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28.知ってしまった真実に悪役令嬢は
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アイリスはユリアの話しに驚き、開いた口が塞がらなくなってしまっていた。
手で隠すのを忘れない辺りは、流石公爵令嬢である。
ユリアの話しによれば、ここは私がヒロインの世界。
悪役令嬢に転生してしまった主人公である私が、バッドエンドを回避する為に暗躍し、ヒロインのポジションに付いてしまうと言うものだ。
主人公ポジションを奪うなんて、主人公が来る前に攻略を寝取ったみたいな。
結局悪役令嬢は悪役令嬢じゃない!!
「私は貴女のポジションに付きたい訳じゃないのよ。ただ最悪の結末を回避できたら良いの。無事に王子から婚約破棄されてヒロインが幸せになる所を見届けたいだけなの。その後は出来たら修道院エンドでお願いしたいのだけど……」
修道院エンドがバッドエンドの中で1番安全で悪くは無いと思うのだが、如何せん、レオン王子ルートのバッドエンドはデブで不細工な変態と政略結婚させられるエンド。
流石に好きでも無い男に売り飛ばされる様なエンドは嫌である。
「えっと、ここはアイリス様が主人公の世界なので、最悪断罪されてデブで不細工な変態に売られるのは私なので安心して下さい」
フフっと困った様に笑うユリア。
安心出来るわけないわ!!
ユリアをデブスに売るなんて!!
王子は最低ですわ!!
許しません!!
それと、ユリアさんは超能力者なの!?
私、口に出してかしら?
「それに、この物語でヒロインに転生するのは傲慢な悪役ヒロインなので、断罪されるのも致し方無いのですよ。でも、私はその物語に転生したヒロインでも無いただのモブですので気にせず放っておいて下さい。邪魔したりしません。なんたって好みじゃないんです」
「ちょっと待って。ややこし過ぎて頭がおかしくなりそうだわ」
アイリスは頭を押さえてしまうのだった。
要するに、私は『キラキラ王子様達とラブラブ物語』の中の悪役令嬢アイリスに転生してしまった普通のOL。
そうだと思っていたど、それは間違いで、そう思っている『悪役令嬢に転生してしまった』系の物語の主人公で、その世界の悪役ヒロインに転生してしまったのがユリアさんだけど、ユリアさんは別物の転生者なので、彼女は悪役ヒロインの悲劇的末路を回避しようと必死にモブになると言う事なのね。
私は、ただの物語の人物だったなんて……
それもちょっとショックなのだけど。
私は何なのだろうか。
転生だって言っているんだからOLの私は仕事から帰ってきたあの瞬間に過労死でもしたのだろうか。
手で隠すのを忘れない辺りは、流石公爵令嬢である。
ユリアの話しによれば、ここは私がヒロインの世界。
悪役令嬢に転生してしまった主人公である私が、バッドエンドを回避する為に暗躍し、ヒロインのポジションに付いてしまうと言うものだ。
主人公ポジションを奪うなんて、主人公が来る前に攻略を寝取ったみたいな。
結局悪役令嬢は悪役令嬢じゃない!!
「私は貴女のポジションに付きたい訳じゃないのよ。ただ最悪の結末を回避できたら良いの。無事に王子から婚約破棄されてヒロインが幸せになる所を見届けたいだけなの。その後は出来たら修道院エンドでお願いしたいのだけど……」
修道院エンドがバッドエンドの中で1番安全で悪くは無いと思うのだが、如何せん、レオン王子ルートのバッドエンドはデブで不細工な変態と政略結婚させられるエンド。
流石に好きでも無い男に売り飛ばされる様なエンドは嫌である。
「えっと、ここはアイリス様が主人公の世界なので、最悪断罪されてデブで不細工な変態に売られるのは私なので安心して下さい」
フフっと困った様に笑うユリア。
安心出来るわけないわ!!
ユリアをデブスに売るなんて!!
王子は最低ですわ!!
許しません!!
それと、ユリアさんは超能力者なの!?
私、口に出してかしら?
「それに、この物語でヒロインに転生するのは傲慢な悪役ヒロインなので、断罪されるのも致し方無いのですよ。でも、私はその物語に転生したヒロインでも無いただのモブですので気にせず放っておいて下さい。邪魔したりしません。なんたって好みじゃないんです」
「ちょっと待って。ややこし過ぎて頭がおかしくなりそうだわ」
アイリスは頭を押さえてしまうのだった。
要するに、私は『キラキラ王子様達とラブラブ物語』の中の悪役令嬢アイリスに転生してしまった普通のOL。
そうだと思っていたど、それは間違いで、そう思っている『悪役令嬢に転生してしまった』系の物語の主人公で、その世界の悪役ヒロインに転生してしまったのがユリアさんだけど、ユリアさんは別物の転生者なので、彼女は悪役ヒロインの悲劇的末路を回避しようと必死にモブになると言う事なのね。
私は、ただの物語の人物だったなんて……
それもちょっとショックなのだけど。
私は何なのだろうか。
転生だって言っているんだからOLの私は仕事から帰ってきたあの瞬間に過労死でもしたのだろうか。
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