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いざ聖地巡礼へ
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「あはは~♪」
馬車の窓に貼り付いたアリスは輝く瞳で外の景色を笑いながら眺めていた。お出掛けの休日。アリスとユリアンヌにサーシャ、ノーラ、エリアナとアイシャ、それにリカルドと熊を入れた8人でユリアンヌが用意した家の大型の馬車へ乗り込んだ。
皆は久しぶりの外出に着飾り楽しそうにクリスマスシーズンを迎え華やかに彩られた街並みを眺めながらワイワイとお喋りに興じていた。ノーラセレクトの可愛い服を着せられたアリスはというと口を真一文字に結んだままの熊の隣りで眠そうにしていたが、様々な店が立ち並ぶ通りを抜けユリアンヌの家がある官庁街へ入ると、
「わあ♪」
クリスマス色が消えた街並みに静かになる皆とは逆にアリスは地味な車窓に一人興奮していた。
聖地巡礼!
おおっ、クリラブ2のスチルに出てくる背景かもと思うだけで心が弾む♪ゲームに比べて建物控えめなのはこれから四年掛けて賑やかになっていくからなのね、ぐふふ♪あ、あの郵便局前のポストってカレンが蹴りかましたポストかしら。うわ~、私もハイキックかましたーい♪
どこにでもある郵便局を喜んでいるアリスをユリアンヌ達はいつもの事と特に気に留める事もなく、は無かった。
窓に貼り付いているアリスとその隣りで床とアリスを交互にチラチラ見ている熊に、
『…』
ユリアンヌやサーシャ達は目配せしては頷き合っていた。がアリスはご機嫌で、
「文句がある奴は~お花畑へぇぇ、蹴り飛ばしてやるぜぇ~♪」
『?』
程なく馬車はありふれた通りの一角の大きくもなく小さくもなく、立派でもなく貧相でもない建物の前で止まった。
その建物の玄関の前で待っていたのは、
「いらっしゃいませ、よく来て下さいました」
笑顔で出迎えてくれたのは、小柄でぽっちゃり系の目元がユリアンヌ似なマジカル学園OBでもあるユリアンヌ兄のリチャードだった。
「ただいまー」
一番に馬車から降りたユリアンヌは辺りを見回す。
「あれ?父さんと母さんは?」
続いて馬車を降りるサーシャやノーラに手を貸しながらリチャードは、
「ちょっとした野暮用でさっき出て行った」
「ふうん?」
ユリアンヌはちょっと言い掛けようとしたがサーシャに脇を小突かれ、丁度馬車を降りてきたアリスを見てニコッと笑った。アリスは、
「ちょっと体をほぐしに辺りを散歩し…」
「さあ!皆様方、来たるクリスマス舞踏会のパートナーに贈る花飾りを一層華やかにする小物にアクセサリー等をあれこれ色々と沢山揃えてもらってあるわよ!気に入る品がある事請け合いよ♪早速参りましょうっ」
『はーいっ』
商売人の顔になっているユリアンヌにアリス以外の女性陣は瞳を輝かせて応える。
ので、アリスの
「いや、まずは外でも…」
な声は掻き消された。リカルドと熊の男性陣は女子の熱量に心細そうな顔で立ち竦んでいた。
サーシャがアリスの右腕を、ノーラが左腕をガッツリ掴む。
「?!」
『さあ、参りましょう♪』
妙に張り切るユリアンヌを先頭に、鼻息荒いモブ令嬢方に引きづられるようにしてオドオド男子達を背中にアリスは廊下の奥へと連れていかれた。
馬車の窓に貼り付いたアリスは輝く瞳で外の景色を笑いながら眺めていた。お出掛けの休日。アリスとユリアンヌにサーシャ、ノーラ、エリアナとアイシャ、それにリカルドと熊を入れた8人でユリアンヌが用意した家の大型の馬車へ乗り込んだ。
皆は久しぶりの外出に着飾り楽しそうにクリスマスシーズンを迎え華やかに彩られた街並みを眺めながらワイワイとお喋りに興じていた。ノーラセレクトの可愛い服を着せられたアリスはというと口を真一文字に結んだままの熊の隣りで眠そうにしていたが、様々な店が立ち並ぶ通りを抜けユリアンヌの家がある官庁街へ入ると、
「わあ♪」
クリスマス色が消えた街並みに静かになる皆とは逆にアリスは地味な車窓に一人興奮していた。
聖地巡礼!
おおっ、クリラブ2のスチルに出てくる背景かもと思うだけで心が弾む♪ゲームに比べて建物控えめなのはこれから四年掛けて賑やかになっていくからなのね、ぐふふ♪あ、あの郵便局前のポストってカレンが蹴りかましたポストかしら。うわ~、私もハイキックかましたーい♪
どこにでもある郵便局を喜んでいるアリスをユリアンヌ達はいつもの事と特に気に留める事もなく、は無かった。
窓に貼り付いているアリスとその隣りで床とアリスを交互にチラチラ見ている熊に、
『…』
ユリアンヌやサーシャ達は目配せしては頷き合っていた。がアリスはご機嫌で、
「文句がある奴は~お花畑へぇぇ、蹴り飛ばしてやるぜぇ~♪」
『?』
程なく馬車はありふれた通りの一角の大きくもなく小さくもなく、立派でもなく貧相でもない建物の前で止まった。
その建物の玄関の前で待っていたのは、
「いらっしゃいませ、よく来て下さいました」
笑顔で出迎えてくれたのは、小柄でぽっちゃり系の目元がユリアンヌ似なマジカル学園OBでもあるユリアンヌ兄のリチャードだった。
「ただいまー」
一番に馬車から降りたユリアンヌは辺りを見回す。
「あれ?父さんと母さんは?」
続いて馬車を降りるサーシャやノーラに手を貸しながらリチャードは、
「ちょっとした野暮用でさっき出て行った」
「ふうん?」
ユリアンヌはちょっと言い掛けようとしたがサーシャに脇を小突かれ、丁度馬車を降りてきたアリスを見てニコッと笑った。アリスは、
「ちょっと体をほぐしに辺りを散歩し…」
「さあ!皆様方、来たるクリスマス舞踏会のパートナーに贈る花飾りを一層華やかにする小物にアクセサリー等をあれこれ色々と沢山揃えてもらってあるわよ!気に入る品がある事請け合いよ♪早速参りましょうっ」
『はーいっ』
商売人の顔になっているユリアンヌにアリス以外の女性陣は瞳を輝かせて応える。
ので、アリスの
「いや、まずは外でも…」
な声は掻き消された。リカルドと熊の男性陣は女子の熱量に心細そうな顔で立ち竦んでいた。
サーシャがアリスの右腕を、ノーラが左腕をガッツリ掴む。
「?!」
『さあ、参りましょう♪』
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