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63.ハッピーエンド?
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今日は物語の終わりである。王子達の卒業式の宴。
ここでヒロインは攻略対象と対になるドレスを選んで現れる。
そして悪役令嬢を断罪するイベントが発動するのがアイリスの知っている乙女ゲームだ。
だが自分は断罪される事は無く、王子と対になるドレスを纏って踊っていた。
乙女ゲームではヒロインのバッドエンドである。
だが、側でユリアもハディ公子と対のドレスで踊っていた。
来年、自分達が卒業したら一緒に盛大な結婚式を開く予定である。
ユリアと一緒に旅をしたがっていた侯爵は少し残念そうにはしていたし、跡取り娘が他の家に嫁ぐ事になってしまい、御家断絶の危機で有るが、侯爵はまだ若いので自分も燃えるような恋をして、もう人子供をもうけるつもりだから大丈夫だと笑っていた。
悪役令嬢もヒロインも、無事にハッピーエンドを迎える事が出来たのだった。
ジリジリジリーー!!
「はっ!!!」
アイリスは目覚ましで飛び起きる。
「もう朝!?」
さっき寝たばかりじゃない。
とは思うものの、凄く長い夢を見ていた気がする。
それに自分はアイリスじゃない。
彩芽だ。
ごく普通のOLである。
いつもの様に朝の支度をして会社へと出発つする。
寝坊したと思ったが、間に合いそうだ。
暇な時間、携帯で大好きな乙女ゲームの情報を確認した。
へー、新しい攻略対象が追加されるのね。
ハディ公子
山に囲まれた辺境の地を任される侯爵の息子。
実は魔法が使える。
従えているウルフは狼人間。
なかなかの設定もりもりキャラだ。
ヒロインが彼と出会うのは綺麗な中庭。実は公子はいつも近くに目隠しの魔法を使っており、中に入れるのはヒロインだけだった。
ほうほう、エモエモ。
なかなか楽しそうね。
彩芽は仕事前に気分が上がって。仕事も頑張れそうでる。
そう言えば、今日は若社長が初めて本社から来るとか言ってたなぁ~。
「きゃー、彩芽、見た? 若社長。すっごいイケメンなの。それこそ彩芽が好きなゲームの王子様みたいだったわよ」
「はぁ? そんな人居る訳無いでしょ!」
二次元は二次元だから良いのよ。
「え? アイリス!? 君は僕の愛しのアイリス! 会いたかった!!」
何処からか飛んできたのレオン王子!?
いや、そんな訳ないわ。
レオン王子はゲームの中の人で。
普通に日本人だし、全然似てないわよ!
「僕の事、もしかして覚えてない? 前世で深い愛を誓いあったよね?」
「記憶にございません」
「そっか、じゃあまた深い愛を誓えばいいよね!」
「はぁ……」
彩芽はよく解らないが、変な若社長に気に入れた様で。
勝手にお付きの秘書にされてしまうのだった。
ここでヒロインは攻略対象と対になるドレスを選んで現れる。
そして悪役令嬢を断罪するイベントが発動するのがアイリスの知っている乙女ゲームだ。
だが自分は断罪される事は無く、王子と対になるドレスを纏って踊っていた。
乙女ゲームではヒロインのバッドエンドである。
だが、側でユリアもハディ公子と対のドレスで踊っていた。
来年、自分達が卒業したら一緒に盛大な結婚式を開く予定である。
ユリアと一緒に旅をしたがっていた侯爵は少し残念そうにはしていたし、跡取り娘が他の家に嫁ぐ事になってしまい、御家断絶の危機で有るが、侯爵はまだ若いので自分も燃えるような恋をして、もう人子供をもうけるつもりだから大丈夫だと笑っていた。
悪役令嬢もヒロインも、無事にハッピーエンドを迎える事が出来たのだった。
ジリジリジリーー!!
「はっ!!!」
アイリスは目覚ましで飛び起きる。
「もう朝!?」
さっき寝たばかりじゃない。
とは思うものの、凄く長い夢を見ていた気がする。
それに自分はアイリスじゃない。
彩芽だ。
ごく普通のOLである。
いつもの様に朝の支度をして会社へと出発つする。
寝坊したと思ったが、間に合いそうだ。
暇な時間、携帯で大好きな乙女ゲームの情報を確認した。
へー、新しい攻略対象が追加されるのね。
ハディ公子
山に囲まれた辺境の地を任される侯爵の息子。
実は魔法が使える。
従えているウルフは狼人間。
なかなかの設定もりもりキャラだ。
ヒロインが彼と出会うのは綺麗な中庭。実は公子はいつも近くに目隠しの魔法を使っており、中に入れるのはヒロインだけだった。
ほうほう、エモエモ。
なかなか楽しそうね。
彩芽は仕事前に気分が上がって。仕事も頑張れそうでる。
そう言えば、今日は若社長が初めて本社から来るとか言ってたなぁ~。
「きゃー、彩芽、見た? 若社長。すっごいイケメンなの。それこそ彩芽が好きなゲームの王子様みたいだったわよ」
「はぁ? そんな人居る訳無いでしょ!」
二次元は二次元だから良いのよ。
「え? アイリス!? 君は僕の愛しのアイリス! 会いたかった!!」
何処からか飛んできたのレオン王子!?
いや、そんな訳ないわ。
レオン王子はゲームの中の人で。
普通に日本人だし、全然似てないわよ!
「僕の事、もしかして覚えてない? 前世で深い愛を誓いあったよね?」
「記憶にございません」
「そっか、じゃあまた深い愛を誓えばいいよね!」
「はぁ……」
彩芽はよく解らないが、変な若社長に気に入れた様で。
勝手にお付きの秘書にされてしまうのだった。
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ヒロインも悪役令嬢もなんかカワユス!
お互いに助けようとして、脱線して斜め上いくとか最高やん!(笑)