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決戦編
魔安土城
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「来たぞ!迎え討て!」
「おー!」
前線の徳川の兵士が長槍を構える。
鬼は躊躇なく突撃してぶつかる。前にできた鬼の屍を越えて次々に押し寄せる。
次第に前線の徳川の兵士が押され始め、徐々に後退を始めた。
「思っていたより強いな……毛利軍の動きは?」
「魔安土城を占拠した証に狼煙が上がる予定です」
「なるべく早く占拠してくれ」
一方、琵琶湖から船で魔安土城の裏手に回り城の際に着岸した毛利軍は城壁を登り、あっさり城内に潜入した。
悟の想像を越えて、ガランとして静かだ。
守備兵の鬼は1体もいない。
西方の侍衆は天守閣の最上階に上がる。
そこには一人の男が立っていた。着物姿の男は悟たちに気付き振り返と右半身は鬼、左半身は人間の半魔の姿だった。
「ようこそ。私は鬼や魔物を統べる者。石田成明と申します」
丁寧な挨拶に拍子抜けする悟だったが刀を構えた。
「私を斬るつもりで?」
「この戦いを終わらせる為に総大将のお前を斬る!」
石田成明の目の色が変わり、刀を抜いた。
悟は突進し、一撃。成明は受け止めて弾き返した。
「そのような攻撃では勝てません。全員束になっても勝てませんよ」
成明は高笑いする。
悟以下、侍衆全員が武器を構えた。
「行くぞ!」
「おう!」
全員の攻撃を成明は軽快に避ける。
しばらく戦うと全員の体力が徐々に減り、息も絶え絶えになる。
「おかしい。いつもより体が重い」
俊也は周りを見渡す。天守閣最上階の一室に完全に襖が閉じた場所があった。その部屋から嫌な気配を感じていた。
「皆、一斉に攻撃を加えてくれ。俺はあの部屋に行く」
俊也の号令で侍衆は成明に攻撃する。
その隙に部屋に突撃した。
部屋の襖を開けると水晶が黒くなったような成熟した西瓜ほどの玉から黒い煙が発生していた。
それを叩き割り粉々にすると、体が一気に軽くなった。
同時に成明が徐々に押され始め、全員の攻撃が当たり始めた。
悟が攻撃すると成明は床に倒れた。
「ぐっ……よく我を倒したな。長い月日であった」
と言い残し成明は絶命した。
「ここはもう終わりだ!行こう!」
天守閣を出て狼煙を上げ魔安土城の城門を開いた。
魔物たちは後ろの魔安土城から毛利軍が出てきたために驚き、一気に崩壊。散り散りに離散し、徳川・羽柴・織田軍は追撃し、遂に魔物との戦いは終わった。
その後全国各地の鬼に魔物は駆逐され、最後の1体の鬼が斬られた瞬間、悟達は一瞬で元の世界に戻った。
「おー!」
前線の徳川の兵士が長槍を構える。
鬼は躊躇なく突撃してぶつかる。前にできた鬼の屍を越えて次々に押し寄せる。
次第に前線の徳川の兵士が押され始め、徐々に後退を始めた。
「思っていたより強いな……毛利軍の動きは?」
「魔安土城を占拠した証に狼煙が上がる予定です」
「なるべく早く占拠してくれ」
一方、琵琶湖から船で魔安土城の裏手に回り城の際に着岸した毛利軍は城壁を登り、あっさり城内に潜入した。
悟の想像を越えて、ガランとして静かだ。
守備兵の鬼は1体もいない。
西方の侍衆は天守閣の最上階に上がる。
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「ようこそ。私は鬼や魔物を統べる者。石田成明と申します」
丁寧な挨拶に拍子抜けする悟だったが刀を構えた。
「私を斬るつもりで?」
「この戦いを終わらせる為に総大将のお前を斬る!」
石田成明の目の色が変わり、刀を抜いた。
悟は突進し、一撃。成明は受け止めて弾き返した。
「そのような攻撃では勝てません。全員束になっても勝てませんよ」
成明は高笑いする。
悟以下、侍衆全員が武器を構えた。
「行くぞ!」
「おう!」
全員の攻撃を成明は軽快に避ける。
しばらく戦うと全員の体力が徐々に減り、息も絶え絶えになる。
「おかしい。いつもより体が重い」
俊也は周りを見渡す。天守閣最上階の一室に完全に襖が閉じた場所があった。その部屋から嫌な気配を感じていた。
「皆、一斉に攻撃を加えてくれ。俺はあの部屋に行く」
俊也の号令で侍衆は成明に攻撃する。
その隙に部屋に突撃した。
部屋の襖を開けると水晶が黒くなったような成熟した西瓜ほどの玉から黒い煙が発生していた。
それを叩き割り粉々にすると、体が一気に軽くなった。
同時に成明が徐々に押され始め、全員の攻撃が当たり始めた。
悟が攻撃すると成明は床に倒れた。
「ぐっ……よく我を倒したな。長い月日であった」
と言い残し成明は絶命した。
「ここはもう終わりだ!行こう!」
天守閣を出て狼煙を上げ魔安土城の城門を開いた。
魔物たちは後ろの魔安土城から毛利軍が出てきたために驚き、一気に崩壊。散り散りに離散し、徳川・羽柴・織田軍は追撃し、遂に魔物との戦いは終わった。
その後全国各地の鬼に魔物は駆逐され、最後の1体の鬼が斬られた瞬間、悟達は一瞬で元の世界に戻った。
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