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第四話
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おれは、洋館の重厚な扉に手をかけた。
重い扉を、ゆっくりと開く。
輝く光と、華やかな音楽がおれを迎えた。
楽団が弦楽曲を演奏しているところをみると、パーティーの真っ最中なのだとは思うが。
着飾った男女がダンスしているのではなく、目に飛び込んだのはもっと異様な景色である。
広間の中心に吊るされた光の城塞を思わせる豪華なシャンデリアの下で、ソファに横たわっているのは裸体の男女だった。
皆若くて美しい均整の取れた身体をしており、野生の動物のようにしなやかな身体を惜しげもなく曝け出している。
おんなたちは、美貌を持ち輝くように白い肌をしていたが、ソファの中心で寛いでいるおんなは別格であった。
この世界を支配する美の女神であるのかと思えるほどの美しさを持つおんなが、豊満な胸と下腹の陰りを惜しげもなく曝け出しソファに深く腰を埋めている。
ここにいるものたちは皆、その中心にいるおんなに愛撫を求めて群がっていたようだが、おれが侵入したことにより一斉に立ち上がった。
広間を照らす光が一瞬、陰ったような気がする。
黄昏の影が立ち込めた部屋で、裸のおとこやおんなの瞳が妖火がごとく赤い輝きを放ち始めた。
皆一斉に口を開き、大きな犬歯を剥き出しにする。
ここにいるひとびとは、ヴァンパイアのようだ。
夜が鳴くかのような叫び声をヴァンパイたちが上げると、おれに向かって襲いかかってくる。
おれは、腰からラトルスネークを抜くとファニングで連射した。
対妖魔用に、魔術的破壊力を強化した弾丸がヴァンパイアたちの額を貫き、後頭部で赤い花が開くように血が爆ぜる。
六人の男女が地に落ちると、灰となってゆく。
それを気にすることもなく、さらなるヴァンパイアが襲いかかってきた。
おれは銃身下のレバーを操作すると、空になった弾倉を装弾済みのものに入れ替えてさらに撃つ。
そこからは、虐殺となっていった。
楽団はおきていることを気にする様子もなく、擬古典調の音楽を演奏し続ける。
美しい調べが奏でられる中、ヴァンパイアたちは赤い花を開かせ火の中に身を投じた蛾のように灰へとなっていく。
おれが三つ目の弾倉を空にした時、ようやくヴァンパイアたちも中央のおんなを残し全滅したようだ。
中央にいたおんなは、立ち上がる。
手をふって、楽団に合図した。
楽団は演奏をやめ、部屋をでてゆく。
美貌のおんなは、にいっと赤い唇を歪めて笑う。
「さて、わたしの眷属を皆殺しにするなんて、酷いことするわね」
おれは、装弾済みの弾倉をラトルスネークに組み込みながら応える。
「おれに、襲いかかってくるからだ」
「襲いかかる? まさか」
おんなは豊満な胸を誇らしげに晒したまま、おれに向かって歩み寄ってくる。
「皆、あなたと仲良くしたかっただけよ。身体を交えて悦びを分かち合い、そして」
「血を吸うってか」
おんなは、くすくす笑って頷く。
おんなの顔は、おれのそばまで来ていた。
「身体を交えれば、血ももちろん交わらすでしょう」
「あんたも、ヴァンパイアなのか?」
おんなは、ふっと息をおれに吹きかける。
「わたし? さあ、なんて呼ばれるべきなのかは知らないけれど。ひとはミストレスとわたしを呼ぶわね。あなたが血を吸われるのがいやなら、吸わないわよ。だから」
おんなの頬と、おれの頬が触れ合った。
その冷たさにおれはぞくりとするような、官能的悦びを感じる。
「ねえ、わたしの眷属を皆殺しにしてわたしの楽しみを奪った埋め合わせをしてちょうだいな」
重い扉を、ゆっくりと開く。
輝く光と、華やかな音楽がおれを迎えた。
楽団が弦楽曲を演奏しているところをみると、パーティーの真っ最中なのだとは思うが。
着飾った男女がダンスしているのではなく、目に飛び込んだのはもっと異様な景色である。
広間の中心に吊るされた光の城塞を思わせる豪華なシャンデリアの下で、ソファに横たわっているのは裸体の男女だった。
皆若くて美しい均整の取れた身体をしており、野生の動物のようにしなやかな身体を惜しげもなく曝け出している。
おんなたちは、美貌を持ち輝くように白い肌をしていたが、ソファの中心で寛いでいるおんなは別格であった。
この世界を支配する美の女神であるのかと思えるほどの美しさを持つおんなが、豊満な胸と下腹の陰りを惜しげもなく曝け出しソファに深く腰を埋めている。
ここにいるものたちは皆、その中心にいるおんなに愛撫を求めて群がっていたようだが、おれが侵入したことにより一斉に立ち上がった。
広間を照らす光が一瞬、陰ったような気がする。
黄昏の影が立ち込めた部屋で、裸のおとこやおんなの瞳が妖火がごとく赤い輝きを放ち始めた。
皆一斉に口を開き、大きな犬歯を剥き出しにする。
ここにいるひとびとは、ヴァンパイアのようだ。
夜が鳴くかのような叫び声をヴァンパイたちが上げると、おれに向かって襲いかかってくる。
おれは、腰からラトルスネークを抜くとファニングで連射した。
対妖魔用に、魔術的破壊力を強化した弾丸がヴァンパイアたちの額を貫き、後頭部で赤い花が開くように血が爆ぜる。
六人の男女が地に落ちると、灰となってゆく。
それを気にすることもなく、さらなるヴァンパイアが襲いかかってきた。
おれは銃身下のレバーを操作すると、空になった弾倉を装弾済みのものに入れ替えてさらに撃つ。
そこからは、虐殺となっていった。
楽団はおきていることを気にする様子もなく、擬古典調の音楽を演奏し続ける。
美しい調べが奏でられる中、ヴァンパイアたちは赤い花を開かせ火の中に身を投じた蛾のように灰へとなっていく。
おれが三つ目の弾倉を空にした時、ようやくヴァンパイアたちも中央のおんなを残し全滅したようだ。
中央にいたおんなは、立ち上がる。
手をふって、楽団に合図した。
楽団は演奏をやめ、部屋をでてゆく。
美貌のおんなは、にいっと赤い唇を歪めて笑う。
「さて、わたしの眷属を皆殺しにするなんて、酷いことするわね」
おれは、装弾済みの弾倉をラトルスネークに組み込みながら応える。
「おれに、襲いかかってくるからだ」
「襲いかかる? まさか」
おんなは豊満な胸を誇らしげに晒したまま、おれに向かって歩み寄ってくる。
「皆、あなたと仲良くしたかっただけよ。身体を交えて悦びを分かち合い、そして」
「血を吸うってか」
おんなは、くすくす笑って頷く。
おんなの顔は、おれのそばまで来ていた。
「身体を交えれば、血ももちろん交わらすでしょう」
「あんたも、ヴァンパイアなのか?」
おんなは、ふっと息をおれに吹きかける。
「わたし? さあ、なんて呼ばれるべきなのかは知らないけれど。ひとはミストレスとわたしを呼ぶわね。あなたが血を吸われるのがいやなら、吸わないわよ。だから」
おんなの頬と、おれの頬が触れ合った。
その冷たさにおれはぞくりとするような、官能的悦びを感じる。
「ねえ、わたしの眷属を皆殺しにしてわたしの楽しみを奪った埋め合わせをしてちょうだいな」
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