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ルビーと紫雨の出会いはルビーが5歳、紫雨が10歳の時である。
ルビーは代々吸血鬼族のサポートをするコウモリの家柄であった。
しかし、コウモリの血筋も他の血筋と同じ様に殆ど人間として生まれ、人間として育つものだが、ルビーだけ違った。
産まれた時は人間の赤ちゃんであったが、コウモリの姿になる事が多く、次第にコウモリの姿でいる事が多くなったのだ。
ルビーとしては意図的ではなく、気づいたらコウモリになってしまっているのだ。
人間の姿になる方が大変であった。
その為、自然とコウモリになってる事が多くなってしまったのである。
家族からは不気味がられ、名前も呼ばれなくなり、いつのまにか『コウモリ』と呼ばれる様になっていた。
家族はルビーを嫌がり、鳥かごに入れペットの様に扱った。
ルビーとしてもそれは仕方ない事だと思って過ごしていた。
そんなある日、家族は本当にルビーが嫌になったらしい。
気づいたら森に一人ぼっちであった。
どうやら捨てられたらしい。
羽を傷つけられ、飛ぶことも出来ない。
私は野生動物に食べられる運命なのだろうか。
ルビーがそう思った時である。
「大丈夫? 怪我をしているね」
そう声をかけてくれたのが紫雨様だった。
「紫雨様、野生のコウモリは危険です。触ってはいけません」
そう注意する側付きの言葉を無視して紫雨はルビーを拾い上げた。
「野生のコウモリじゃないよ」
「確かに普通のコウモリより大きいですね。何処からか逃げてきたペットでしょうか?」
「人間だ」
「人間!!??」
紫雨様は私が人間であると気づいていたらしい。
安心して意識を失った。
あの時の紫雨様の温もりは、今でも思い出せる程だ。
紫雨様に拾われた私は、目の色から名前を貰い、紫雨様の側付きとしてそれからずっと側にいる。
元々は兄が紫雨様付きのコウモリをしていたのだが、紫雨様に辞めさせられたりしたので、今は家族と絶縁状態である。
なので、本当に他には居場所のは無いのだ。
助けてくれた紫雨様は勿論感謝しているし、ずっと尊敬している。
吸血鬼にはタイプが二種類居る。
攻撃タイプと守りのタイプだ。
攻撃タイプは魅了の力が強い。
守りのタイプは治癒の力が強い。
紫雨様は攻撃タイプである。
その中でも最上位となる。魅了の力が兎に角強いのだ。
無意識にも魅了して歩いてしまうので、紫雨様と擦れ違った人は全員振り向くし、良く紫雨様を先頭に列を成してしまったりするのだ。
紫雨様は吸血鬼族の王とも言える存在なので、周りから甘やかされ、周りを魅了しながら生きていた。
誰からも愛される存在である。
それが紫雨様を歪めてしまった。
自分が魅了出来ない人に惹かれてしまうのだ。
神村さんは紫雨様に魅了される事は無い唯一の人だった。
だから神村さんに依存してしまったのだろう。
コウモリ族は吸血鬼の眷属としての属性が強いので、その特性から吸血鬼の魅了は通じない。
なので私も紫雨様の魅了の力に飲まれる事は無いのだが、人間性には魅了された。
だから駄目なのかもしれない。
そもそもコウモリはあくまで眷属であり、食事にはならない。
コウモリを食事にする事は、吸血鬼にとってはプライドが許さない事である。
私は紫雨様の側付きであり、餌やパートナーには成れない存在なのだ。
なので、至急、紫雨様の餌となるパートナーをマッチングしなければいけないのだが……
薫さんの心配をしていたが、薫さんは神村さんが餌でありパートナーになるだろうから安心である。
だが、今度は紫雨様がピンチだ。
神村さんが双子とかだったら良かったのになぁ。
そんな都合のいいことは無い。
兎に角、早く紫雨様には正気に戻って頂かなければ!
ルビーは代々吸血鬼族のサポートをするコウモリの家柄であった。
しかし、コウモリの血筋も他の血筋と同じ様に殆ど人間として生まれ、人間として育つものだが、ルビーだけ違った。
産まれた時は人間の赤ちゃんであったが、コウモリの姿になる事が多く、次第にコウモリの姿でいる事が多くなったのだ。
ルビーとしては意図的ではなく、気づいたらコウモリになってしまっているのだ。
人間の姿になる方が大変であった。
その為、自然とコウモリになってる事が多くなってしまったのである。
家族からは不気味がられ、名前も呼ばれなくなり、いつのまにか『コウモリ』と呼ばれる様になっていた。
家族はルビーを嫌がり、鳥かごに入れペットの様に扱った。
ルビーとしてもそれは仕方ない事だと思って過ごしていた。
そんなある日、家族は本当にルビーが嫌になったらしい。
気づいたら森に一人ぼっちであった。
どうやら捨てられたらしい。
羽を傷つけられ、飛ぶことも出来ない。
私は野生動物に食べられる運命なのだろうか。
ルビーがそう思った時である。
「大丈夫? 怪我をしているね」
そう声をかけてくれたのが紫雨様だった。
「紫雨様、野生のコウモリは危険です。触ってはいけません」
そう注意する側付きの言葉を無視して紫雨はルビーを拾い上げた。
「野生のコウモリじゃないよ」
「確かに普通のコウモリより大きいですね。何処からか逃げてきたペットでしょうか?」
「人間だ」
「人間!!??」
紫雨様は私が人間であると気づいていたらしい。
安心して意識を失った。
あの時の紫雨様の温もりは、今でも思い出せる程だ。
紫雨様に拾われた私は、目の色から名前を貰い、紫雨様の側付きとしてそれからずっと側にいる。
元々は兄が紫雨様付きのコウモリをしていたのだが、紫雨様に辞めさせられたりしたので、今は家族と絶縁状態である。
なので、本当に他には居場所のは無いのだ。
助けてくれた紫雨様は勿論感謝しているし、ずっと尊敬している。
吸血鬼にはタイプが二種類居る。
攻撃タイプと守りのタイプだ。
攻撃タイプは魅了の力が強い。
守りのタイプは治癒の力が強い。
紫雨様は攻撃タイプである。
その中でも最上位となる。魅了の力が兎に角強いのだ。
無意識にも魅了して歩いてしまうので、紫雨様と擦れ違った人は全員振り向くし、良く紫雨様を先頭に列を成してしまったりするのだ。
紫雨様は吸血鬼族の王とも言える存在なので、周りから甘やかされ、周りを魅了しながら生きていた。
誰からも愛される存在である。
それが紫雨様を歪めてしまった。
自分が魅了出来ない人に惹かれてしまうのだ。
神村さんは紫雨様に魅了される事は無い唯一の人だった。
だから神村さんに依存してしまったのだろう。
コウモリ族は吸血鬼の眷属としての属性が強いので、その特性から吸血鬼の魅了は通じない。
なので私も紫雨様の魅了の力に飲まれる事は無いのだが、人間性には魅了された。
だから駄目なのかもしれない。
そもそもコウモリはあくまで眷属であり、食事にはならない。
コウモリを食事にする事は、吸血鬼にとってはプライドが許さない事である。
私は紫雨様の側付きであり、餌やパートナーには成れない存在なのだ。
なので、至急、紫雨様の餌となるパートナーをマッチングしなければいけないのだが……
薫さんの心配をしていたが、薫さんは神村さんが餌でありパートナーになるだろうから安心である。
だが、今度は紫雨様がピンチだ。
神村さんが双子とかだったら良かったのになぁ。
そんな都合のいいことは無い。
兎に角、早く紫雨様には正気に戻って頂かなければ!
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