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第一章カトリの街
エピソード42 自然な私
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「あうぅ~疲れたぁ!ユリーラさん怖すぎません!?」
前言撤回、二人きりになった途端出会い初めのレリルさんに戻りました。
「主に怒られていたのは私ですけどね」
「もう怖くて怖くてめちゃくちゃ真面目しちゃいました」
「話しかけても直ぐに切り上げられるので寂しかったです」
レリルさんは「天使様すみません!」と平謝りをしてきました。
ユリーラさんに気を使って私に謝っていては疲れるのでは。
「謝らなくていいですよ、自然体でいてください」
「自然体、ですか?」
天使のふりをして騒いでいたレリルさんか、職場体験の付き添いをお願いしてきたレリルさんか、ユリーラさんの元で真面目に働いていたレリルさんか。
どれが本当のレリルさんの姿かは私には分かりませんが。
「私、そういうの分かりません」
レリルさんは友人が居ないと言うだけあり、人付き合いがあまり得意では無いと見受けられます。
私も人の事は言えませんけどね。
今だって、私の問い掛けに答えられない事が苦かのように自分の服をギュッと握っています。
「今苦しんでいることが、貴女の素なんじゃないですか?」
「え?」
「分からない事は分からない。合わせたくない話は合わせない。やりたい様にやったらいいんじゃないですか」
レリルさんは恐らく私の話を身勝手だと捉えているでしょう。
現に「そんな事したら嫌われますよ?」と私を諭すように言ってきています。
「嫌われるも何も、レリルさん友達いないじゃないですか」
「え、何でそんなこと言うんですか?」
レリルさんの目から色が消えていきます。
うっかり地雷を踏んでしまいましたが、今のままで友人が出来ずに辛い思いをするのなら、いっそありのままで生きていた方が楽だと思うんです。
それに、初めから素をさらけだした方が意外と相性のいい相手が見つかるかもしれませんしね。
私には学生時代それが出来ませんでしたが。
「ま、騙されたと思って実践してみるのもありですよ」
一通り話し終えた後、「おーい、休憩終わりだぞ」とユリーラさんの声が聞こえた所で仕事に向かいます。
「レミリエルは会計担当、レリルは新しく入ってきた本の陳列を頼む」
一通り「こうやるんだぞ」と指示を得てから、私たちはそれぞれの持ち場に着きました。
どうしましょう、会計とかお客さんと話すやつじゃないですか。
私そういうの無理なんですけど。
「あ、お願いしまーす」
「ひゃい!?」
不意に話しかけられて情けない反応をしてしまいました。
よく見るとお客さんは数冊の本を抱えています。
「あの、大丈夫ですか?お会計お願いしたいんですけど」
「あ、そうですね。はい」
慣れない手つきで会計を済ませて、「ありがとうございました」と頭を下げました。
私は何とか乗り切りました、レリルさんはどうですか?とのメッセージを込めて視線を飛ばすと、案の定お客さんに話しかけられていました。
「ねえ、グッドナイトな夜ってどこにあるの?」
「あ、えーと」
レリルさん困ってます。頑張れ。
「ちょっと分かんないですね」
「そっかぁ、ちょっと分かんないかぁ」
お客さんは何故か納得したかのように去っていきました。凄い回避術です。
ただ、ユリーラさんは回避出来なかったようで「ちょっと今の何?少し慣れたからってふざけてない?」とお叱りモードです。
「だって分からなかったし⋯⋯」
「分からなかったら分からないで済ませていいの?」
「というか見てたんなら後から文句言うんじゃなくて助けて下さいよ。私初日ですよ?」
お、おおお⋯⋯。
レリルさん、思ったより毒舌というか⋯⋯。
「お?口答えか?」
「怒らないでください」
「お前もレミリエルと同じか?」
何故そこで私の名前が出るのか。
「怒らないでくださいって言ったのに怒ったぁぁぁ!!」
レリルさん、感情大爆発で大泣きを始めました。
これにはあのユリーラさんも慌てふためいています。
自然体を勧めておいてなんですが、結構ドン引きです。
無事に職場体験終わるのでしょうか⋯⋯。
前言撤回、二人きりになった途端出会い初めのレリルさんに戻りました。
「主に怒られていたのは私ですけどね」
「もう怖くて怖くてめちゃくちゃ真面目しちゃいました」
「話しかけても直ぐに切り上げられるので寂しかったです」
レリルさんは「天使様すみません!」と平謝りをしてきました。
ユリーラさんに気を使って私に謝っていては疲れるのでは。
「謝らなくていいですよ、自然体でいてください」
「自然体、ですか?」
天使のふりをして騒いでいたレリルさんか、職場体験の付き添いをお願いしてきたレリルさんか、ユリーラさんの元で真面目に働いていたレリルさんか。
どれが本当のレリルさんの姿かは私には分かりませんが。
「私、そういうの分かりません」
レリルさんは友人が居ないと言うだけあり、人付き合いがあまり得意では無いと見受けられます。
私も人の事は言えませんけどね。
今だって、私の問い掛けに答えられない事が苦かのように自分の服をギュッと握っています。
「今苦しんでいることが、貴女の素なんじゃないですか?」
「え?」
「分からない事は分からない。合わせたくない話は合わせない。やりたい様にやったらいいんじゃないですか」
レリルさんは恐らく私の話を身勝手だと捉えているでしょう。
現に「そんな事したら嫌われますよ?」と私を諭すように言ってきています。
「嫌われるも何も、レリルさん友達いないじゃないですか」
「え、何でそんなこと言うんですか?」
レリルさんの目から色が消えていきます。
うっかり地雷を踏んでしまいましたが、今のままで友人が出来ずに辛い思いをするのなら、いっそありのままで生きていた方が楽だと思うんです。
それに、初めから素をさらけだした方が意外と相性のいい相手が見つかるかもしれませんしね。
私には学生時代それが出来ませんでしたが。
「ま、騙されたと思って実践してみるのもありですよ」
一通り話し終えた後、「おーい、休憩終わりだぞ」とユリーラさんの声が聞こえた所で仕事に向かいます。
「レミリエルは会計担当、レリルは新しく入ってきた本の陳列を頼む」
一通り「こうやるんだぞ」と指示を得てから、私たちはそれぞれの持ち場に着きました。
どうしましょう、会計とかお客さんと話すやつじゃないですか。
私そういうの無理なんですけど。
「あ、お願いしまーす」
「ひゃい!?」
不意に話しかけられて情けない反応をしてしまいました。
よく見るとお客さんは数冊の本を抱えています。
「あの、大丈夫ですか?お会計お願いしたいんですけど」
「あ、そうですね。はい」
慣れない手つきで会計を済ませて、「ありがとうございました」と頭を下げました。
私は何とか乗り切りました、レリルさんはどうですか?とのメッセージを込めて視線を飛ばすと、案の定お客さんに話しかけられていました。
「ねえ、グッドナイトな夜ってどこにあるの?」
「あ、えーと」
レリルさん困ってます。頑張れ。
「ちょっと分かんないですね」
「そっかぁ、ちょっと分かんないかぁ」
お客さんは何故か納得したかのように去っていきました。凄い回避術です。
ただ、ユリーラさんは回避出来なかったようで「ちょっと今の何?少し慣れたからってふざけてない?」とお叱りモードです。
「だって分からなかったし⋯⋯」
「分からなかったら分からないで済ませていいの?」
「というか見てたんなら後から文句言うんじゃなくて助けて下さいよ。私初日ですよ?」
お、おおお⋯⋯。
レリルさん、思ったより毒舌というか⋯⋯。
「お?口答えか?」
「怒らないでください」
「お前もレミリエルと同じか?」
何故そこで私の名前が出るのか。
「怒らないでくださいって言ったのに怒ったぁぁぁ!!」
レリルさん、感情大爆発で大泣きを始めました。
これにはあのユリーラさんも慌てふためいています。
自然体を勧めておいてなんですが、結構ドン引きです。
無事に職場体験終わるのでしょうか⋯⋯。
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