13 / 23
第十二話 最適なワイバーンの倒し方
しおりを挟む
「この村の酒美味いな! 兄さん!」
「確かに美味いが、ペース配分を考えろよズーク」
「う、うう⋯⋯不味っ!!」
飲み対決が始まって、三人のそれぞれの感想が飛び交う。
ん?今誰か不味っ!!て言わなかった?
めちゃくちゃ苦しそうな声聞こえたんだけど。
「ノエルお姉さん、一人めちゃくちゃ苦しそうな人がいます⋯⋯」
「え」
ルアさんが耳打ちしてきてまさかなと思ってリオーネさんを見たら凄く苦しそうな顔をしていた。
「我まじで酒いけるから、人間はゴミ」くらいの雰囲気を醸し出してたのに、一体どういう事なんだ。
「なんだこれっ⋯⋯毒! 毒みたいな味がするっ!! 謀っただろ、おい勇者!」
「え、いや流石にそこまでは考えてないですよ! 冒険者さん達と同じお酒をお渡ししました!」
リオーネさんが早々にボクに毒盛りの容疑をかけてきた。
ゲス案のつもりはあったが、毒まで盛ろうとは思っていなかったし直ぐに否定した。
もしかしたら村長がお酒を用意した時に何か細工をしたのかと、視線を飛ばしてみる。
「わ、私は特に何もしていませんよっ⋯⋯!」
結果、村長は慌てた様に否定した。
嘘をつかれている感じはしないし、多分白だと思う。
となると、そもそもリオーネさんがお酒を飲めないのではと疑ってしまう。
「リオーネさん、お酒本当に強いんですか?」
「いやっ⋯⋯人間でも飲めるんだから強いはず⋯⋯っ! うぇぇ⋯⋯酷い味」
「とてもそうは見えないんですけど、本当にお酒強いんですか?」
「いっつも飲むのは姉上だから⋯⋯我は飲んだことないっ⋯⋯」
まさかのリオーネさんから衝撃の発言が飛び出てきた。
お酒飲んだ事ないって⋯⋯しかも何時も飲むのは姉って、ワイバーンで言う所の「ちょおま酒買ってきて」感覚でお使いを頼まれていたという事か。
というか、飲んだことないなら何故勝負を受けたんだ。
「人間が飲めるんだから我でも全然いけると思った⋯⋯口の中が気持ち悪い⋯⋯」
「お水、飲みます?」
「いいの?」
「いや、なんかお姉さんにパシられてたんだなと思うと⋯⋯」
「パシリじゃない! 崇高なお使いと言え!」
パシ⋯⋯ゴホン、崇高なお使いをしているリオーネさんに少し同情を覚えてしまい、ボクは村長に水を上げるようお願いした。
眼光が鋭すぎて気付かなかったが、よくよく見ると顔立ちが幼い。
ルアさん以上でボクより少し年下⋯⋯十五歳とか?
「あ、あのワイバーン様水でございます」
「すみません⋯⋯頂きます⋯⋯」
初め来た時は村長に対して威圧的だったのに、すっかり弱腰になってしまった。
お酒ってそこまで効くものなのか⋯⋯飲んだ事ないから分からないけど。
「我⋯⋯これ試合放棄したい⋯⋯」
「じゃあこの村から手を引くと? 約束して頂けないと試合放棄は認めませんよ」
「勝負は勝負だしな⋯⋯姉上には我から説得しよう⋯⋯。もちろんこの村からは手を引く」
いい意味で予想外の展開だ。
こんなにあっさり負けを認めるなんて。
「村長さん、どうしましょうか⋯⋯?」
「こう言ってくれてますし、私的には信用していいのかなと⋯⋯」
村長は「許してあげたい」とでも言いたげな口調だ。
それにボクも同情が湧いてしまったし、こうも弱々しい姿を見せられると寝首を搔く気も失せてしまう。
というか、寝首を搔くまでもなく倒せそうだ。
「あの冒険者さん達、もう勝負はついたので飲まなくてもいいですよ」
「いや、ただ酒飲みたいしあるだけ飲むわ!」
「弟に同意」
「えぇ⋯⋯」
今度は冒険者達を倒さないといけないかもしれない。
まあ冗談は置いておいて、ボクと村長はリオーネさんに目をやる。
「敗者に語る言葉はない⋯⋯ただ黙って去るのみ」
「え、ちょっと待ってください!」
もうここ居る理由もないと、リオーネさんはふらつく足取りで立ち去ろうとする。
ボクは慌ててリオーネさんの肩を掴んで引き止める。
「なんだ小娘⋯⋯まだ何か我に用か? 言っておくが慰めなど不要だぞ」
「貴女には大事な用が残っています。このまま黙って立ち去られる訳にはいきません」
「言ってみろ、負けたのだし聞いてやる」
「そうですか、なら⋯⋯」
リオーネさんは勝敗に拘るタイプなのか、降参してからあまりこちらを見下している様に感じられなくなった。
なのでボクは少し勿体つけてから、遠慮せずに言葉を放った。
「貴女が奪っていった分のお酒を全額弁償して下さい」
「は?」
「全額、弁償、全額、弁償」
「いやいやちょっと待て。勝負の後はいい感じになって全てが有耶無耶になって終わるのではないのか」
「有耶無耶になんてさせると思いましたか? きっちりお金払って貰いますよ」
ボクを雰囲気に流されるタイプだと思って舐めないでもらいたい。
引きつった表情で「我お金とかもってないし⋯⋯」と、リオーネさんは言い訳を始めた。
正直ワイバーンを退けただけで快挙だし、リオーネさんにわかった上で無い金をせびって弁償を迫る理由はない。
これはルアさんの帽子を無理に取った事へのボクからのちょっとした罰だ。
幸いこの村では今のところ獣人差別はされていないけど、あの街だったら大変な事になっていた。
「本当に我にはお金がないんだ! まさかワイバーンの我に身体を売れと⋯⋯」
「変な勘違いやめてください。村長さんに働き口紹介してもらえばいいじゃないですか」
「そ、村長! 我に働き口をくれ!」
「はぁ⋯⋯」
縋りすくように懇願するリオーネさんに村長は深い溜息をついた。
ずっと丁寧で礼儀正しい印象だった村長からは意外な態度だ。
「村長さん、働き口を下さいだろ?」
「え、いや⋯⋯。お主、え?」
「ワイバーンだろうが何だろうが、自分の立ち位置を考えて発言してもらおうか。お前はこの村で働くなら誰かの下につかなければいけない」
「我が人間の下について働くと⋯⋯?」
「当たり前だ。戦闘以外で取り柄のないお前がいきなり人の上に立つ職につける訳ないだろ。それすらも分からないのなら、尚更お前は下積みからだ」
息を吐くようにリオーネさんのメンタルを抉りとる発言を放つ村長。
その豹変ぶりにボクはただただ息を飲んだ。
立場が上になると人ってこんなに変わるんだ⋯⋯。
「村長さん⋯⋯っ、我に働き口を下さいっ!」
「ほう、プライドだけの小娘かと思ったがよく言えたじゃないか」
「⋯⋯⋯⋯」
「なんだ黙りか? さっきの威勢はどこに行ったんだ?」
村にかなりの損害が出ていたのか、村長は今までの鬱憤を晴らすようにリオーネさんに毒を吐いている。
初めはあんなに村長が下手に出ていたのに。
相手の腰が低いからって慢心していると、後々に痛い目を見るということを覚えておこう⋯⋯。
それにこんなことを考えている間も、村長からリオーネさんに絶え間無い毒が降り注がれている。
「あ、お腹すきました⋯⋯」
場違いな発言かもしれないが、ボクのお腹は音を鳴らして空腹だと訴えてくる。
仕方ない、リオーネさんに助け舟を出そう。
「あの村長さん。お腹空いたので何か食べる物ありませんか?」
「ああ⋯⋯それでしたら直ぐに村のご馳走をありったけ用意致しましょう」
「ご馳走様!! 助かります」
「少々お待ち下され」と村長はふらりと何処かへ歩いていった。
メンタルを抉り取られへたりこんでいるリオーネさんに目をやると、なんか目が合った。
「小娘⋯⋯助かった⋯⋯」
「ボクがお腹空いただけなので、別に助けた訳じゃないですよ」
「え、そんな⋯⋯」
「いや嘘です。助けるつもりでした」
リオーネさんの顔が絶望色に染まったので、本音を吐くことにした。
ふと思ったが、この世界にはドラゴンがいる辺、他にも強力な魔物が多い事だろう。
そして未だに実態がよく分かっていない魔王についてもリオーネさんに聞いてみようかな。
「リオーネさん、ちょっとお話いいですか?」
「確かに美味いが、ペース配分を考えろよズーク」
「う、うう⋯⋯不味っ!!」
飲み対決が始まって、三人のそれぞれの感想が飛び交う。
ん?今誰か不味っ!!て言わなかった?
めちゃくちゃ苦しそうな声聞こえたんだけど。
「ノエルお姉さん、一人めちゃくちゃ苦しそうな人がいます⋯⋯」
「え」
ルアさんが耳打ちしてきてまさかなと思ってリオーネさんを見たら凄く苦しそうな顔をしていた。
「我まじで酒いけるから、人間はゴミ」くらいの雰囲気を醸し出してたのに、一体どういう事なんだ。
「なんだこれっ⋯⋯毒! 毒みたいな味がするっ!! 謀っただろ、おい勇者!」
「え、いや流石にそこまでは考えてないですよ! 冒険者さん達と同じお酒をお渡ししました!」
リオーネさんが早々にボクに毒盛りの容疑をかけてきた。
ゲス案のつもりはあったが、毒まで盛ろうとは思っていなかったし直ぐに否定した。
もしかしたら村長がお酒を用意した時に何か細工をしたのかと、視線を飛ばしてみる。
「わ、私は特に何もしていませんよっ⋯⋯!」
結果、村長は慌てた様に否定した。
嘘をつかれている感じはしないし、多分白だと思う。
となると、そもそもリオーネさんがお酒を飲めないのではと疑ってしまう。
「リオーネさん、お酒本当に強いんですか?」
「いやっ⋯⋯人間でも飲めるんだから強いはず⋯⋯っ! うぇぇ⋯⋯酷い味」
「とてもそうは見えないんですけど、本当にお酒強いんですか?」
「いっつも飲むのは姉上だから⋯⋯我は飲んだことないっ⋯⋯」
まさかのリオーネさんから衝撃の発言が飛び出てきた。
お酒飲んだ事ないって⋯⋯しかも何時も飲むのは姉って、ワイバーンで言う所の「ちょおま酒買ってきて」感覚でお使いを頼まれていたという事か。
というか、飲んだことないなら何故勝負を受けたんだ。
「人間が飲めるんだから我でも全然いけると思った⋯⋯口の中が気持ち悪い⋯⋯」
「お水、飲みます?」
「いいの?」
「いや、なんかお姉さんにパシられてたんだなと思うと⋯⋯」
「パシリじゃない! 崇高なお使いと言え!」
パシ⋯⋯ゴホン、崇高なお使いをしているリオーネさんに少し同情を覚えてしまい、ボクは村長に水を上げるようお願いした。
眼光が鋭すぎて気付かなかったが、よくよく見ると顔立ちが幼い。
ルアさん以上でボクより少し年下⋯⋯十五歳とか?
「あ、あのワイバーン様水でございます」
「すみません⋯⋯頂きます⋯⋯」
初め来た時は村長に対して威圧的だったのに、すっかり弱腰になってしまった。
お酒ってそこまで効くものなのか⋯⋯飲んだ事ないから分からないけど。
「我⋯⋯これ試合放棄したい⋯⋯」
「じゃあこの村から手を引くと? 約束して頂けないと試合放棄は認めませんよ」
「勝負は勝負だしな⋯⋯姉上には我から説得しよう⋯⋯。もちろんこの村からは手を引く」
いい意味で予想外の展開だ。
こんなにあっさり負けを認めるなんて。
「村長さん、どうしましょうか⋯⋯?」
「こう言ってくれてますし、私的には信用していいのかなと⋯⋯」
村長は「許してあげたい」とでも言いたげな口調だ。
それにボクも同情が湧いてしまったし、こうも弱々しい姿を見せられると寝首を搔く気も失せてしまう。
というか、寝首を搔くまでもなく倒せそうだ。
「あの冒険者さん達、もう勝負はついたので飲まなくてもいいですよ」
「いや、ただ酒飲みたいしあるだけ飲むわ!」
「弟に同意」
「えぇ⋯⋯」
今度は冒険者達を倒さないといけないかもしれない。
まあ冗談は置いておいて、ボクと村長はリオーネさんに目をやる。
「敗者に語る言葉はない⋯⋯ただ黙って去るのみ」
「え、ちょっと待ってください!」
もうここ居る理由もないと、リオーネさんはふらつく足取りで立ち去ろうとする。
ボクは慌ててリオーネさんの肩を掴んで引き止める。
「なんだ小娘⋯⋯まだ何か我に用か? 言っておくが慰めなど不要だぞ」
「貴女には大事な用が残っています。このまま黙って立ち去られる訳にはいきません」
「言ってみろ、負けたのだし聞いてやる」
「そうですか、なら⋯⋯」
リオーネさんは勝敗に拘るタイプなのか、降参してからあまりこちらを見下している様に感じられなくなった。
なのでボクは少し勿体つけてから、遠慮せずに言葉を放った。
「貴女が奪っていった分のお酒を全額弁償して下さい」
「は?」
「全額、弁償、全額、弁償」
「いやいやちょっと待て。勝負の後はいい感じになって全てが有耶無耶になって終わるのではないのか」
「有耶無耶になんてさせると思いましたか? きっちりお金払って貰いますよ」
ボクを雰囲気に流されるタイプだと思って舐めないでもらいたい。
引きつった表情で「我お金とかもってないし⋯⋯」と、リオーネさんは言い訳を始めた。
正直ワイバーンを退けただけで快挙だし、リオーネさんにわかった上で無い金をせびって弁償を迫る理由はない。
これはルアさんの帽子を無理に取った事へのボクからのちょっとした罰だ。
幸いこの村では今のところ獣人差別はされていないけど、あの街だったら大変な事になっていた。
「本当に我にはお金がないんだ! まさかワイバーンの我に身体を売れと⋯⋯」
「変な勘違いやめてください。村長さんに働き口紹介してもらえばいいじゃないですか」
「そ、村長! 我に働き口をくれ!」
「はぁ⋯⋯」
縋りすくように懇願するリオーネさんに村長は深い溜息をついた。
ずっと丁寧で礼儀正しい印象だった村長からは意外な態度だ。
「村長さん、働き口を下さいだろ?」
「え、いや⋯⋯。お主、え?」
「ワイバーンだろうが何だろうが、自分の立ち位置を考えて発言してもらおうか。お前はこの村で働くなら誰かの下につかなければいけない」
「我が人間の下について働くと⋯⋯?」
「当たり前だ。戦闘以外で取り柄のないお前がいきなり人の上に立つ職につける訳ないだろ。それすらも分からないのなら、尚更お前は下積みからだ」
息を吐くようにリオーネさんのメンタルを抉りとる発言を放つ村長。
その豹変ぶりにボクはただただ息を飲んだ。
立場が上になると人ってこんなに変わるんだ⋯⋯。
「村長さん⋯⋯っ、我に働き口を下さいっ!」
「ほう、プライドだけの小娘かと思ったがよく言えたじゃないか」
「⋯⋯⋯⋯」
「なんだ黙りか? さっきの威勢はどこに行ったんだ?」
村にかなりの損害が出ていたのか、村長は今までの鬱憤を晴らすようにリオーネさんに毒を吐いている。
初めはあんなに村長が下手に出ていたのに。
相手の腰が低いからって慢心していると、後々に痛い目を見るということを覚えておこう⋯⋯。
それにこんなことを考えている間も、村長からリオーネさんに絶え間無い毒が降り注がれている。
「あ、お腹すきました⋯⋯」
場違いな発言かもしれないが、ボクのお腹は音を鳴らして空腹だと訴えてくる。
仕方ない、リオーネさんに助け舟を出そう。
「あの村長さん。お腹空いたので何か食べる物ありませんか?」
「ああ⋯⋯それでしたら直ぐに村のご馳走をありったけ用意致しましょう」
「ご馳走様!! 助かります」
「少々お待ち下され」と村長はふらりと何処かへ歩いていった。
メンタルを抉り取られへたりこんでいるリオーネさんに目をやると、なんか目が合った。
「小娘⋯⋯助かった⋯⋯」
「ボクがお腹空いただけなので、別に助けた訳じゃないですよ」
「え、そんな⋯⋯」
「いや嘘です。助けるつもりでした」
リオーネさんの顔が絶望色に染まったので、本音を吐くことにした。
ふと思ったが、この世界にはドラゴンがいる辺、他にも強力な魔物が多い事だろう。
そして未だに実態がよく分かっていない魔王についてもリオーネさんに聞いてみようかな。
「リオーネさん、ちょっとお話いいですか?」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
身寄りのない少女を引き取ったら有能すぎて困る(困らない)
長根 志遥
ファンタジー
命令を受けて自らを暗殺に来た、身寄りのない不思議な少女エミリスを引き取ることにした伯爵家四男のアティアス。
彼女は彼と旅に出るため魔法の練習を始めると、才能を一気に開花させる。
他人と違う容姿と、底なしの胃袋、そして絶大な魔力。メイドだった彼女は家事も万能。
超有能物件に見えて、実は時々へっぽこな彼女は、様々な事件に巻き込まれつつも彼の役に立とうと奮闘する。
そして、伯爵家領地を巡る争いの果てに、彼女は自分が何者なのかを知る――。
◆
「……って、そんなに堅苦しく書いても誰も読んでくれませんよ? アティアス様ー」
「あらすじってそういうもんだろ?」
「ダメです! ここはもっとシンプルに書かないと本編を読んでくれません!」
「じゃあ、エミーならどんな感じで書くんだ?」
「……そうですねぇ。これはアティアス様が私とイチャイチャしながら、事件を強引に力で解決していくってお話ですよ、みなさん」
「ストレートすぎだろ、それ……」
「分かりやすくていいじゃないですかー。不幸な生い立ちの私が幸せになるところを、是非是非読んでみてくださいね(はーと)」
◆HOTランキング最高2位、お気に入り1400↑ ありがとうございます!
社畜のおじさん過労で死に、異世界でダンジョンマスターと なり自由に行動し、それを脅かす人間には容赦しません。
本条蒼依
ファンタジー
山本優(やまもとまさる)45歳はブラック企業に勤め、
残業、休日出勤は当たり前で、連続出勤30日目にして
遂に過労死をしてしまい、女神に異世界転移をはたす。
そして、あまりな強大な力を得て、貴族達にその身柄を
拘束させられ、地球のように束縛をされそうになり、
町から逃げ出すところから始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる