おにぎりレシピ

帽子屋

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はじまっていた世界 13:25~

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僕は初参加である茶山さんが言うところの女子会では、茶山さんからこの会社についてとても貴重な話を聞くことができた。終始ころころとした笑顔とほんわかした雰囲気の女子会ではあったが、時折話しを聞いていると『え? それって……?』『えっと……ちょっと待ってください?』『あれ? いや、それは……』と、何度も脳裏を過ぎる場面があるにはあった。そのたびに箸を止め、茶山さんの顔を見る僕に、相変わらずの笑顔で「どうしたの? 何かあったかしら? あら、この卵焼き? 私の特製なの! お一つどうぞ」「はい、この煮物どう? お口に合うといいのだけど」「ちくわの磯部揚げよ。私は青海苔たっぷりが好きなの」と、美味しそうなお弁当のおかずを、その都度一つ一つ分けてくれるので、ついつい僕も「とても美味しいです! 隠し味は黒砂糖ですか?」「この煮物も素晴らしいです!」「青海苔、いいですね!」と答えてしまい、二人でキャッキャウフフと料理の話題に花を咲かせて時間を過ごしてしまった。良かったのだろうか。ツッコミどころ満載な感じだったけど。でも深く考えず放っておいていいのかも。この世界の人間たちのことだし。僕の任務とは関係なさそうだし。あったとしても僕の手に負えるわけないし……。凹。
だけど、おかしいなあ。やっぱり調査した人、調子が悪かったのかもしれないな。この星のこの国のこの都市のこの地域ってそんなに危険地帯だなんて、僕が見た報告書には微塵も書かれてなかったもの。
「あら。楽しい時間てすぐに過ぎちゃうのよね。もう鬼切くんが言ってたお昼休憩の時間もおしまいよ。朝から大変だったものね。午後はちゃんとお仕事できるといいのだけど」
茶山さんは、小さな腕時計を見ながらお弁当を片付け始めた。
「私こそ、お昼ご一緒させて頂いてありがとうございました。貴重なお話と、美味しいおかず、ありがとうございました」
「こちらこそ。鳴海さんのおかずもすごく美味しかったわ。お料理上手なのね」
「恐縮です」
「また一緒に女子会しましょうね」
「はい。是非、宜しくお願い致します」
茶山さんと二人でほんわかした昼食を終えて部屋のドアを出れば、朝はいなかった人影がちらほらと現れているのが見えた。
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