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一章 妖符師誕生編
16 白符と先行投資
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「お買い上げありがとうございます!」
「あはは・・・結局買っちゃった・・・」
凪沙さんはオマケとしてついてくる『悪霊退散のお守り・梅』に釣られたのか、『交通安全祈願のお守り・竹』を購入いたしました。何気に利益率が良いんですよね、このお守り。
「では、こちらをお付けします。お父さんの病室に置くのもありだと思いますよ」
「そうだね・・・。効き目があれば儲けものだし・・・」
凪沙さんは霊など信じない人のようですが、心に余裕がない人は身近にある縋れるものに縋りたくなりますからね。つまり、それだけ現状に参っているのでしょう。そんな中でも弱みを見せないところは尊敬に値すると思います。
「私、格好良い凪沙さんのことを尊敬しています・・・!」
「突然どうしたの!?おだててもお守りはもう買わないよ!?」
それはとっても残念です。
凪沙さんが帰った後は、店番をしながら妖怪書を読みます。
ブックカバーは忘れずにつけておきます。
ふむふむ・・・どうやら、<低位符>十枚で<中位符>一枚くらいの価値になるとのこと。昨日は<低位符>を四枚減らして<中位符>を三枚手に入れた計算ですから、<低位符>が二十六枚プラスされたことになりますね。意外と大黒字だったようです。
ただ、私の怪我などもありますので、単純計算だけでは収支が分かりませんけど。
それから、<白符>の作製法にも目を通しておきます。
まだしばらくは手元にある分だけで大丈夫でしょうけど、いずれは必要になることです。時間のあるうちに頭に入れておいて損はありません。
<白符>を作製する機材自体は我が家に存在していることを確認しました。
ですが、材料は自力で調達しなくてはならないようです。
肝心の材料とは・・・全部で四種類、
一つ目は<蒸留水>。
これは特に問題ありませんね。
二つ目は<彼岸花>。
何故そんなものが必要なのでしょうね?
霊=あの世と、彼岸をかけているのでしょうか?
あ、注釈がありました。
えっと、「これらの材料に意味を求めても無駄なのでそういうものだと思うべし」
・・・両親は私の思考を読んでいたみたいですね。
続いて、三つ目は<白ポプラ>。
そんなものをどこで手に入れろというのでしょうか・・・。
原産は海外の・・・確かスペインだった気がしますが、うろ覚えです。
最後となる四つ目は<妖力>。
精密なコントロールを実現して上手く他の材料に練り込む必要があるとのこと。
こちらは練習あるのみですね。
それで、彼岸花と白ポプラはどこで手に入れればいいのか・・・。
別のページに書いてあるそうなのでそちらへ飛びます。
<彼岸花>・・・河川敷に咲いている万年彼岸花を使用すべし。
また分からない要素が出てきました。
万年彼岸花とは何でしょうか。
一緒についている地図にて示されている場所を探せば分かることでしょうけど。
<白ポプラ>・・・その辺にあるものを使うべし。
その辺に白ポプラなんて無いと思うのですが・・・。
私の父と母はどこか抜けているところがありましたからね・・・。
かくいう私もよく、抜けているなどと言われますが。
自覚はありませんが・・・遺伝ですね。ええ。
とりあえずこちらは保留です。
「すみません!これくださーい!」
「はい!少々お待ちください!」
その日の夜、昨夜の分の巡回も終えて、<低位符>を六枚入手しました。
ここからが今日のメインなのですが、凪沙さんのお父さんの居場所を探ります。
厳密に言えば、『悪霊退散のお守り・松』の位置ですが。
あれには私の妖力が込められていますので、集中すればお守りがある場所を把握することができます。
何だかストーカーみたいですが、どうかご勘弁ください。
お父さんの入院している病院を聞くというのも何かと不自然ですから。
今回先行投資の意味も含めて、『交通安全祈願のお守り・竹』の購入代金でのお仕事です。占めて五百円と大変お安くなっております。
凪沙さんのためという理由もありますが・・・それは少しだけですよ?
決して理由の六割を占めてなんていませんからっ・・・!
<一体誰に言い訳してるコン?>
はぁ・・・私は本当に誰に言い訳をしているのでしょうか。
まあいいです。気をとり直して、お守りに込められた私の妖力を探知します。
何故そんなことが出来るのかというと・・・口では説明し辛いですね。五感で探知している訳ではないのですが・・・異物でないものが分かると言いますか・・・。
込められた妖力は元はといえば私の一部ですから、そのことが関係しているのは間違いないですね。
・・・お守りの位置を感知しました。
早速その場所へ向かいましょう。
恐らく病院へ侵入することになると思いますが、見つかったら間違いなく警察行きです。ですので、かつてなく緊張しています。
これを聞いた人は、そもそも侵入しなければいいのでは?と思うかもしれませんが、そんなことを言っていてはこの仕事・・・<妖符師>は到底務まりません。
監視カメラには映らないらしいですし、いつか必要になることだと割り切って練習のつもりで頑張りましょう・・・!
「あはは・・・結局買っちゃった・・・」
凪沙さんはオマケとしてついてくる『悪霊退散のお守り・梅』に釣られたのか、『交通安全祈願のお守り・竹』を購入いたしました。何気に利益率が良いんですよね、このお守り。
「では、こちらをお付けします。お父さんの病室に置くのもありだと思いますよ」
「そうだね・・・。効き目があれば儲けものだし・・・」
凪沙さんは霊など信じない人のようですが、心に余裕がない人は身近にある縋れるものに縋りたくなりますからね。つまり、それだけ現状に参っているのでしょう。そんな中でも弱みを見せないところは尊敬に値すると思います。
「私、格好良い凪沙さんのことを尊敬しています・・・!」
「突然どうしたの!?おだててもお守りはもう買わないよ!?」
それはとっても残念です。
凪沙さんが帰った後は、店番をしながら妖怪書を読みます。
ブックカバーは忘れずにつけておきます。
ふむふむ・・・どうやら、<低位符>十枚で<中位符>一枚くらいの価値になるとのこと。昨日は<低位符>を四枚減らして<中位符>を三枚手に入れた計算ですから、<低位符>が二十六枚プラスされたことになりますね。意外と大黒字だったようです。
ただ、私の怪我などもありますので、単純計算だけでは収支が分かりませんけど。
それから、<白符>の作製法にも目を通しておきます。
まだしばらくは手元にある分だけで大丈夫でしょうけど、いずれは必要になることです。時間のあるうちに頭に入れておいて損はありません。
<白符>を作製する機材自体は我が家に存在していることを確認しました。
ですが、材料は自力で調達しなくてはならないようです。
肝心の材料とは・・・全部で四種類、
一つ目は<蒸留水>。
これは特に問題ありませんね。
二つ目は<彼岸花>。
何故そんなものが必要なのでしょうね?
霊=あの世と、彼岸をかけているのでしょうか?
あ、注釈がありました。
えっと、「これらの材料に意味を求めても無駄なのでそういうものだと思うべし」
・・・両親は私の思考を読んでいたみたいですね。
続いて、三つ目は<白ポプラ>。
そんなものをどこで手に入れろというのでしょうか・・・。
原産は海外の・・・確かスペインだった気がしますが、うろ覚えです。
最後となる四つ目は<妖力>。
精密なコントロールを実現して上手く他の材料に練り込む必要があるとのこと。
こちらは練習あるのみですね。
それで、彼岸花と白ポプラはどこで手に入れればいいのか・・・。
別のページに書いてあるそうなのでそちらへ飛びます。
<彼岸花>・・・河川敷に咲いている万年彼岸花を使用すべし。
また分からない要素が出てきました。
万年彼岸花とは何でしょうか。
一緒についている地図にて示されている場所を探せば分かることでしょうけど。
<白ポプラ>・・・その辺にあるものを使うべし。
その辺に白ポプラなんて無いと思うのですが・・・。
私の父と母はどこか抜けているところがありましたからね・・・。
かくいう私もよく、抜けているなどと言われますが。
自覚はありませんが・・・遺伝ですね。ええ。
とりあえずこちらは保留です。
「すみません!これくださーい!」
「はい!少々お待ちください!」
その日の夜、昨夜の分の巡回も終えて、<低位符>を六枚入手しました。
ここからが今日のメインなのですが、凪沙さんのお父さんの居場所を探ります。
厳密に言えば、『悪霊退散のお守り・松』の位置ですが。
あれには私の妖力が込められていますので、集中すればお守りがある場所を把握することができます。
何だかストーカーみたいですが、どうかご勘弁ください。
お父さんの入院している病院を聞くというのも何かと不自然ですから。
今回先行投資の意味も含めて、『交通安全祈願のお守り・竹』の購入代金でのお仕事です。占めて五百円と大変お安くなっております。
凪沙さんのためという理由もありますが・・・それは少しだけですよ?
決して理由の六割を占めてなんていませんからっ・・・!
<一体誰に言い訳してるコン?>
はぁ・・・私は本当に誰に言い訳をしているのでしょうか。
まあいいです。気をとり直して、お守りに込められた私の妖力を探知します。
何故そんなことが出来るのかというと・・・口では説明し辛いですね。五感で探知している訳ではないのですが・・・異物でないものが分かると言いますか・・・。
込められた妖力は元はといえば私の一部ですから、そのことが関係しているのは間違いないですね。
・・・お守りの位置を感知しました。
早速その場所へ向かいましょう。
恐らく病院へ侵入することになると思いますが、見つかったら間違いなく警察行きです。ですので、かつてなく緊張しています。
これを聞いた人は、そもそも侵入しなければいいのでは?と思うかもしれませんが、そんなことを言っていてはこの仕事・・・<妖符師>は到底務まりません。
監視カメラには映らないらしいですし、いつか必要になることだと割り切って練習のつもりで頑張りましょう・・・!
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