異世界隠密冒険記

リュース

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第一部「六色の瞳と魔の支配者」編

エピローグ8

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 ここは、シンクレア王国のとある場所。


 一人の男が歩いていた。


「やい!金を出しやがれ!」

「さもなくば命のほしょうげっ!?」

「なっ!?なにしやがっ!?」


 あっという間に絶命した強盗二人。


「人間を憎んでいる訳では無いが、この手の輩を見るとな・・・。」


 男は、強盗の死体を放置して、再び歩き始める。


「さて、今日で魔物の活性化も、半分くらいは終わったか。」


 男はシンクレア王国の王都方面へ向かって行く。


「次は、どこに向かおうか・・・。」



 その男は、「魔王」と呼ばれる者だった。
















 クロトは、グレンの工房へやって来ていた。

 
「こんにちは、グレンさん。」

「お前さんか。神水晶は手に入ったか?」

「流石にまだですよ。今回は、悪の魂です。」


 クロトは、厳重に梱包しておいた悪の魂を取り出す。


「大丈夫かとは思いますが、取り扱いには注意してくださいね?」

「分かっている。下手をすれば、町中大パニックだからな。」


 神水晶が無いことを残念そうにしながらも、モノを受け取るグレン。


「あとは、法理の種だな。目途はついたか?」

「ええ、一応。三か月程後になりそうですが。」

「そうか・・・。」


 クロトは気になっていたことを尋ねてみる。


「素材集めに関しては、もうありませんか?」

「ああ。既に神器だからな。流石に厳しい。効果の追加くらいなら可能だが。」

「そうですか・・・。とりあえず、いくつかの素材を渡しておきますね。」


 クロトは堕天使の翼などを出していった。


「ふむ。これがあれば、精神攻撃を、ほぼ無効にできる効果を付けられる。」


 グレンは、ベリアルとアザゼルの素材を指しながら言った。


「それは有難いですね。是非お願いします。」


 いつになく本気のクロト。

 つい最近、精神攻撃を喰らったばかりなのだ。

 一歩間違えば、マリアと過ちを犯していたかもしれないくらいに強烈なやつを。


「お、おう。任せておけ。」


 クロトの本気の目に、少し引きながらも了承したグレンだった。





「そういえば、エメラフィアという女が尋ねて来たぞ。」

「エメラが?・・・どうでしたか?」


 少し緊張しながら、エメラについての感想を聞いてみた。


「・・・悪くなかった。武器を作っても良いと思えるくらいにはな。」

「そうでしたか・・・それは良かった。」


 大丈夫だとは思っていたが、グレンからそう聞かされて、一安心のクロト。


「それと、次は王都へ向かうそうだ。」

「王都へ?入れ違いになったみたいですね・・・。」


 エメラに会えることが分かり、とても嬉しそうだ。



 クロトは工房を後にして、王都へ転移した。


 梟の止まり木亭へたどり着くと・・・


「クロト殿!会話が持たないので助けてほしいでござる!」


 ナツメが情けない声で助けを求めて来た。


 その場に居たのはナツメと・・・・・・エメラ。


「エメラ、久しぶりだね?」

「ん・・・。クロト、会いた、かった・・・。」


 クロトに抱き着いてくるエメラ。


「僕も会いたかったよ。でも、家の方はいいのかな?」

「ん・・・。王都、は・・・一度、訪れておく、べき・・・だから。」


 王都に転移できると、何かと便利なのは間違いない。

 武器の作成を依頼するついでに訪れたというわけのようだ。


「よく会話が続くでござるな・・・?」


 ナツメはクロトに尊敬のまなざしを向けていた。

 クロトも、そんなことで尊敬されても困るのだが。



 その後、二人でクロトの部屋へ向かった。


 部屋に入った後すぐに、エメラが再びクロトに抱き着く。


「エメラ・・・?」

「ん・・・。ずっと、我慢・・・してた、から。」


 相変わらずの眠そうな瞳だが、意思ははっきりと伝わった。


 意味を理解した直後、クロトはエメラの唇を奪った。


「んっ・・・。あ・・・もっと・・・して・・・?」


 眠そうな瞳を潤ませながら言ってくるエメラ。

 軽いキスで留めるつもりだったクロトだが、エメラの懇願には耐えられない。

 再び、口づける。

 今度は、先ほどよりも深い口づけ。

 クロトが舌を絡めると、エメラはそれを受け入れる。


「ん・・・・・・クロ、ト、すごい・・・あんっ・・・ああっ・・・!」


 エメラの嬌声を聞くにつれて、思考が鈍っていくクロト。

 知らず知らずの間に、エメラの体に手を這わせていたようだ。

 エメラが官能的な声をあげた。

 普段の冷静なエメラからは想像もできない、艶のある声。


 理性のタガが外れ、そのままエメラをベッドに押し倒し、服を脱がせていく。


「んっ・・・クロト、服は、自分で・・・んんっ・・・!」


 最後まで言わせず、エメラの唇を自分の唇で塞いだ。

 そのまま深いキス。

 その間にも、エメラの服を脱がせたクロト。


 エメラの肢体が完全に露わになった。

 ボーっとしながら、それを眺めるクロト。

 エメラは胸を手で隠している。


 クロトは手をどけて、エメラの全身に手を這わせていく。


「ああっ・・・!・・・クロト、早く・・・?早く、して・・・!」


 クロトの理性は完全に吹き飛び、エメラを貪った。

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