異世界転生? いいえ、チートスキルだけ貰ってVRMMOをやります!

リュース

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3章

143 悪魔退治

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「レイン!アリア!小悪魔を倒せ!」

「「っ!?」」


 縮地でマイナーデーモンの目の前に移動してからそう叫んだ。
 言うまでもないと思うが念のためだ。


「カカカカッ!」

「エンドレスステップ!オレンジステップ!・・・トリプルスラッシュ!」


 三連撃は容易く回避されたが、そんなことは予想済みだ。
 投擲を一枠割いてまで情報収集をしたのだから、回避してくれなければ困る。

 右手に持つ硬牙の剣を仕舞い、左手に精霊の剣を装備。
 込めるのは光属性。

 加速Lv1アーツ『アクセラレーション』・・・発動。
 加速Lv5アーツ『アクセルドライブ』・・・発動。


「パワースラッシュ・ドライブ!」

「カッ!?」

「パワースラスト・ドライブ!」


 宙に浮いているので狙い辛いが、それくらいなら問題ない。
 右手に装備した焔牙の槍による一撃も決まって敵のHPを減らす。

 そこまでタフという印象は受けないが、防御力は高めのようだ。
 恐らくは、種族そのものが全体的に基礎能力値高めなのだろう。

 加速を使ったのは保険の意味もある。
 よく分からない相手だし、出し惜しみして負けるようでは話にならないのだ。


「カカッ!!」

「魔法かっ・・・流水!」


 時間が無いので無言でブルーステップを発動し、赤黒い球体を受け流す。
 どういう効果がある魔法なのか見当もつかん。


「カッ!」

「よく分からんアーツだが、だからといって回避できない訳でもないか」


 イエローステップで連撃を回避してカウンター。
 上級槍術Lv1アーツ『トリニティ・ロード』を発動。


「トリニティ・ロード!」

「クカッ!?」


 三連撃を喰らった悪魔は一度距離を取った。
 未来視Lv1アーツ『フューチャー・アイズ』で知っていたことだが。

 悪魔が距離を取った瞬間に移動系スキルを総動員して、間を置かずに追撃。


「オラクレア・ペンタグラム!」

「カッ・・・!?」


 今まではそこそこ余裕そうだったのだが、今の悪魔の表情に余裕はない。
 次で決めよう。


「カッ!!」

「流水・・・パワースラストっ!」


 敵の攻撃を受け流し、左手に持った水飛沫の槍で顔面を突き刺した。
 残っていたHPは全て消し飛び、悪魔は地に倒れ伏して、爆散。


《第一職業が<上級剣士>Lv5になりました》
《熟練度が一定に達し【上級剣術】スキルがLv9になりました》
《熟練度が一定に達し【魔力感知】スキルがLv5になりました》
《熟練度が一定に達し【気配隠蔽】スキルがLv9になりました》
《熟練度が一定に達し【空間把握】スキルがLv18になりました》
《熟練度が一定に達し【忍び足】スキルがLv17になりました》
《熟練度が一定に達し【鷲の目】スキルがLv13になりました》
《熟練度が一定に達し【連携】スキルがLv8になりました》
《熟練度が一定に達し【未来視】スキルがLv4になりました》
《マスタースキル【疾駆】【縮地】を確認しました》
《プレイヤースキルの条件達成を確認しました》
《取得可能スキルに【閃駆】が追加されました》


 システムアナウンスが長い・・・!
 久しぶりに全力の接近戦だった気がするので、やはり強敵ではあったのだろう。
 顔面をぶち抜いて倒してやったが。
 八つ当たりは上手くいって、少しスッキリした。
 
 新しいスキル、閃駆。
 直線状においては一瞬で移動できるようになるスキルらしい。
 ただし、あくまでも移動なので、途中に障害物があると発動不可だ。

 良さそうなスキルではあるが、取得は保留しておこう。
 

 それで、アリアさんとレインの方は・・・丁度終わったみたいだな。
 最後に残ったインプに魔法と矢が命中し、HPバーが消滅した。
 小悪魔の方もポリゴンの欠片となって爆散し、アイテムを残さなかった。
 微妙に損した気分だ。


「レイン、無事だったか」

「はい。矢が目の前にあった時は驚きましたが、もう大丈夫です」

「そうか・・・それは重畳」


 今更だが、ギリギリとはいえよく矢を掴み取れたものだな。
 あの時は加速を発動していた訳でもないのに。


「アストさん、ありがとうございました。
 その・・・とても、格好良かったですっ・・!」

「あー、まあ・・・どういたしまして・・・?」

「何で疑問形なのよ・・・」


 レインは少し物足りなさそうな表情で、アリアさんが隣で呆れている。
 煮え切らない態度だったかもしれないが、無意識でやったことにお礼を言われても反応に困ってしまうのだ。


「まあいいわ。それよりアスト、出血のアイコンが出てるわよ?」

「え?・・・本当ですね。今の今まで気づきませんでした」


 多分、鏃を握った時に少し切れて、その後も剣や槍を握ったせいだと思われる。
 妙なところでリアルな設定だな。


「あっ、私を助けた時に・・・!?ちょっと待ってくださいね・・・!」


 レインが収納からポーションを取り出した。
 出血の状態異常は出血部位に直接ポーションを使用することで回復するのだ。

 自分でやるからわざわざ出さなくともいいのだが・・・。
 好意を無駄にするのも嫌なので、今回は任せよう。

 レインは僕の手を取って、ポーションを振りかけた。
 そして、状態異常が無くなった後も手をあちこち触り、傷がないか確認。
 最後に両手で僕の右手をギュッと握りしめて、上目遣いで一言。


「傷、もうありませんよね?まだあるならば、全て私が治しますから・・・!」


 今からあと十か所くらい傷をつくるのはありですかね?
 




 名前 アスト

 種族 人間 Lv30
 第一職業 上級剣士 Lv5
 第二職業 火焔魔法士 Lv4
 第三職業 舞闘家 Lv4
 スキルポイント20

 アナザースキル
 加速Lv8  

 マスタースキルⅠ
 剣術Lv10〔Master〕火魔法Lv10〔Master〕
 索敵Lv10〔Master〕発見Lv10〔Master〕
 解析Lv10〔Master〕錬金Lv10〔Master〕
 料理Lv10〔Master〕槍術Lv10〔Master〕
 投擲術Lv10〔Master〕隠密Lv10〔Master〕
 中級剣術Lv20〔Master〕火炎魔法Lv20〔Master〕
 中級槍術Lv20〔Master〕気配察知Lv20〔Master〕
 大発見Lv20〔Master〕分析Lv20〔Master〕
 魔力察知Lv20〔Master〕

 マスタースキルⅡ
 回避Lv10〔Master〕直感Lv10〔Master〕
 照準Lv10〔Master〕疾走Lv10〔Master〕    
 暗視Lv10〔Master〕予測Lv10〔Master〕
 迎撃Lv10〔Master〕ステップLv10〔Master〕
 軽業Lv10〔Master〕瞬発Lv10〔Master〕
 遠見Lv10〔Master〕歩法Lv10〔Master〕
 聴覚強化Lv10〔Master〕触覚強化Lv10〔Master〕
 闇魔法耐性Lv10〔Master〕
 火魔法耐性Lv10〔Master〕
 水魔法耐性Lv10〔Master〕
 盲目耐性Lv10〔Master〕
 視覚強化Lv10〔Master〕
 火傷耐性Lv10〔Master〕
 予見Lv20〔Master〕舞踏Lv20〔Master〕
 受け流しLv20〔Master〕見切りLv20〔Master〕
 立体機動Lv20〔Master〕疾駆Lv20〔Master〕
 軌道予測Lv20〔Master〕縮地Lv20〔Master〕
 アクロバットLv20〔Master〕反応Lv20〔Master〕
 水中歩行Lv20〔Master〕水中機動Lv20〔Master〕

 マスタースキルⅢ
 影魔法Lv10〔Master〕魔剣術Lv10〔Master〕

 スキル 
 上級剣術Lv9 上級槍術Lv8 中級投擲術Lv10
 火焔魔法Lv8 中級錬金Lv15 中級料理Lv13
 解体Lv18 気配感知Lv7 魔力感知Lv5
 気配隠蔽Lv9 梟の目Lv18 空間把握Lv18
 先手Lv16 忍び足Lv17 瞬動Lv17
 鷲の目Lv13 闘気Lv8 舞闘Lv8 連携Lv8
 空中機動Lv6 未来視Lv4 

 称号
 開拓者 冒険者 使徒 越境者Ⅱ 開放者Ⅱ
 ジャイアントキリング レイドボス討伐者Ⅱ
 アイシスキラー 熟練戦士 小金持ち
 クリティカルマスター 上級剣士 強奪者
 複合製作者 ユニーククリエイター

 基礎能力値

 物理攻撃力 24(+26)
 物理防御力 22(+24)
 魔法攻撃力 22(+14)
 魔法防御力 26(+10)
 平均速力  23(+29)

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