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第一部「六色の瞳と魔の支配者」編
魔王の侵略 二日目
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侵略二日目の朝。
昨日のカラーヴォイス王国の死者は、数える程しかいない。
他の国も、大きな被害は出さずに持ちこたえている。
ここはシレーマの町近海の、ダイダル海域第一海上防衛砦。
文字通り、ダイダル海域の浅部からやってくる魔物、その迎撃をする砦だ。
クロトが金に物を言わせて建造した砦の一つだ。
この砦の防衛についているのは、クロトの知人。
ダイダル海域越えで一緒だったAランク冒険者、ドランとシェンド。
ここの砦は重要拠点なので、Aランク冒険者が常駐しているのだ。
「ドランさん。こんな立派な砦、いつの間に出来たんでしょう?」
「・・・いつの間にか、としか言えないな。」
「ですよね・・・。」
この二人はシレーマの町を拠点にしているので、このあたりに詳しい。
そのため、つい先日まで、こんな砦は存在しなかったことを知っている。
「ミカゲ財閥が建てたと聞いたが、最近頭角を現したグループだよな?」
「そうですね、最近よく名前を聞きます。」
「ミカゲって、クロトの名字だったような・・・?」
「・・・なるほど。つくづく出鱈目な人ですね。」
クロトの話をしている内に、伝令が届く。
「伝令!シースネーク最上位種とブルーシャーク最上位種が迫っています!」
最上位種が同時と言うのは初めて。
ドランは数秒考え指示を出す。
「ランクB冒険者、順番通り迎撃を!」
「了解!」
ランクCパーティーでも行けると思うが、最初であるため安全策をとった。
指示を受けたBランク冒険者が迎撃に出向く。
「・・・しっかし、この迎撃指示マニュアルとかいうやつはすげぇな。」
「色んな状況での指示が漏れなく載ってますよね・・・。」
指揮官様に受け取ったマニュアルを見ながら、感嘆の声を漏らす二人。
「だがなぁ・・・数分単位で別れる指示まで載ってるのはな・・・。」
「あくまでオマケ要素なんでしょうけど、扱いきれませんよね。」
その後、最上位種二体は無事に討伐された。
二日目の昼頃になると、明らかに上位種の割合が増えていた。
少しずつ割合が変化しているので分かり辛いが。
また、最上位種が、一時間に一度のペースで現れるようになった。
防衛戦力は、ほんの少しずつだが消耗している。
ここは、ラシアルドの町。
この町には、Sランク冒険者のレファイスが常駐していた。
そのような指示は出されていないので、あくまでも自己判断で居る。
レファイスは先程届いた伝令について考えていた。
(最上位種が同時に三体か。ここはBランクパーティーだな。)
そう結論を出し、指示を出した。
すぐに討伐されたのを確認しながら、別の事を考えていた。
(何故、戦力の逐次投入を?どんな意図がある・・・?)
レファイスは暫く考えていたが、無駄だと論じて思考を打ち切った。
「伝令!再びスコルピナス最上位種です!」
「順番通り迎撃させよ!」
それからは、レファイスが思考を逸らす暇など無くなった。
侵攻は一週間、つまり八日で終わると、事前に通達があった。
そして現在は二日目の夕方。
もうすぐで四分の一が終了しようとしている。
ここはドレファトの町。
この町の指揮はアリスが執っていた。
「伝令!双眼鏡により、ゴブリンロードを確認!」
「っ・・・もう支配種が?まだ二日目だと言うのに・・・。」
アリスは湧き上がる不安を抑えながら、どうするべきか考える。
しかし、指示を出す必要はなかった。
「伝令!ゴブリンロードが討伐されました!」
「えっ、一体誰が・・・?」
支配種討伐となれば、最低でもBランクは欲しい。
そんな相手である支配種を、この短時間で討伐できる人間など、早々居ない。
「・・・ああ、彼ね。それなら納得できるわ。」
アリスは自分の方へ向かってくる男性、ヴィオラの父親替わりの存在。
Aランク並みの実力を誇るカザロフを見つけて、確信した。
終末の鐘は仮にも裏ギルドなので、国の指揮下には入っていない。
ただ、ドレファトの町の防衛戦力にはなっている。
なんとも微妙な立ち位置だ。
アリスの指揮下にも入っていないので、直接的な指示は出せない。
今回は独断専行だったが、早急な対応が必要だと思ったからでしかない。
普段は指揮系統に歯向かう気は、カザロフにも無い。
「二日目で支配種・・・。八日目にはどうなってしまうというの・・・?」
再び不安に揺れ始めたアリス。
クロトからもらったペンダントを握りしめて、不安を消し去るのだった。
こうして、支配種が一体確認され、二日目は終わりを迎えた。
昨日のカラーヴォイス王国の死者は、数える程しかいない。
他の国も、大きな被害は出さずに持ちこたえている。
ここはシレーマの町近海の、ダイダル海域第一海上防衛砦。
文字通り、ダイダル海域の浅部からやってくる魔物、その迎撃をする砦だ。
クロトが金に物を言わせて建造した砦の一つだ。
この砦の防衛についているのは、クロトの知人。
ダイダル海域越えで一緒だったAランク冒険者、ドランとシェンド。
ここの砦は重要拠点なので、Aランク冒険者が常駐しているのだ。
「ドランさん。こんな立派な砦、いつの間に出来たんでしょう?」
「・・・いつの間にか、としか言えないな。」
「ですよね・・・。」
この二人はシレーマの町を拠点にしているので、このあたりに詳しい。
そのため、つい先日まで、こんな砦は存在しなかったことを知っている。
「ミカゲ財閥が建てたと聞いたが、最近頭角を現したグループだよな?」
「そうですね、最近よく名前を聞きます。」
「ミカゲって、クロトの名字だったような・・・?」
「・・・なるほど。つくづく出鱈目な人ですね。」
クロトの話をしている内に、伝令が届く。
「伝令!シースネーク最上位種とブルーシャーク最上位種が迫っています!」
最上位種が同時と言うのは初めて。
ドランは数秒考え指示を出す。
「ランクB冒険者、順番通り迎撃を!」
「了解!」
ランクCパーティーでも行けると思うが、最初であるため安全策をとった。
指示を受けたBランク冒険者が迎撃に出向く。
「・・・しっかし、この迎撃指示マニュアルとかいうやつはすげぇな。」
「色んな状況での指示が漏れなく載ってますよね・・・。」
指揮官様に受け取ったマニュアルを見ながら、感嘆の声を漏らす二人。
「だがなぁ・・・数分単位で別れる指示まで載ってるのはな・・・。」
「あくまでオマケ要素なんでしょうけど、扱いきれませんよね。」
その後、最上位種二体は無事に討伐された。
二日目の昼頃になると、明らかに上位種の割合が増えていた。
少しずつ割合が変化しているので分かり辛いが。
また、最上位種が、一時間に一度のペースで現れるようになった。
防衛戦力は、ほんの少しずつだが消耗している。
ここは、ラシアルドの町。
この町には、Sランク冒険者のレファイスが常駐していた。
そのような指示は出されていないので、あくまでも自己判断で居る。
レファイスは先程届いた伝令について考えていた。
(最上位種が同時に三体か。ここはBランクパーティーだな。)
そう結論を出し、指示を出した。
すぐに討伐されたのを確認しながら、別の事を考えていた。
(何故、戦力の逐次投入を?どんな意図がある・・・?)
レファイスは暫く考えていたが、無駄だと論じて思考を打ち切った。
「伝令!再びスコルピナス最上位種です!」
「順番通り迎撃させよ!」
それからは、レファイスが思考を逸らす暇など無くなった。
侵攻は一週間、つまり八日で終わると、事前に通達があった。
そして現在は二日目の夕方。
もうすぐで四分の一が終了しようとしている。
ここはドレファトの町。
この町の指揮はアリスが執っていた。
「伝令!双眼鏡により、ゴブリンロードを確認!」
「っ・・・もう支配種が?まだ二日目だと言うのに・・・。」
アリスは湧き上がる不安を抑えながら、どうするべきか考える。
しかし、指示を出す必要はなかった。
「伝令!ゴブリンロードが討伐されました!」
「えっ、一体誰が・・・?」
支配種討伐となれば、最低でもBランクは欲しい。
そんな相手である支配種を、この短時間で討伐できる人間など、早々居ない。
「・・・ああ、彼ね。それなら納得できるわ。」
アリスは自分の方へ向かってくる男性、ヴィオラの父親替わりの存在。
Aランク並みの実力を誇るカザロフを見つけて、確信した。
終末の鐘は仮にも裏ギルドなので、国の指揮下には入っていない。
ただ、ドレファトの町の防衛戦力にはなっている。
なんとも微妙な立ち位置だ。
アリスの指揮下にも入っていないので、直接的な指示は出せない。
今回は独断専行だったが、早急な対応が必要だと思ったからでしかない。
普段は指揮系統に歯向かう気は、カザロフにも無い。
「二日目で支配種・・・。八日目にはどうなってしまうというの・・・?」
再び不安に揺れ始めたアリス。
クロトからもらったペンダントを握りしめて、不安を消し去るのだった。
こうして、支配種が一体確認され、二日目は終わりを迎えた。
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