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3章
140 レベル上げと連携
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「お待たせ。遅くなってごめんなさい」
「いえ、まだ時間になってませんから」
アリアさんが来たのは約束の時間五分前。
謝る必要などどこにもない。
「アストさん、どこへ向かうかは決まりましたか?」
「少し考えたんだが、南東方向にあるウィルカの町を目指そう。
あのあたりに現れるリザードマンは技術が高いし、大会に向けた練習にもなる」
「南西・・・イスタリアの町から南下すれば良さそうね」
アライアの町から南下だと大きな川があるからな。
シャドウムーブで渡れないこともないが、渡川にこだわる必要も無い。
それに、レインに体に触れられたら平常心で居られる自信がない。
意気地なしで悪かったな。
さ、転移水晶でイスタリアの町に転移しよう。
イスタリアの町から南下して影狼の森(南)へ入った。
僕は援護に徹して、戦闘のメインとなるのはレインとアリアさん。
前衛が居ないのはあれだが、闘技大会だって個人戦で味方は居ないのだ。
この環境で頑張ってもらおう。
あまりに敵の頭数が多ければ適当に間引くけど。
と言ってる傍から魔物の気配を感知。
数は三体なので頑張ってくれ。
「クレイボール!クレイアロー!
ストーンエクスプロージョン!」
「ダブルアロー!」
接近されないように上手く牽制をいれながら戦えている。
レインは先程の練習が効果を発揮しているし、アリアさんは元々戦い方が上手いんだよな。冷静に戦場を見ている感じがするし。
三体のシャドウウルフは呆気なく討伐された。
レベル的には格下だが、戦闘職業的にはいい勝負。
そこに技術が合わされば圧倒もするだろう。
早く先に進んだ方が良さそうだ。
《熟練度が一定に達し【梟の目】スキルがLv18になりました》
シャドウウルフリーダーを含む七匹の群れに遭遇した。
流石にこれは無理だと思うので援護を入れる。
「トリプルスローイング!」
六本のナイフをそれぞれの足元に投げて、狼たちの動きを阻害し続ける。
動物型の魔物は投擲によるクリティカルを狙いにくいからこれでいい。
仲間が居る以上は仕留めることに拘泥する必要が無いのだ。
「クレイストーム!」
「フォースアロー!」
レインが火力担当となり、アリアさんは阻害兼攻撃。
作戦会議もしていないのに随分と息が合うな。
病みつきになりそうな一体感だ。
全員が自分や仲間の特徴をしっかりと把握できていると、こういう何気ないところの連携で大きな力を発揮する。
この二人もそうだが、ミレア、シエラ、ミアといったウェザリアのメンバーはそれを素でできているのだから凄いとしか言えない。
「トリプルスローイング!」
「ギャウッ!?」
シャドウウルフリーダーの足元にナイフが突き刺さり、飛び退かせることに成功。
空中に居る状態が生まれ、大きな隙となった。
「クレイアロー!」
「パワーアロー!」
その隙を突いて二人の攻撃が炸裂し、ダメージを与えた。
それから数分後、最後のシャドウウルフが全滅し、戦闘に勝利した。
結局最後まで投擲の援護しかしなかったな。
《熟練度が一定に達し【中級投擲術】スキルがLv10になりました》
《【中級投擲術】Lv10アーツ『フォーススローイング』を習得しました》
《熟練度が一定に達し【先手】スキルがLv16になりました》
新しいアーツを覚えたが、予想通り同時投擲数が上がりそうだ。
少し練習は必要になるだろうが、これまでと同じ要領で出来るようになるだろう。
あ、当然ながら中級投擲術をマスターすることは最低条件だ。
「・・・ねぇ、アスト。あなた、一度に六本くらい投げてなかったかしら?」
「ナイフですか?それなら六本まで投げられますけど?」
「そういうアーツなの?」
「いえ?トリプルスローイングの応用です」
そう言ったところでアリアさんは何かを諦めたようにため息を吐いた。
何故そこで溜息なのか。
アーツの種類が似ているし、弓でも同じことが出来ると思うのだが・・・教えた方がいいか?
「やり方、お教えしましょうか?」
「遠慮して・・・いえ、一応後で教えてもらえると嬉しいわ」
「分かりました。では、境界での休憩中にでも」
エリアの境界はもうすぐなので、少しだけの辛抱だ。
矢の飛ばし方もナイフの投げ方も、要領は同じだろうから何とかなるはず。
ところでレイン、誤魔化せているつもりかもしれないが、頬が上気しているぞ。
このゲームはそういった表現が細かいので隠すのは難しいのだ。
同時投擲は習得までにそこそこ努力したので、それが評価されているのであれば地味に嬉しい。
レインの二の舞にならないように意地でも顔には出さないが。
《熟練度が一定に達し【魔力感知】スキルがLv4になりました》
境界地帯で同時投擲のコツを教えたのだが、問題発生。
「頭がおかしくなりそうなのだけれど・・・?」
「ええ・・・?そこまで、ですか?」
アリアさんは教えている途中でリタイアしてしまった。
複雑過ぎて頭がパンクしそうだ、とのこと。
そこまで難しいことではないと思っていたんだが、案外高難易度だったのかも。
「・・・人外の技を盗もうとした私が間違っていたわ」
「アリアさん、何か言いましたか?」
「いえ、何も言ってないわよ?」
なんか、物凄く小さな声で失礼なことを言われた気がしたのだが・・・。
聴覚強化でも聞き取れないとは、どんな呟き方をしたのだろう。
アリアさんの目をじっと見つめて、嘘がないか確かめる。
「・・・・・・んん?」
「・・・・・・っ」
見つめてから思い出したが、僕はミレアほど人の嘘を見破るのが得意ではない。
ましてや、相手がアリアさんでは上手く隠されて終わりだ。
少し動揺しているのは気に掛かるが、先程の言葉が嘘かどうかは分からん。
「ア、アストさんっ!
実は、魔法のことで少し教えてほしいことがあるんですっ・・・!」
「ん?ああ、僕に分かることなら教えよう」
レインからそんなお願いをされたので、今回はシロとしておこう。
アリアさんは命拾いしたな、多分。
・・・おや?
「レイン?どうかしたか?」
「い、いえっ、何でもありません!」
どこか落ち込んでいるように見えたのだが・・・気のせいか。
落ち込む要素なんて思いつかないし。
「いえ、まだ時間になってませんから」
アリアさんが来たのは約束の時間五分前。
謝る必要などどこにもない。
「アストさん、どこへ向かうかは決まりましたか?」
「少し考えたんだが、南東方向にあるウィルカの町を目指そう。
あのあたりに現れるリザードマンは技術が高いし、大会に向けた練習にもなる」
「南西・・・イスタリアの町から南下すれば良さそうね」
アライアの町から南下だと大きな川があるからな。
シャドウムーブで渡れないこともないが、渡川にこだわる必要も無い。
それに、レインに体に触れられたら平常心で居られる自信がない。
意気地なしで悪かったな。
さ、転移水晶でイスタリアの町に転移しよう。
イスタリアの町から南下して影狼の森(南)へ入った。
僕は援護に徹して、戦闘のメインとなるのはレインとアリアさん。
前衛が居ないのはあれだが、闘技大会だって個人戦で味方は居ないのだ。
この環境で頑張ってもらおう。
あまりに敵の頭数が多ければ適当に間引くけど。
と言ってる傍から魔物の気配を感知。
数は三体なので頑張ってくれ。
「クレイボール!クレイアロー!
ストーンエクスプロージョン!」
「ダブルアロー!」
接近されないように上手く牽制をいれながら戦えている。
レインは先程の練習が効果を発揮しているし、アリアさんは元々戦い方が上手いんだよな。冷静に戦場を見ている感じがするし。
三体のシャドウウルフは呆気なく討伐された。
レベル的には格下だが、戦闘職業的にはいい勝負。
そこに技術が合わされば圧倒もするだろう。
早く先に進んだ方が良さそうだ。
《熟練度が一定に達し【梟の目】スキルがLv18になりました》
シャドウウルフリーダーを含む七匹の群れに遭遇した。
流石にこれは無理だと思うので援護を入れる。
「トリプルスローイング!」
六本のナイフをそれぞれの足元に投げて、狼たちの動きを阻害し続ける。
動物型の魔物は投擲によるクリティカルを狙いにくいからこれでいい。
仲間が居る以上は仕留めることに拘泥する必要が無いのだ。
「クレイストーム!」
「フォースアロー!」
レインが火力担当となり、アリアさんは阻害兼攻撃。
作戦会議もしていないのに随分と息が合うな。
病みつきになりそうな一体感だ。
全員が自分や仲間の特徴をしっかりと把握できていると、こういう何気ないところの連携で大きな力を発揮する。
この二人もそうだが、ミレア、シエラ、ミアといったウェザリアのメンバーはそれを素でできているのだから凄いとしか言えない。
「トリプルスローイング!」
「ギャウッ!?」
シャドウウルフリーダーの足元にナイフが突き刺さり、飛び退かせることに成功。
空中に居る状態が生まれ、大きな隙となった。
「クレイアロー!」
「パワーアロー!」
その隙を突いて二人の攻撃が炸裂し、ダメージを与えた。
それから数分後、最後のシャドウウルフが全滅し、戦闘に勝利した。
結局最後まで投擲の援護しかしなかったな。
《熟練度が一定に達し【中級投擲術】スキルがLv10になりました》
《【中級投擲術】Lv10アーツ『フォーススローイング』を習得しました》
《熟練度が一定に達し【先手】スキルがLv16になりました》
新しいアーツを覚えたが、予想通り同時投擲数が上がりそうだ。
少し練習は必要になるだろうが、これまでと同じ要領で出来るようになるだろう。
あ、当然ながら中級投擲術をマスターすることは最低条件だ。
「・・・ねぇ、アスト。あなた、一度に六本くらい投げてなかったかしら?」
「ナイフですか?それなら六本まで投げられますけど?」
「そういうアーツなの?」
「いえ?トリプルスローイングの応用です」
そう言ったところでアリアさんは何かを諦めたようにため息を吐いた。
何故そこで溜息なのか。
アーツの種類が似ているし、弓でも同じことが出来ると思うのだが・・・教えた方がいいか?
「やり方、お教えしましょうか?」
「遠慮して・・・いえ、一応後で教えてもらえると嬉しいわ」
「分かりました。では、境界での休憩中にでも」
エリアの境界はもうすぐなので、少しだけの辛抱だ。
矢の飛ばし方もナイフの投げ方も、要領は同じだろうから何とかなるはず。
ところでレイン、誤魔化せているつもりかもしれないが、頬が上気しているぞ。
このゲームはそういった表現が細かいので隠すのは難しいのだ。
同時投擲は習得までにそこそこ努力したので、それが評価されているのであれば地味に嬉しい。
レインの二の舞にならないように意地でも顔には出さないが。
《熟練度が一定に達し【魔力感知】スキルがLv4になりました》
境界地帯で同時投擲のコツを教えたのだが、問題発生。
「頭がおかしくなりそうなのだけれど・・・?」
「ええ・・・?そこまで、ですか?」
アリアさんは教えている途中でリタイアしてしまった。
複雑過ぎて頭がパンクしそうだ、とのこと。
そこまで難しいことではないと思っていたんだが、案外高難易度だったのかも。
「・・・人外の技を盗もうとした私が間違っていたわ」
「アリアさん、何か言いましたか?」
「いえ、何も言ってないわよ?」
なんか、物凄く小さな声で失礼なことを言われた気がしたのだが・・・。
聴覚強化でも聞き取れないとは、どんな呟き方をしたのだろう。
アリアさんの目をじっと見つめて、嘘がないか確かめる。
「・・・・・・んん?」
「・・・・・・っ」
見つめてから思い出したが、僕はミレアほど人の嘘を見破るのが得意ではない。
ましてや、相手がアリアさんでは上手く隠されて終わりだ。
少し動揺しているのは気に掛かるが、先程の言葉が嘘かどうかは分からん。
「ア、アストさんっ!
実は、魔法のことで少し教えてほしいことがあるんですっ・・・!」
「ん?ああ、僕に分かることなら教えよう」
レインからそんなお願いをされたので、今回はシロとしておこう。
アリアさんは命拾いしたな、多分。
・・・おや?
「レイン?どうかしたか?」
「い、いえっ、何でもありません!」
どこか落ち込んでいるように見えたのだが・・・気のせいか。
落ち込む要素なんて思いつかないし。
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