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第二部「創世神降臨」編
プロローグ25
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ここはアウターワールドのとある場所。
「アトリビュート・ザ・ワールド」
「心剣・破魂!」
「GYOOOOOOO!?」
黒ローブの存在とその同行者に喧嘩を売った哀れな龍が瞬殺された。
戦闘時間は五秒にも満たなかったであろう。
「ふぅ・・・。あなたとこうして戦うのも、久しぶりね。」
「――――――」
「記憶の件は私も納得済みだったのだし、謝る必要なんて無いわよ。」
でも、欲を言えば死にかける前に迎えにほしかったのは確かよ。」
同行者の女性は先日の黄昏の門の一件で危うく死ぬところだったのだ。
故に、そのことについて少しだけ文句を言った。
黒ローブの存在はどこか申し訳なさそうにしている。
「それで・・・私、頼まれていた仕事は果たせたのよね・・・?」
「――――――」
「そう・・・良かったわ・・・。」
黒ローブから肯定の返事があり、女性はホッと一息ついた。
そして、先程までより距離を縮め、黒ローブに寄り添った。
傍から見れば、恋人のような関係性に見えるだろう近さだ。
「これから私たちの拠点に戻るのよね・・・?」
「――――――」
「それなら、久しぶりにみんなに会えるわね・・・。」
少々寄り道はするようだが、帰るのは間違いない。
女性は安堵の表情を浮かべた。
そこで、ふと、あることに気づいた。
「それにしても・・・あれは一つの運命だったのかしらね・・・?」
同行者の女性、アリス・アーレンフィートは、優しい笑みを浮かべたのだった。
ここは、アウターワールドに存在する、オレンジエリアの一角。
「ああーっ!クロトが行っちゃった!君が邪魔するからだよ!」
「ちっ・・・どこまでも余裕だな、シロナ!」
男が剣を振りかぶり、シロナに斬りかかった。
その剣速はクロトもかくやというレベル。
だが、シロナは小石に躓いたことで運よく回避に成功。
「くそっ・・・!話に聞いてはいたが、どんな幸運してやがる!?」
「いやいや、そこは天運・・・もとい、神運と言ってほしい、ねっ!」
「ぐっ・・・!」
場所は内側の世界への出口から数百メートル離れた位置。
シロナは敵対する男を難なく切り裂き重傷を負わせた。
「レベル150にもなってこの程度じゃ、先は知れてるんじゃないかな・・・?」
「だま、れっ・・・!」
「これなら彼女の方が強いかも。順調に経験値を積んだ奴は皆こうなるのかな?」
シロナはつまらなそうな顔をして、男を斬り捨てた。
彼女は大抵笑顔だが、それは見せかけ。
心の底からの笑顔は、本当に大切な人にしか見せない。
ましてや、目の前の男には笑顔すら見せる必要が無いという判断のようだ。
「はぁ・・・。折角クロトの顔を見るチャンスだったのになぁ・・・。」
シロナは男の死体をなんの感慨もなく燃やして、その場を後にした。
「・・・行ったか。奴の運はやはり脅威だな・・・。」
シロナが去った後、その場に現れた別の男はシロナの戦闘を観察していた。
感知能力が超広範囲であるため、シロナも気づかなかったのだ。
「この情報を持ち帰って・・・あ?これは・・・っ!?」
ドガアアアアアアアアアアンッ!!
男はその場に落ちていたアイテムによって爆死した。
レベル162の男は、呆気ない最期を迎えた。
「・・・あっ!なんちゃって爆裂弾を落としてきた!・・・ま、いいよね!」
シロナは偶然落としてしまったアイテムについて気にも留めず、再び歩き出した。
「あれー?レベルが・・・龍でも引っ掛かったのかな?だとしたら結果オーライ!」
ここは神界、自己超越の試練を受けにきた者が訪れる場所。
「・・・ボタン、あげる。」
「ちょっ!?あなたもですか!?今回は無いと思っていましたのに!
これで四つ目でございますよっ!?あっ、お待ちくださいっ・・・!」
ヴィオラはクラリスの制止も聞かずに神界から去って行った。
後に残されたのは、「押してください」と書かれたボタン。
「あああああっ!?もう限界です!このボタンを押してしまいたい・・・!!」
クラリスはフラフラとボタンに近づいていき、ボタン部分に手を掛けた。
「・・・ただいま帰還した。」
「おかえり、ヴィオラ。・・・種族はそのままみたいだね。」
「・・・予想通り。効果は少し変わったが。」
ヴィオラはクロトに抱きすくめられて、頬を赤く染めながら、そう答えた。
そしてすぐに自らの手もクロトの体に回し、抱き合う形となった。
これで、ほぼすべての準備が整った。
あとは、実行に移すだけである。
「創世神クラリアセレス感謝祭まで、あと十日・・・なんてね。」
「アトリビュート・ザ・ワールド」
「心剣・破魂!」
「GYOOOOOOO!?」
黒ローブの存在とその同行者に喧嘩を売った哀れな龍が瞬殺された。
戦闘時間は五秒にも満たなかったであろう。
「ふぅ・・・。あなたとこうして戦うのも、久しぶりね。」
「――――――」
「記憶の件は私も納得済みだったのだし、謝る必要なんて無いわよ。」
でも、欲を言えば死にかける前に迎えにほしかったのは確かよ。」
同行者の女性は先日の黄昏の門の一件で危うく死ぬところだったのだ。
故に、そのことについて少しだけ文句を言った。
黒ローブの存在はどこか申し訳なさそうにしている。
「それで・・・私、頼まれていた仕事は果たせたのよね・・・?」
「――――――」
「そう・・・良かったわ・・・。」
黒ローブから肯定の返事があり、女性はホッと一息ついた。
そして、先程までより距離を縮め、黒ローブに寄り添った。
傍から見れば、恋人のような関係性に見えるだろう近さだ。
「これから私たちの拠点に戻るのよね・・・?」
「――――――」
「それなら、久しぶりにみんなに会えるわね・・・。」
少々寄り道はするようだが、帰るのは間違いない。
女性は安堵の表情を浮かべた。
そこで、ふと、あることに気づいた。
「それにしても・・・あれは一つの運命だったのかしらね・・・?」
同行者の女性、アリス・アーレンフィートは、優しい笑みを浮かべたのだった。
ここは、アウターワールドに存在する、オレンジエリアの一角。
「ああーっ!クロトが行っちゃった!君が邪魔するからだよ!」
「ちっ・・・どこまでも余裕だな、シロナ!」
男が剣を振りかぶり、シロナに斬りかかった。
その剣速はクロトもかくやというレベル。
だが、シロナは小石に躓いたことで運よく回避に成功。
「くそっ・・・!話に聞いてはいたが、どんな幸運してやがる!?」
「いやいや、そこは天運・・・もとい、神運と言ってほしい、ねっ!」
「ぐっ・・・!」
場所は内側の世界への出口から数百メートル離れた位置。
シロナは敵対する男を難なく切り裂き重傷を負わせた。
「レベル150にもなってこの程度じゃ、先は知れてるんじゃないかな・・・?」
「だま、れっ・・・!」
「これなら彼女の方が強いかも。順調に経験値を積んだ奴は皆こうなるのかな?」
シロナはつまらなそうな顔をして、男を斬り捨てた。
彼女は大抵笑顔だが、それは見せかけ。
心の底からの笑顔は、本当に大切な人にしか見せない。
ましてや、目の前の男には笑顔すら見せる必要が無いという判断のようだ。
「はぁ・・・。折角クロトの顔を見るチャンスだったのになぁ・・・。」
シロナは男の死体をなんの感慨もなく燃やして、その場を後にした。
「・・・行ったか。奴の運はやはり脅威だな・・・。」
シロナが去った後、その場に現れた別の男はシロナの戦闘を観察していた。
感知能力が超広範囲であるため、シロナも気づかなかったのだ。
「この情報を持ち帰って・・・あ?これは・・・っ!?」
ドガアアアアアアアアアアンッ!!
男はその場に落ちていたアイテムによって爆死した。
レベル162の男は、呆気ない最期を迎えた。
「・・・あっ!なんちゃって爆裂弾を落としてきた!・・・ま、いいよね!」
シロナは偶然落としてしまったアイテムについて気にも留めず、再び歩き出した。
「あれー?レベルが・・・龍でも引っ掛かったのかな?だとしたら結果オーライ!」
ここは神界、自己超越の試練を受けにきた者が訪れる場所。
「・・・ボタン、あげる。」
「ちょっ!?あなたもですか!?今回は無いと思っていましたのに!
これで四つ目でございますよっ!?あっ、お待ちくださいっ・・・!」
ヴィオラはクラリスの制止も聞かずに神界から去って行った。
後に残されたのは、「押してください」と書かれたボタン。
「あああああっ!?もう限界です!このボタンを押してしまいたい・・・!!」
クラリスはフラフラとボタンに近づいていき、ボタン部分に手を掛けた。
「・・・ただいま帰還した。」
「おかえり、ヴィオラ。・・・種族はそのままみたいだね。」
「・・・予想通り。効果は少し変わったが。」
ヴィオラはクロトに抱きすくめられて、頬を赤く染めながら、そう答えた。
そしてすぐに自らの手もクロトの体に回し、抱き合う形となった。
これで、ほぼすべての準備が整った。
あとは、実行に移すだけである。
「創世神クラリアセレス感謝祭まで、あと十日・・・なんてね。」
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