと大丈夫ですよ? 元々ここって物好きな方しか来ませんし何とかなってます」
言葉とは裏腹にポーラの顔は暗い。隠そうとしてるみたいだが、恐らくそこまで上手くいっては無いのだろう。
「見え透いた嘘はやめろ。何年の付き合いになる思ってる」
「っ……そうですね。余り良い状況ではないです。ですが、必ず何とかして見せますよ。もう何度も経験してますから」
「……そうか。ならいい」
ポーラの目は真っ直ぐで、純粋で──強い眼差しだった。
覚悟ができている目だ。これを止めるのは野暮というものだろう。……ポーラは強いな。俺と違って。
「で、ご注文は?」
「葡萄酒で頼む」
「かしこまりました」
慣れた手つきでポーラをグラスに酒を入れると、俺の前に差し出した。それを手に取って口に運ぶ。
「ほんと好きですね。ワイン。ここ数ヶ月ずっと飲んでません? よく飽きませんね」
「悪いか?」
「いえ、うちとしては貴重な売上なのでありがたいですよ?」
しれっとした顔で言うポーラに思わずため息をつく。
「冗談にしても笑えんぞ……すまん。今日は少し一人にさせてくれないか?」
「どうしました? 普段はそんなこと言わないのに」
「クレーヌ嬢にしつこく勧誘されてな……」
俺がその名を出すとポーラは顔を顰めた。どうやら彼女も快く思ってないらしい。
「あの人、シグルスの所にも来たんですか……うちにも何度かお客さんとして来てますけど、高圧的でどうも苦手です。まさか、あの人とパーティ組むつもりでいます?」
「まさか。即席で組むなら分からんでもないが、あいつのチームに入る気は無い。……それに俺の相方はイズミだけだ」
その気持ちは変わらない。今も昔も──ずっと
「イズミさんは元の世界に帰られたんでしょう? いい加減切り替えたらどうです?」
「返す言葉もないな」
不甲斐ないのは分かってる。それでも立ち直れない俺は弱い。覚悟はあの日に決めた、つもりだったのに。
「もう。そんな情けない顔しないで下さい。責めたい訳じゃないんです。ただ、シグルスも少しくらい私を頼ってくれても良いじゃないですか。貴方こそ私と何年の付き合いだと思ってるんです? それとも私がそんなに頼りないですか?」
そうか。ポーラを俺が心配するようにポーラも俺を……。
「済まない……」
「大丈夫ですよ。シグルスは一人じゃないですから。少なくとも、私はずっと一緒です。イズミさんのことを忘れろとは言いません。ですが、こうやってうじうじしてるのはかっこ悪いです。もっと胸を張ってください! 貴方は最高で──私の大切な冒険者なんですから」
「……済まない。いや、ありがとう。強いな。ポーラは」
「私が強いんじゃなくて、貴方が弱いんですよシグルス。これからはもっとしゃきっとしてくださいね」
自慢げなポーラの顔に思わず、頬を緩めながら、俺は言葉続ける。
「なぁポーラ──」
二人で色々な話をしながら、夜は更ける。
戻りも止まりもしない。ただゆっくりと刻んでゆく。
掠れるほど叫んだ。枯れるほど泣いた。
でも君は二度と戻らなくて──だから僕は進む。
君と刻んだ想いまで捨てたくないから。君の信じた僕で居たいから。
◇◇◇
「い──おい! 聞いてるのか?」
「ああ、悪い。少し考え事をしていた」
この女はクレーヌ・ウル・ジュリエラ。
貴族出身の冒険者で、端正な顔立ちでギルド内でもアイドルのような扱いを受けている。
だが、その性格は粗暴かつ傲慢。俺に手にはとてもじゃないが負えない。相手にするだけ無駄だろう。
「貴様が頷くまで私は帰らんと言っているのだ。シグルス・アーヴィン。なぜ貴様ほどの冒険者がチームを組まん? 私の元へ来い。金も名声も……全てが手に入ると約束しよう」
全て、だと? この女は何を言っている?
「……帰れ」
「貴様っこの私に向かって──」
「帰れと言ったのが聞こえなかったか?」
最初は適当にあしらうだけですまそうと思っていたが、そんな生温い対応じゃ甘かったようだ。
全てが手に入る? 笑わせるな。俺の一番欲しかったものは二度と手に入らない。そう……二度と。
それどころか残されたものだってたった一つの言葉と『彼女』がくれた思い出だけ。
『彼女』はもう居ない……居ないんだ。
剣を抜いて、クレーヌに突きつける。
すると顔を真っ赤にした彼女が俺を睨む。余程俺の態度が気に食わないらしい。だが、俺も同じだ。
そもそも冒険者は貴族の遊びなんかじゃない。
ましてやこいつは俺の逆鱗に触れた。法など無視しても、こいつを斬る覚悟は出来ている。お前はあるか? その覚悟が。
「……今日のところは引き下がるとしよう。だが、次は無い。覚えていろ」
俺の殺気が伝わったのか、クレーヌは踵を返して帰っていった。所詮はその程度か。
部屋の中に静寂が戻り、肩の力が抜けていくのを感じる。
今の俺を君が見たら、どう思うんだろう──イズミ。
君を失ってから俺は強くなった。なろうとした。
けれども胸は何時までも晴れなくて……俺が僕に戻ってしまいそうになる。
冒険者として名を馳せる。その目標は達成したのに、そこに君はいない。だったら俺は何の為に──
置き時計の音が部屋に響く。
時間を見るとクレーヌがここを去ってから結構な時間が経っていた。
……悪い癖だな。最近は少し時間が空けばすぐこれだ。
昼はとっくに過ぎて、もう日が暮れる時間。何か食べに行くか。とりあえず酒が飲みたい。
このままだと、俺は壊れてしまうんじゃないだろうか? そんな疑念にそれも良い……なんて馬鹿げたことを思ってしまい自嘲しそうになるが、すぐに振り払う。決めたはずだ。俺は前に進むと。
「ここ最近、来すぎじゃないですか?」
店に入るや否やウェイトレスの少女はそんな言葉を投げかけてきた。
彼女はポーラ。ハーフエルフで俺よりも幼く見えるが、幼なじみだ。
この店は家族で経営していて、酒が飲めるようになる前からよく足を運んでいる。
「来てすぐ客にかける言葉がそれか?」
「まぁうちとしては有難いですけど……いらっしゃいませー」
呆れた顔で俺を席にポーラは通す。全く客になんて接客をするんだか。
周りの席を見渡すと俺以外の客は見えない。利益が出ているのか心配になるが、それと同時にある事に気付く。
「おじさんは?」
「お父さんなら腰を痛めて休養を取ってます」
「大丈夫なのか?」
この店はポーラの母親が生まれてすぐ亡くなって二人て切り盛りしてたはずだ。おじさんが立ってなければ全てポーラが回すことになる。
正直そこまで繁盛しているとは言い難い。
でもここは常連客がいる。ポーラ一人で全てをこなすには仕事量が多いと思うが。
「んーと大丈夫ですよ? 元々ここって物好きな方しか来ませんし何とかなってます」
言葉とは裏腹にポーラの顔は暗い。隠そうとしてるみたいだが、恐らくそこまで上手くいっては無いのだろう。
「見え透いた嘘はやめろ。何年の付き合いになる思ってる」
「っ……そうですね。余り良い状況ではないです。ですが、必ず何とかして見せますよ。もう何度も経験してますから」
「……そうか。ならいい」
ポーラの目は真っ直ぐで、純粋で──強い眼差しだった。
覚悟ができている目だ。これを止めるのは野暮というものだろう。……ポーラは強いな。俺と違って。
「で、ご注文は?」
「葡萄酒で頼む」
「かしこまりました」
慣れた手つきでポーラをグラスに酒を入れると、俺の前に差し出した。それを手に取って口に運ぶ。
「ほんと好きですね。ワイン。ここ数ヶ月ずっと飲んでません? よく飽きませんね」
「悪いか?」
「いえ、うちとしては貴重な売上なのでありがたいですよ?」
しれっとした顔で言うポーラに思わずため息をつく。
「冗談にしても笑えんぞ……すまん。今日は少し一人にさせてくれないか?」
「どうしました? 普段はそんなこと言わないのに」
「クレーヌ嬢にしつこく勧誘されてな……」
俺がその名を出すとポーラは顔を顰めた。どうやら彼女も快く思ってないらしい。
「あの人、シグルスの所にも来たんですか……うちにも何度かお客さんとして来てますけど、高圧的でどうも苦手です。まさか、あの人とパーティ組むつもりでいます?」
「まさか。即席で組むなら分からんでもないが、あいつのチームに入る気は無い。……それに俺の相方はイズミだけだ」
その気持ちは変わらない。今も昔も──ずっと
「イズミさんは元の世界に帰られたんでしょう? いい加減切り替えたらどうです?」
「返す言葉もないな」
不甲斐ないのは分かってる。それでも立ち直れない俺は弱い。覚悟はあの日に決めた、つもりだったのに。
「もう。そんな情けない顔しないで下さい。責めたい訳じゃないんです。ただ、シグルスも少しくらい私を頼ってくれても良いじゃないですか。貴方こそ私と何年の付き合いだと思ってるんです? それとも私がそんなに頼りないですか?」
そうか。ポーラを俺が心配するようにポーラも俺を……。
「済まない……」
「大丈夫ですよ。シグルスは一人じゃないですから。少なくとも、私はずっと一緒です。イズミさんのことを忘れろとは言いません。ですが、こうやってうじうじしてるのはかっこ悪いです。もっと胸を張ってください! 貴方は最高で──私の大切な冒険者なんですから」
「……済まない。いや、ありがとう。強いな。ポーラは」
「私が強いんじゃなくて、貴方が弱いんですよシグルス。これからはもっとしゃきっとしてくださいね」
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