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11章
181 ギルドマスターの捕まえ方
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カグリア 視点
あたしはアイテムボックスからガラス瓶を取り出しププの砂糖と水を入れ砂糖水を作り人気の少ない場所に置いた。
しばらくして…
「わ~!甘い香りがするの~!!」
ふわふわ~!ガシッ!
「捕まったのー!!助けてなの!!」
あたしは腕くらいの大きさの妖精を捕まえた。
中性的な顔立ちで金髪、翠の目で緑のスーツを着た妖精。
これがサラデナのギルド長のムムイ様だ。
「あー!カグリアさんなのー!!離してなの!甘々飲みたいの!!」
「はいはい、後で砂糖水あげるから報告を聞いて下さい。」
「…わかりました。報告をお願いします。」
いつもは馬鹿ってぽいが仕事になると人格が変わったように真面目になる。
こう見えてプラム様の旧友らしい。
ムムイ様はスタスタとガラス瓶に近付き、真面目な顔で頬を擦り付けていた。
妖精種である彼?彼女?の本能なのだろう。
「まず、今回のスタンビートの元凶の討伐獣クラスの魔獣の捕獲を完了して、暴走状態だった魔獣は散り散りなりました。」
「流石!カグリアさん!仕事が早いですね。」
「…いえ、討伐獣クラスを捕獲したのはあたしですが、倒したのは娘です。」
「え~と、確かリリスちゃんでしたか?流石カグリアさんの娘ですね!」
「いえ、その…一番下の妹のキラティアです。」
ムムイ様はスリスリをやめてあたしを見た。
「え?ついこの間、2歳の誕生日プレゼント何にしようとか言ってませんでしたか?」
「はい、未だにプレゼントが決まってないその子です。」
「1歳の赤ちゃんが討伐獣クラスの魔獣を倒したっていうのですか?」
「…はい」
「…まぁ。まずその子に会ってみましょう。」
「それともう一つ、魔獣の目的はどうやら子供の捜索の為のようです。」
「え!?その魔獣に理性があったんですか?しかも子供の捜索って…」
「はい、なので討伐ではなく捕獲という形にしました。」
「め…」
ムムイ様はプルプル震えだした。
「めいんどくさいの~!!」
あっ!真面目モードが崩壊した!
「なんなの~なんなの~!超大型のスタンビートだから各方面に根回ししたのに原因が誘拐なの~?面倒なの~面倒なの~。手続きとか報告書とか面倒なの~!!もうやってられないの~飲むの~!」
ムムイ様は砂糖水をぐびぐび飲み始めた。
妖精種にとって砂糖水は生命の活力と呼ばれるほど好んでおり、飲むと酒のように高揚感が得られるだとか。
そう、彼女はヤケ酒ならぬヤケ砂糖水を始めたのだ。
「のんびりしてられないので行きますよ!」ガシ!
「イヤなの~!!離すの~!!飲むの~!!」
ティーがいつ暴走するかわからない状態でのんびり待ってはいられない。
あたしはムムイ様を掴んで魔獣のもとに向かった。
あたしはアイテムボックスからガラス瓶を取り出しププの砂糖と水を入れ砂糖水を作り人気の少ない場所に置いた。
しばらくして…
「わ~!甘い香りがするの~!!」
ふわふわ~!ガシッ!
「捕まったのー!!助けてなの!!」
あたしは腕くらいの大きさの妖精を捕まえた。
中性的な顔立ちで金髪、翠の目で緑のスーツを着た妖精。
これがサラデナのギルド長のムムイ様だ。
「あー!カグリアさんなのー!!離してなの!甘々飲みたいの!!」
「はいはい、後で砂糖水あげるから報告を聞いて下さい。」
「…わかりました。報告をお願いします。」
いつもは馬鹿ってぽいが仕事になると人格が変わったように真面目になる。
こう見えてプラム様の旧友らしい。
ムムイ様はスタスタとガラス瓶に近付き、真面目な顔で頬を擦り付けていた。
妖精種である彼?彼女?の本能なのだろう。
「まず、今回のスタンビートの元凶の討伐獣クラスの魔獣の捕獲を完了して、暴走状態だった魔獣は散り散りなりました。」
「流石!カグリアさん!仕事が早いですね。」
「…いえ、討伐獣クラスを捕獲したのはあたしですが、倒したのは娘です。」
「え~と、確かリリスちゃんでしたか?流石カグリアさんの娘ですね!」
「いえ、その…一番下の妹のキラティアです。」
ムムイ様はスリスリをやめてあたしを見た。
「え?ついこの間、2歳の誕生日プレゼント何にしようとか言ってませんでしたか?」
「はい、未だにプレゼントが決まってないその子です。」
「1歳の赤ちゃんが討伐獣クラスの魔獣を倒したっていうのですか?」
「…はい」
「…まぁ。まずその子に会ってみましょう。」
「それともう一つ、魔獣の目的はどうやら子供の捜索の為のようです。」
「え!?その魔獣に理性があったんですか?しかも子供の捜索って…」
「はい、なので討伐ではなく捕獲という形にしました。」
「め…」
ムムイ様はプルプル震えだした。
「めいんどくさいの~!!」
あっ!真面目モードが崩壊した!
「なんなの~なんなの~!超大型のスタンビートだから各方面に根回ししたのに原因が誘拐なの~?面倒なの~面倒なの~。手続きとか報告書とか面倒なの~!!もうやってられないの~飲むの~!」
ムムイ様は砂糖水をぐびぐび飲み始めた。
妖精種にとって砂糖水は生命の活力と呼ばれるほど好んでおり、飲むと酒のように高揚感が得られるだとか。
そう、彼女はヤケ酒ならぬヤケ砂糖水を始めたのだ。
「のんびりしてられないので行きますよ!」ガシ!
「イヤなの~!!離すの~!!飲むの~!!」
ティーがいつ暴走するかわからない状態でのんびり待ってはいられない。
あたしはムムイ様を掴んで魔獣のもとに向かった。
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