260 / 264
4章
259 第二回ランダムバトル
しおりを挟む
システマからの五分前通告を聞いた僕とシエラは、クマ石像の前から《ウェザリア》の本拠へ転移してきた。
「次は私が行くねっ」
緊急会議が始まってすぐ、ミレアがランダムバトルへの参加を表明した。
彼女は、頭脳戦・魔法戦・武術戦――どのような競技も死角なし。
魔法と頭脳に至っては、このゲーム内で勝てる奴が居るのか怪しいレベルだ。
正直、僕が出向くよりも余程安心して待っていられることだろう。
……あれ?
なんか負けフラグっぽくなってないか?
心配しなくとも大丈夫、だよな?
そんな不安をかるーく放り投げるように笑い、僕と守役を変わったミレアは、全力ダッシュで緑のゲートへと飛び込んだ。
残された僕たちは、敵がやってくるまでは思い思いに時間を潰す。
アリアさんは弓の修練、レインは満タンのMP消費もかねた土魔法の制御特訓、シエラは第二拠点に張りついてクマの守護。
……クマを守るって、相当みょうちきりんな表現だな。
ミアはというと、ギルド戦に持ち込んだ素材で僕の投槍を作製に精を出している。あと少しで完成するそうなので、僕は近くでスキル上げをしながら待機。
《第二職業が<火焔魔法士>Lv12になりました》
《第四職業が<土石魔法士>Lv18になりました》
《熟練度が一定に達し【火焔魔法】スキルがLv13になりました》
《熟練度が一定に達し【土石魔法】スキルがLv18になりました》
《熟練度が一定に達し【中級料理】スキルがLv17になりました》
《熟練度が一定に達し【気配遮断】スキルがLv11になりました》
《熟練度が一定に達し【魔力遮断】スキルがLv11になりました》
《熟練度が一定に達し【連携】スキルがLv14になりました》
背後にて、たくさんの火焔玉と岩玉を、8の字型に回転させる。
それと同時進行で、適当な食糧から料理を数品作り上げる。
ミアの邪魔にならないよう、気配と魔力を立つのも忘れない。
かなりの荒行だったのか、スキルレベルがにょきにょきと上昇した。特に【土石魔法】など、驚きのスリーランクアップである。
完成した料理は、酢豚。
バーチャル世界とはいえ、十分もかからずに完成するのは凄い。
大会中の空腹度パラメータは増減しない設定みたいだが、飲食が禁止されているわけでもない。夕食の時間にでも、みんなにご馳走しよう。
そうと決まれば味見を……うん、美味しい。
《熟練度が一定に達し【嗅覚強化】スキルがLv4になりました》
《熟練度が一定に達し【味覚強化】スキルがLv3になりました》
酢豚だけじゃ寂しいし、もう一品くらい作っておこう。
○○○
《第四職業が<土石魔法士>Lv19になりました》
《熟練度が一定に達し【土石魔法】スキルがLv19になりました》
《熟練度が一定に達し【中級料理】スキルがLv18になりました》
《熟練度が一定に達し【嗅覚強化】スキルがLv10になりました》
《【嗅覚強化】スキルが最高値になりました》
《熟練度が一定に達し【味覚強化】スキルがLv10になりました》
《【味覚強化】スキルが最高値になりました》
テーブルの料理を仕舞っていると、左前方の地面から白く光る非固体ゲートがせり上がってきた。もう十分経ったのか。敵の襲来もなく穏やかな時間だった。
当然のようにゲートから出てきたミレアは、いつも通り元気いっぱい……ではないな。ほんの少し気分が落ちてるっぽい。よく観察しないと分からないレベルだが。
「おかえり。無事なようで良かった。んで、なんか嫌なことでもあったか?」
「え? うーん……ちょっとだけ? 大したことじゃないから大丈夫だよ」
「そっか。お前がそう言うなら、本当に問題はないんだろうな」
その辺りの感覚は、ミレアを信用している。僕もそうだが、何か悪影響があることなら、互いに迷わず相談を持ち掛けるタイプだからな。
下手に隠して後に尾を引くより、恥ずかしい思いをしてでも問題の芽を手早く摘む。そうした方が相手に迷惑をかけないし、鬱憤を溜めなくて済むのだ。
ま、これは僕とミレアが、互いに心の底から信頼しあっているからこそ、迷いなく取れる手段になっているのだけども。
「話したくないわけじゃないんだな? なら、何があったのかキリキリ吐くといい。豚丼食べるか? どこぞで戦争に巻き込まれてる両親が泣くぞ?」
何となくノリで、刑事ドラマの取り調べを真似してみた。
言ってから気づいたが、親が戦争に巻き込まれたら泣くのは寧ろ僕たちの方だわ。
するとミレアは、僕がテーブルに出したどんぶりを「むむむっ」と注視。そののち、手を合わせ首をコテンと傾げ、うるうるとした瞳で上目遣いに。
「アスト兄アスト兄。私、今は豚丼より牛丼がいいなー、なんて」
「じゃあ食べんでよろしい。無理矢理吐かせる方針に変更だ」
「やっぱり豚丼でいいよっ! だから、これを引っ込めようとしないでっ! お願いだから蓋から手を離してアスト兄っ!!」
僕はため息を吐いて、どんぶりから手を離した。
花が咲いたような笑顔でお礼を言ったミレアは、すぐさま「いただきます!」と挨拶し、できたての豚丼を美味しそうに頬張りだした。その顔といったらとてもとても幸せそうで、作ったこっちまで嬉しくなる。
目に入れても痛くないというのは、こういうことを言うのだろうな。
両親、妹、恋人に恵まれ、僕はこの上ない幸せ者だ。冗談抜きで、世界一幸せを謳歌している自信がある。恥ずかしいからわざわざ口には出さないけどな。
「さあ、色々と話してもらおうか。まず、どんなゲームだったんだ?」
「んぐ……えっとね、今回は頭脳戦+バトルみたいなルールだったよ。あ、ゲーム名は『アクロバティック人狼ゲーム』ね」
「うん。名前だけ聞いても訳わからん」
いやいや……『アクロバティック人狼ゲーム』ってどんなゲームだよ。
『人狼ゲーム』は知ってる。
村人陣営と人狼陣営に分かれて戦うアレだよな?
実際にやったことはないに等しいが、ルールはおおよそ把握している。
だからこそ、『アクロバティック』の追加が意味わからん。
アクロバティックな人狼ゲームって、どんな人狼ゲームだよ。元々のルールにアクション要素なんて一つもないじゃないか。
夜時間、人狼に襲撃されたらバトル勃発なのか?
そんな馬鹿な。ゲームバランスがしっちゃかめっちゃかになるだろ。
あり得ない予想を頭から追い出して、ミレアに詳しい内容を尋ねる。
「細かいルール? 基本的には普通の人狼ゲームと同じだよ。夜時間は実際に寝ないといけない上、人狼に襲撃されたら返り討ちにすることもできるけどね」
まさかまさかのトンデモ予想がストライク!
チーム分けとか、村会議とか、ほかにもオリジナルと違う部分はあったらしいけど……そこのところは説明を割愛された。後で時間があったら話すそうだ。
というか、どれだけ長時間ゲームやってたんだ……?
一回やって終わり、ってわけじゃないんだよな?
「形式は勝ち抜け戦か? 最終結果はどうだったんだ?」
「ううん。勝ち抜けより総当たり戦に近かったかな。順位を決めたのは最終的な勝率。私は一位だったよ」
わぁ。負けフラグを真っ向からへし折った。
「優勝おめでとう。そしてお疲れ様。それで、だ。落ち込んでた理由は?」
「本当に些細なことなんだけど……最終組の人狼ゲームが終わった後、勝率順に上位十人の名前が大画面に表示されたの。もちろん、具体的な勝率も書かれてた」
「あー、何となく読めた。要は、化け物扱いされたわけだ」
「正解。30戦30勝0敗――勝率100%だったの。精神的に疲れてたのもあるんだろうけど、隣の席だった二位の子が怯えたように私を見て、『うそ、でしょ……! っ、この、化け物っ……!』って。その子は八割近く勝ってて一位の自信があったから、余計にショックだったみたい」
無駄にその子の真似に力が入っているのはさておき。
やはり、ミレアの頭脳を傍から見れば、さも異常に映るのだろう。じゃんけんで三十連勝されると考えれば、まったく理解できないでもない。
ただ、色々とおかしな家庭で育ったおかげか、僕にとってのミレアは頭が良くて可愛いだけの妹である。
信じられるか?
うちの父親、分厚い本の表紙だを見ただけで、見てないはずの中身まで、一言一句違わず暗記できるんだぜ……?
うちの母親、襲ってきた熊を刀で細切れにできるんだぜ……?
「災難だったな。よし、夕飯のゴーヤは減量してやろう」
「ほんとにっ? やったー!」
物凄くいまさらな反応のされ方だし、ミレアも早々に吹っ切ったようだ。もはや喜ぶ彼女の顔に、陰りは一欠片も残されていない。
たとえどれだけ異端扱いされようとも、ただ一人理解者がいてくれれば、それだけで心は救われるんだ。僕もミレアも、そのことがよーく分かっている。
僕にとっての美鈴も、美鈴にとっての僕も……決して替えの利かない存在であり、失ってはならないパーツ。
僕は彼女が、どこまでも幸せになることを願っている。
それがゆえに……あの決勝戦の賭けなのだ。
「ところで、優勝ボーナスは何を選んだんだ?」
「もちろん、【月魔法】だよ!」
なにが『もちろん』なのかは分からないが、僕は笑みを浮かべ一言、「そうか」とだけ答えた。
……『金のたわし』、マジ許すまじ。
―――――――――――――――――――――――――――――――
『ギルド対抗「攻城戦」開催中!』 <残り十八時間四十五分>
・参加ギルド 302ギルド
・残りギルド 196ギルド/302ギルド
・獲得フラッグ52 喪失フラッグ0
・獲得ポイント52 喪失ポイント0
・総合ポイント52
・広域マップ確認
・周辺マップ確認《ウェザリア》《第二拠点》
・空き陣地争奪戦
・―――――
―――――――――――――――――――――――――――――――
「次は私が行くねっ」
緊急会議が始まってすぐ、ミレアがランダムバトルへの参加を表明した。
彼女は、頭脳戦・魔法戦・武術戦――どのような競技も死角なし。
魔法と頭脳に至っては、このゲーム内で勝てる奴が居るのか怪しいレベルだ。
正直、僕が出向くよりも余程安心して待っていられることだろう。
……あれ?
なんか負けフラグっぽくなってないか?
心配しなくとも大丈夫、だよな?
そんな不安をかるーく放り投げるように笑い、僕と守役を変わったミレアは、全力ダッシュで緑のゲートへと飛び込んだ。
残された僕たちは、敵がやってくるまでは思い思いに時間を潰す。
アリアさんは弓の修練、レインは満タンのMP消費もかねた土魔法の制御特訓、シエラは第二拠点に張りついてクマの守護。
……クマを守るって、相当みょうちきりんな表現だな。
ミアはというと、ギルド戦に持ち込んだ素材で僕の投槍を作製に精を出している。あと少しで完成するそうなので、僕は近くでスキル上げをしながら待機。
《第二職業が<火焔魔法士>Lv12になりました》
《第四職業が<土石魔法士>Lv18になりました》
《熟練度が一定に達し【火焔魔法】スキルがLv13になりました》
《熟練度が一定に達し【土石魔法】スキルがLv18になりました》
《熟練度が一定に達し【中級料理】スキルがLv17になりました》
《熟練度が一定に達し【気配遮断】スキルがLv11になりました》
《熟練度が一定に達し【魔力遮断】スキルがLv11になりました》
《熟練度が一定に達し【連携】スキルがLv14になりました》
背後にて、たくさんの火焔玉と岩玉を、8の字型に回転させる。
それと同時進行で、適当な食糧から料理を数品作り上げる。
ミアの邪魔にならないよう、気配と魔力を立つのも忘れない。
かなりの荒行だったのか、スキルレベルがにょきにょきと上昇した。特に【土石魔法】など、驚きのスリーランクアップである。
完成した料理は、酢豚。
バーチャル世界とはいえ、十分もかからずに完成するのは凄い。
大会中の空腹度パラメータは増減しない設定みたいだが、飲食が禁止されているわけでもない。夕食の時間にでも、みんなにご馳走しよう。
そうと決まれば味見を……うん、美味しい。
《熟練度が一定に達し【嗅覚強化】スキルがLv4になりました》
《熟練度が一定に達し【味覚強化】スキルがLv3になりました》
酢豚だけじゃ寂しいし、もう一品くらい作っておこう。
○○○
《第四職業が<土石魔法士>Lv19になりました》
《熟練度が一定に達し【土石魔法】スキルがLv19になりました》
《熟練度が一定に達し【中級料理】スキルがLv18になりました》
《熟練度が一定に達し【嗅覚強化】スキルがLv10になりました》
《【嗅覚強化】スキルが最高値になりました》
《熟練度が一定に達し【味覚強化】スキルがLv10になりました》
《【味覚強化】スキルが最高値になりました》
テーブルの料理を仕舞っていると、左前方の地面から白く光る非固体ゲートがせり上がってきた。もう十分経ったのか。敵の襲来もなく穏やかな時間だった。
当然のようにゲートから出てきたミレアは、いつも通り元気いっぱい……ではないな。ほんの少し気分が落ちてるっぽい。よく観察しないと分からないレベルだが。
「おかえり。無事なようで良かった。んで、なんか嫌なことでもあったか?」
「え? うーん……ちょっとだけ? 大したことじゃないから大丈夫だよ」
「そっか。お前がそう言うなら、本当に問題はないんだろうな」
その辺りの感覚は、ミレアを信用している。僕もそうだが、何か悪影響があることなら、互いに迷わず相談を持ち掛けるタイプだからな。
下手に隠して後に尾を引くより、恥ずかしい思いをしてでも問題の芽を手早く摘む。そうした方が相手に迷惑をかけないし、鬱憤を溜めなくて済むのだ。
ま、これは僕とミレアが、互いに心の底から信頼しあっているからこそ、迷いなく取れる手段になっているのだけども。
「話したくないわけじゃないんだな? なら、何があったのかキリキリ吐くといい。豚丼食べるか? どこぞで戦争に巻き込まれてる両親が泣くぞ?」
何となくノリで、刑事ドラマの取り調べを真似してみた。
言ってから気づいたが、親が戦争に巻き込まれたら泣くのは寧ろ僕たちの方だわ。
するとミレアは、僕がテーブルに出したどんぶりを「むむむっ」と注視。そののち、手を合わせ首をコテンと傾げ、うるうるとした瞳で上目遣いに。
「アスト兄アスト兄。私、今は豚丼より牛丼がいいなー、なんて」
「じゃあ食べんでよろしい。無理矢理吐かせる方針に変更だ」
「やっぱり豚丼でいいよっ! だから、これを引っ込めようとしないでっ! お願いだから蓋から手を離してアスト兄っ!!」
僕はため息を吐いて、どんぶりから手を離した。
花が咲いたような笑顔でお礼を言ったミレアは、すぐさま「いただきます!」と挨拶し、できたての豚丼を美味しそうに頬張りだした。その顔といったらとてもとても幸せそうで、作ったこっちまで嬉しくなる。
目に入れても痛くないというのは、こういうことを言うのだろうな。
両親、妹、恋人に恵まれ、僕はこの上ない幸せ者だ。冗談抜きで、世界一幸せを謳歌している自信がある。恥ずかしいからわざわざ口には出さないけどな。
「さあ、色々と話してもらおうか。まず、どんなゲームだったんだ?」
「んぐ……えっとね、今回は頭脳戦+バトルみたいなルールだったよ。あ、ゲーム名は『アクロバティック人狼ゲーム』ね」
「うん。名前だけ聞いても訳わからん」
いやいや……『アクロバティック人狼ゲーム』ってどんなゲームだよ。
『人狼ゲーム』は知ってる。
村人陣営と人狼陣営に分かれて戦うアレだよな?
実際にやったことはないに等しいが、ルールはおおよそ把握している。
だからこそ、『アクロバティック』の追加が意味わからん。
アクロバティックな人狼ゲームって、どんな人狼ゲームだよ。元々のルールにアクション要素なんて一つもないじゃないか。
夜時間、人狼に襲撃されたらバトル勃発なのか?
そんな馬鹿な。ゲームバランスがしっちゃかめっちゃかになるだろ。
あり得ない予想を頭から追い出して、ミレアに詳しい内容を尋ねる。
「細かいルール? 基本的には普通の人狼ゲームと同じだよ。夜時間は実際に寝ないといけない上、人狼に襲撃されたら返り討ちにすることもできるけどね」
まさかまさかのトンデモ予想がストライク!
チーム分けとか、村会議とか、ほかにもオリジナルと違う部分はあったらしいけど……そこのところは説明を割愛された。後で時間があったら話すそうだ。
というか、どれだけ長時間ゲームやってたんだ……?
一回やって終わり、ってわけじゃないんだよな?
「形式は勝ち抜け戦か? 最終結果はどうだったんだ?」
「ううん。勝ち抜けより総当たり戦に近かったかな。順位を決めたのは最終的な勝率。私は一位だったよ」
わぁ。負けフラグを真っ向からへし折った。
「優勝おめでとう。そしてお疲れ様。それで、だ。落ち込んでた理由は?」
「本当に些細なことなんだけど……最終組の人狼ゲームが終わった後、勝率順に上位十人の名前が大画面に表示されたの。もちろん、具体的な勝率も書かれてた」
「あー、何となく読めた。要は、化け物扱いされたわけだ」
「正解。30戦30勝0敗――勝率100%だったの。精神的に疲れてたのもあるんだろうけど、隣の席だった二位の子が怯えたように私を見て、『うそ、でしょ……! っ、この、化け物っ……!』って。その子は八割近く勝ってて一位の自信があったから、余計にショックだったみたい」
無駄にその子の真似に力が入っているのはさておき。
やはり、ミレアの頭脳を傍から見れば、さも異常に映るのだろう。じゃんけんで三十連勝されると考えれば、まったく理解できないでもない。
ただ、色々とおかしな家庭で育ったおかげか、僕にとってのミレアは頭が良くて可愛いだけの妹である。
信じられるか?
うちの父親、分厚い本の表紙だを見ただけで、見てないはずの中身まで、一言一句違わず暗記できるんだぜ……?
うちの母親、襲ってきた熊を刀で細切れにできるんだぜ……?
「災難だったな。よし、夕飯のゴーヤは減量してやろう」
「ほんとにっ? やったー!」
物凄くいまさらな反応のされ方だし、ミレアも早々に吹っ切ったようだ。もはや喜ぶ彼女の顔に、陰りは一欠片も残されていない。
たとえどれだけ異端扱いされようとも、ただ一人理解者がいてくれれば、それだけで心は救われるんだ。僕もミレアも、そのことがよーく分かっている。
僕にとっての美鈴も、美鈴にとっての僕も……決して替えの利かない存在であり、失ってはならないパーツ。
僕は彼女が、どこまでも幸せになることを願っている。
それがゆえに……あの決勝戦の賭けなのだ。
「ところで、優勝ボーナスは何を選んだんだ?」
「もちろん、【月魔法】だよ!」
なにが『もちろん』なのかは分からないが、僕は笑みを浮かべ一言、「そうか」とだけ答えた。
……『金のたわし』、マジ許すまじ。
―――――――――――――――――――――――――――――――
『ギルド対抗「攻城戦」開催中!』 <残り十八時間四十五分>
・参加ギルド 302ギルド
・残りギルド 196ギルド/302ギルド
・獲得フラッグ52 喪失フラッグ0
・獲得ポイント52 喪失ポイント0
・総合ポイント52
・広域マップ確認
・周辺マップ確認《ウェザリア》《第二拠点》
・空き陣地争奪戦
・―――――
―――――――――――――――――――――――――――――――
0
あなたにおすすめの小説
異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。
桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。
だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。
そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。
異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。
チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!?
“真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!
ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした
渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞!
2024/02/21(水)1巻発売!
2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!)
2024/12/16(月)3巻発売!
2025/04/14(月)4巻発売!
応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!!
刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました!
旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』
=====
車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。
そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。
女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。
それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。
※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!
魔境育ちの全能冒険者は異世界で好き勝手生きる‼︎ 追い出したクセに戻ってこいだと?そんなの知るか‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
15歳になり成人を迎えたリュカは、念願の冒険者ギルドに登録して冒険者になった。
そこで、そこそこ名の知れた冒険者Dランクのチームの【烈火の羽ばたき】に誘われる。
そこでの生活は主に雑用ばかりで、冒険に行く時でも荷物持ちと管理しかさせて貰えなかった。
それに雑用だけならと給料も安く、何度申請しても値段が上がる事はなかった。
ある時、お前より役に立つ奴が加入すると言われて、チームを追い出される事になった。
散々こき使われたにも関わらず、退職金さえ貰えなかった。
そしてリュカは、ギルドの依頼をこなして行き…
【烈火の羽ばたき】より早くランクを上げる事になるのだが…?
このリュカという少年は、チームで戦わせてもらえなかったけど…
魔女の祖母から魔法を習っていて、全属性の魔法が使え…
剣聖の祖父から剣術を習い、同時に鍛治を学んで武具が作れ…
研究者の父親から錬金術を学び、薬学や回復薬など自作出来て…
元料理人の母親から、全ての料理のレシピを叩き込まれ…
更に、母方の祖父がトレジャーハンターでダンジョンの知識を習い…
母方の祖母が魔道具製作者で魔道具製作を伝授された。
努力の先に掴んだチート能力…
リュカは自らのに能力を駆使して冒険に旅立つ!
リュカの活躍を乞うご期待!
HOTランキングで1位になりました!
更に【ファンタジー・SF】でも1位です!
皆様の応援のお陰です!
本当にありがとうございます!
HOTランキングに入った作品は幾つか有りましたが、いつも2桁で1桁は今回初です。
しかも…1位になれるなんて…夢じゃ無いかな?…と信じられない気持ちでいっぱいです。
親がうるさいのでVRMMOでソロ成長します
miigumi
ファンタジー
VRが当たり前になった時代。大学生の瑞希は、親の干渉に息苦しさを感じながらも、特にやりたいことも見つからずにいた。
そんなある日、友人に誘われた話題のVRMMO《ルーンスフィア・オンライン》で目にしたのは――「あなたが求める自由を」という言葉。
軽い気持ちでログインしたはずが、気づけば彼女は“ソロ”で世界を駆けることになる。
誰にも縛られない場所で、瑞希は自分の力で強くなることを選んだ。これは、自由を求める彼女のソロ成長物語。
毎日22時投稿します。
チート魔力を持ったせいで世界を束ねる管理者に目を付けられたが、巻き込まれたくないので金稼ぎします
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“
瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
だが、死亡する原因には不可解な点が…
数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、
神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る
がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。
その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。
爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。
爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。
『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』
人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。
『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』
諸事情により不定期更新になります。
完結まで頑張る!
転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚
熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。
しかし職業は最強!?
自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!?
ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる