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収集がつかなくなったら新キャラ登場?
しおりを挟む旦那の声に、ミーちゃんは「仕込みのイワシ、捌き終わった? 今日はもうランチ終了なの? 売れ行き良かったのね~。嬉しいお客様が来てくれたからかしら。モジャモジャもたまには役に立つわ~」と言いながら、カウンターの奥から顔を覗かせた。
きらきらに気を良くしていたモジャおはデザートメニューを置いて振り返ると、カウンターに両肘をついてその上に顎を乗っけてこちらを見ているミーちゃんに「俺、食後の珈琲と一緒にやっぱり、くりりんのかぼちゃプリン食べるわ」とオーダーを追加したが、当のミーちゃんは、ちょっとその頭邪魔なんだけど、と頭以外は目にも耳にも入らず綺羅を眺め、眺める先の男はこちらを真剣な眼差しで見ているようだった。
鋭く真剣なその視線にミーちゃんは身体が熱くなるのを覚え、熱線のごとき視線を返したがその途中にあるモジャモジャに熱エネルギーがを吸収されでもしたのか綺羅はそれに気付くことはなく『イワシ? アンチョビ用出刃包丁? マスター、洗わなくて結構! そのままで微塵の問題もありません! さあ、このモジャモジャに即刻投げて下さい』と、カウンターの向こう、包丁をシンクで洗おうとしているマスターに念を乗せた視線を送っていた。
絶妙、いや珍妙かつ複雑怪奇なバランスで全く交差しない複数の視線の障害物となっているモジャモジャは、ミーちゃんの熱線を『わかってるわよ! 了解!』との返答アイコンタクトと勘違いしたまま満足げに体を戻すと「♪あ~あやかりたい。あの究極の●に。たった3個の●でまるっと世界を征服している恐るべし3つ●にあやかりた~い♪」と、綺羅の映画版発言に妄想が触発されたのか、訳のわからない即興の歌を口ずさんでいた。
あたりまえに店内で繰り広げられるそんなカオス事情は知ることのないレジ脇に座っていたサラリーマンが会計に席を立ち「すみません。会計」と、声を掛けると、眼福を邪魔されたミーちゃんは生暖かい息を大きく吐き『仕事なの。ごめんね』と綺羅に笑顔を向け、その顔から瞬時にいつもの顔に戻って「毎度ぉありがとね」のしのし男の声でレジに向かった。
昔ながらのレジをガシャンと閉じてサラリーマンが店を出たタイミングでミーちゃんがドアサインプレートを “CLOSE” に変えようとしたとき、ドアが大きく開いて一人の客が入ってきた。
ちょっと! 危ないじゃない!
「あーごめんなさい。今日、もうランチ終わっちゃって」
ミーちゃんは崩れそうになる体勢を自慢の体幹で支え、相手を見ることなくランチ営業の終了を告げた。
「今日はもうおしまい? 早いね」
客は BREITLING(ブライトリング) の腕時計を見た。
その時計とその声に覚えがあるミーちゃんは、胸鎖乳突筋あたりの筋力を遺憾なく発揮して素早くその客の顔を捉え「あっらぁ。久し振りじゃなぁい」と、ひっくり返った声を上げた。
そしてもう一人。その声に反応した男は、低下した筋力そのままに、きしむ音でも立てそうな緩慢な動き(本人としては素早い動作)で、入り口に立つ男を見た。
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漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
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