転生幼女は発酵スキルで、異世界に和食革命を起こす!味噌、醤油、酢を作って餌付けしたら、いつの間にか世界に名が轟いていた件

西野和歌

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第1章 天使降臨!!

第3話 王子って何でしゅか

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「ともかく見つけた。確かに奇跡の子がいたんだアール」
「落ち着いてください王子。まずはきちんと説明しないと、あなたは不審者でしかない」

 お前もなーと、冷めた目で私は彼らを見つめた。
 新たに現れたのは、凛々しい顔をした茶髪の青年だ。
 金髪さんより背も高く、体格もいい。歳は似た感じで高校生くらいに見えるなあ。
 二十歳にはなってるだろうか? もう若い子は見た目じゃよくわからん。
 ふわふわウェーブ金髪王子と違い、こっちの茶髪君は髪がサラサーラ、羨ましい。
 まぁ、今世の私の金髪フワフワちゃんも気に入ってはいるんだけど。

「実は人探しをしていてな。奇跡の力を持つ女の子を探している。ここに奇跡のような子がいると聞いて来たのだが」

 チラリと私を見たので、反射的にシスターの胸に顔をうずめて、隠れて舌を出す。べーっだ!
 私が怯えたと思った仲間たちが、一斉に殺気立った。

「確かにアリアナは、奇跡みたいに可愛いよ」
「お前らも、アリアナにメロメロになったんだろ」
「可愛さこそ正義! わたしのアリアナに何の用があるのよ!」

 そう、可愛いは正義。 つまり私は無双だヒャッホーイ!
 金髪王子はオロオロとしていたが、茶髪騎士は胸元からゴソゴソと小さな石を取り出した。
 え、何それ? 金目の物?
 つい興味を引かれて見ていると、ちょっと失礼と茶髪君がシスターにダッコされた私の額に石を当てた。

 フォンと小さな音が鳴り、石はリトマス紙のように色を灰色から金色に変えた。

「おおっ、まさか……本当にこの子が」
「情報は本物だったみたいですね」

 二人は驚愕の目で私を見つめる。なんとなく嫌な予感がして、シスターの爆乳に再度顔を埋めた。

「もう十分でしょう。この子が怯えています。とっととお引き取り下さい」

 シスターの言葉に、茶髪騎士がその場で膝をつき騎士の礼をとった。

「その方は王家の姫君です。やっとお会いできました」
「でしゅ?」

 これは玉の輿コースですか? 神様。

 ◇◇◇◇◇

 教会の狭い応接室に、私とシスター長、そして騎士と王子もどきが集まった。
 子供たちは、我こそがアリアナを守るのだと騒ぎ立てたが、庭に再度放牧された。
 走り回って元気に育つといい、うんうん。

「改めて、私は王国騎士のアール・ダウンアップ、隣は正真正銘の王子でシリウス・スターツ様です」
「私はこの教会の責任者をしております、ナディアと申します」
「アリアナでしゅ!」

 ソファーにおっちんさせられて、接客用クッキーを貰えたので、ここぞとばかりにモグモグ食べていた。
 おやつの時間でもないのに、私だけに与えられた甘味の何と美味い事か、くくくっ。

「それで、この子が姫というのは? そもそもあなた方は本物ですか?」

 ですよね? いきなり訪問販売来たみたいな感じだもんね、疑う心は大事だよ。
 変な教材売りつけられるかもだし、何か宗教勧誘かもしれないし……って、ここ教会だったな。

「まずは、私たちはある情報を得て、王家の血を引く娘がいると知り探しておりました」
「王家に姫がいるなど、聞いた事はありませんが?」
「我々も半信半疑だったのです。だからこそ、この精霊の石で確認させて頂きました」

 私のオデコにピトーッって、ピカーってした文鎮みたいな石は、もうただの灰色に戻っている。
 へー精霊の石ね、なんか小説とかのマジックアイテムみたい……って、それがマジックアイテムかーっ!

 目を輝かせて見る私と、そんな私に照れながら小さく手を振ってくる金髪王子。いやお前じゃない。
 ツーンと無視してやると、あからさまにしょげていた。
 本物かわかんないうちは、愛想はふらんよ馬鹿め。

「あらあら、アリアナ。良い子でいましょうね」
「らって、王子ほんもの? わかんないでしゅ」
「王子はわかんなくても、私は本物ですよ? ほら」

 剣の紋章バッチみたいなのを差し出され、私はわーいと手を出した。
 スッと戻され、手は宙を掴む……ちっ。

「確かに王家の騎士の紋章ですが……石が光ると王族確定なのですか?」
「詳しくはお答えできませんが、この国の守護精霊の力が宿る秘宝の石なのです」
「ちょーらい!」
「だーめっ」

 なんだよ、即答で断るなんてケチだな。
 ていうか、この騎士には私の魅力が効いていない? 

 あっちの馬鹿ボン……コホン、金髪王子はさっきから私に興味深々過ぎて、ちょっと引いてるレベルなのに。
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