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ユナリア編
魔大戦の始まり Ⅵ
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「魔王国とオラルド帝国が我が国の兵と共闘しただと!」
石造りの巨大な建物に豪華絢爛な装飾が施された空間に大声が響き渡って反響する。
赤の絨毯が敷かれた先に円卓が置かれ1人の王と2つの国の使者が座る。
戦況を伝えた兵に対して大声を上げたのヴェラニア皇国の王だった。他の2つの国とはユランテルとリュウベンバーグ国。三国は同盟を組み、魔王国とオラルド帝国に対抗していた。
今頃、ヴェラニア皇国が派遣した光の聖騎士団がゴモラ領奪還に向けてゴモラ城と交戦を開始したと思っていたヴェラニア王は額に汗が滲む。
「離反ですか?それとも同盟を解消なさるつもりで?」
ユランテルの使者が細い目でヴェラニアの王を見た。
「まさか……。共闘するという事は敵がいる筈だ!」
円卓の3人の前で伝令兵は答えた。
「ゴモラ城を占拠する魔王国とオラルド帝国に対して魔物と化したアスレ率いる軍勢がゴモラ城に攻撃を開始。翌日、アスレ率いる新勢力の背後を我が国の光の聖騎士団が突いたということです!」
王の頭は真っ白になり、その場で天を仰いだ。
「ヴェラニア皇国の聖騎士団団長が離反し、新しい勢力を立ち上げたということですか。リュウベンバーグ国はどのように考えますか?」
ユランテルの使者はリュウベンバーグの使者に聞いた。
「今の情報だけでは何とも。ただ魔物と化したというのが気になります」
「私は危機だと感じました。アスレが城を攻めているなら、聖騎士団も加勢してゴモラ城を攻めればいい。しかし、敵兵と共闘するほどの強大な力が其処に生まれたのでしょう」
リュウベンバーグの使者は生唾を飲んだ。
「すまない。我が国から魔物を……新たな脅威を生み出してしまい」
ヴェラニア皇国の王は使者に頭を下げた。
「頭を上げて下さい。我々は共に同盟を結んだ身、直ぐに国の王と相談し対策を練りましょう」
リュウベンバーグの使者の言葉で頭を上げたヴェラニア皇国の王の目頭は赤くなっていた。
「お互い魔王の勢力に押されて窮地です。これは少しばかり魔王国とオラルド帝国の勢いを削ぐ好機と考えましょう。まずは情報収集を。それからまたこの会合を開いて下さい」
「ああ。わかった!ユランテル、リュウベンバーグと共に」
「「共に!」」
三国の会合は続き、リュウベンバーグとヴェラニア皇国の連合軍はゴモラに向け進軍することが決まった。
石造りの巨大な建物に豪華絢爛な装飾が施された空間に大声が響き渡って反響する。
赤の絨毯が敷かれた先に円卓が置かれ1人の王と2つの国の使者が座る。
戦況を伝えた兵に対して大声を上げたのヴェラニア皇国の王だった。他の2つの国とはユランテルとリュウベンバーグ国。三国は同盟を組み、魔王国とオラルド帝国に対抗していた。
今頃、ヴェラニア皇国が派遣した光の聖騎士団がゴモラ領奪還に向けてゴモラ城と交戦を開始したと思っていたヴェラニア王は額に汗が滲む。
「離反ですか?それとも同盟を解消なさるつもりで?」
ユランテルの使者が細い目でヴェラニアの王を見た。
「まさか……。共闘するという事は敵がいる筈だ!」
円卓の3人の前で伝令兵は答えた。
「ゴモラ城を占拠する魔王国とオラルド帝国に対して魔物と化したアスレ率いる軍勢がゴモラ城に攻撃を開始。翌日、アスレ率いる新勢力の背後を我が国の光の聖騎士団が突いたということです!」
王の頭は真っ白になり、その場で天を仰いだ。
「ヴェラニア皇国の聖騎士団団長が離反し、新しい勢力を立ち上げたということですか。リュウベンバーグ国はどのように考えますか?」
ユランテルの使者はリュウベンバーグの使者に聞いた。
「今の情報だけでは何とも。ただ魔物と化したというのが気になります」
「私は危機だと感じました。アスレが城を攻めているなら、聖騎士団も加勢してゴモラ城を攻めればいい。しかし、敵兵と共闘するほどの強大な力が其処に生まれたのでしょう」
リュウベンバーグの使者は生唾を飲んだ。
「すまない。我が国から魔物を……新たな脅威を生み出してしまい」
ヴェラニア皇国の王は使者に頭を下げた。
「頭を上げて下さい。我々は共に同盟を結んだ身、直ぐに国の王と相談し対策を練りましょう」
リュウベンバーグの使者の言葉で頭を上げたヴェラニア皇国の王の目頭は赤くなっていた。
「お互い魔王の勢力に押されて窮地です。これは少しばかり魔王国とオラルド帝国の勢いを削ぐ好機と考えましょう。まずは情報収集を。それからまたこの会合を開いて下さい」
「ああ。わかった!ユランテル、リュウベンバーグと共に」
「「共に!」」
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