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14章

290 あきゅん♡!!

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レヴァン 視点

俺の渾身の一撃で傷どころかキラティアをパワーアップしてしまったのだ。
こうなっては勝機は無に等しかった。

「あい!!」しゅっ!

キラティアが適当な地面に拳を出すと…

ぽこっ!!

拳圧だけで地面に穴が空いた…

「おお~!!」くる!!

目を輝かせているキラティアがこちらを向く…

「あきゃあきゃあきゃあきゃ」(=゚ω゚)つつしゅしゅしゅしゅしゅ…

キラティアは離れた場所から連続パンチを繰り出した。

ゾクッ!

俺は咄嗟に神器を盾に変え防いだ。

ダダダダダダ…ピシッ!

その拳圧一つが吹っ飛びそうな威力だった。
神器による絶対防御を展開していた俺だが…

ピシピシピシ…

神器は次第に耐えきれずヒビが入って来た。

パリン!!

神器は割れてしまった。
この後はタコ殴りだろうと覚悟を決めたが、その音と共にパンチの嵐は止んだ。

終わりか?と希望を考えた俺は馬鹿だった。

キラティアは…

「あーーきゃーー!!」凄まじいオーラを出しながら両手を上げる。

小さな手でハートを作り撃ち出そうと凄まじ神力を集中させていた。
もう本能で当たれば消滅すると判る状況だった。

「あきゅん♡!!」

そして、俺に放たれた。
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