異世界転生? いいえ、チートスキルだけ貰ってVRMMOをやります!

リュース

文字の大きさ
139 / 264
3章

139 訓練終了と出発目前

しおりを挟む
「クレイボール!」

「ブルーステップ!流水!」


 レインが放った土球を、タイミングを合わせて受け流す。
 速度にブーストが掛かるようになったので、以前より受け流しづらくなった。
 着々と練習の成果が出ているな。

 マスタースキルは意図的にブーストを掛けることが可能で、それが自然とできるかどうかで魔法戦の優劣が分かれる一端となる。
 ブーストを掛けられない者は掛けられる者に中々勝てないだろうな。
 なにせ、同じ能力値による同じ魔法でも威力や速度に差が出るのだから。
 他に、精密なコントロールなども重要になってくる。

 また、呪文名やアーツ名は言葉にすれば、対応する魔法とアーツが意識しなくとも発動するので便利だが、言葉を口にする時間も惜しくなる時もあるので善し悪しだ。
 場合によっては言葉にせず無詠唱、無言で発動させる必要がある。
 ただし、それは何気に高等技術であり、上手く想像して念じることが出来なければ発動が失敗して大ピンチとなるだろう。

 レインはブーストについては感覚を掴めたようだが、無詠唱はまだ無理のようだ。
 こればかりはひたすらに練習して体に覚え込ませるしかないので難しいところだ。


「ストーンエクスプロージョン!」

「おっ?・・・よっ、はっ・・・と!」


 レインが新しく習得したであろう呪文アーツを使ってきた。
 使えないと思わせての不意打ちの一手としては有効なので、悪くはない。
 とはいえ、闘技大会では使えない戦法だが。

 石の爆発群から逃げる為、未来視Lv1アーツ『フューチャー・アイズ』を使用。
 魔法の軌道を把握して、その上に二段ジャンプで飛び乗り、勢いのままレインの目の前に着地した。


「ええっ!?スマッシュ!」

「杖術の方は、まだまだだな。まあ、マスターしていない以上は仕方がないか」


 杖の一撃を回避して、レインに剣を突き付けた。
 もう何回目か数えるのをやめたが、二十回は超えているはずだ。


「またダメージすら与えられませんでしたね・・・」

「そう落ち込むな。間違いなく成長しているし、その速度も早いと思うぞ?」


 これはお世辞でもなく本当のことだ。
 言われたことを実践して、何回かの試行で感覚を掴むなど、簡単な事ではない。
 もっとも、感覚を掴んだだけでは駄目なのだが。

 教えた感じ、レインは秀才タイプだと思う。
 このまま指導を続ければ、もっと伸びるだろう。


「時間も迫ってるし、接近された時の対応について教えて、終わりにしよう」

「はい!よろしくお願いします・・・!」


 うんうん。こうまでやる気を見せてくれると、教える方も楽しいものだ。
 自分の成長にも繋がるから、実に有意義だ。











「っ、クレイストーム!パワースマッシュ!」

「よっ、と!パワースラスト!」


 レインに接近したところで、二人の中間点に魔法が炸裂。
 このタイミングだと回避が困難なので、有効な手段だ。
 このやり方で問題となるのは、自分もダメージを喰らうことと、動きを阻害した相手に一撃加えて距離を取る時間を稼がなければならないことだ。

 また、自爆に等しいので、何度も出来ることではない。
 HPが減れば、それだけ負けが近づくのだから。

 土壁を作れればいいのだが、流石にそれはできないことだ。
 幾らマスタースキルでも、土球を土壁には変えられないのである。

 ちなみに僕は、持っていた剣を地面に刺して足場にし、空中に跳び上がって二段ジャンプで回避した。


「とまあ、人から教えられた作戦は、それだけ対策もされ得るということで。自分なりのやり方を考えることも重要な訳だ」

「はい、胸に刻んでおきます。ありがとうございました、アストさん」


 レインは槍を額に突き付けられながら、豊かな胸に手を置いて、そう言った。
 理解してもらえたようで何より。
 その体勢は胸が強調されているように見えるのでやめてほしいけどな。


《熟練度が一定に達し【魔力感知】スキルがLv3になりました》
《熟練度が一定に達し【気配隠蔽】スキルがLv7になりました》
《熟練度が一定に達し【瞬動】スキルがLv16になりました》


 では、これにて訓練終了。
 丁度時間なのでアリアさんのところへ行こう。

 
「レイン、そろそろ待ち合わせ場所に行こう」

「はい・・・!」


 そう声を掛けてから歩き出すと、レインが横に並んで歩きだした。
 なんというか・・・こういうのもいいな。








「・・・アリアさん、何をしているので?」

「・・・一部加工に失敗して落ち込んでいるのよ。レア度5の素材は難物ね」


 地面に座って項垂れていたアリアさんは、そう力なく答えながら立ち上がると、深いため息を吐いた。

 レインは隣で、うんうんと首を縦に振りながら同意している。
 そういえば、劣水竜鱗はレア度5だったな。相当苦労させられたのだろう。


「もう時間よね。直ぐに準備をするから入口で待っていてちょうだい」


 僕とレインは肯定の返事をして、入口に向かった。

 あ、行き先に着いて決めてなかった。
 さて、どこへ狩りにいこうかね・・・?
 




 名前 アスト

 種族 人間 Lv30
 第一職業 上級剣士 Lv4
 第二職業 火焔魔法士 Lv4
 第三職業 舞闘家 Lv4
 スキルポイント20

 アナザースキル
 加速Lv8  

 マスタースキルⅠ
 剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
 索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
 解析Lv10〔Master〕錬金Lv10〔Master〕
 料理Lv10〔Master〕槍術Lv10〔Master〕
 投擲術Lv10〔Master〕隠密Lv10〔Master〕
 中級剣術Lv20〔Master〕火炎魔法Lv20〔Master〕
 中級槍術Lv20〔Master〕気配察知Lv20〔Master〕
 大発見Lv20〔Master〕分析Lv20〔Master〕
 魔力察知Lv20〔Master〕

 マスタースキルⅡ
 回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
 照準Lv10〔Master〕疾走Lv10〔Master〕    
 暗視Lv10〔Master〕予測Lv10〔Master〕
 迎撃Lv10〔Master〕ステップLv10〔Master〕
 軽業Lv10〔Master〕瞬発Lv10〔Master〕
 遠見Lv10〔Master〕歩法Lv10〔Master〕
 聴覚強化Lv10〔Master〕触覚強化Lv10〔Master〕
 闇魔法耐性Lv10〔Master〕
 火魔法耐性Lv10〔Master〕
 水魔法耐性Lv10〔Master〕
 盲目耐性Lv10〔Master〕
 視覚強化Lv10〔Master〕
 火傷耐性Lv10〔Master〕
 予見Lv20〔Master〕舞踏Lv20〔Master〕
 受け流しLv20〔Master〕見切りLv20〔Master〕
 立体機動Lv20〔Master〕疾駆Lv20〔Master〕
 軌道予測Lv20〔Master〕縮地Lv20〔Master〕
 アクロバットLv20〔Master〕反応Lv20〔Master〕
 水中歩行Lv20〔Master〕水中機動Lv20〔Master〕

 マスタースキルⅢ
 影魔法Lv10〔Master〕魔剣術Lv10〔Master〕

 スキル 
 上級剣術Lv8 上級槍術Lv8 中級投擲術Lv9
 火焔魔法Lv8 中級錬金Lv15 中級料理Lv13
 解体Lv18 気配感知Lv7 魔力感知Lv3
 気配隠蔽Lv7 梟の目Lv17 空間把握Lv17
 先手Lv15 忍び足Lv16 瞬動Lv16
 鷲の目Lv12 闘気Lv8 舞闘Lv8 連携Lv7
 空中機動Lv6 未来視Lv3 

 称号
 開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
 ジャイアントキリング レイドボス討伐者Ⅱ
 アイシスキラー 熟練戦士 小金持ち
 クリティカルマスター 上級剣士 強奪者
 複合製作者 ユニーククリエイター

 基礎能力値

 物理攻撃力 24(+26)
 物理防御力 22(+24)
 魔法攻撃力 22(+14)
 魔法防御力 26(+10)
 平均速力  23(+29)

しおりを挟む
感想 715

あなたにおすすめの小説

異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。

桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。 だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。 そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。 異世界転生 × 最強 × ギャグ × 仲間。 チートすぎる俺が、神様より自由に世界をぶっ壊す!? “真面目な展開ゼロ”の爽快異世界バカ旅、始動!

ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした

渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞! 2024/02/21(水)1巻発売! 2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!) 2024/12/16(月)3巻発売! 2025/04/14(月)4巻発売! 応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!! 刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました! 旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』 ===== 車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。 そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。 女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。 それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。 ※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!

魔境育ちの全能冒険者は異世界で好き勝手生きる‼︎ 追い出したクセに戻ってこいだと?そんなの知るか‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
15歳になり成人を迎えたリュカは、念願の冒険者ギルドに登録して冒険者になった。 そこで、そこそこ名の知れた冒険者Dランクのチームの【烈火の羽ばたき】に誘われる。 そこでの生活は主に雑用ばかりで、冒険に行く時でも荷物持ちと管理しかさせて貰えなかった。 それに雑用だけならと給料も安く、何度申請しても値段が上がる事はなかった。 ある時、お前より役に立つ奴が加入すると言われて、チームを追い出される事になった。 散々こき使われたにも関わらず、退職金さえ貰えなかった。 そしてリュカは、ギルドの依頼をこなして行き… 【烈火の羽ばたき】より早くランクを上げる事になるのだが…? このリュカという少年は、チームで戦わせてもらえなかったけど… 魔女の祖母から魔法を習っていて、全属性の魔法が使え… 剣聖の祖父から剣術を習い、同時に鍛治を学んで武具が作れ… 研究者の父親から錬金術を学び、薬学や回復薬など自作出来て… 元料理人の母親から、全ての料理のレシピを叩き込まれ… 更に、母方の祖父がトレジャーハンターでダンジョンの知識を習い… 母方の祖母が魔道具製作者で魔道具製作を伝授された。 努力の先に掴んだチート能力… リュカは自らのに能力を駆使して冒険に旅立つ! リュカの活躍を乞うご期待! HOTランキングで1位になりました! 更に【ファンタジー・SF】でも1位です! 皆様の応援のお陰です! 本当にありがとうございます! HOTランキングに入った作品は幾つか有りましたが、いつも2桁で1桁は今回初です。 しかも…1位になれるなんて…夢じゃ無いかな?…と信じられない気持ちでいっぱいです。

親がうるさいのでVRMMOでソロ成長します

miigumi
ファンタジー
VRが当たり前になった時代。大学生の瑞希は、親の干渉に息苦しさを感じながらも、特にやりたいことも見つからずにいた。 そんなある日、友人に誘われた話題のVRMMO《ルーンスフィア・オンライン》で目にしたのは――「あなたが求める自由を」という言葉。 軽い気持ちでログインしたはずが、気づけば彼女は“ソロ”で世界を駆けることになる。 誰にも縛られない場所で、瑞希は自分の力で強くなることを選んだ。これは、自由を求める彼女のソロ成長物語。 毎日22時投稿します。

チート魔力を持ったせいで世界を束ねる管理者に目を付けられたが、巻き込まれたくないので金稼ぎします

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。 交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。 そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。 その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。 だが、それが不幸の始まりだった。 世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。 彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。 さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。 金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。 面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。 本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜

舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」  突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、 手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、 だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎  神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“  瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・  転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?  だが、死亡する原因には不可解な点が…  数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、 神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?  様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、 目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“  そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪ *神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw) *投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい *この作品は“小説家になろう“にも掲載しています

前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る

がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。 その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。 爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。 爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。 『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』 人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。 『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』 諸事情により不定期更新になります。 完結まで頑張る!

転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚

熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。 しかし職業は最強!? 自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!? ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。

処理中です...