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日本初イベント大会
会場入り
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各街の入り口に設置されたポータル装置が3つ。
”SOCCER” ”TOP” ”SQUARE K・F・C・S”
各ポータルの前で待ち構える参加者たち。
未だに沈黙しているポータルも、あと数十秒で動き出す。
「わくわくしますね。ハッチさんは最初どこに行きますか?」
「俺は釣り会場で顔合わせがあるので」
「そういえばそうでしたね。だったら私は映像ライブに直通しましょうか」
ずるい! とは言えない。
一応これもおチンギンのため、釣竿のため致し方ないのだ。
「俺はクリケット会場に知り合いがいるから、そっちからだな。というわけで全員バラバラだ」
「行き来自由だから問題ありません。サッカーと格闘技は昼休憩まで出られないらしいですからね。こっちの方が楽しめます。あ、始まりますよ」
グスタフさんの声と同時にポータル装置が光り出す。ぐぃんぐぃんと機械が周りながらそこに描かれた魔法陣が光っていくと、案内エルフの号令がかかる。
「ポータルは開通した! 各々希望の会場へ向かわれよ!」
我先にと走り出し光の中に入っていくと粒になって霧散していく。
「ふぉぉぉぉ! イベント前から素晴らしい! みなさん見ていますか!?」
この五月蝿い声はテロップくんだな。始まってすらいないのに放送を始めている。配信はともかく、俺も一枚撮っておこう。
何度も押したおかげでさすがに間違うことはない。左の丸ぽちではなく、真上の丸ぽちが正解だ。
5枚くらい撮っておくか。
「さぁ行こうか!」
ポータルを潜ってたどり着いたのは、菱形の真っ白な空間。
角のところにデカデカと看板がかかっており、各会場の名前がついている。
「テッケンさんたちは……もう行っちゃったか」
タイトルは至ってシンプル。というか変更しなかったらしい。
”1st フィッシング!”
一番は貰ったと言うことか。であればその最初の好成績は我が手に!
勇んで踏み入れた会場に度肝を抜かれた。
パッと見た時に、平衡感覚が崩れそうになる。微妙に湾曲した空間に小川が流れ、それが一周している。
周りの人も二の足が踏めず後がつっかえてきた。
とりあえず前に踏み出し、奥に見える天幕を目指す。
「あ、ハッチさん! 待ってました。こちらへ」
「中島さん。すごいの作りましたね」
「いやぁ……」
何か言いづらそうにしている。とりあえず奥へと案内され話を伺うと、どうやらSHOWAが考えたマップではなく、運営が独自に作った会場らしい。
公開されているマップを拝見すると、さっき倒れそうになったのも、地面が凸凹だったからではなかった。
俺たちは、現在球体の内側に立っているような状態で、外側に重力が働いている形だ。面白いもの作ったなぁと感心していれば、中島さんが追撃を食らわせてくる。
「ちょっと外出て上見てきてください」
「上? なんかあるのかな?」
球体というならそこにも地面があるのかと思っていたが、空に浮く巨大な水球とその奥に薄らと見える核があった。
「な、なんだぁぁ!?」
「ん? ハッチさんじゃないか?」
「上見てる?」
「何かあるのか……」
「うぉぉぉぉ!?」
気づいた周りのプレイヤーも同様に叫び始めた。
さすがにこれは驚くわ。
重力の反転ってのは他のゲームでも何度か見たことあるけど、あの中心部ってどうなってるんだ?
良くみるとボートが浮かんでいる。
「あれについても後ほど開示するので、今から話します」
落ち着け落ち着けと自分に言い聞かせて天幕に戻ると、中島さんが教えてくれた。
上空の水球は、浮遊湖と呼んでいて、先程のボートは水球の守護者に管理されているらしい。
一定の大きさの魚を渡すことで借りることができ、あの浮遊湖で釣りが可能となるようだ。
「そうそう。今回のPRタレントの方も来てるので紹介します」
「マジ?」
「ふふ。こっちですよ。頼んでた釣竿も直接渡してください」
めちゃめちゃ緊張しながら他の天幕に案内されると、一生会うことは無いと思ってた人がいた。
「ミングスさんとエミリーさんです」
「わわ。本物だ。ハッチです」
「ミングスです。君に配信は何度か見てるよ。というか今もね」
「光栄です! ん? 今も?」
視界を探ってみるといつもの録画赤ぽちがついている。なぜだ!?
「え? ハッチさん。大事なことは話してないけど困りますよ」
「ご、ごめんなさい! おかしいな。確かに真ん中の押したはずなのに」
中央の丸ぽちを押すと録画が止まる。また押すと録画開始。また止める。
「ハッチさんは知らなかったみたいだね。この間のアップデートでUIが変わったんだよ。僕らは君の配信見てたから準備してたけどね」
「ぷぷ。そうですね」
どうやら入ってくる前から見られていたようだ。恥ずかしい。
「非公開情報でも無かったので許しましょう」
「ほっ、良かった」
「今回だけですよ!」
「はい!」
何はともあれお二人に釣竿を渡しておかないとね。
インベントリから特注の釣竿を取り出し、青い竿をミングスさんへ、オレンジの竿をエミリーさんへ渡す。
どちらもイニシャルを書き込んであり、今のところユニークアイテムとなっている。
そのお礼としてゴーグルにサインを書いてもらった。ありがてぇ。
”SOCCER” ”TOP” ”SQUARE K・F・C・S”
各ポータルの前で待ち構える参加者たち。
未だに沈黙しているポータルも、あと数十秒で動き出す。
「わくわくしますね。ハッチさんは最初どこに行きますか?」
「俺は釣り会場で顔合わせがあるので」
「そういえばそうでしたね。だったら私は映像ライブに直通しましょうか」
ずるい! とは言えない。
一応これもおチンギンのため、釣竿のため致し方ないのだ。
「俺はクリケット会場に知り合いがいるから、そっちからだな。というわけで全員バラバラだ」
「行き来自由だから問題ありません。サッカーと格闘技は昼休憩まで出られないらしいですからね。こっちの方が楽しめます。あ、始まりますよ」
グスタフさんの声と同時にポータル装置が光り出す。ぐぃんぐぃんと機械が周りながらそこに描かれた魔法陣が光っていくと、案内エルフの号令がかかる。
「ポータルは開通した! 各々希望の会場へ向かわれよ!」
我先にと走り出し光の中に入っていくと粒になって霧散していく。
「ふぉぉぉぉ! イベント前から素晴らしい! みなさん見ていますか!?」
この五月蝿い声はテロップくんだな。始まってすらいないのに放送を始めている。配信はともかく、俺も一枚撮っておこう。
何度も押したおかげでさすがに間違うことはない。左の丸ぽちではなく、真上の丸ぽちが正解だ。
5枚くらい撮っておくか。
「さぁ行こうか!」
ポータルを潜ってたどり着いたのは、菱形の真っ白な空間。
角のところにデカデカと看板がかかっており、各会場の名前がついている。
「テッケンさんたちは……もう行っちゃったか」
タイトルは至ってシンプル。というか変更しなかったらしい。
”1st フィッシング!”
一番は貰ったと言うことか。であればその最初の好成績は我が手に!
勇んで踏み入れた会場に度肝を抜かれた。
パッと見た時に、平衡感覚が崩れそうになる。微妙に湾曲した空間に小川が流れ、それが一周している。
周りの人も二の足が踏めず後がつっかえてきた。
とりあえず前に踏み出し、奥に見える天幕を目指す。
「あ、ハッチさん! 待ってました。こちらへ」
「中島さん。すごいの作りましたね」
「いやぁ……」
何か言いづらそうにしている。とりあえず奥へと案内され話を伺うと、どうやらSHOWAが考えたマップではなく、運営が独自に作った会場らしい。
公開されているマップを拝見すると、さっき倒れそうになったのも、地面が凸凹だったからではなかった。
俺たちは、現在球体の内側に立っているような状態で、外側に重力が働いている形だ。面白いもの作ったなぁと感心していれば、中島さんが追撃を食らわせてくる。
「ちょっと外出て上見てきてください」
「上? なんかあるのかな?」
球体というならそこにも地面があるのかと思っていたが、空に浮く巨大な水球とその奥に薄らと見える核があった。
「な、なんだぁぁ!?」
「ん? ハッチさんじゃないか?」
「上見てる?」
「何かあるのか……」
「うぉぉぉぉ!?」
気づいた周りのプレイヤーも同様に叫び始めた。
さすがにこれは驚くわ。
重力の反転ってのは他のゲームでも何度か見たことあるけど、あの中心部ってどうなってるんだ?
良くみるとボートが浮かんでいる。
「あれについても後ほど開示するので、今から話します」
落ち着け落ち着けと自分に言い聞かせて天幕に戻ると、中島さんが教えてくれた。
上空の水球は、浮遊湖と呼んでいて、先程のボートは水球の守護者に管理されているらしい。
一定の大きさの魚を渡すことで借りることができ、あの浮遊湖で釣りが可能となるようだ。
「そうそう。今回のPRタレントの方も来てるので紹介します」
「マジ?」
「ふふ。こっちですよ。頼んでた釣竿も直接渡してください」
めちゃめちゃ緊張しながら他の天幕に案内されると、一生会うことは無いと思ってた人がいた。
「ミングスさんとエミリーさんです」
「わわ。本物だ。ハッチです」
「ミングスです。君に配信は何度か見てるよ。というか今もね」
「光栄です! ん? 今も?」
視界を探ってみるといつもの録画赤ぽちがついている。なぜだ!?
「え? ハッチさん。大事なことは話してないけど困りますよ」
「ご、ごめんなさい! おかしいな。確かに真ん中の押したはずなのに」
中央の丸ぽちを押すと録画が止まる。また押すと録画開始。また止める。
「ハッチさんは知らなかったみたいだね。この間のアップデートでUIが変わったんだよ。僕らは君の配信見てたから準備してたけどね」
「ぷぷ。そうですね」
どうやら入ってくる前から見られていたようだ。恥ずかしい。
「非公開情報でも無かったので許しましょう」
「ほっ、良かった」
「今回だけですよ!」
「はい!」
何はともあれお二人に釣竿を渡しておかないとね。
インベントリから特注の釣竿を取り出し、青い竿をミングスさんへ、オレンジの竿をエミリーさんへ渡す。
どちらもイニシャルを書き込んであり、今のところユニークアイテムとなっている。
そのお礼としてゴーグルにサインを書いてもらった。ありがてぇ。
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