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第2章 邂逅
閑話 剥き出しの感情
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「……なるほど。つまり、宰相閣下の館の地下で、魔王崇拝者が秘密裡に会合を開いているというのは、王より受けている密命に関するものであり、騎士団の介入を禁じると」
「ええ、その通りです。お疑いなら、王に直接お聞きになっても構いませんよ」
殲滅戦用の重装備をした騎士団に向かって、一歩も引かずに話すヴラム。
「では、確認が取れるまでここで待たせてもらっても?」
「構いませんが、あまりお勧めはしませんね。そんな物々しい格好をした騎士達が一か所に留まっていては、民に恐怖を与えることになります。それが王の耳に入ったら、公爵令嬢に剣術で負けた時以上のお咎めを受けることになりますよ、ベルグ騎士団長殿」
「……言ってくれるな、薄汚い魔王の下僕が」
「貴方が私をどう思おうと勝手ですが、私が宰相なのも、王の密命も事実……さあ、ご決断を」
「……全員引き上げだ!」
苦々しい顔をしながら命令を出し、その命令により引き上げていく騎士団たち。
「……まさか、事前に王に根回しをしていたとはね」
そんな騎士団を見送るように立つヴラムに、私は話しかける。
「王も、魔族と人間の争いの火種は作りたくないと考えているんですよ。まあ、勇者が生まれた今、テスタメントという魔王崇拝者の受け皿の必要もなくなったので、次はないでしょうが」
そう言いながら、ミスティルテインに斬られたダメージを隠さなくなり、楽な体勢に戻るヴラム。
「さて、私達も戻りましょうか」
「…………」
そしてヴラムは歩き出そうとするが、私は動かない。
いや、動くわけにはいかない。
「アオイ嬢?」
「……今、私は冷静さを欠いている。このまま戻ったらどうなるか分からないわ。だから、質問させてちょうだい」
睨みつけるようにヴラムを見ながら、私は言葉を続ける。
「私の推測では、貴方は王国の平和の為に、魔王の力を宿しながらも心まで乗っ取られない存在を作りだし、新たなる王にしようとしていた、違うかしら?」
「…………」
認めるべきか、認めないべきか、微妙な顔をしてはいるが、そんなのは無視して私は続ける。
「魔族は魔王に従い、人間は王に従う……つまりは、魔王の力を宿した王は二つの種族を従えられる。そんな王が生まれれば、魔族と人間の争いは本当の意味で終結する……それが貴方の狙いよね」
「……ええ。その通りです」
どうやら観念したようで、明確に肯定してくるヴラム。
「魔王を宿す儀式を開発し、ロナードに計画を進めさせる。そして自分は、組織内で見張りつつ、魔王が制御不能の状態で復活した場合を想定して、勇者の探索し、支援の準備もしていた」
「……その通りです」
「……最後に聞くわ。貴方は、あの狼の思想は知っていたのよね。今回のような事を起こす事は分かっていて放置していた。魔王の器を得て、活気づくテスタメントを抑制する勢力を用意する必要があったから」
「規模と時期、そしてレムリア嬢が魔王の武具に受け入れられないのが予想外でしたが、その通りです」
「計画と思想をあえて駄々洩れにし、裏切りは当面ない、利用しあえる関係となる陣営を選定、上手くいけば計画は完遂、失敗でも現状維持。しかも、今回みたいな予想外の出来事のために、根回しもしてある……貴方の計画は完璧だわ」
まるで、推理小説の最後、犯人を問い詰めるシーンのように話す。
だが私の目的は、小説の様に犯人に罪をつきつけたいわけではない。
私の目的は……
「概ね満足でしょうね。今回の件で、王誕生は失敗路線になったけど、テスタメントは規模縮小し、魔王崇拝者の過激派が減ることにもなるから、関係修復政策の妨害も落ち着く。このあとの動き方によっては、種族間の問題はかなり治まるかもしれない。魔王の後始末は、最強の勇者に魔王を任せるだけ」
「……お褒めに預かり光栄、とでも言うべきで……がっ!」
……ただ自分の感情を、理不尽にこの男にぶつけたいだけだ。
「な、何を……」
私に殴られたヴラムは、予想外とばかりに驚いている。
無理もない。
こんな、ただ感情を乗せただけの拳で殴られるなんて、そうそうないだろう。
いつも自分の感情を制御し、煽りはしても相手の怒らせすぎない、ギリギリのところで会話をするヴラムならなおさらだ。
「……正しい。貴方の計画は正しい。私が貴方の立場なら、内容は違うけど同じような計画を立ち上げるわ。無駄なく、周りを利用する……」
私がロナードの誘いに乗り、魔王の力を宿すことを決めた時もそうだ。
ロナードの思惑も、ヴラムの思惑も、概ね分かっていたが、私は自分の野心のために動いた。
あの子と出会わなければ、私は『ヤミヒカ』のレムリア・ルーゼンシュタインと同じように、テスタメントも、勇者も利用して、自分の野望の為に全てを利用しながら計画を立てただろう。
「でも……!」
罰を受ける自覚も、覚悟もあった。
私はそれだけのことをし、そして、それ以上の罪を背負ってこの世界に帰ってきている。
「……でも! あの子は、私達の汚いやり方に巻き込まれただけ! 魔王になる気なんてなかった!」
罰を受けるのは、私やヴラム、ロナードのようなろくでもない者で奴らであるべきだ。
なのに……
「あんな……」
『……今逃げたら、一生後悔する気がするんですよね』
震えていたあの子の体……
「あんなことをさせるつもりなんて……」
『あはは……それって、死ぬより怖いので頑張ります』
命のやり取りをする覚悟はあるし、おそらく昔にそれをやった子だというのは、あの実戦なれした戦い方を見て分かっていた。
そして同時に、それを心の底から恐怖していることも………
「あんな顔をさせるつもりなんて……」
怖いのに必死で我慢して……それでも、私の為に……
「魔王になりたくない? それはどういう……」
「……知らなくていい。これは私の罪だから」
いつのまにか流れていた涙を拭きながら、ヴラムを睨みつける。
「……でも、これだけは言わせてもらうわ」
怒り……殺意……今、私の中に渦巻く全ての感情を込める。
「……あの子が死んだら、私がお前を殺す! 貴方が正しかろうと、ただの私怨だろうと、絶対に殺す! どこに逃げようと、どんな力でこようと、必ず殺す!」
少しでも感情を吐き出し、冷静な状態であの戦場に戻るために。
最悪の事態が広がっていても、自分のすべきことを見失わないように。
「貴方だけじゃない……スコールも……ロナードも……テスタメントの連中も! 何もかも!」
自分勝手な私怨と呪いを吐き出し、少しだけ冷静さを取り戻す。
「……知っているでしょうけど、行った場所なら飛べる転移魔法でも、地下は座標特定がし辛いから危険すぎる。一度、館の入り口に飛ぶわよ」
ヴラムの手を取りながら、転移魔法を使う。
少しだけだが、冷静さは取り戻した。
あとは、私の感情のままに動くだけだ。
「ええ、その通りです。お疑いなら、王に直接お聞きになっても構いませんよ」
殲滅戦用の重装備をした騎士団に向かって、一歩も引かずに話すヴラム。
「では、確認が取れるまでここで待たせてもらっても?」
「構いませんが、あまりお勧めはしませんね。そんな物々しい格好をした騎士達が一か所に留まっていては、民に恐怖を与えることになります。それが王の耳に入ったら、公爵令嬢に剣術で負けた時以上のお咎めを受けることになりますよ、ベルグ騎士団長殿」
「……言ってくれるな、薄汚い魔王の下僕が」
「貴方が私をどう思おうと勝手ですが、私が宰相なのも、王の密命も事実……さあ、ご決断を」
「……全員引き上げだ!」
苦々しい顔をしながら命令を出し、その命令により引き上げていく騎士団たち。
「……まさか、事前に王に根回しをしていたとはね」
そんな騎士団を見送るように立つヴラムに、私は話しかける。
「王も、魔族と人間の争いの火種は作りたくないと考えているんですよ。まあ、勇者が生まれた今、テスタメントという魔王崇拝者の受け皿の必要もなくなったので、次はないでしょうが」
そう言いながら、ミスティルテインに斬られたダメージを隠さなくなり、楽な体勢に戻るヴラム。
「さて、私達も戻りましょうか」
「…………」
そしてヴラムは歩き出そうとするが、私は動かない。
いや、動くわけにはいかない。
「アオイ嬢?」
「……今、私は冷静さを欠いている。このまま戻ったらどうなるか分からないわ。だから、質問させてちょうだい」
睨みつけるようにヴラムを見ながら、私は言葉を続ける。
「私の推測では、貴方は王国の平和の為に、魔王の力を宿しながらも心まで乗っ取られない存在を作りだし、新たなる王にしようとしていた、違うかしら?」
「…………」
認めるべきか、認めないべきか、微妙な顔をしてはいるが、そんなのは無視して私は続ける。
「魔族は魔王に従い、人間は王に従う……つまりは、魔王の力を宿した王は二つの種族を従えられる。そんな王が生まれれば、魔族と人間の争いは本当の意味で終結する……それが貴方の狙いよね」
「……ええ。その通りです」
どうやら観念したようで、明確に肯定してくるヴラム。
「魔王を宿す儀式を開発し、ロナードに計画を進めさせる。そして自分は、組織内で見張りつつ、魔王が制御不能の状態で復活した場合を想定して、勇者の探索し、支援の準備もしていた」
「……その通りです」
「……最後に聞くわ。貴方は、あの狼の思想は知っていたのよね。今回のような事を起こす事は分かっていて放置していた。魔王の器を得て、活気づくテスタメントを抑制する勢力を用意する必要があったから」
「規模と時期、そしてレムリア嬢が魔王の武具に受け入れられないのが予想外でしたが、その通りです」
「計画と思想をあえて駄々洩れにし、裏切りは当面ない、利用しあえる関係となる陣営を選定、上手くいけば計画は完遂、失敗でも現状維持。しかも、今回みたいな予想外の出来事のために、根回しもしてある……貴方の計画は完璧だわ」
まるで、推理小説の最後、犯人を問い詰めるシーンのように話す。
だが私の目的は、小説の様に犯人に罪をつきつけたいわけではない。
私の目的は……
「概ね満足でしょうね。今回の件で、王誕生は失敗路線になったけど、テスタメントは規模縮小し、魔王崇拝者の過激派が減ることにもなるから、関係修復政策の妨害も落ち着く。このあとの動き方によっては、種族間の問題はかなり治まるかもしれない。魔王の後始末は、最強の勇者に魔王を任せるだけ」
「……お褒めに預かり光栄、とでも言うべきで……がっ!」
……ただ自分の感情を、理不尽にこの男にぶつけたいだけだ。
「な、何を……」
私に殴られたヴラムは、予想外とばかりに驚いている。
無理もない。
こんな、ただ感情を乗せただけの拳で殴られるなんて、そうそうないだろう。
いつも自分の感情を制御し、煽りはしても相手の怒らせすぎない、ギリギリのところで会話をするヴラムならなおさらだ。
「……正しい。貴方の計画は正しい。私が貴方の立場なら、内容は違うけど同じような計画を立ち上げるわ。無駄なく、周りを利用する……」
私がロナードの誘いに乗り、魔王の力を宿すことを決めた時もそうだ。
ロナードの思惑も、ヴラムの思惑も、概ね分かっていたが、私は自分の野心のために動いた。
あの子と出会わなければ、私は『ヤミヒカ』のレムリア・ルーゼンシュタインと同じように、テスタメントも、勇者も利用して、自分の野望の為に全てを利用しながら計画を立てただろう。
「でも……!」
罰を受ける自覚も、覚悟もあった。
私はそれだけのことをし、そして、それ以上の罪を背負ってこの世界に帰ってきている。
「……でも! あの子は、私達の汚いやり方に巻き込まれただけ! 魔王になる気なんてなかった!」
罰を受けるのは、私やヴラム、ロナードのようなろくでもない者で奴らであるべきだ。
なのに……
「あんな……」
『……今逃げたら、一生後悔する気がするんですよね』
震えていたあの子の体……
「あんなことをさせるつもりなんて……」
『あはは……それって、死ぬより怖いので頑張ります』
命のやり取りをする覚悟はあるし、おそらく昔にそれをやった子だというのは、あの実戦なれした戦い方を見て分かっていた。
そして同時に、それを心の底から恐怖していることも………
「あんな顔をさせるつもりなんて……」
怖いのに必死で我慢して……それでも、私の為に……
「魔王になりたくない? それはどういう……」
「……知らなくていい。これは私の罪だから」
いつのまにか流れていた涙を拭きながら、ヴラムを睨みつける。
「……でも、これだけは言わせてもらうわ」
怒り……殺意……今、私の中に渦巻く全ての感情を込める。
「……あの子が死んだら、私がお前を殺す! 貴方が正しかろうと、ただの私怨だろうと、絶対に殺す! どこに逃げようと、どんな力でこようと、必ず殺す!」
少しでも感情を吐き出し、冷静な状態であの戦場に戻るために。
最悪の事態が広がっていても、自分のすべきことを見失わないように。
「貴方だけじゃない……スコールも……ロナードも……テスタメントの連中も! 何もかも!」
自分勝手な私怨と呪いを吐き出し、少しだけ冷静さを取り戻す。
「……知っているでしょうけど、行った場所なら飛べる転移魔法でも、地下は座標特定がし辛いから危険すぎる。一度、館の入り口に飛ぶわよ」
ヴラムの手を取りながら、転移魔法を使う。
少しだけだが、冷静さは取り戻した。
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