異世界隠密冒険記

リュース

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第二部「創世神降臨」編

リュノアの進む道

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 クロトの目の前に存在するリュノア。

 その大きさは、黒竜皇の頃より少し大きくなった程度。

 しかし、その色合いは、以前よりも更に深い黒色となっている。


 クロトはリュノアを解析させてもらった。







漆黒龍「リュノア」
種族 魔物 創世種
レベル 75
HP  8500
MP  8000
筋力  3200
防御力 3000
魔力  3600
速力  3800
幸運   100


ユニークスキル
可変魔力生物10 漆黒竜5


レアスキル
龍眼1 龍感1 龍力1 龍翼1 龍爪1 
龍の叡智1 竜界突破1 全無効 






 漆黒竜は、黒竜魔法や滅竜魔法、漆黒魔法、竜皇魔法などが統合されたスキル。

 漆黒竜5で、能力値が常時2.5倍になる。


 龍眼や龍感は、竜眼などの完全上位互換で、効果が大幅に引き上げられている。


 竜界突破は、スキルレベル1につき能力値20%上昇。

 それと、その他のスキルレベルを一段階上昇させる。


 全無効は、例外を除いて、レアスキル以下である敵の能力を、全て無効にする。

 何気に凄い効果を秘めた能力である。



 漆黒龍なのに、スキルは漆黒竜。

 やや違和感はあるが、まだ成長途中ということだろう。

 現段階で、クロトと同等の基礎能力値を持っているのだが。



 リュノアはクロトの解析が終わったのが分かると、幼体に変化。

 そして、クロトに飛びつく。


「キュキュッ!!」

「おお、どうしたリュノア?」

「キュー!」

「へぇ・・・。リュノアの感覚では数年ぶりなんだね。それは寂しかったよね。」

「キュ!」


 リュノアは肯定し、今まで以上にクロトへ甘える。

 進化している間、よっぽど寂しかったらしい。


「あははっ、くすぐったいよリュノアっ・・・!」

「キューキュー!」

「うくくくっ・・・!?」


 必死でくすぐったいのを我慢して笑いを堪えるクロト。

 リュノアはそれでもまだ甘え足りないのか、体を最大限クロトにこすりつける。

 リュノアなりの愛情表現だ。


「んんっ・・・リュノア、変な声が出そうだから、そろそろ、ね?」

「・・・キュ。」


 リュノアはもっと甘えたいようだが、渋々クロトから離れた。


「ほら、帰ってアクアたちにも甘えたいよね?」

「キュッ!」

「だよね。もう朝になるから、そろそろ帰ろう?」

「キュイ。」


 クロトがリュノアを優しく諭すと、納得して収納へ入って行った。


(ふぅ・・・。危うく変な声を出すところだった。一体誰得なのやら・・・。)


 意外とその光景を見たい人は居ると思うが、言わぬが花だろう。



 クロトは、今度またリュノアに乗せてもらおうと思いつつ宿へと帰還した。









 翌日のこと。


「っ・・・!リュノアちゃんっ!くすぐったいですから、その辺でっ・・・!」

「キュオッ!」

「まだ離れたくないってさ、アクア?」

「そんなっ!?あっ、そんなところを舐めてはっ・・・んっ・・・!?」


 アクアにひとしきり甘えると、次はヴィオラへ。

 予想外だったヴィオラは、リュノアを回避できなかった。


「・・・っ。くっ・・・あっ・・・!」

「キュー!」


 ヴィオラは声を出さないように必死で堪えている。

 続いてはエメラへ。


「キュ!」

「ん・・・。よしよし・・・いい子、だね・・・。」

「キュイキュイ!」


 褒められて嬉しそうなリュノア。

 全くくすぐったがらないエメラは凄い。


「ピュイッ!」

「ん・・・。フェニアも、おいで・・・?」

「ピュイー!」


 全精霊不死鳥のフェニアがやきもちを焼いてしまったので、一緒に可愛がる。


「キュオ?」

「ピュイ・・・。」

「キュキュイ!」

「ピュイッ!?ピュ、ピュイ・・・!」

「・・・キュオ。」

「ピュイー!?」


 一体何を話しているのやら。

 エメラとクロトは半分ずつは分かるので、照らし合わせれば全容は見える。

 もっとも、わざわざやる必要性は感じないが。


 その次はマリアへ・・・と見せかけてカレンへ。


「何故わたくしはスルーされたんですのっ!?」

「キュイ?」

「撫でたいなら、そう言わないと分からないってさ。」

「リュノアがクロトに毒されましたわっ!」


 ついにはリュノアにまで揶揄われたマリア。

 愕然とするしかない。


「それでマリア、撫でたいの?」

「撫でたいに決まってますわっ!」

「キュイッ!」


 カレンに甘え終えたリュノアは、マリアの元にも。

 マリアは自分からリュノアを抱き締める。


「キュイ・・・。」

「マリアは抱き締め方が上手くないってさ。」

「なっ・・・!?」


 マリアは絶句してしまった。

 それでもリュノアは離さないのだが。


 リュノアも離れようとはしないので、何だかんだでマリアも好きなのだろう。

 子は親に似るとは、良く言ったものだ。

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