37 / 91
二章 高校入学編
37 霊界回廊と・・・
しおりを挟む
夜中の巡回中、興味深いものを見つけました。
「この辺りって急に道ができるんだね?ちょっと驚いちゃったよ」
<そんな訳無いコン!これは霊界回廊だコン!>
「霊界回廊?」
突然目の前に現れた霧の漂うこの道、<霊界回廊>と呼ぶらしいです。
「それで、誰がこの<霊界回廊>を作ったの?」
<何でそんなピントのズレた質問コン・・・?自然発生したに決まってるコン>
自然発生・・・では、その発生を促すエネルギーはどこからくるのでしょうか。
無から有は生まれませんし、どうにも違和感があります。
霊という不可解な存在を前にして何を言っているのかと思われるかもしれませんが、気になるものは気になるのです。
「えっと、霊界回廊の説明は・・・あった」
<霊界回廊>
現世と黄泉を繋ぐ、霧が立ち込める回廊。
黄泉と繋がっているのは確かだが、妖力を身に纏い目に集中させることで、
黄泉へ迷い込むことを防ぐことが出来る。
また、妖力持たぬ者の前には現れないという性質があるが、詳細は不明。
「―――そして、冥府と関りが深いからか、白ポプラが群生している。
回廊への滞在は長くても一時間。可能ならば三十分以内にしておくべし。
でなければ、この世ならざる力を宿した者でも、現世に帰還出来なくなる」
なるほど・・・それで、そこら辺にある白ポプラ、なんですね。
どこに現れるのか分からないのでは、そう記すしかないでしょう。
ですが、欲を言えば、このことを<白符>の材料の脇に書いてほしかったです。
相変わらず、どこか抜けたところのある人たちですね。
パタンと本を閉じてコートに仕舞う。
「それじゃあ、採取ツアーに行こう?」
<普通、黄泉と繋がっていると聞けば恐れおののくところだコン・・・>
「それは今更じゃないかな・・・?」
だって、普段戦っている悪霊が恐怖そのものなんだから。
不思議と怖いと思ったことはないけれど。
では、<霊界回廊>に入りましょう・・・!
探検隊みたいで、ちょっとドキドキしますね・・・!
<そんな楽しそうに霊界回廊に入るのは、世界中探しても若葉だけコン・・・>
フォーンが物凄く小さな声で念話してきたような気がしますが、よく聞こえませんでした。気のせいということにしておきましょう。
<霊界回廊>の中は不思議な空間で、少し肌寒いです。
方向感覚が上手くはたらかず、集中していないと帰り道を見失いそうですね。
目に流す妖力は怠らないようにしなくては。
「あれ?あそこに子供が―――」
<若葉ッ!>
歩み寄ろうとしたところでフォーンに止められました。
どうして、と思ったところで思い出しました。
「そっか・・・あれが<黄泉の誘惑>なんだね・・・?」
<その通りコン。ああやって人を惑わし、出口を見失わせる特性があるコン>
「ちゃんと分かっていたつもりだったんだけど・・・実際に経験するとこうも違うなんて。ありがとう、フォーン?」
<どういたしまして。それがボクの仕事でもあるから当然のことコン!>
フォーンにはお世話になりっぱなしですね。
少し油揚げのランクをあげましょうかね・・・?
そうしていると、子供の姿は霧に紛れて消えていきました。
回廊に入る人次第でどういう誘惑になるかは変わるとありましたが、私は子どもに弱いのでしょうか・・・?
例として美形の男性や綺麗な女性の姿をとることが多いと挙げられていましたが、子供というのは考慮していませんでした。
次は気を付けねばなりませんね。
それはさておき、白ポプラを発見です。
早速採取を・・・・・・あれが誘惑ということはありません、よね?
「フォーン、あの白ポプラは大丈夫だよね・・・?」
<んー、大丈夫コン。というか、流石にそれは疑い過ぎコン>
「えへへ・・・引っ掛かりそうになったばかりだから・・・」
フォーンのお墨付きももらえましたので、白ポプラを確保。
ギリギリ持ち運び可能な量ですが、白ポプラとはこういうものなんでしょうか?
・・・気にしてはいけませんね。はい。
「時間にはまだ早いけど、回廊を出て・・・・・・え?」
<どうしたコン、若葉・・・なっ!?>
フォーンも気づいていなかったようです。
私もまったく気づきませんでした。
帰ろうと振り向いたら・・・・・・
・・・艶やかな黒髪をした十歳くらいの女の子がすぐ背後に居ました。
正直、心臓がドキドキいってます。動悸が酷いです。
霊界回廊という如何にもな場所でこの不意打ちは効果抜群・・・!
つまり何が言いたいかといいますと・・・。
「か、可愛いいいいいっ!!」
<そっちかコンっ!?その反応は絶対におかしいコン!!>
「この辺りって急に道ができるんだね?ちょっと驚いちゃったよ」
<そんな訳無いコン!これは霊界回廊だコン!>
「霊界回廊?」
突然目の前に現れた霧の漂うこの道、<霊界回廊>と呼ぶらしいです。
「それで、誰がこの<霊界回廊>を作ったの?」
<何でそんなピントのズレた質問コン・・・?自然発生したに決まってるコン>
自然発生・・・では、その発生を促すエネルギーはどこからくるのでしょうか。
無から有は生まれませんし、どうにも違和感があります。
霊という不可解な存在を前にして何を言っているのかと思われるかもしれませんが、気になるものは気になるのです。
「えっと、霊界回廊の説明は・・・あった」
<霊界回廊>
現世と黄泉を繋ぐ、霧が立ち込める回廊。
黄泉と繋がっているのは確かだが、妖力を身に纏い目に集中させることで、
黄泉へ迷い込むことを防ぐことが出来る。
また、妖力持たぬ者の前には現れないという性質があるが、詳細は不明。
「―――そして、冥府と関りが深いからか、白ポプラが群生している。
回廊への滞在は長くても一時間。可能ならば三十分以内にしておくべし。
でなければ、この世ならざる力を宿した者でも、現世に帰還出来なくなる」
なるほど・・・それで、そこら辺にある白ポプラ、なんですね。
どこに現れるのか分からないのでは、そう記すしかないでしょう。
ですが、欲を言えば、このことを<白符>の材料の脇に書いてほしかったです。
相変わらず、どこか抜けたところのある人たちですね。
パタンと本を閉じてコートに仕舞う。
「それじゃあ、採取ツアーに行こう?」
<普通、黄泉と繋がっていると聞けば恐れおののくところだコン・・・>
「それは今更じゃないかな・・・?」
だって、普段戦っている悪霊が恐怖そのものなんだから。
不思議と怖いと思ったことはないけれど。
では、<霊界回廊>に入りましょう・・・!
探検隊みたいで、ちょっとドキドキしますね・・・!
<そんな楽しそうに霊界回廊に入るのは、世界中探しても若葉だけコン・・・>
フォーンが物凄く小さな声で念話してきたような気がしますが、よく聞こえませんでした。気のせいということにしておきましょう。
<霊界回廊>の中は不思議な空間で、少し肌寒いです。
方向感覚が上手くはたらかず、集中していないと帰り道を見失いそうですね。
目に流す妖力は怠らないようにしなくては。
「あれ?あそこに子供が―――」
<若葉ッ!>
歩み寄ろうとしたところでフォーンに止められました。
どうして、と思ったところで思い出しました。
「そっか・・・あれが<黄泉の誘惑>なんだね・・・?」
<その通りコン。ああやって人を惑わし、出口を見失わせる特性があるコン>
「ちゃんと分かっていたつもりだったんだけど・・・実際に経験するとこうも違うなんて。ありがとう、フォーン?」
<どういたしまして。それがボクの仕事でもあるから当然のことコン!>
フォーンにはお世話になりっぱなしですね。
少し油揚げのランクをあげましょうかね・・・?
そうしていると、子供の姿は霧に紛れて消えていきました。
回廊に入る人次第でどういう誘惑になるかは変わるとありましたが、私は子どもに弱いのでしょうか・・・?
例として美形の男性や綺麗な女性の姿をとることが多いと挙げられていましたが、子供というのは考慮していませんでした。
次は気を付けねばなりませんね。
それはさておき、白ポプラを発見です。
早速採取を・・・・・・あれが誘惑ということはありません、よね?
「フォーン、あの白ポプラは大丈夫だよね・・・?」
<んー、大丈夫コン。というか、流石にそれは疑い過ぎコン>
「えへへ・・・引っ掛かりそうになったばかりだから・・・」
フォーンのお墨付きももらえましたので、白ポプラを確保。
ギリギリ持ち運び可能な量ですが、白ポプラとはこういうものなんでしょうか?
・・・気にしてはいけませんね。はい。
「時間にはまだ早いけど、回廊を出て・・・・・・え?」
<どうしたコン、若葉・・・なっ!?>
フォーンも気づいていなかったようです。
私もまったく気づきませんでした。
帰ろうと振り向いたら・・・・・・
・・・艶やかな黒髪をした十歳くらいの女の子がすぐ背後に居ました。
正直、心臓がドキドキいってます。動悸が酷いです。
霊界回廊という如何にもな場所でこの不意打ちは効果抜群・・・!
つまり何が言いたいかといいますと・・・。
「か、可愛いいいいいっ!!」
<そっちかコンっ!?その反応は絶対におかしいコン!!>
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる 「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら世界中がパニックになってますが?
あとりえむ
ファンタジー
【5話ごとのサクッと読める構成です!】
世界を救ったのは、聖剣ではなく「洗剤」でした。
「君のやり方は古いんだよ」 不当な理由でS級クランを追放された、ベテラン清掃員・灰坂ソウジ(38歳)。 職を失った彼だったが、実は彼にはとんでもない秘密があった。 呪いのゴーグルのせいで、あらゆる怪物が「汚れ」にしか見えないのだ。
・神話級ドラゴン
⇒ 換気扇の頑固な油汚れ(洗剤で瞬殺)
・深淵の邪神
⇒ トイレの配管詰まり(スッポンで解決)
・次元の裂け目
⇒ 天井の雨漏りシミ(洗濯機で丸洗い)
「あー、ここ汚れてるな。チャチャッと落としておくか」
本人はただ業務として掃除をしているだけなのに、その姿は世界中で配信され、人類最強の英雄として崇められていく! 可愛い元ダンジョン・コアや、潔癖症の聖女も入社し、会社は今日も大忙し。 一方、彼を追放した元クランは、汚れ(モンスター)に埋もれて破滅寸前で……?
「地球が汚れてる? じゃあ、一回丸洗いしますか」 最強の清掃員が、モップ片手に世界をピカピカにする、痛快・勘違い無双ファンタジー!
【免責事項】
この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。
※こちらの作品は、カクヨムと小説家になろうでも公開しています。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる