異世界隠密冒険記

リュース

文字の大きさ
265 / 600
第二部「創世神降臨」編

毒雨の都2

しおりを挟む
 膝をつくクロトの右側に、突如、新たな紫の主が出現。

 クロトも気づいてはいたが、動けないためどうしようもない。


 これで、無傷の紫の主一体と、ユニークスキルを断ち切られた紫の主一体。


 無傷の紫の主は、クロトを狙う。

 状況を把握しているので、初めから全力。

 クロトを内部から爆破しようとする。


「させ、ないっ・・・!」


 そこにエメラが割って入った。


 エメラは爆破され致命傷を負う。

 しかし、クロトが完治の白玉を0.1秒以内に発動。

 エメラは完治し、体を内部から破壊される痛みを思い出して呻く。


 だが、そんな暇はないとばかりに敵に接近。


「っ・・・!風雷神剣・万断!」


 エメラは紫の主のユニークスキルを断ち切った。


 その時、先にユニークスキルを断ち切られた紫の主が混乱から回復。

 そして、剣を使ってエメラに攻撃した。


 敵は烈剣術のレベルも高く、攻撃直後のエメラでは対応できない。


「「神天龍十六夜連閃・極星!」」


 つい先ほど生成したクロトの分身二体が、それを迎撃。

 星の力を纏った剣技で、敵の剣を弾き、ダメージも与えた。


 ここで、二体の紫の主が同時に臨界突破を行使。


 それを察知したクロトは闇輪を生成。

 紫の主の能力値は、約3000のまま変わりなし。

 クロトは黒天人化4と星天装を合わせて元の三倍。

 平均9000ほどとなっている。

 エメラは模倣の鏡で橙の瞳を発動し、平均4000。


 片方の紫の主の背後から、隠蔽を受けた分身のエメラが接近。

 紫の主へ向けて、剣技を放つ。


「風神剣・雷天八連!」

「神天十六夜連閃・龍絶!」


 神水晶の相乗効果による、超隠蔽を発動したクロトの分身も、同時に攻撃。

 二十四連撃を喰らわせ、紫の主を葬った。


 これで残りは一体・・・と思いきや、新たに紫の主が現れた。

 今度は初めから臨界突破を行使し、能力値は6000に。

 またしても残りは二体に。


 クロトは新たな紫の主が現れる前に、光輪と橙の瞳を発動。

 能力値は更に三倍となり、平均30000近くなっている。


「エメラ!」


 そう一言だけ叫び、地上のクロトは全て隠密神を発動。

 それによって、エメラが紫の主の攻撃対象に。


 だが、紫の主が何かする前に、空中で隠密していた最後の分身が動いていた。


「創世一閃・神断!」


 その攻撃は、ユニークスキルを断ち切られていない紫の主に炸裂。

 敵のHPを一瞬で削り切った。


 ほぼ同時に、エメラとその分身が動く。

 狙いは、ユニークスキルを断ち切られている紫の主。


 その時さらに、新たな紫の主が三体出現。

 数が多いが、ギリギリ許容範囲内。


 今までのパターンからして、同時に現れるのは二、三体。

 恐らく、それが限界なのだろう。

 そうでないなら、とっくに四体以上出現している。

 加減をして被害を被る理由など無いのだから。


 クロトはこの状況下でも、ちゃんと見ていたのだ。


 状況は、無傷の紫の主三体と、ユニークスキル無しの一体。


 まずエメラは、彼女の分身と挟み撃ちの形で、後者に攻撃。

 現在、平均能力値6000であるので、一瞬で決めに行く。


「風神剣・雷天!」

「雷神剣・風天二連!」

「風神剣・雷天四連!」

「雷神剣・風天八連!」

「風神剣・雷天十六連!」

「雷神剣・風天三十二連!」

「「風雷神剣・嵐天六十四連!!」」


 数秒間で放たれたエメラの剣技、百九十一連撃が、全て敵の急所に命中。




 ユニークスキルの無い、紫の主を絶命させた。


 それとほぼ同時に、地上で隠密していたクロトの分身三体。

 彼らが、残りの紫の主に接近。


「「「神天龍十六夜連閃・極星!」」」


 十六連撃が三体の紫の主それぞれに炸裂。

 HPを削り切ったかの確認もせずに、追撃。

 ここは、何としても仕留める必要がある。


「「「純白の翼刃!」」」


 白く輝く純白十二翼が、エメラが見抜いた敵の弱点を、正確に切り裂く。

 操作性に秀でる純白の翼だから出来たことだ。


 紫の主は三体とも絶命し、地に伏した。



 クロトの本体は断絶の立方体の準備をしていた。

 しばらく様子を見るが、新たに出現する気配が無いので、一先ず発動を保留。

 この期に及んで、まだ紫の主が出現するようなら、発動するつもりだった。


 だが、そういう訳でも無いようなので、一安心である。


 クロトは光輪と闇輪を消し、星天装を解除。

 星天装を解除したことで、髪の長さも肩までに戻った。




 最終的に、倒した紫の主は七体。

 とんだ激戦になったものだ。

しおりを挟む
感想 1,172

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部
キャラ文芸
 俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。  その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。  とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。  まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。  これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。