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二章 高校入学編
28 権力濫用?
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バスジャック被害に遭っていた皆さんの声が見事に重なりましたね。
本当に不思議な現象です。
あ、駆けつけた警官さんの内の一人がこちらに近づいてきます。
「あー、君たちにも事情を伺いたいんだが、署の方までご同行願えますか?」
事情聴取というやつですね。
ならば、答えは決まっています。
「はい。当然・・・お断りします!」
「何言ってるの若葉!?」
凛に仰天されてしまいました。
警官さんは断られるとは思っていなかったのか、ポカンとしています。
「・・・あの、ですね。できれば同行して頂きたいのですが・・・?他の方から簡単にお話をお聞きしたところ、あなたが犯人確保に協力してくださったとのことですので・・・」
「協力というか、最初から最後まで全部一人でやったけどね・・・」
凛の指摘に気をとり直していた警官さんは苦笑い。
人としての範疇は出ていませんでしたので、苦笑いで済んでいます。
もう二度とバスジャックになど遭わないと思いますが、要注意ですね。
「凛、よく考えて?事情聴取なんてされたら、入学式に間に合わないよ?」
「うっ・・・それは確かに、嫌かも・・・?」
「そして、入学早々遅刻したら、皆に取り残されて友達ができずに・・・」
「あああっ!若葉っ!不吉なこと言わないでっ!」
どうやら、凛にクリティカルヒットの模様。
かくいう私も中学の時は、入学早々とある事件で・・・いえ、今は関係ありませんので思い出すのはやめましょう。
「うーん、気持ちは分かるんだけどね?君に来てもらえないと分からないことだらけでね?どうにかお願いできないでしょうか・・・?」
「お断りします・・・!」
「若葉、そんなに力強く即答しなくとも・・・」
このままでは埒があきませんね。
仕方が無いので奥の手を使用します。
先日番号を交換した署長の柴田さんに電話です。
「・・・もしもし、若葉です。実は――――ということでして。はい、はい。ええ、詳細は後でメールしておきますね。はい。ではよろしくお願いします」
用件を終えたので通話を終了。
これで問題は解決です。
・・・二人とも状況を呑み込めていませんね。
「えっ?えっ?どこに電話してたの、若葉?」
「すぐに分かると思うけど・・・『プルルルルルル!』・・・あ、早いですね」
目の前に居る警官さんの携帯電話が鳴り始めました。
署長さん、本当にお仕事が早いです。
もしかして、私が何かに巻き込まれる可能性を考慮していましたか?
父と母がご迷惑をお掛けした気がしてならないのですが、同じように問題を起こしたと言えなくもない私ですから、責めることはできませんね。
これも血の為せる業でしょうか。
「もしもし!・・・えっ、あっ、署長!?はい、はい・・・え?はい、確かに二人居ますが・・・?ええっ!?わ、分かりました!はい、はい。失礼します・・・!」
どうやら上手くいったみたいですね。
少なくとも私にはそう聞こえました。
「あー、君たちは来なくともいいそうだから、私はこれで失礼します」
「えっ?」
「はい。お仕事ご苦労様でした」
警官さんは周囲の人に聞かれないように、小声でそう言ってきました。
他の皆さんは既にこの場に居ませんが、念の為でしょう。
私のように五感が鋭い人が居るかもしれませんし、用心に越したことはありません。これも署長さんのいいつけのうちでしょうか。
「それじゃあ凛、私たちは桜台高校に行こう?」
「えっ、う、うん・・・ねぇ、若葉って何者なの・・・?」
「ごく普通の桜台高校新入生ですよ?」
「嘘だっ!」
さて、早く行きましょう。
都合のいいことに、桜台高校はすぐそこです。
「ねえ若葉っ!聞いてる!?
もう何も聞かないから、手を繋ぐのはやめない!?恥ずかしいってば!」
桜台高校の入口でクラス分け表を貰って、自分のクラスを確認。
クラスは全部で八つ。
私のクラスは・・・二組のようです。
あ、高梨凛という名前が二組にあります。同じクラスですね。
隣の凛を見ると・・・頬が緩んでいます。
「凛、同じクラスだね?」
「うん、ちょっと安心した・・・!」
「そうですね。頬が緩むくらい安心していたみたいですね」
「えっ!?」
慌てて口元を抑えましたが、手遅れですよ?
おっと、まだ敬語が抜けませんね。
これは時間が解決してくれるのを待ちましょう。
「これはっ、別に喜んでたわけじゃないからねっ!」
誤魔化すのが下手なのですね。
私が思っていた通り、素直な人です。
これが凪沙さんなら少し違った反応をするのですが、どちらも良いと思います。
凪沙さんは家庭的なタイプで、凛はスポーツマンっぽい印象を受けますね。
・・・よく見ると、沢渡凪沙の名前も二組にあります。
確か一組と二組は成績優秀クラスだったと思うので、偶然の結果とも言えますし、必然とも言えます。
まだ入学式まで時間がありますが、凪沙さん、どこかに居ませんかね・・・?
本当に不思議な現象です。
あ、駆けつけた警官さんの内の一人がこちらに近づいてきます。
「あー、君たちにも事情を伺いたいんだが、署の方までご同行願えますか?」
事情聴取というやつですね。
ならば、答えは決まっています。
「はい。当然・・・お断りします!」
「何言ってるの若葉!?」
凛に仰天されてしまいました。
警官さんは断られるとは思っていなかったのか、ポカンとしています。
「・・・あの、ですね。できれば同行して頂きたいのですが・・・?他の方から簡単にお話をお聞きしたところ、あなたが犯人確保に協力してくださったとのことですので・・・」
「協力というか、最初から最後まで全部一人でやったけどね・・・」
凛の指摘に気をとり直していた警官さんは苦笑い。
人としての範疇は出ていませんでしたので、苦笑いで済んでいます。
もう二度とバスジャックになど遭わないと思いますが、要注意ですね。
「凛、よく考えて?事情聴取なんてされたら、入学式に間に合わないよ?」
「うっ・・・それは確かに、嫌かも・・・?」
「そして、入学早々遅刻したら、皆に取り残されて友達ができずに・・・」
「あああっ!若葉っ!不吉なこと言わないでっ!」
どうやら、凛にクリティカルヒットの模様。
かくいう私も中学の時は、入学早々とある事件で・・・いえ、今は関係ありませんので思い出すのはやめましょう。
「うーん、気持ちは分かるんだけどね?君に来てもらえないと分からないことだらけでね?どうにかお願いできないでしょうか・・・?」
「お断りします・・・!」
「若葉、そんなに力強く即答しなくとも・・・」
このままでは埒があきませんね。
仕方が無いので奥の手を使用します。
先日番号を交換した署長の柴田さんに電話です。
「・・・もしもし、若葉です。実は――――ということでして。はい、はい。ええ、詳細は後でメールしておきますね。はい。ではよろしくお願いします」
用件を終えたので通話を終了。
これで問題は解決です。
・・・二人とも状況を呑み込めていませんね。
「えっ?えっ?どこに電話してたの、若葉?」
「すぐに分かると思うけど・・・『プルルルルルル!』・・・あ、早いですね」
目の前に居る警官さんの携帯電話が鳴り始めました。
署長さん、本当にお仕事が早いです。
もしかして、私が何かに巻き込まれる可能性を考慮していましたか?
父と母がご迷惑をお掛けした気がしてならないのですが、同じように問題を起こしたと言えなくもない私ですから、責めることはできませんね。
これも血の為せる業でしょうか。
「もしもし!・・・えっ、あっ、署長!?はい、はい・・・え?はい、確かに二人居ますが・・・?ええっ!?わ、分かりました!はい、はい。失礼します・・・!」
どうやら上手くいったみたいですね。
少なくとも私にはそう聞こえました。
「あー、君たちは来なくともいいそうだから、私はこれで失礼します」
「えっ?」
「はい。お仕事ご苦労様でした」
警官さんは周囲の人に聞かれないように、小声でそう言ってきました。
他の皆さんは既にこの場に居ませんが、念の為でしょう。
私のように五感が鋭い人が居るかもしれませんし、用心に越したことはありません。これも署長さんのいいつけのうちでしょうか。
「それじゃあ凛、私たちは桜台高校に行こう?」
「えっ、う、うん・・・ねぇ、若葉って何者なの・・・?」
「ごく普通の桜台高校新入生ですよ?」
「嘘だっ!」
さて、早く行きましょう。
都合のいいことに、桜台高校はすぐそこです。
「ねえ若葉っ!聞いてる!?
もう何も聞かないから、手を繋ぐのはやめない!?恥ずかしいってば!」
桜台高校の入口でクラス分け表を貰って、自分のクラスを確認。
クラスは全部で八つ。
私のクラスは・・・二組のようです。
あ、高梨凛という名前が二組にあります。同じクラスですね。
隣の凛を見ると・・・頬が緩んでいます。
「凛、同じクラスだね?」
「うん、ちょっと安心した・・・!」
「そうですね。頬が緩むくらい安心していたみたいですね」
「えっ!?」
慌てて口元を抑えましたが、手遅れですよ?
おっと、まだ敬語が抜けませんね。
これは時間が解決してくれるのを待ちましょう。
「これはっ、別に喜んでたわけじゃないからねっ!」
誤魔化すのが下手なのですね。
私が思っていた通り、素直な人です。
これが凪沙さんなら少し違った反応をするのですが、どちらも良いと思います。
凪沙さんは家庭的なタイプで、凛はスポーツマンっぽい印象を受けますね。
・・・よく見ると、沢渡凪沙の名前も二組にあります。
確か一組と二組は成績優秀クラスだったと思うので、偶然の結果とも言えますし、必然とも言えます。
まだ入学式まで時間がありますが、凪沙さん、どこかに居ませんかね・・・?
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