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第二部「創世神降臨」編
出来る事を出来る範囲で
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「・・・マリア。そんなに見ていても、あの飴は子供限定だよ?」
「誰も欲しいなどとは言ってませんわ!」
リオンの私室を後にしたクロトは、マリアを見つけて、そう声を掛けた。
マリアの視線の先にあったのは、飴を配る紙芝居の人。
マリアのことなので、飴が欲しいのかと、クロトは思ったのだが。
「・・・我慢は体に毒だよ?」
「わたくしを何だと思ってるんですの!?そんな子供みたいな真似はしませんわ!」
「本当に?本当に飴を欲しがったり、貰いたがったりはしない?」
「当たり前ですわ!わたくしを侮らないでくださいまし!」
その発言では、貰いに行くのを我慢する労力が要ると言っているようなものだが。
「ふーん?じゃあ、これは要らないのかな?」
「・・・何ですの、それは?」
「これは・・・舐めると、意中の人に愛を囁いてもらえる飴だよ。」
「なっ!?」
マリアは驚愕で目を見開き、口も開いている。
そんな飴が存在するなどと、聞いたことが無い。
だが、クロトのことだから、作ってしまってもおかしくないと思えてしまう。
「マリア、口が開いてるよ?飴が欲しいという意思表示かな?」
「っ!?」
クロトに指摘され、慌てて口を手で覆う。
「それで・・・この飴、欲しい?」
「っ・・・ズルいですわよっ!?」
そんな素晴らしい飴、欲しいに決まっている。
だが、それを言ったら、先程の自分の発言が嘘になってしまう。
「ズルいって、何のこと?それより、飴は要らないということで良いのかな?」
「っ、あっ・・・!」
飴を仕舞おうとするクロトを見て、思わず残念そうな言葉を漏らしてしまう。
それをバッチリ聞いていたクロトは、マリアを揶揄う。
「うん?今の残念そうな声は何かな?」
「ッ・・・!ッッ・・・!」
頬を赤く染めて、何も言えなくなるマリア。
あんな声を出したら、欲しいと言っているようなものではないか。
それに気づいていて、わざわざ問いかけるクロトを、本当に意地悪だと思った。
「それで結局、この飴が欲しいのかどうか。マリアの口から聞かせて?」
「うっ、うぅ・・・!欲しいですわよ・・・!」
「ふーん?どうしても、これが欲しいの?」
「どうしてもっ・・・それが欲しいですわっ・・・!」
恥も外聞も無く本音を放ったマリア。
クロトに好きなタイミングで愛を囁いて貰えるなど、夢のよう。
何をしてでも欲しいに決まっている。
妙な意味にも聞こえる会話だが、二人にそんな意図は無い。
「そっか。じゃあ、マリアにあげよう。」
「っ、頂きますわ・・・!」
マリアは受け取った飴を眺めながら、いつ舐めようかと思案する。
すると、勿体ないが、今すぐに舐めたいという思いが強くなっていく。
やがて、その欲求を抑えきれなくなり、ついには口に放り込んでしまった。
一瞬後悔したものの、クロトの方を見て、今か今かと待ちわびる。
クロトはおもむろに口を開いて、こう告げた。
「まあ、そんな飴があるはずないんだけどね。」
「・・・・・・!?」
マリアは、笑みを浮かべているクロトを目撃し、揶揄われたのだと理解した。
飴を欲しがることはつまり、クロトに愛を囁いて欲しいという意思表示。
あまりの衝撃的で魅力的な効果のせいで、失念していたようだ。
「ああああっ!?」
照れ隠しもあり、小さく叫びながら、クロトをポカリ、ポカリ、と叩く。
いつもより叩くペースが遅いのは、いつもよりも恥ずかしいからか。
クロトはマリアを揶揄った。
だがしかし、決して嘘は吐いていない。
何故なら、クロトは自分を叩くマリアを抱き締め、耳元で、こう囁いたからだ。
「・・・愛してるよ、マリア。」
「ッッ!?あああああ・・・・・・。」
唐突にそんなことを囁かれ、幸福の頂点へ登り詰めてしまったマリア。
足はガクガクしており、今にも座り込んでしまいそうになっている。
だが、クロトがそれを見越して抱き締めて居たので、そうはならなかった。
「永遠に、君を愛し続けると誓う。」
「あああっ・・・!」
マリアはクロトを、これでもかと力を込めて、抱き締め返したのだった。
そしてその後、腰の抜けたマリアを送り届けて、孤児院の様子見へ向かった。
マリアの腰が抜けていなかったら、行為に及んでいた可能性は高い。
マリアは懇願するように、暗に行為を求めたが、クロトは不屈の精神で却下。
流石に腰が抜けている状態では、よろしくない。
暗に求めたのを断られたマリアは、ハッキリと明確にクロトを求めた。
恥も外聞も無くクロトを求めるマリアは、クロトの理性をガリガリ削った。
最終的には、この日の夜ということで納得してもらったが、やりすぎたと反省。
揶揄うのも程々に、ということだ。
もっとも、愛の囁きに、嘘偽りなど欠片も無いのだが。
そして、孤児院にやって来たクロトは、独り言をつぶやくエリスに答えた。
「クロトさんは、凄い人です・・・。」
「そんなことは無いよ。出来る事を無理のない範囲でやっているだけだから、さ。」
それは、恋人の事についても同じ。
自分の持てる最大級の愛を、捧ぐだけなのだから。
「誰も欲しいなどとは言ってませんわ!」
リオンの私室を後にしたクロトは、マリアを見つけて、そう声を掛けた。
マリアの視線の先にあったのは、飴を配る紙芝居の人。
マリアのことなので、飴が欲しいのかと、クロトは思ったのだが。
「・・・我慢は体に毒だよ?」
「わたくしを何だと思ってるんですの!?そんな子供みたいな真似はしませんわ!」
「本当に?本当に飴を欲しがったり、貰いたがったりはしない?」
「当たり前ですわ!わたくしを侮らないでくださいまし!」
その発言では、貰いに行くのを我慢する労力が要ると言っているようなものだが。
「ふーん?じゃあ、これは要らないのかな?」
「・・・何ですの、それは?」
「これは・・・舐めると、意中の人に愛を囁いてもらえる飴だよ。」
「なっ!?」
マリアは驚愕で目を見開き、口も開いている。
そんな飴が存在するなどと、聞いたことが無い。
だが、クロトのことだから、作ってしまってもおかしくないと思えてしまう。
「マリア、口が開いてるよ?飴が欲しいという意思表示かな?」
「っ!?」
クロトに指摘され、慌てて口を手で覆う。
「それで・・・この飴、欲しい?」
「っ・・・ズルいですわよっ!?」
そんな素晴らしい飴、欲しいに決まっている。
だが、それを言ったら、先程の自分の発言が嘘になってしまう。
「ズルいって、何のこと?それより、飴は要らないということで良いのかな?」
「っ、あっ・・・!」
飴を仕舞おうとするクロトを見て、思わず残念そうな言葉を漏らしてしまう。
それをバッチリ聞いていたクロトは、マリアを揶揄う。
「うん?今の残念そうな声は何かな?」
「ッ・・・!ッッ・・・!」
頬を赤く染めて、何も言えなくなるマリア。
あんな声を出したら、欲しいと言っているようなものではないか。
それに気づいていて、わざわざ問いかけるクロトを、本当に意地悪だと思った。
「それで結局、この飴が欲しいのかどうか。マリアの口から聞かせて?」
「うっ、うぅ・・・!欲しいですわよ・・・!」
「ふーん?どうしても、これが欲しいの?」
「どうしてもっ・・・それが欲しいですわっ・・・!」
恥も外聞も無く本音を放ったマリア。
クロトに好きなタイミングで愛を囁いて貰えるなど、夢のよう。
何をしてでも欲しいに決まっている。
妙な意味にも聞こえる会話だが、二人にそんな意図は無い。
「そっか。じゃあ、マリアにあげよう。」
「っ、頂きますわ・・・!」
マリアは受け取った飴を眺めながら、いつ舐めようかと思案する。
すると、勿体ないが、今すぐに舐めたいという思いが強くなっていく。
やがて、その欲求を抑えきれなくなり、ついには口に放り込んでしまった。
一瞬後悔したものの、クロトの方を見て、今か今かと待ちわびる。
クロトはおもむろに口を開いて、こう告げた。
「まあ、そんな飴があるはずないんだけどね。」
「・・・・・・!?」
マリアは、笑みを浮かべているクロトを目撃し、揶揄われたのだと理解した。
飴を欲しがることはつまり、クロトに愛を囁いて欲しいという意思表示。
あまりの衝撃的で魅力的な効果のせいで、失念していたようだ。
「ああああっ!?」
照れ隠しもあり、小さく叫びながら、クロトをポカリ、ポカリ、と叩く。
いつもより叩くペースが遅いのは、いつもよりも恥ずかしいからか。
クロトはマリアを揶揄った。
だがしかし、決して嘘は吐いていない。
何故なら、クロトは自分を叩くマリアを抱き締め、耳元で、こう囁いたからだ。
「・・・愛してるよ、マリア。」
「ッッ!?あああああ・・・・・・。」
唐突にそんなことを囁かれ、幸福の頂点へ登り詰めてしまったマリア。
足はガクガクしており、今にも座り込んでしまいそうになっている。
だが、クロトがそれを見越して抱き締めて居たので、そうはならなかった。
「永遠に、君を愛し続けると誓う。」
「あああっ・・・!」
マリアはクロトを、これでもかと力を込めて、抱き締め返したのだった。
そしてその後、腰の抜けたマリアを送り届けて、孤児院の様子見へ向かった。
マリアの腰が抜けていなかったら、行為に及んでいた可能性は高い。
マリアは懇願するように、暗に行為を求めたが、クロトは不屈の精神で却下。
流石に腰が抜けている状態では、よろしくない。
暗に求めたのを断られたマリアは、ハッキリと明確にクロトを求めた。
恥も外聞も無くクロトを求めるマリアは、クロトの理性をガリガリ削った。
最終的には、この日の夜ということで納得してもらったが、やりすぎたと反省。
揶揄うのも程々に、ということだ。
もっとも、愛の囁きに、嘘偽りなど欠片も無いのだが。
そして、孤児院にやって来たクロトは、独り言をつぶやくエリスに答えた。
「クロトさんは、凄い人です・・・。」
「そんなことは無いよ。出来る事を無理のない範囲でやっているだけだから、さ。」
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