異世界転生? いいえ、チートスキルだけ貰ってVRMMOをやります!

リュース

文字の大きさ
42 / 264
3章

42 待ち合わせ

しおりを挟む
 ゲーム発売から七日目の今日、朝食を食べてからFSOにログイン。

 東方第二エリア東端の境界地帯にて、まずは日課のポーション作りから。








 昨日のログアウト前に作った分と合わせてもレベルアップせず。
 やはり職業が無いだけに、成長は遅めなのだろう。

 ポーションの方が終わったら、ミレアとの待ち合わせ場所へ向かおう。
 万が一遅刻したら、兄としての面子は丸つぶれとなってしまうのだから。








《熟練度が一定に達し【火炎魔法】スキルがLv13になりました》
《熟練度が一定に達し【舞踏】スキルがLv10になりました》
《【舞踏】Lv10アーツ『ブルーステップ』を習得しました》
《熟練度が一定に達し【受け流し】スキルがLv10になりました》


 牙兎を倒しながら東方第二エリア、イスタリアの町に着いた辺りでアナウンス。
 舞踏Lv10アーツ『ブルーステップ』には期待が大きいので、早急に確認しなくてはならないだろうな。

 ただ、ひとまずは後回しにしてアライアの町へ転移する。
 溜まっているアイテムの売却と謎の原石の確認をしなくてはならないので。
 原石の方はアリアさんからメッセージが入っていたのだ。






 アライアの町へ転移して来て、まずは冒険者ギルドへ。

 討伐報酬を受け取ったところまではいいのだが、一つおまけがついてきた。


「アスト様の冒険者ランクがFランクへと昇格いたしました」

「あ、はい」


 そう言えばそんなものもあったな・・・。

 全く使いどころが無いものなので、すっかり忘れていた。
 どこかで役に立つ日が来るのだろうか?





 ウェザリアに着くと、宝飾師のシエラが待っていた。


「あ、来た来た。原石の方は加工し終わってるから、どうぞ?」

「ああ。解析させてもらうよ」



【ルビー】装飾アイテム レア度4
 謎の原石を磨いて加工したもの。
 綺麗な赤色に輝いている。



 マジか・・・思いがけない大物だったんだな。
 なんでこんなものが町中に落ちていたんだろうか。

 二つのルビーを受け取りながら、ふと疑問に思ったことが一つ。


「それと、その先はまだ加工不可だったんだよね・・・」

「ああ、なるほど」


 機先を制されてしまったが、疑問は解消できた。
 装飾アイテムなのに、品質や効果も不明というのは不思議だったのだ。
 しばらくの間は保持しておけば良かろう。


「まあ、そんな訳で、加工できるようになった時に、またお願いね?」

「ん、こちらこそよろしくな」


 話は終わったので、次はアリアさんにアイテムを売却していく。

 牙兎素材と鉄屑、ゴブリンの角、杖、金鉱石、ポーション類。


「・・・大量ね。少し待っていて」

「了解です」


 アリアさんが検分を始めたので、その間にミアに相談しよう。


「ミア、少し良いか?」

「うぃ?良いけど、どうかした?」

「これのことなんだけど・・・」


 僕は収納から火鉱石と火炎鉱石を取り出して見せた。


「・・・!!」


 ミアは火鉱石と火炎鉱石をひったくって調べ始めた。

 一応、まだ売却したわけでは無いんだがな・・・。


「・・・多分、だけど、金属防具になら火系の耐性が付与できるはず」

「金属防具か・・・残念だな」


 生憎、僕は動きを重視する戦い方なので、重い鎧はNGなのだ。


「ちなみに、剣に付与したらどうなるんだ?」

「剣自体の火耐性が上がると思うよ?」

「駄目だそりゃ」


 剣の火耐性を上げてどうするんだよ。
 剣の加工すらままならなくなりそうな印象があるぞ?


「残念だけど、これは売却・・・いや、一応少しは取っておこうかな」

「そうした方が良いだろうね」


 ミアも賛成してくれたので、一部は残して残りは売却。


「何かに使えそうになったら、その時はよろしくな?」

「うぃ。その時は是非」


 用事を終えてアリアさんの方を見ると、まだ検分中だったので、レインと雑談でもしながら待つことにしようかな。







「へぇ。それじゃあ、拠点を移すのか」

「そうですね。移すというよりは、増やす、ですけど」


 ウェザリアは、近々第二エリアに行き、町を拠点化しようとしているらしい。
 転移であちこち移動できれば便利だし、僕としても助かるな。

 そろそろイスタリアの町にもプレイヤーが辿り着くし、良いタイミングだろう。


「道中は大丈夫そうか?」

「私たちもそれなりに狩りをしていますから、恐らくは」

「そうか。ま、無理なようなら護衛くらいは出来るから、言ってくれていいぞ?」

「はいっ、ありがとうございます!その時はよろしくお願いします!」

「あ、ああ。こちらこそ・・・」


 レインよ、何故そんなに嬉しそうなのか。
 そしてその笑顔は破壊力が大きいことを自覚してくれ・・・。

 見続けているとドキドキしてくるので、顔を逸らしておこう。


「アストさん・・・?どうかしましたか・・・?」

「っ!いや、何でもないよ」


 レイン、上目遣いで覗き込まないでくれっ!


 いかん・・・上手く返事できただろうか。
 変に思われて無いよな・・・?

 レインは紛れもなく美少女なので、色々と危険だな。


 ふとアリアさんの方を見ると、微笑みながらこちらを見ていた。

 とても恥ずかしいので、さっさと話を始めよう。


「アリアさん、検分は終わりましたか?」

「ええ、終わったわ。金額は、こんな感じね」


 提示された金額は・・・400万ゴールドって、何だこりゃ。


「これ、いくら何でも高すぎなんじゃ・・・?」

「金鉱石二つが、かなりの値になるのよ。当然の価格ね」

「はぁ、なるほど・・・」


 初回討伐報酬だから、奮発されているのか?


「ウェザリアって、お金持ちなんですね」

「そうでもないわよ。アストのおかげで儲かっているのは確かだけれど」

「そうですね。アストさん御用達ということで、人気が出ていますから」


 ちょっと待て。
 何故僕が理由でそんな人気が出るんだ?
 心当たりなんて欠片も無いんだが。

 特に何かやらかしたつもりも無いし。


「知らないの?あなたとフランの決闘動画がアップされてるわよ?」

「げっ・・・!」


 しまった、動画システムがあったのだったな。
 観客の中の誰かが録画していたのだろう。


「槍の攻撃を次々回避していくアストさん、とても格好良かったです・・・!」

「みんな、あなたにあやかりたいのかもしれないわね」

「レインも見たのか・・・。褒めてくれてありがとう」


 無性に恥ずかしい。
 折角落ち着いてきたのに、またしても心臓が五月蠅くなってきた。

 アリアさんが微笑み始めたのが癪なので、少し意趣返ししておこう。


「金鉱石の儲けが楽しみなのは分かりますが、耳がピクピクしてますよ?」

「!?」


 アリアさんは慌てた様子で耳を確認して、頬が赤く染まった。

 本当にリアルなゲームだよな、FSOって。


 と、そろそろ時間だな。


「では、僕はこれで。またな、レイン。アリアさんは、耳の件は諦めるべきかと」

「はい、またいつでもいらしてくださいね」

「・・・・・・」


 アリアさんは俯いて何も言わないな。
 耳を抑えたままなので、きっと照れているのだろう。

 僕よりも年上っぽいが、クールな大人が照れた様子は、中々に眼福である。











 イスタリアの町へ転移してきた。

 ここからウラードの町から西に行った境界地帯が待ち合わせ場所だ。
 まだ時間的には余裕があるが、早く着く分には問題ないのでさっさと移動だ。









《熟練度が一定に達し【大発見】スキルがLv9になりました》


 ブルーステップの検証は大体終わった。

 青いエフェクトが発生するステップで、敵から見ても、限りなく違和感のない動きをするステップだろうと思われる。

 その特性上、受け流しのスキルと非常に相性が良く、前よりも上手く攻撃を受け流せるようになった。
 ゴブリンソードマン相手だと、腕にかかる負担は殆どゼロ。
 こちらのステップもかなり重宝しそうだな。

 イエローステップとの使い分けは、少し練習すれば直ぐに出来るだろう。


 そうこうしている間に、境界地帯に到着した。

 ミレア達はもう少しで来るとメッセージがあったので、小休止にしよう。









 名前 アスト

 種族 人間 Lv18
 第一職業 中級剣士 Lv9
 第二職業 火炎魔法士 Lv8
 スキルポイント17

 アナザースキル
 加速Lv5

 マスタースキルⅠ
 剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
 索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
 解析Lv10〔Master〕錬金Lv10〔Master〕

 マスタースキルⅡ
 回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
 照準Lv10〔Master〕疾走Lv10〔Master〕
 闇魔法耐性Lv10〔Master〕
 盲目耐性Lv10〔Master〕 
 視覚強化Lv10〔Master〕
 暗視Lv10〔Master〕予測Lv10〔Master〕
 迎撃Lv10〔Master〕ステップLv10〔Master〕

 マスタースキルⅢ
 影魔法Lv10〔Master〕魔剣術Lv10〔Master〕

 スキル
 中級剣術Lv14 火炎魔法Lv13 解体Lv13
 中級錬金Lv6 気配察知Lv10 大発見Lv9
 分析Lv9 予見Lv11 立体機動Lv10 
 火魔法耐性Lv3 火傷耐性Lv3 見切りLv10
 舞踏Lv10 受け流しLv10
  

 称号
 開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者
 ジャイアントキリング

 基礎能力値

 物理攻撃力 17(+13)
 物理防御力 16(+17)
 魔法攻撃力 17(+ 8)
 魔法防御力 18(+ 8)
 平均速力  16(+20)

しおりを挟む
感想 715

あなたにおすすめの小説

異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。

桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。 だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。 そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。 異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。 チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!? “真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!

ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした

渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞! 2024/02/21(水)1巻発売! 2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!) 2024/12/16(月)3巻発売! 2025/04/14(月)4巻発売! 応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!! 刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました! 旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』 ===== 車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。 そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。 女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。 それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。 ※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!

魔境育ちの全能冒険者は異世界で好き勝手生きる‼︎ 追い出したクセに戻ってこいだと?そんなの知るか‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
15歳になり成人を迎えたリュカは、念願の冒険者ギルドに登録して冒険者になった。 そこで、そこそこ名の知れた冒険者Dランクのチームの【烈火の羽ばたき】に誘われる。 そこでの生活は主に雑用ばかりで、冒険に行く時でも荷物持ちと管理しかさせて貰えなかった。 それに雑用だけならと給料も安く、何度申請しても値段が上がる事はなかった。 ある時、お前より役に立つ奴が加入すると言われて、チームを追い出される事になった。 散々こき使われたにも関わらず、退職金さえ貰えなかった。 そしてリュカは、ギルドの依頼をこなして行き… 【烈火の羽ばたき】より早くランクを上げる事になるのだが…? このリュカという少年は、チームで戦わせてもらえなかったけど… 魔女の祖母から魔法を習っていて、全属性の魔法が使え… 剣聖の祖父から剣術を習い、同時に鍛治を学んで武具が作れ… 研究者の父親から錬金術を学び、薬学や回復薬など自作出来て… 元料理人の母親から、全ての料理のレシピを叩き込まれ… 更に、母方の祖父がトレジャーハンターでダンジョンの知識を習い… 母方の祖母が魔道具製作者で魔道具製作を伝授された。 努力の先に掴んだチート能力… リュカは自らのに能力を駆使して冒険に旅立つ! リュカの活躍を乞うご期待! HOTランキングで1位になりました! 更に【ファンタジー・SF】でも1位です! 皆様の応援のお陰です! 本当にありがとうございます! HOTランキングに入った作品は幾つか有りましたが、いつも2桁で1桁は今回初です。 しかも…1位になれるなんて…夢じゃ無いかな?…と信じられない気持ちでいっぱいです。

親がうるさいのでVRMMOでソロ成長します

miigumi
ファンタジー
VRが当たり前になった時代。大学生の瑞希は、親の干渉に息苦しさを感じながらも、特にやりたいことも見つからずにいた。 そんなある日、友人に誘われた話題のVRMMO《ルーンスフィア・オンライン》で目にしたのは――「あなたが求める自由を」という言葉。 軽い気持ちでログインしたはずが、気づけば彼女は“ソロ”で世界を駆けることになる。 誰にも縛られない場所で、瑞希は自分の力で強くなることを選んだ。これは、自由を求める彼女のソロ成長物語。 毎日22時投稿します。

チート魔力を持ったせいで世界を束ねる管理者に目を付けられたが、巻き込まれたくないので金稼ぎします

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。 交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。 そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。 その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。 だが、それが不幸の始まりだった。 世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。 彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。 さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。 金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。 面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。 本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜

舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」  突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、 手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、 だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎  神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“  瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・  転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?  だが、死亡する原因には不可解な点が…  数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、 神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?  様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、 目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“  そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪ *神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw) *投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい *この作品は“小説家になろう“にも掲載しています

前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る

がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。 その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。 爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。 爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。 『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』 人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。 『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』 諸事情により不定期更新になります。 完結まで頑張る!

転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚

熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。 しかし職業は最強!? 自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!? ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。

処理中です...